藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

               ようこそ 

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「 いやぁ~ な~んとも 良い お天気ですなぁ ~ 」

  と 聞き覚えのある 声が 聞こえした。

  声の主は あの白ウサギでした。

  アリスの顔を 覗きこんでいます。


「 お い !

  て め ぇ ~ 天気の話じゃなくて 、
  
  あたしに 他に何か言うこと無いのかよ ! 」

  と アリス。


「 そうそう クロケーは楽しみですなぁ ~♪

  クロ クロ ケッケッケ~ ♪ 」

  と 白ウサギ。

  
「 てめえ あたしを 覚えてないのかよ ! 」


「 さぁ どちらさんでしたっけぇ ? 」

  白ウサギは アリスを自分の家のメイドと

  間違えたことを覚えていませんでした、

  やはり、ウサギに人間の個体識別は難しいようなのでした。


「 腹立つけど 所詮はウサギだもの、

  その気になればシチューの具にもできるし、まぁいいわ 」

  アリスは ウサギを見下して、少し鷹揚な気持ちになりました。


「 そうだ、コショウが充満した家の公爵夫人が、

  クロケーに参加してるはず、

  ブタの赤ちゃんのこともあるし、

  どこにいるか 聞いてみようっと 」


  アリスは 白ウサギに聞いてみました。
  

「 公爵夫人は どちらにいるんですかぁ ? 」
  

「 こっ ここで うっ つっ 迂闊な事を申すでない 」

  と 白ウサギは驚き 声をひそめ早口で言いました。


「 うかつって どういうこと ? 」

  白ウサギは アリスの耳元に ささやきました。


「 公爵夫人はぁ 死刑宣告をぉ されたのだよぉ 」


「 えっ どうして !? 」


「 今、公爵夫人に 憐憫の情を持ちましたか ? 」

  と 白ウサギ。


「 全然、持ってませんけどぉ ~。

  あの態度だと遅かれ早かれ 誰かの怒りを買って、 

  そうなるのも当り前のような気もするするしぃ ~

  今まで 首が繋がっていたのが 不思議なくらい。

  でも 何をやらかしたのかしら ? 」


「 実は 女王様の横面を ひっぱたいたんですよぉ 」

  と 白ウサギ。


「 ぎゃ~っはははっははは ~ ♪ 」

  アリスは笑ってしまいました。


  白ウサギが 慌てて、ささやきます。

「 しぃ ~! お静かにぃ ~! 

  女王様に 聞こえてしまいますぅ 」


「 なんか 似たもの同士みたいね、

  二人でサーベルを持って首を刎ね合えば

  きっとお似合いよ、うふふふふふ ♪ 」

  と 悪意丸出しで物騒な事を言うアリス。
  

「 実は、公爵夫人は 遅刻されましてな、

  そこで 女王様が 、、、、、 」



「 全員 位置に ついてぇぇええ ~ ! 」

  と 女王が、大声で 号令をかけました、

  話は中断されました。

  皆がドタバタジタバタ 右往左往して、

  やがて定位置に付きました。


「 は じ め ~ !! 」


  クロケーの試合が 開始されました。




      続 く








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  兵士は サーベルを振りかざして、

  ずん ずん ずん ずんずずずん と近づいてきました。

  今まで、どのくらい首チョンパしてきたのでしょうか ?

  首切りに慣れているのか、興奮している様子もなく、

  粛々と冷静に事務的に事を進めようとしているようです。


「 あわあわ 」 「 ひぃぃ 」 「 ぶるぶる 」


「 どうすればいいのかしら ?

  こんな薄っぺらな彼らは サーベルで簡単に、 

  首チョンパされちゃうわ ~ 

  でも、私が盾になって代わりに切られるのもいやよねぇ 」

  と アリス。


  庭師たちは 恐怖で薄い体で

  プルプルと音を立て震るえています。


「 そうだ ! いいこと思いついた ~♪ 」
 

  庭師たちは アリスの背後で

  重なりあい 横を向いているので、

  薄っぺらで 正面からは見えづらくなっています。

  アリスは 背中に隠れた庭師たち3名を 

  後ろ手に重ね、くるくる丸めて

  背中に隠し 兵士たちに見えないように、

  そろりそろりと 近くにあった

  大きめの首広の花瓶まで移動して、

  素早く 突っ込みした。




  幸い花は,ほとんどが飾られていなかったので、

  薄っぺらの彼らを隠す隙間は 十分あったのです。


「 あたしってば あったま イイ~ ♪ 」

「 むぎゅ~ ! 」 「 キツイよ ~ 」 「 狭いよ ~ 」

「 あんたら 黙ってなさいよ、首チョンパされていいの ? 」

「 。。。 」 「 。。。。 」 「 。。。 」




「 奴ら、どこにいるんだ ! 」

「 見当たらないぞ ! 」

「 女の子の背中を探せ !

  張り付いているかもしれないぞ ! 」


「 お嬢さん 背中を見せなさい 」

「 いいわよ うふっ ♪ 」

 アリスは振り向いて見せました。

「 いないなぁ ~ 」

  兵士たちは、アリスの周りを捜索しましたが、

  庭師たちの姿を発見できません。


「 バラの木の間はどうだ ?」

「 うぅ シンナー臭い ! 」

「 子供の頃のプラモデル作りを 思い出すなぁ 」

「 懐かしい匂いだぁ、昔、珍走団やってる頃、

  袋に入れて よく吸って▽りったことあったなぁ 」

「 それ 歯と 脳みそ ボロボロになるぞ 」

「 良い子は真似しないようにね 」



  兵士達は あちこち探していましたが、

  平べったい体を丸められて 筒状にされ

  花瓶に隠されているとは思いもよらず、

  三名を見つけることが出来ませんでした。

  兵士たちは、諦めて行列の後を追いかけました。



「 女王様 ご報告申し上げます ! 」


「 奴らの首は ちゃんと ちょん切ったのですか ?! 」

  と 女王。


「 それがぁぁ、あの者どもの姿が どこかに消えてしまいました 」

  兵士が言いました。


「 ふ~ん 消えてしまったのなら、いないってことね、

  いないということは 存在していないと同じこと、

  首を ちょん切ったも同じこと、

  よろしい 御苦労 ! お~ほっほほほ ♪ 」

  女王は テキトーな論理構成をして納得し

  兵士たちを労いました。
 
  女王の機嫌は簡単に なおりました、

  そしてアリスを見つけ呼びつけました。


「 そこの 哀れなアホの子よ、こっちゃ来いっちゃ 」

「 アホとは 何よ ! 」

「 ときに アホの子 アリスでありんすとやら、

  お前は クロケーは できるのかぃ ? 」

  女王が言いました。



                  ウィキペディアから


「 えぇ できますとも ! アホじゃないもん ! 」 

  と アリス。


「 ならば わらわに ついてまいれ お~ほっほほほ ♪ 」


  女王が言い、アリスは行列に加わりました。


「 う~ん これから どうなるのかな ?

  クロケー やったこと無いけど

  アホと言われて見栄を張っちゃったわぁ。

  まぁ いっか 何事もチャレンジよね ♪ 」

  と お気楽、前向きに考えるアリスでした。




「 う~ん 出られないよ ~! 」

「 俺たちを 花瓶に突っ込んだ 女の子はどこだ ~! 」

「 お~い 誰か 花瓶から出してくれ ~! 」


  アリスに丸められ 花瓶に隠された庭師たちは

  そのまま 置き去りにされてしまいました。



        続 く













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、   


  白ウサギが 偉そうな態度で通り過ぎ、

  ハートのジャックが来ました。





  王様の王冠を、ビロードのクッションに乗せて運んでいます。

  そして行列の一番最後に、ハートの王と女王が来ました。


   アリスは、

「 あたしも 同じように

   地面に伏したほうがいいのかなぁ ? 」

  と 思いました。

  
「 でも、みんなが顔を下にして平伏してたら、

  誰も見ない行列なんか 意味無いじゃん ! 」

  アリスは、立ったままでいました。


  行列がアリスの近くにやって来ると、

  アリスの前で止まりました。


「 こやつは 誰じゃ ! 」


  女王が 声を上げました。

  ハートのジャックは、

  ぺこりと お辞儀をして言いました。


「 存じ上げません 初めて見る者です 」


「 たわけ者めがぁぁああ ~ ! 」

  女王は 怒号を上げます。

  そして アリスに向かい言いました。


「 そこの立体的な子ども、名前は なんと申す ? 」


「 はい女王様 あたすは アリスで ありんす 」

  と アリスは 一応へりくだって言いました。


” でも、こいつら ただのトランプじゃん、

  別に ビビる事ないわね ”

  アリスは 思いました。


「 して 小奴らは 誰じゃ ? 」


  女王は、バラの木の周りの庭師たちを指さし、

  アリスに尋ねました。


「 あたしが 知るわけないです、

  こいつら さっき会ったばかりなんだから 」


  背中の模様は 皆、同じなので、

  女王は それが 庭師か、兵士か、廷臣たちか、

  自分の子どもなのか、判別できなかったのです。


「 なんですか 一緒にいて 知らないのですか ?

  おまえは 物をしらぬ アホの子なのですか ? 」


  アリスは 女王の尊大な物言いに カチンときました。


「 あっしには 関わりのないことで ござんすから 」

  と アリス。


「 こやつの首を ちょん切れぇぇぇえええ ~~ ! 」

   女王は 怒り、アリスを睨みつけて大声で叫びしました。


「 ばかなこと 言うんじゃないわよぉお ~ !

  何の権利があって あたしの首を ちょん切るのよ ! 」

  と アリスは怒鳴り返しました。


「 うぬぬ わらわに口答えするとは 許せん ! 

  バラバラの肉片にして コトコト煮込んで、

  美味しくシチューにしてあげるわ ! 」

  女王は 怒りに 薄い長方形の体を

  プルプル震わせました。


「 妃よ、まぁ 良いではないか、

  この娘は まだ子どもではないか、

  アホな子は アホだから、

  ぁ ほ う っておくが良いぞ、

  怒っても腹減るだけだぞ うほほほほ ♪ 」
 
   王が 女王に言います。


   女王は ジャックに言いました。

「 じゃぁ こ奴ら三名を ひっくり返しておしまい ! 」

   ジャックは、三名の庭師を片足で蹴り上げ、

< ひょい > と ひっくり返しました。


「 その方達 立つのじゃ ! 」

  と 女王。

  庭師たちは飛び起き ぺこぺこお辞儀をしました。


「 やめなさい ! 模様がチラチラして 目眩がするわ ! 」


  と 女王が怒鳴りました。

  庭師たちは お辞儀を止めました。


「 ここで お前らは いったい

  何の作業をしていたのですか ? 」 

  女王は バラの木を見て言いました。


「 恐れ多くも賢くも女王陛下様 申し上げますぅ 」

『 2 』 が 片膝をついて言いました。


「 えぇっとぉ てっ 手前どもがしておりましたのはぁ 」


「 ふふっ なるほど ねぇ 」


  女王は、バラの木を注意深く観察しました。

  ペンキを塗った事が まるわかりです。

「 わらわを 謀ろうとしておったな !

  芳しく麗しいバラの香りではなく、

  有機溶剤の匂いが プンプンではないか !

  どこの世界に シンナー臭いバラがあるのじゃ !

  いい歳こいて 袋に入れて吸っていたけでもあるまい。

  兵士よ こ奴らの首を ちょん切れぇぇぇええ ~ ! 」

  兵士が三名、庭師たちを打ち首にしようとしました。


「 たっ 助けてぇぇぇええ ~ 」

  庭師たちは アリスの後ろに隠れました。


「 窮鳥 懐に入れば これを猟師も殺さず、と言うわ。

  全然関係ないけど 彼らの首は 切らせないわよ ! 」

  と アリス。







  兵士たちは 切れ味の鋭そうなサーベルを

  腰の鞘から抜き払い、高く掲げながら

  アリスに ずんずんずんと近づいてきました。


「 あっ ちょっと ヤバイかもぉ ~ 」




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  入り口の扉から入ると そこはバラ園でした。

「 あ れ ぇ ~ ? 

  思っていたのとちょっと違うわ、

  最初に覗いた噴水のある 

  色とりどりの 綺麗な花園とは違うみたい 」


  そこには見事な花をつけた 大きなバラの木が立っています。

  庭師が三人、平べったい四角い胴体に

  手、足、頭がついているトランプ人間でした。

  彼らは わざわざ白バラを赤く塗り直していました。




AKA



「 なんで 赤く塗っているのかしら ? 」

  アリスは 近くに寄って見ました。



                        Caden Crawford


  庭師の一人が 言いました。


「 おい 『 5 』 気ぃつけな ! 

  おれをペンキだらけにしやがって ! 」


「 しょうがないよねぇ ~

  おいら 庭師だもん、ペンキ屋さんじゃないも~ん、

 『 7 』 が 肘を押したんだよ 」

  と 『 5 』 は言いました。


「『 5 』! いつも 人のせいにしやがって ! 」

 『 7 』 が言いました。


「 おまえは くっちゃべってんじゃないよ ! 」 

  と 『 5 』。

「 女王様が 昨日も、

  お前の首を ちょん切ってやるって言ってたぞ 」

  と 『 7 』


「 どうして ? 」

  と 『 2 』。 


「『 2 』 ! お前に関係ないね 」

  と 『 7 』。


「 関係、大ありの こんこんちきだい ! 

  お前が コックに、タマネギと間違えて

  チューリップの球根を持ってったからだぞ 」

  と 『 5 』。


「 煮込んじゃえば 変わりないだろうが、

  チューリップは比較的毒性が低いんだい、

  でも、良い子は真似して料理しないでね。

  ラッパ水仙でなくて良かったろうが、

  ラッパ水仙の球根は タマネギに似てるし、

  それを食した人が中毒を起こしたり、

  死亡した事例もあるぞ 」

 
「 間違えたくせに、言い訳すんな ! 

  黙って聞いてりゃ ~! おんどれ ~! 」

  と 『 7 』 が言いかけたところで
 
  アリスが側にいるのに気が付きました。


「 これは これは お客様 」

  彼らは うやうやしくアリスに お辞儀をしました。

「 ちょっと お尋ねしますけど、

  なぜ 白バラに 赤ペンキを塗ってるんですか ? 」

  と アリス。

『 5 』 と 『 7 』 は 『 2 』 を見ます。


『 2 』 は、ひそひそ小さな声で言いました。


「 なぜかと申しますとぉ、

  女王様は 真っ赤な鮮血の色のバラが お好き、

  本来は 赤いバラの木の予定だったんですがぁ、

  発注ミスで 白い薔薇の苗を植えちゃったんですよぉ。

  女王様は 人に厳しく自分にやさしいという、

  人の上に立つ者の 典型的な強者の論理感の持ち主です。

  極東の島国のトップや 変な髪型の二足歩行豚や

  前髪偽装の超大国の大統領とか、

  もし女王様に見られたらぁ、

  全員、首を切られちゃいますぅ、

  解雇という意味じゃなくぅ、

  本当に 首をぉ ちょん切られちまうんですよぉ ~。

  だから 女王様がおいでになる前にぃ

  色を変えておかないとぉ ~ 」


「 まぁ 権力者には ありがちな話よねぇ、

  弱い者を締め付けるのが好きなのよ、

  側近を 機関銃でミンチ肉にするのが好きな

  変な髪型の 脂肪過多三代目もそうよ、

  自分の権力を見せつけるようにね。

『 私が 立法府の長だ ! 』

  なんて 間違ったことを のうのうと発言する

  自信たっぷりの どこかの首相もいたわ、

  あとで 議事録から削除したみたいだけど、

  恥ずかしいわね、うふふふふ。

  強者には優遇、仲間の不正に何かと お目こぼしして、

  弱い立場の者から絞り上げて 養分にするのよ。

  そして権力は 精神の腐敗を生みがちよねぇ。

  極東の島国の政治屋さんのトップは

  外遊して おカネを外国にバラまいてるようね、

  他の国に良いかっこしたいだけなんだわ、

  どうせ自分のお金じゃ無いしね、

  税金は国民から吸い上げればいいんだもの、お気楽よね、

  他国から評価されることばかり考えているのよねぇ、

  自国の庶民のことは 脳みその片隅にも存在しないのね。

  どこの国でもトップが変な人になると怖いわよねぇ。

  ホントに大丈夫なのかしら ?  


「 おい! 女王様だ ! 女王様が来たぞ ! 」

『 5 』 が言いました。


  庭師たちは、顔を下に地面に伏してしまいました。

  足音が 聞こえてきました。


「 おっ 女王様のおなりかぁ どれどれ ? 」

  と お気楽なアリス。

   棒を持った兵士が10名。

  皆、庭師三名と 同じ形です。

  薄い長方形で、四方の角から手と足が出ています。

  続いて 廷臣たち 10名。

  彼らは、ダイヤモンドで全身を飾っていました。

  次に王様の子供たち。

  子供たちは10名いて、手を繋ぎ 楽しげに歩いています。

  みんなハートの飾りが付いています。

  次は 来客たちです、

  大方が王様や女王様たちです。


「 あぁぁ ~! あいつめぇぇえ ~! 」


  アリスは 一群の中に あの白ウサギを見つけました。

  早口でしゃべり、笑いながら、

  アリスに気付かずに 通り過ぎました。


      続 く
    













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「 えぇぇ ~ 

  この姉妹三人は、絵を習っておりました 」


「 何を描いたの ? 」

  と アリス。


「 糖 蜜 ( とうみつ )」 

  と ヤマネ。


「 壇 蜜 ( だんみつ ) なら描きようがあるけど ? 」

 
「 お嬢ちゃんに もっと お茶を入れてあげよう 」

  と 帽子屋。

「 各人、一つずつ ずれてくれないか  」

  帽子屋が一つ動いて、ヤマネも動きました。

  三月うさぎが ヤマネの席に移動して、

  アリスは 三月うさぎの席につきました。


「 ち ょ い と !

  この席、ミルクが こぼれてるじゃないのよ ~ !  」

  そこは三月うさぎが、ミルク入れを

  ひっくり返したばかりの席だったからです。


「 世の中には 避けがたいことも起こりうるのさ、

  自然災害 不慮の事故 残酷な事件、

  テロ、民族紛争、戦争、等々、

  それを世の賢人は 運命と呼ぶのだ。

  たとえ君が、どんなに与党政権を嫌っても、

  バカで想像力のない大勢の輩は、

  威勢のいい戦争したがる政治家を支持しがちなのだよ、

  何があっても 自分だけは埒外だと思いこんでね、

  しかし個人の努力だけでは 如何ともしがたい事が

  理不尽にも人を襲うのだ、試練と思い、

  あるがままを あるがままに受け入れたまえ、

  お熱い 核ミサイルは お好きかい ? ふふふ ♪ 」

  と 帽子屋。


「 なによ ! 大げさな事言って !

  ダスターで 拭けばいいじゃないの !

  面倒臭がってさ ! 」


「 残念だが ダスターを買いに行けないんだよ、

  お茶を飲むのに忙しくてね、

  でも大丈夫、そのうちに乾燥するから 」


「 あっそう、で その三姉妹って、

  水溶液状態の糖蜜を どんな風に描いたのかしら ? 」


「 水の井戸から 水を かき出すのと同じだよ 」

  と 帽子屋。


「 どういうこと ? 」


「 だから 糖蜜井戸からだって

  糖蜜を 掻き出だせるだろが 」


「 搔き出すと 描き出す 意味が違うじゃないのよ ! 」


「 発音が似てれば いいんじゃないかい ? 」

  と 帽子屋。


「 ほぉお ~ でも、その三姉妹たちって、

  井戸の底に いたんでしょ ? 

  どこに糖蜜を 掻き出したのかしらねぇ ? 」


  ヤマネは、質問を無視して続けます。

「 この三姉妹は 色々な物を描きました

『 M 』 の頭文字の付くものなら 」

「 どうして 『 M 』 ? 」 

  と アリス。

「 何か 問題があるかい ? 

  君は 『 S 』 のほうが好きそうだね、

  きっと 『 ド S 』 なんだね、ふふふ 」

  と 三月うさぎ。


「 ムチで しばいて ろうそく垂らして、

  三角木馬に騎乗させたろか ! 」

  と アリス。


「  S.フロイトが提唱した精神分析の用語で

『 イド 』( エスとも言う )は 

  本能的衝動 ( リビドー ) の貯蔵所で,

  快感原則に従って 快を求め 

  不快を避ける機能を有するとされているね 」

  と 帽子屋。


「 そんな難しい話なの ? 」


「 関係ないね 」

  と ヤマネ。

  ヤマネは、先を続けました。

「 たとえば 『 もしも 』 とか 『 もしもし 』 とか、

『 未来 』 とか 『 難しい 』 とか 『 面倒 』 とか、

『 もっと 』 とか、『 もう 結講 』 って言うでしょ

  お嬢ちゃん、『 もう 結構 』 の絵なんて見たことあるかい ? 」


「 そんな物 見たこと無いわよ ! 

  そんなもの 描けるわけ無いでしょう、

  近代美術か ? シュルレアリスムか ? 抽象画か ? 」
 
 
「 口を挟まないでくれるかな 」 

  と 帽子屋。


「 そうとも それは 見事に高尚な絵画だぞ 」

  と 三月うさぎ。


「 絵画会に 一大旋風を巻き起こす 革命的な作品だ 」

  と 帽子屋。 

「 ルーブル美術館や 大英博物館に所蔵してもいいくらいだ 」

  と 三月うさぎ。


  アリスは この連中の 某高田純次的適当さには、

  もう 我慢できませんでした。


「 もう 結構よ ! 

  ダラダラ、延々と内容のない 

  素人の オチのない戯言に 付き合ってられないわ ! 」


  アリスは 目を見開き、歯茎を剥き出し、

  思いっきり 醜い表情をして、言いました。


「 これからが佳境で 大スペタクルな展開になるのに、

  ゲシンリキ発電所が 大爆発を起こし、

  井戸の底に眠っていた古代生物が

  ヤバイ物質の影響で目を覚まし、巨大化し、

  ベーター線を浴び 超人と化した3姉妹と

  壮絶な戦いになるんだ。

  はたして生き残るのは 人類か?

  それとも 眠りを妨げられ怒りに燃える 巨大古代生物か ? 」

  と ヤマネ。


「 怪獣映画の 予告編かよ、特撮マニアか !

  一生やってろ ! ヒマ人どもがぁぁああ ~ ! 」


  アリスは 憤懣やるかたない思いで席を立ち、

  その奇妙なティー・パーティから立ち去りました。


  何度か 振り返ってみましたが、

  またヤマネは寝てしまい、3月うさぎと 帽子屋は、

  アリスが去っても 一向に意に介さないようです、

  そこには 時間が流れず グルグル回っているようでした。


  最後に振り返ったとき、3月うさぎと帽子屋は、

  ヤマネを お茶のポットに押し込めようとしていました。


「 ヤマネ茶でも 作るつもりかしら ?

  どんな味がするんだろう ? 

  生臭くて 毛が混じって まずそうね、

  ハーブでも摘めばいいのに、

  あぁ そうか、テーブルから離れられないいのね 」

 
  アリスは 森の中の道を歩きながら言いました。


「 今までに、最低のくだらない、アホらしい お茶会だったわ !

  パブでも行って 黒ビール飲んでる 腹黒い酔っぱらいの

  エゲレス流ブラックジョーク聞いてたほうがましだわ。

  連中は あそこから動かないほうが 世の中のためね。

  あぁぁ ~ あたしの知りたかった、

  あの綺麗な お庭へ行く手がかりも無かったし 、、、 」


  ふと眼を止めると、樹木の一つにドアがあるのに気がつきました。


「 木にドアがあるなんて 変なの ?

  今日、何もかも変よね、あちこちにドアがあるわ、

  ここも 入ってみるか 」

  アリスは ノブをひねり ドアを開けて中に入りました。


 <  ガ チ ャ ! >


「 あれ~ぇ ここは ? 」


  アリスは また あの長い廊下に出ました。


「 なにこれ ? どんな ご都合主義 ? 」


  近くには 鍵の乗ったテーブルもありました。


「 でも まぁいいわ、また戻ったんだから、

  今度は しくじらずにやれそうね、

  いいえ きっと 上手くやれるわ、

  うしゃしゃしゃ ♪ 」

  ポケットに入れていた キノコをかじりました。


「  じゅわっち ! 」


<<  ビロロロロ~ン ! >>


  最初にテーブルの上の 小さな金色の鍵を

  手に取れるくらいに大きくなり、

  あの綺麗な庭に続く 扉の鍵を開けました。

  またキノコをかじり、


<<< しゅるるる~ん >>>


  身長を30センチくらいまで小さくしました。

  アリスは、小さな通路を歩いて抜けました。

「 ついに あの綺麗な庭に辿り着けるのかしら 」

  色とりどりの花が咲き乱れる花壇や、

  美しく水を吹き上げ、飛沫が 光を受け、

  光っている噴水がある庭に行けると思い、

  アリスの目はキラキラ輝くのでした。 

          
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「 ハードル あげないでくれるぅ、

  じゃぁ あたしの 今日の話でいいかしら 」

  と アリス。


「 かまわないさ 」

  と 三月うさぎ。 


「 じつは あたし 今日 、、、 」

  アリスは 白ウサギを追いかけて、穴に落ちてから 

  長い廊下の出来事、巨大化したり小さくなったり、

  水に浸かって 動物たちと駆けっこした事、

  白ウサギの家での大騒ぎ、

  森で首が伸びたり、イモムシに遭って会話して

  キノコで 体を大きく小さく出来るようになった事、

  公爵夫人の家のカエル顔のメイドや コショウ大好きのコック、

  公爵夫人のあやす豚の赤ちゃんの事、チェシャ猫に会った事まで、

  身振り手振り付きで 今日の出来事を事細かく話しました。


「 ふ~ん ありふれた日常だね 」

  と 帽子屋。


「 特に珍しいことでもなさそうだ 」

  と 三月うさぎ。


「 ち っ ! 

  なんだよ 面白く無いんかい ! 」

  と 舌打ちをするアリス。


「 あぁ そんな話じゃ 仮にブログを書いても、

  読んでくれる人は ほとんどいないだろうねぇ、

  読んだ人も かわいそうに ふふふふ ♪ 」

  と 三月うさぎ。


「 ホント ホント 凡庸で ありきたりだな、

  遥か昔 似たような話を聞いたこと

  あるような、ないような 」

  と 帽子屋。


「 ブログ用サイトのサーバーの 無駄遣いだよ、

  PCサイトが重くなっちゃうよ。

  ふふふふ ♪ 」

  と 三月うさぎ。

 
<< ギシ ギシ ギシ ! >>

  アリスは 悔しくて激しく歯ぎしりをしました。


「 じゃぁ ヤマネに 話をさせよう ! 」

  と 帽子屋は言いました。


「 おい ヤマネ、起きろよ ! 」

  ヤマネは 目を開けました。

「 むにゃ むにゃ 、、、 

  いっ いや 寝てないよぉ、

  君たちの話、全部 聞いてたよぉ 」

  と ヤマネ。

「 では 何か面白い話してくれたまえ 」

  と 三月うさぎ。


「 聞きたい 聞きたい 面白い話 ! 」

  と アリスも せがみます。


「 さっさと ちゃっちゃと やってくれよ。

  そうじゃないと、終わらないうちに

  君は また寝ちゃうだろ、

  *ナルコレプシー じゃないのか ? 」

  と 帽子屋。


( *ナルコレプシー 【 narcolepsy 】 とは、

  日中に場所や状況を選ばず起きる

  強い眠気の発作を主な症状とする睡眠障害、

  極東の島国の某政治家は 睡眠障害と偽って

  汚職疑惑から逃れ 国会を長期にサボっていました ) 
 

「 一度 診察してもらいに病院にいけよ 」
  
  三月うさぎが言います。


「 えぇぇ ~! てなわけでぇぇ ~!

  昔々の その昔、ゴ~ジャス美人三人姉妹が 

  田舎に住んでおりましてな 」

  ヤマネは 話を始めました。


「 どのくらい 田舎なの ? 」

  と アリス。


「 携帯の電波が入らないくらいかな 」

  と ヤマネ。

「 絶望的な田舎ね、光ケーブル来てるかしら ? 」


「 来てないんじゃないか ? 

  携帯基地局が無いくらいなら 需要が無いかも 」

  と 帽子屋。


「 三姉妹の名前は、エルシー、レイシー、ティリー。

  この姉妹は、井戸の底に住んでおりましてな 」

  と ヤマネ。


「 井戸には 水があったの ? 」

  と アリス。


「 どうだと思う ? 」


「 水があったら 呼吸出来ないじゃない ? 」


「 エラ呼吸するかもね 」


「 哺乳類じゃないんかい ! 」


「 水棲動物にだって 哺乳類は多いぞ 」

  と 三月うさぎ。


「 半魚人は 魚か ? 哺乳類か ?

  何に 属するんだ ? 」

  と 帽子屋。


「 人魚姫は ? 」

  と 三月うさぎ。


「 あぁ もう 何でも良いわよ !

  で 何食べて 生きてるの ? 」

  と じれてきたアリス。


「 糖 蜜 ( とうみつ ) 」 とヤマネ。


「 糖 蜜 ? 

  壇 蜜 ( だんみつ ) みたいな グラドル ~? 」


「 壇蜜は 食べ物じゃないだろう、

  どっちかといえば オトコを

  食い物にするタイプじゃないのかい ? 」

  と ヤマネ。


「 それは 女を見かけで判断する男の 偏見だわ、

  今、エロいオネェさんから文化人系に移行したみたいよ、

  某公共放送局にも 気に入られてるみたいだもの、

  賢い立ち回り方よねぇ、駐車場経営もしてるらしいわぁ 」 

  と アリス。


「 そうだね 某 A✖B48とか、某坂46とかのほうが 

  現実世界から眼を背けている

  貧乏で 愚かで 哀れな男たちの 

  なけなしの金を巻き上げて

  より、えげつないかもね、

  握手券付きのCD 握手券だけ手にいれたら

  不要のCD 大量投棄されてたらしいじゃない、

  ふふふ ♪ 」 

  と 三月うさぎ 


「 顔を いじりまくったキャバクラ嬢に

  入れあげるようなものよねぇ、

  裏方の悪どいメガネデブの大人連中の

  養分になる無駄金を使わないで

  ちょっとブサイクでも整形していない

  身近な普通の女の子に お金を使えばいいのにね、

  でも化粧でスッピンから そうとう変わるけどね 」

  と アリス。


「 ブサイクなキモメンたちは 現実社会の非情で酷薄な  

  愛想笑いもしない普通の女の子に 立ち向かえないのだ、

  拒絶されるのが怖いんだよ 」
 
  と 帽子屋。

「 健気なものじゃないか、

  彼らは お金を払ってでも 女の子の笑顔が見たいのさ、

  CDを買って お金で握手会で握手という

  肉体接触もできるしね うひひひ 」

  と 三月うさぎ。

  アリスは 顔をしかめました。


「 あっ ! 君 今キモいと思ったろう ? 」

  と 帽子屋。


「 まぁ 少しキモいけどね、

  お金を払って 女の子と握手なんてねぇ、

  いっそ風俗に行けばいいじゃない、って

  極東の島国の 元オ~サカのトップが

  外国軍兵士に勧めて ヒンシュク買ったけどね。

  あたし お金をもらっても

  ハゲ、デブ、オタク、ブサイクなら お断り ~ ! 」


  三月うさぎたちは 眉をひそめました。


「 あっ でも ブサイク・キモメンにも

  優しい普通の女の子もいるわよ、

  まぁ 100人に 3・1415 、、人 くらい ?

  当然、ベントレーとか マセラッティーとか乗ってて、

  潤沢な お金がなければ 

  お話にならないけどね、かかかか ♪ 」


「 円周率も 人の心も 割切れないものなのだね 」

  と 帽子屋。


「 女の子の気持ちは 繊細かつ複雑なのよ、

  愛も 美形も お金もほしいのよ、

  だってブランド品や 連れて歩く男の顔や財力が 

  女の子の価値を担保するんですもの、

  女の子同士の 見栄張りの戦いは激しいのよ ! 」

  と アリス。


「 やれやれ 男の子の生きにくい世の中だこと 」

  と 帽子屋。


「 少子化も やむなしですな、

  まぁ 変な髪型の おバカトップ同士が暴発して

  熱核兵器で 爆破され、焼けたり、溶けたり、

  蒸発する未来よりましかも、

  極東の人たち ご愁傷様 ~ 」

  と 三月うさぎ。


「 続けるよ ~!

  さて 井戸の三姉妹の 主食は 糖蜜でした 」

  と ヤマネ。


「 でも 井戸の底でしょう、糖蜜を食べられるはずないわ 」

  と アリス。


「 糖蜜の湧き出る 井戸なのさ 」

  と ヤマネ。


「 何だか ネバネバしそう 」


「 慣れればいいんじゃないかぁ ? 」

  と 三月うさぎ。


「 栄養が偏って 病気になっちゃうんじゃない ? 」

  と アリス。


「 病気で、おしっこが甘いと思うだろ ? 」

  と ヤマネ。

  アリスは、そんな 変な生き物のいる

  変な環境を 想像してみました。


「 でも 3姉妹とも 中性脂肪も 血糖値も正常でした 」

  と ヤマネ。


「 でも、なぜ井戸の底に住んでたの ? 」

  と アリス。

  ヤマネは 答えません。


「 糖蜜を入れ 紅茶を もっと飲みたまえ 」

  と 話をそらすように 三月うさぎ。


「 あんたら 紅茶を出してもくれてないじゃないの、

  だから もっと って どうゆうこと ? 」

  アリスは ムっとしました。


「 過去に 紅茶を飲んだ事あるだろう ?

  そこに 新しく飲むという想像の経験値を

  注ぎ足せばいいのさ 」

  と 帽子屋。


「 あんた 紅茶を入れる素振りも 見せないじゃないの ! 」 

  と アリス。


「 人のこと とやかく言うなって言ったの、

  確か 君だったよねぇ ? 」

  と 帽子屋。


<  ギリ ギリ ギリ ! >

  アリスは 目を剥き 歯ぎしりをしました。


「 じゃぁ 早く 紅茶をカップに つぎなさいよ ! 」


  帽子屋はティポッドを 思いっきり高々と掲げて、

  ティカップに 注ぎ込みました。


「 あんたは 杉下右京か ?

  あぁ もう そんなに高くから注ぐから、
 
  ビシャビシャ飛び散るでしょうが ! 」


「 飲みねえ 飲みねえ 紅茶を飲みねえ、

  そうかい あんた エゲレスっ子だってね 」

  と 帽子屋。


「 そうよ こちとら オックスフォードの生まれよ 」

  と アリス。

「 そうかい そうかい クッキーを食いねぇ、クッキーを 」


「 でも、その三姉妹たち、なんで井戸の底に住んでたの ? 」

  と アリス。


「 そこに 糖蜜井戸があったからです、

  山高きが故に貴からず、井戸深きが故に貴からず、

  でも糖蜜が湧けば それは尊い 」

  と ヤマネ。


「 そもそも そんな井戸 この世に、

  あるわけないでしょうがぁぁあああ ~ ! 」

  アリスはテキトーな返答に怒り叫びました、

 
「 お静かに ! 」


「 声を荒らげないでください ! 」


  帽子屋と三月うさぎが言いました。


「 マナー良くできないのなら、君が話の続きをしてくれよ 」

  と ヤマネ。


「 なんで あんたの話の続きを あたしがするのよ、

  リレー小説、作ってんじゃないわよ ! 」

  アリスは言いました。


「 じゃぁ ゴ~ジャス、ナイスバディ三姉妹の話は おしまい 」


「 えぇ やめちゃうの !

  まぁ そうね 糖蜜井戸も、

  一つくらいなら どっかにあるのかもぉ ~ 」


「 一つくらい、だとぉおお !

  メイプルシロップは どうやって作るか知っているか ?

  木の甘い樹液が 染み出しているのかも知れないだろう、

  ミツバチの巣が あるかもしれないし、

  サトウキビが ニョキニョキ生えてるかも知れないだろう、

  世間には都合の良いことも ありえるのさ、

  可能性を否定してはいけない ! 」

  ヤマネは 不満気です。

「 はいはい じゃあ 続けてちょうだい 」

  と アリス。


「 えぇっとねぇ 、、、 」

  ヤマネは 話を続けるようでした。



       続 く













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「 ところで 今日は 何日 ? 」

  と 帽子屋が アリスに聞きます。

  ポケットから 時計を取り出して

  困ったように見ながら、耳に当てています。

  アリスは 少し考えて言いました。


「 24日よ 」


「 あぁ 2日も 違ってるぅ ! 」

  と 帽子屋は ため息をつきました。

  そして、怒って三月うさぎを 睨めつけました。

  三月うさぎは 時計を受け取ると、それを眺めます。

  それから時計を 自分のお茶にチャプチャプ浸してから、

  引き上げ、また眺めました。

  アリスは、時計を怪訝そうな顔で眺めていました。


「 ずいぶん 変わった時計ねぇ、

  日付は分かるけど、今が何時なのか わからないなんて 」


「 時間が わかっても しょうがないのさ 」

  と 帽子屋。


「 君の時計は 今が何年か わかるのかぃ ? 」


「 あたしの時計は 普通のアナログ表示、

  超高級アナログじゃないから 年の表示はないの 」

  でも、年って一年間 ずっと同じままだから 

  特に表示しなくていいのよ 」


「 私の場合も まさに同じなのだ 」

  と帽子屋。


  アリスには 帽子屋の言ったことの意味が通じません。

 
「 どうも よく分からないわ ?

  詳しく説明して欲しいものだわ 」

  と アリス。


「 こいつ、まだ寝てるな、

  起きろよ お~い ! ヤマネ ~! 」

  と 帽子屋は、ヤマネの鼻ヅラに 

  ティカップの 熱いお茶をかけました。


「 あ っ ち ぃ ぃ い い ~! 」


   ヤマネは慌てて顔を拭い、


「 いや、まったく同感だ。

  おれも そう言おうと思ってたとこなんだ、

  でも何で 鼻が熱いんだ ? 」

  と 言いました。


  アリスは うんざりして ため息をつきました。

「 あなた方は いつまでも お茶かっくらってないで、

  もう少し有効に時間をつかったら ? 」


「 私のように時間と仲が良けりゃ、

  有効に使うなんて言い方はせんよ 」


「 なんのことやら さっぱりわからないわ ? 」

  と アリス。


「 そりゃ 君にゃ わからないだろうさ、

  どうせ、時間と会話をしたこともないのだろう ? 」

  と 帽子屋。


「 な い わ よ !

  いったい それ どこのポエム的表現なのよ !? 」


「 人生は 時間に寄り添う 

  一遍の詩や 音楽のようなものなのだ 」

  と 帽子屋。


「 音楽の授業では、音符で音の時間を きざむわよ、

  2ビート、4ビート、8ビート、16ビート、32ビート 」

  と アリス。


「 そうなんだ そのせいなんだ 」

  と 帽子屋。

「 音符だって 拍子だって 

  変な具合に 刻まれたくないんだろう 」

  と 3月うさぎ。


「 この間 ハートの女王様主催の大コンサートがあって、

  私も歌うことになったのだよ。


『 ♪ ギラギラ光る 恐ろし星よ
 
   お空の上から 人を呪う ~ 

   ギラギラ光る  恐ろし悪魔星 ♪ 』」

 
「 ♪ ギラギラ ギラギラ ギラギラ ♪ 」

  ヤマネが 調子はずれの 合いの手を入れます。


「 知ってるだろ、この歌 ? 」


「 なんか変ね 違うのは、聞いたことあるかも 」

  と アリス。


「 それで私が 歌の一番も歌わないうちに、

  女王が、ぎゃあぎゃあ 言いだしてさ、

『 こやつ、拍子の時間を ちょん切って 

  バラバラにしておるではないか !

  噂の 偽装作曲家か ? 

  わらわを 謀ろうとするものは 即刻死罪、

  首を ちょん切れ ! 』 ってね 」


「 まぁ なんて 残酷な !

  首を切られたら いくら食事しても、

  たくさん お茶を飲んでも、

  胃袋に 食べ物、飲み物が行かないから

  満腹にならないわねぇ ~ 

  でも ダイエットにはイイのかしらぁ ? 」

  と 的外れで不謹慎な事を言うアリス。


「 で、それからず~っと、王女様の時間の呪いで、

  今じゃ ず~っと ティータイムなのさ 」


「 なんと いうことでしょう ! 

  あなた方は 王女の呪いをかけられているのね、

  それで、ティーカップが こんなに出てるのね ?

  それは 某有名アニメの人達が

  いつまでも歳をとらないのと似たようなものなのかしら ? 」 

  アリスは 妖怪のせいとか、呪いという言葉が好きで

  物理的にどうなっているかとか 科学的な検証もしないで、

  テキトウに理解しました。


「 正 解 ! 」

  と 帽子屋。


「 いつでもティータイムで、カップを洗うヒマもないのだよ 」


「 じゃあ、どんどんカップが増えてくるわけ ? 」

  と アリス。

 
「 正 解 ! 

  使い終わると また増えるのさ 」

  と 帽子屋。


「 ティー・パーティの無限地獄なのね、

  お茶っ腹になるわねぇ、やれやれ、

  食事の時間も ほしいわよねぇ 」

  と 他人ごとのアリス。


「 そろそろ話題を変えよう、もう飽きてきたよ。

  この お嬢ちゃんなら 我々の知的好奇心を満足させる

  レベルの高い 格調高い 意識高い系の

  すべらないオモシロ話をしてくれるはず 」


  話のハードルを上げるような事を 三月うさぎが言いました。


「 さあ 頼むよ 愉快でワクワクする、奇想天外で、

  伏線満載 あっと驚く展開、逆転に次ぐ逆転、

  土壇場で、また大逆転、

  今まで誰も聞いたことのないような オモシロイ話 」

  と 帽子屋。



        続 く













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「 ごほん ! じゃぁ 話題を変えよう 」


「 そうだな 」


「 何が いい ? 」


「 なぞなぞなんか どうだい ? 」


「 わぁ なぞなぞ楽しそう あたし得意かも ♪ 」

  と アリス。


「 手袋の反対は な~に ? 」


「 簡単よ ろくぶ 、、、って

  おっと危ない 6回ぶたれるところだったわ 」

  と アリス。


「 円周率は ? 」


「 3. 1415926535 8979323846 2643383279

  5028841971 6939937510 5820974944 5923078164

  0628620899 8628034825 3421170679 8214808651

  3282306647 0938446095 5058223172 5359408128 4811174502 ... 

  って 止めてよ ! いつまでたっても 答えきれないわ ! 」

  と アリス。


「 ふふっ では何故 割り切れないのかな ? 」


「 * 円周率は 無理数なのよ。

  無理数とは、有理数ではない実数、

  分子・分母ともに整数である分数として

  表すことのできない実数を指すわ。

  実数は非可算個で有理数は可算個であるから、

  ほとんど全ての実数は無理数であるのよ。

  2の平方根は無理数よ。

  一般に m が 1 より大きい整数ならば、整数 N の m 乗根は

  それが整数でなければ無理数なの。

  また、logm n( m, n は整数, m > 0, m ≠ 1, n > 0 )

   の形の数が有理数であるならば、

   m = Na, n = Nb を満たす整数  N, a, b が存在すの。

  したがって log2 3, log2 5 のような数は無理数なのよ。

  ネイピア数 e や円周率 π、

  また ゲルフォントの定数 eπ や ζ(3) のような数も

  無理数であることが知られているわ。

  有理数とは、二つの整数 a, b

( ただし b は 0 でない ) をもちいて

  a/b という分数で表せる数のことをいうの。

  b = 1 とすることにより、

  任意の整数は有理数として扱うことができるわ。

  有理数を十進法などの位取り記数法を用いて小数表示した場合、

  どの有理数も位取りの基数のとり方に関わらず

  有限小数または循環小数のいずれかとなるの、

  もちろん、ある基数で表示したとき有限小数となる有理数が、

  別の基数では循環小数となったりすること、

  あるいは、その逆になることもあるのよ。

  同様に、有理数は必ず有限正則連分数展開を持つわ。

  現在では、π の冪乗は全て無理数であることが知られているのよ。

  ドイツのリンデマンは、1882年に π は超越数であることを示したわ。

  これは、さらに一般のリンデマンの定理の特別な場合であるのよ。

  この定理は、円周率のみならず、

  ネイピア数 e、2の自然対数 log 2、1 の正弦 sin 1 などが

  超越数であることを導く、大変強力なものであるの。

  この進んだ結果が知られているにもかかわらず、

  円周率の性質が十分判明したとはいえないわ。

  例えば、円周率が正規数であるか、

  すなわち小数展開が十分に 「 乱数的 」 であるといえるか、

  という問題は未解決なの。

  また、ππ や π + e のような単純な定数が

  無理数であるかどうかも分かっていないのよ。*

  では 数式で 説明するわね 、、、 」

  と アリス。


「 それには及ばない 無駄に行が長くなるからね 」


「 でも ゆとり世代は 円周率は 3 なのよ 」

  と アリス。

「 それも なんだかなぁ ~ 」


「 じゃぁ 一つの声をもちながら 

  朝には 四つ足、昼には 二本足、

  夜には 三つ足で歩くものは 何かな ? 」


「 ふふふ お嬢さんに 答えられるかな ? 」


「 返答次第では 怖い結果になるやも知れないよねぇ 
 
  この謎を解こうと 旅人は知恵を絞ったが

   誰も解く事は出来ず、

  多くの者がスフィンクスに殺されたというわ 」


「  君は どうなるのかな ? 」


「 それは フェキオン山の スフィンクスの謎かけね、

  旅人を捕らえて謎を出し、

  答えられぬ者を食べていたというわね 」

  と アリス。


「 さぁ 答えられるかい ? 」

「 さぁ さぁ さぁ 答えるんだ ! 」


「  ふふん ♪

  答えは 人間よ、

  人間は 幼い頃は四つ足で歩き、

  青年期には 二本足で歩き、

  老いては杖をついて 三つ足で歩くからよ。

  この なぞなぞの 「 朝 」「 昼 」「 夜 」 は

  人間の一生を一日に例えた 比喩的表現なのよ、

  さぁどうするの ?

  あなた方は 正解を言われて、

  スフィンクスのように山から身を投じたりするの ? 」

  と アリス。


「 残念だったね ふふふっ、 

  我々は 山には出かけないよ、

  ましてや 身を投じることはないのだよ、

  なにせ ここで お茶を飲むのに忙しいからね。

  この問い掛けは 元々は

  オイディプス王の悪行を 揶揄するものという説もある 」


「 ギリシャ悲劇の 父親殺しのオイディプス王ね 」

  と アリス。


「 人の業というものは いつまでも解けず、

  解答の出ない、永遠の謎なのかも知れないね。

  だから人は いつになっても

  混乱 苦悩から 逃れられないのだろうね、

  時代が進み、科学が進歩しても、

  人は 今も悲観にくれるものなのだよ、

  迷宮に囚われた 出口を探し求める迷い人のように、

  我々が この お茶会から抜け出せないようにね、 

  ふふふふふふふ ♪ 」



     続 く







 *~*( ウィキペディア参照 )







   





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  三月うさぎの家の前の木立の下には、

  大きなテーブルが置いてありました。

  そこで 三月うさぎと帽子屋が

  ティータイムを 楽しんでいます。

  ヤマネが椅子で、ぐっすり寝てました。

  二人はヤマネを クッション代わりに使って、

  肘をヤマネに乗せ、くつろぎ会話しています。


「 ヤマネにとって いい迷惑よね、

  でも、寝てるから気がつかないか、

  ヤマネ 『 マ 』 がつくのに 

  マヌケ ね、ふふふ ♪ 」

  と アリス。


  広いテーブルでしたが、

  三月うさぎと 帽子屋と ヤマネは

  隅の方に かたまっていました。


「 みなさん ごきげんよう ♪ 」

  アリスが挨拶しました。


「 君は 誰 ? 」


「 あたす アリス で ありんす ♪ 」


「 何者だか知らないが 満員だよ、満員 ! 」 


  アリスを見て、3月うさぎと帽子屋が叫びました。


「 空席が あるじゃないのよ どこが満員よ ! 」


「 満員 ! 満員 ! 」


「 い け ず ! 

  場所は空いているじゃないのよ ! 」

  と アリスは怒って、

  勝手に テーブルの端の肘掛け椅子に座りました。


「 よっこいしょぅいち どっこいしょうぺんはうわぁ ~  」

  
  3月うさぎと帽子屋は やれやれという表情をしましたが、

  仕方なさそうに 三月うさぎが言いました。

「 ワインは いかがですか ? 」


  アリスはテーブル中を見まわしましたが、

  そこには紅茶しかありません。

「 ワインなんか 見当たらないじゃない ? 」

  と アリス。


「 おや ? 見えないかい ? 」


「 えぇ 見えないわ 変よね ? 」


「 そりゃぁ 無理もない、

  なぜなら ここに ワインは存在していないからね 」

  と 三月うさぎ。


「 存在しないはずのワインを勧めるなんて

  失礼しちゃうわ ぷんぷん ! 」

  と アリス。


「 だって 君は未成人だろう ? 」


「 うるさい ケチケチせず 飲ませてよ ! 」


「 やれやれ 今どきの娘は 倫理観が欠如してるなぁ、

  危険ドラックとか やりかねないな 」

「 タツゥーを入れてる某元有名ベースボールプレイヤーみたいな

  非合法薬物 使ってないだろうね 」

「 失礼ね、やってないし、刺青だって入れてないわよ ! 」


「 まぁいい、でもね ワインについては

  私と君と 共通の認識がある、

  君はワインについて知っているようだ、

  ワインの銘柄についても会話が可能だろう、

  だから ワインそのものを否定することは出来ないのだよ 」


「 何言ってんだか ~ わけわかんねえしぃ ~ ! 」

  と アリス。


「 ところで お嬢さん 招待状はお持ちかな ? 」


「 いいえ 持っていないわ 」


「 何 と ! 

  招待状なしに来て 勝手に椅子に座って、

  君こそ失礼だ、礼儀知らずの マナー違反だよ 」

  と 三月うさぎ。


「 この お茶会に招待状がいるなんて

  知らなかったからよ !

  まるで 学校設立が 出来レースで

  政府のエライさんの お友達以外の競合相手を

  締め出すみたいじゃないの ! 」

  と アリス。


「 縁故主義、

  それは われわれの常識的マナーなんだけどな 」


「 エゲレスには 会員制が多い、排他的なのさ 」 


「 でも 三人分より もっとたくさんの

  ティーカップが用意がしてあるじゃない ? 」

  と アリス。


「 それと マナーは関係ないね 」


「 だいたい いかれてるチェシャ猫に、

  まともじゃないと言われる三月うさぎが、

  なんで 普通にマナーを言うのよ !

  胡散臭くて ケチくさいわよ ! 」

  と アリス。


「 我々は マナーを重んじるんだ 」


「 そうとも エゲレス紳士だからね 」


「 ジェントルマンだから 身だしなみも大切だ 」


「 君ぃ 髪の毛、切ったほうがいいよ、
 
  ボサボサだよ 」

  帽子屋はアリスを ものめずらしそうに、

  ジロジロと見て言いました。


「 この ゆるふわのヘアスタイルが気に入っているのよ、

  人のこと、とやかく言わないで ! 」

  と アリスは ムッとしながら言いました。


   帽子屋は 反論されたので目玉を見開きました。

「 なんとも 小娘の分際で 

  私の親切な助言に意見するとは、いやはや 」


「 レディの容姿に関することに意見するのは 

  凄く失礼なのよ ! マナー違反よ ! 」

  と アリス。


「 小娘のくせに 生意気にレディだそうですよ 」


「 無作法で 図々しくて 喚き散らしてねぇ 」


「 う~ん この娘は まともじゃありませんなぁ 」


「 やれやれ、ほんと非常識な娘ですなぁ、 

  この上品なティーパーティに そぐわないですなぁ 」


「 うるさいわ !

  やっぱり あんたらこそ まともじゃないわよ !

  イカレポンチ野郎め ! 」


「 今時 イカレポンチですと 」


「 死語ですなぁ 」


「 知らない人は エッチなシモネタと思いそうですなぁ 」


「 ウガガガガ ~! キィィィイイイ ~! 」

  イラッとして 目をひん剥き 歯噛みをして

  額に青筋を立て 鼻息荒く怒るアリスなのでした。



      続 く












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 「 この赤ちゃんたら、

   どうしてやったら 機嫌よくなるんだろう ? 」

   と アリスが思ったとき、

   赤ちゃんは また鼻を鳴らしました。


 <<< ぶぅ~ぶぶぶび !!

     ぶびぶびびぶび ~!! >>>


   アリスは イラッとしながら

   赤ちゃんの 頭にかかっている

   ベビー服のフードを上げて

   その顔を しっかりと覗きこみました。


「 あんた うるさいわよ !

   ブタじゃあるまいし ~! 




















  、、、って こいつ 本物のブタ じゃ~~ん !!

  なんなのよ ブタの赤ちゃん じゃないの ~ ! 」


  アリスは これ以上 ブタをあやすのは無意味だと思い、

  ブタを地面に下しました。


「 ぶ ~ ぶ ~ 言うのも無理ないわねぇ 」


  ブタは 「 ブヒ ブヒ ! 」 と

  森に向かい歩いて行きました。


「 あのまま 人として大きくなったら、

  目も当てられないほど

  みっともない子どもになったでしょうね。

  でもブタなら まぁまぁかなぁ~、

  美味しく育ってほしいな ♪ 」


  アリスは友達の中でブタになったほうが容姿を気にせず 

  お気楽に生きていけそうな子たちを頭に思いうかべました。

「 あの子たちを ブタに変えるアイテムがあればいいのにね、

  ぶふぶふ ぶひひひ ぶひひひひ ♪  」

  アリスは 自分のことは棚に上げ

  友達の容姿を嘲笑う いけない女の子なのでした。


  ふと気配を感じ 見上げると、 

  木の枝に チェシャ猫が座っていました。


「 き ゃ っ ! 」 と、 


  アリスは びっくりしました。

  極東の島国に棲むという

  トト❐という 化け猫に似たチェシャ猫は、

  ニタニタしています。


「 大口開けて笑って 気色悪いけど

  べつだん 襲ってくるわけでもなさそうだし、

  悪い猫じゃ無いのかな ? 」

  とアリスは思いました。しかし、


「 長いツメと、大きな口に 

  あんなに たくさんの歯を むき出しにしてるわ、

  油断して 狩られないように気をつけなくっちゃ 」

  そうも思いました。


「 チェシャ猫さん 、、、 」


  アリスは、声をかけました。
 
  チェシャ猫は ニタニタ笑って振り向きました。


「 まぁまぁ そこそこ機嫌が いいのかもね 」


  アリスは思いました。


「 ねぇ 教えてちょうだい ! 」


「 何だい ? 」


「 あなたは 高い木の上に座っているでしょう 」


「 ふん ふん 」


「 あたしは 綺麗な花壇と噴水のある お庭に行きたいの、

  もし あなた そこから辺りを見回して手がかりがあったら、

  ここから どっちへ行ったらいいのか教えて 」


「 それは、あんたが どこの方向へ行きたいかによるよなぁ 」

  と チェシャ猫。


「 どこの方向でも 庭に行ければいいんですけどね 」

  とアリス。


「 なら どっちへ行っても関係ないね ふふん 」 

  とチェシャ猫。


「 でも綺麗な花咲く お庭には

  ど~うしても行きたいんです、

  今まで さんざん苦労したんですもの 」

  と アリス。


「 人は 何かを望めば それ相応な努力が必要なのさ、

  安易に人に回答をもらっても ありがたみは少ない。

  まぁ、いつかは辿りつくよ、

  う~んと あちこち隈なく歩けばね 」


「 だみだ こりゃ 」

  と アリスは思ったので、

  別の質問をしてみました。

「 ここら辺りには、どんな人が住んでるんですか ? 」


「 あっちの方向には 帽子屋が住んでる。

  それと あっちの方向には

* 三月うさぎ が住んでる。

  好きな方を 尋ねるといいよ、

  どっちも まともじゃないけどね 」


「 まともじゃないなら 行きたくないわ、

  核実験をしたり、ミサイルをぶっ放して、

  そのくせ国民を飢餓状態において平気な

  巨大な二足歩行ブタ男とか、

  政府調査機関の長官の首切りして

  国民の支持率ダダ落ちの

  超大国の偽装前髪、トップ指導者。

  いままでテレビに出て

  政府の御用聞きのような擁護発言ばかり、

  一転 レ▲プ疑惑を報道されると

  行方をくらましたジャーナリスト。

  そのジャーナリストの反論のフェイスブックに

 『 いいね 』 をした

  疑惑があるのに 国会の参考人招致を拒み、

  何かと犯罪者たちとの不可思議な交流のある首相夫人。

  その問題を 警察に手をを回して

  握りつぶすように依頼しただろう偉い人。
 
  偽作といって原作を貶める

  おバカな駄文を書いたりするブロガーとか、

  そんな人たちじゃないでしょうね ? 」
 
  と アリス。


「 世間には いろんな変な奴がいる、

  それは仕方ないよね ~。

  標準的な型に嵌った工業製品じゃ無い、

  それぞれが それぞれの異差を持つんだよ。

  だから、ここいらの連中 まともじゃないんだ。

  ぼくも まともじゃない、

  あんたも まともじゃない ~ 」


「 どうして あたしが まともじゃないのよ !? 」

  とアリス。


「 残念だが あんたは まともじゃないのさ、

  そうでなきゃ まともじゃない ここには来れないのさ、

  ここに存在すること事態が まともじゃない。

  不思議だなぁ どうしてそれに気づかないんだい ? 」

  と チェシャ猫。


「 じゃぁ、あなたは どうして まともじゃないの ? 」


「 ここにいる以上 僕はまともじゃないのさ そういうこと 」


  アリスには理解できませんでした。


「 そうそう 公爵夫人は女王様と

  今日、クロケーをするの ? 」

  と アリス。


「 そのようだねぇ、

  でも ぼくは招待されてないのさ、

  でも 後で そこで会おうね、待ってるよ 」

  と 言って、チェシャ猫の姿は消えました。


「 なによ それ ?

  招待されてないのに勝手に行けってこと ? 」


  アリスは チェシャ猫の消えた場所を見ていると、

  また、いきなり現れました。


「 聞き忘れたが ところで、

  公爵夫人の抱いていた赤ちゃんは どうなった ? 」

  と チェシャ猫。


「 あれは ブタの赤ちゃん だったわ 」

  と アリス。


「 やっぱりね、そうだろうと思ったよ、

  ブヒブヒ 騒いでいたからね、

  なぜ 伯爵夫人がブタの子守をしていたのか不思議だよね 」


「 そう言えば そうよね 」


「 でも答えは無いんだよ、

  疑問は投げっぱなしで回収されないんだ、

  答えは 夏の逃げ水のように遠ざかる、

  それが ここのルールなのさ 」


「 変なの ? 

  世間じゃ それは許されないわよ、

  疑問は解決しないと 気持ち悪いじゃない ? 」


「 それは ジグソーパズルの
  
  足りないピースを探すことに似ているよね。

  でも見つからないほうが多いかもしれないよ、

  人生に何らかの意義を見出そうとしている人も 

  本当はそんなことは無意味だと気づかない人が多いよね 」


「 人生に意義を求めてはいけないの ? 」


「 意義は結果として 後からついてくるものさ、

  意義のために生きる事は 意義に縛られて

  ろくな結果にならないものさ、

  君に異議はないよね、そんじゃぁねぇ ~ 」 


  チェシャ猫は、また消えました。


「 はぁぁぁ ~ やれ やれ ~

  何を言っているのか ちっとも分からないわ、

  猫と人は きっと思考回路が違うのかもね 」


  アリスは ため息をついてから、

  三月うさぎの住んでいる方角に歩きだしました。


「 帽子屋さんなら町にもあるし 見たことあるし、

  紳士淑女の行くお店だから 普通でしょうね、

  三月うさぎ とやらのほうがいいかもね 」
  
  こう言いながら、ふと目をあげると、

  またチェシャ猫が 木の枝に座っていました。


「 あの赤ちゃんを ブタって言った ?

  それとも 煮豚 酢豚 焼き豚 

  まぶた なべぶた うらぶた ? 」

  とチェシャ猫。


「 ただの 仔ブタよ ! 

  調理したら きっと柔らかくて

  味も染み込みやすくて美味しいわよ !

  あんた、ポーク料理が好きなの ? 

  それと、そんなに頻繁に出たり消えたりしないでくれる ? 

  点滅してるみたいで 

  子供が ショック症状を起こしたらどうしてくれるのよ 」


「 あぁ はぃ はぃ、

  むかしアニメで問題になったよね ~ 」

  と チェシャ猫。


「 ちょいと あんた ! 

  化け猫アニメ映画のキャラクターの

  パクリ じゃないのぉお ? 」


「 ちがうよ 向こうが ぼくをパクってるのさ

  こっちが 正真正銘 由緒正しい 本家本元 」


  そして こんどは、ゆっくり消えていきました。

  シッポの先から消え始めて、最後はニタニタ笑っている顔。

  最後まで笑っている口周りが残っていました。

   アリスは 思いました。


「 笑わない猫なら よく見かけるけれど、

  でも 猫なしの 笑う口とはねぇ、 

  今までの人生の中で 最高に変なものだわ 」


  アリスは 三日月うさぎのいる方角に向かいました。

  しばらく歩くと、三月うさぎの家が見えてきました。

  家の煙突が うさぎの耳の形で、

  毛皮を貼った屋根だったからです。

 
「 想像通りの家だわ。

  想定内だけど やっぱ変な家、

  一見かわいいけど 近くで見て よく考えると

  毛皮を張った屋根なんて ちょっとグロイかも ~! 」

  そして こう思いました。


「 やっぱり まともじゃないのかも ~

  バッグス・バニーみたいなら良いけど、

  皮を剥ぐような猟奇的な、

  やっすいホラーみたいだと嫌かも ~

  帽子屋さんの方に行ったほうが 良かったかも ~ 」



      続 く





* 三月うさぎ

「 精神に異常をきたしている 」

  と 評される三月ウサギは、

「 三月のウサギのように 気が変になっている 」

  という英語の言い回しから生み出された

  キャラクターである。

( ウィキペディア )




  


















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