以前、↓のような記事を書きました。

http://ameblo.jp/fist-history/entry-11273722545.html

観てないのに批判はしてはいけないと思い、朝からの腹痛に耐えつつ、「道~白磁の人~」を映画館で観てきました。

東京では有楽町と新宿の二箇所しか上映していないためか、1830~の開始でありながら100人くらいの観客が来ていました。



さて、感想。

単純に娯楽としてのドラマであれば、それはそれで一定の楽しみはある映画できるとは思いました。

ただ予告編にあるように「史実」だというのは謳いすぎ。

あと、日本軍悪玉史観が強すぎ。

たとえば浅川巧が植林をして朝鮮の禿山を緑に変えていくわけですが、なぜ朝鮮には禿山が多いのかという理由を、本映画では

①中国とロシアに侵略されたから
②日本が近代化を推し進めるために、伐木したから
③朝鮮人が白磁をつくるために、焼いたから

という3つを紹介するわけですが、その最大の理由を②である日本のせいだと言う始末。ε=(・д・`*)ハァ…


$拳骨拓史の『眼横鼻直日記』


何を言っているのだか。。。

朝鮮の禿山は、日本でも中国でもロシアの責任でもなく、自分たちの責任だろうに。
朝鮮が禿山になった最大の理由は、オンドルですよ。

オンドルで家を暖かくするため、近場の森林を片っ端から伐木していったから、上記写真のような禿山になったんだろうに。

しかも映画中で、浅川巧が山を歩き、「ひどいハゲ山だ」というシーンがありますが、周りには緑が生い茂り、何を言っているのかサッパリわかりません。

どうせなら、鳥取砂丘にでも行って、禿山ロケをしたほうが良かったんじゃないですかね?

おまけに、予告編の冒頭にもでてくる朝鮮人を虐める日本軍人ですが、京城の路線電車に乗って朝鮮人男性を威嚇しながら「じじい!席をどけっ!」と言って、自分が座るシーンがあります。

おいおい・・・と。。。(-_-;)


私服ならともかく、制服を着た軍人が電車に、一般市民を威嚇して座るなんてことがあると思うか?(-_-;)

今でも自衛官は防衛大学校の学生を含めて、制服姿で電車で座ることは厳しく戒められていますよ。(ガラガラならまだしも)


この監督は、時代考証の一体なにを勉強してこの映画を撮ったんでしょうかね?


さらに、三・一独立運動でただバンザイを叫ぶ朝鮮人に、何ら警告もなしにいきなり発砲して射殺。


はぁ???

陸軍省の発表した内容をみてみよう。


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騒動は次第に地方に広がり、三月下旬から四月上旬になると、全道に及んだ。人身険悪で、警備の欠乏の乗じ、棍棒、鎌、鍬、竹槍または稀に拳銃を使って軍隊、警察に抵抗した。さらに官公署や学校を襲い、放火・破壊を行い、内地人の家産あるいは巡査補・憲兵補助員(朝鮮人が相当)の居宅を犯し、警察官を殺した例さえも起こった
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これが真実でしょうが。

最初は平和な宣言集会であったものが、段々とデモから過激派へと変貌していき、それを防ぐために日本軍が治安維持をしたのが真相でしょうが。



せっかく「浅川巧」という偉大な人物の映画をつくり、日韓友好のための映画をつくるんだと言いながら、なぜこのような悪辣な真似をするのだろうか?

本映画は、浅川巧という最高の素材を糞尿まみれにさせ、日本人に「食え、食え」と迫り、それを食わなければ「日韓の友情が足らない」などと迫るがごとき所業ではないのか!

そしてこの映画をつくっているのは、ほかならぬ日本人そのものなのである。

いい加減にこのバカげたイメージと先入観から、本映画に関わった“日韓友好論者”が自立しなければ、本当に日韓友好など夢のまた夢であると、私は強く感じた次第である。