スプリット | 新作映画批評:映画無知

スプリット

スプリット 監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン

パート2やパート3など続編の場合、シリーズ未見でも充分に単体として楽しめる作品が望ましい。勿論、ある程度のストーリー連続性はあるので、前作鑑賞済の方がより一層楽しめる。本作は“続編”と銘打たれたものではないので、そもそも、話が繋がっているか否か?の心配は無用なのだが…。女子高生3人が拉致監禁される。犯人は多重人格者で、次々とキャラクターが変貌する。精神科医との面談、女子高生の幼少期の記憶、いろんな場面が意味深に構成され、ミステリーとして惹き付けられる。ジェームズ・マカヴォイがイッセー尾形ばりに何役も演じ分ける様子も面白い。本筋の良し悪しはさて置き(苦笑)、特筆すべきは、ラストに見られる新手のサプライズ。この展開をサプライズとして捉えることができれば、驚きつつも笑えてしまう。シャマラン流マーベル・ムービーと言うと語弊はあるが、本作を楽しむ準備として、シャマラン過去作は予め観ておきたいところ。

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