『町長選挙』

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やっと文庫で出版された
奥田英朗『町長選挙』

待ちに待った精神科医・伊良部一郎の再登場だ☆



プロ野球1リーグ制で物議をかもしたのは未だ記憶に新しい。
更にIT長者によるチーム買収とマスコミとの戦いも。

アンチエイジングは私の耳にも痛い(;^_^A

最後は離島の町長選挙に絡んだ騒動(?)



うんうん。
とうなづきながら、破天荒な?まるで子供な?伊良部と、冷静だが?荒っぽい?看護師マユミの言動に笑わされる。

そして最後は
ふっ
優しい気持ちになる。



慌ただしい日々の処方箋・処方薬のような小説だ。




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明日の記憶

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物忘れ・ど忘れ。
誰しも経験があると思います。
また、酔っぱらった時に同じ話を繰り返す、なんて人もいますね。
でもそれが単なる物忘れではなかったとしたら?

若年性アルツハイマー病

新しい記憶から徐々に失われていく病気で、現在の医学でも進行を抑えることしかできない不治の病。
そんな病気と診断された、広告代理店で営業部長を務める50歳のサラリーマンが主人公。

荻原 浩
明日の記憶 (光文社文庫)


思い出したいのに思い出せない。
まるで今までの自分が消えていくようだ。
今後、どうなってしまうのだろうか。
この先、自我までをも喪失してしまった後は・・・。
仕事の事。妻の事。未来への不安。苦悩し葛藤する。
そして・・・。

通勤本とするには少し重たいテーマであったが、そこは荻原浩先生である。
伏線を散りばめながら、時にはユーモラスに、時には切なくも物語が進んでいく。
読者をぐいぐいと物語世界に引っ張っていくのは流石である。

そう云えば、この作品は何年か前に映画化されている。
確か寺尾聰さん主演だったと思ったが・・・。
公開当時は観なかったので、DVDを買った。

東映
明日の記憶


おっと。渡辺謙さんが主演だったよ(汗)。
今度の連休中か、正月休みにでも観ようと思う。
それまでは原作をもう一度読んでいよう(笑)。




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『メリーゴーランド』

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乗り過ごしたーーー!!!(滝汗)


特別、疲れていた訳でもなく、

呑んだ帰りで寝こけてしもぅた訳でもないのに・・・。


実は本を読んでいて、気が付いたら一駅乗り過ごしていた(- -;)

しかも、一度読了して、2読目の本。


私が乗り過ごしてしまった程に熱中してしまったのは

荻原 浩
メリーゴーランド

入りはイマイチなんだけど、

(実は伏線になっているのだが)

読み進めていくうちにどんどん引き込まれてしまう。


東京の大学を卒業し、一流メーカーに勤めていたが

地元・駒谷市にUターンし市役所の職員として働いている遠野敬一。

役所仕事にどっぷり浸かっていたある日、

駒谷市が出資しているテーマパーク『アテネ村』の

管理・運営会社「ペガサスリゾート開発」(所謂、第三セクター?)への出向が命ぜられた。

その仕事は

今や赤字が膨らみ閉園の危機にある『アテネ村』の再生。

名付けて「駒谷アテネ村リニューアル推進室」

その最初の仕事が、ゴールデンウィークに開催されるイベントの企画。

役所より役所然とした「ペガサス」の役員達。

(皆、元職員。そぅ。ココは職員の天下り先会社なのである)


果たして、敬一の企画は通るのか?

イベントは成功するのか?

『アテネ村』は閉園を免れるのか?


個性的な登場人物達が繰り広げる、リアルな世界。


面白い。


私の通勤本ではあるが、休日ならば一気に読んでしまうかもしれない。

作者の荻原浩先生の作品には、サラリーマンを主人公にした小説が他にもある。

因みに、私が初めて荻原作品と出逢ったのは

荻原 浩
神様からひと言

この作品で、私はハマった(笑)。

怒濤の展開。

意外な成り行き。

ハラハラ・ドキドキ。

だけどちょっとほろ苦い。

だけどやっぱり元気が出る。


そんな作品を朝の通勤電車内で読んでいると

「よっしゃー!私も頑張ろう!」

と思えてくるから不思議だ。

(単純なだけ?苦笑)





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またしても、通勤本には不向きな一冊なのだが・・・。

何故「不向き」なのかと云うと、
ハードカヴァーだからである。
満員電車で読むには邪魔な大きさ。
片手で持つには重い。
内容も重い・・・。
朝から読んでいると、
仕事中でも、ふとした事で考え込んでしまいそうになる。

だが、しかし。
敢て紹介したい。

奥野 修司
心にナイフをしのばせて



1969年春。
神奈川県の私立高校で、事件は起きた。
生徒が、肩に傷を負って校内に駆け込んできた。
「裏山で、知らない男達に突然襲われた!」
「加賀美君がやられている!」
現場に駆けつけた教師達が見た光景は・・・。

凄惨な遺体。
「知らない男達に襲われた」
と云っていた少年の証言は嘘だった。
同級生を殺害した真犯人は
第一報をもたらした生徒(少年A)だった。

本作は、被害者家族の立場を克明に浮き彫りにしている。

容赦ないマスコミや周囲の好奇な視線。
被害者が受けた深い傷に対するフォローがなされない現実。

法(少年法)は
加害者を守る事(更正させ、社会復帰させる事)には手厚い保護を行うが、
被害者に対しては無関心だ。

読み進めていくうちに、
以前にもチラッと紹介した 本を思い出した。
中嶋 博行
罪と罰、だが償いはどこに?
である。

30年近く経っても癒されない被害者家族の心の傷。
被害者家族に対して一言の謝罪の言葉すら発しようとしない加害者(少年A)。

事件を切っ掛けに「家族崩壊」寸前にまで追いやられ、
未だ苦しむ被害者家族。
少年法に守られ、前科も付かず、今や弁護士として地元の名士となっていた加害者(少年A)。

何か間違っていないか?
何か変じゃないか?

違和感を感じるのは私だけか?

いぃや。
著者を始め、およそ本作を読んだ人達の多くが感じた筈だ。

被害者の母は云う。
被害者の妹は云う。
「少年Aを恨んだ事は無い」
と。

恨む事=事件を思い出す事

受けた傷によって壊れかけた心を取り戻す事で精一杯だった。
事件によって壊れかけた家族の絆をつなぎ止める事で精一杯だった。

犯人に対する一切の思いを心の奥底に封じ込める事で、
やっとの思いで、私達は生きてきたのだ。
と。


映画『太陽の傷』 では、
被害者が加害者に対し、恨みを晴らした(と思う)。
だが、そんな事は現実ではまずあり得ない事だと思う。

打ち拉がれた犯罪被害者達の多くは、
加賀美家の様に、心に傷を負ったまま、その人生をそっと生きているのだろう。

これが現実。



今、少年法の改正が議論されつつあるようだ。
だが、それは全く持って被害者の立場に立っていない。
司法はあくまでも「犯罪者(少年)の更生」を謳うのか?
私達国民の血税を「更正の為の費用」に費やすのか?

犯罪者の更正
よりも
犯罪被害者のケア
に重点を置くべきだと思うのは間違っているだろうか?

著者が最後に述べている。
犯罪者が「更正」したと云えるのは、
犯罪被害者が、その加害者を「許した時」だと。
逆に言えば、
加害者が、その被害者から「許しを得た時」ではないのか?
と。



『ニャ夢ウェイ』

テーマ:

『通勤本』として紹介しますが、

決して『通勤本』として
電車内等では読まないで下さい!

松尾 スズキ, 河井 克夫
ニャ夢ウェイ



オモシロ過ぎ。

カワイ過ぎ。

読んでいると、顔の筋肉が緩む程度では済まされない。

ぶわっはっはっは!!!

と声を出して笑ってしまう。


オモシロ過ぎ。
カワイ過ぎ。


自宅の自室で、こっそり読む事をお勧め致します。



はっきり云っておこう。

私は『鬱病』ではない。
   『アルコール依存症』になる可能性は捨てきれないが・・・(苦笑)

だが、しかし。
何故か私の周りには『鬱病患者』や『鬱病経験者』『鬱病予備軍(?)』が複数人いるのだ。

ストレス社会とも云われる現代。
さもありなん
である。

鬱病や統合失調症、依存症は誰でもがなり得る。
と、友人の精神科医は云う。

だが、
この本 を読んで、
「私は、少なくとも『鬱病』になるパーソナリティは持ち合わせていない」
と思った。
いや、確信した。

ならば何故、関係書籍を読むのか?
(但し、専門書は眠たくなるので読まない・爆)
と云えば、患者に対してどの様に行動すればよいのか・いけないのか、どんな言葉を言えばよいのか・いけないのか、それを知りたいからである。

彼等・彼女等を更なる「深い水槽(闇)の底」へと落としたくないから
である。

この本には、そのヒントが書かれてあった。

敢えて、そのヒントとなった事(言葉)は書かないが、お気楽・極楽な私にはもってこいの事だ。
如何にも私らしい事で、OKなんだと解った。



通勤本には不向きな大きさと厚みのある一冊だが、『鬱病患者』『鬱病経験者』は勿論、興味のある人には是非読んで貰いたい一冊である。

素樹 文生
イケナイ宝箱―ようこそ鬱の世界へ



イン・ザ・プール

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奥田 英朗
イン・ザ・プール

なんと云うか・・・
一言で表すなら
「変な医者」


マザコンで注射フェチで病院の跡取り息子(たぶん)である
医学博士(精神科医)・伊良部一郎

そぅ。
これは「神経科」の医者と患者の話。

伊良部の存在は大きいが(主人公だから当たり前!)、
看護婦・マユミ(露出狂?)も良い味を出している。
それぞれの患者に合わせた態度。
ちょっと感心してしまった(^ ^ゞ

表題作『イン・ザ・プール』
   プール依存症

『勃ちっ放し』
   陰茎強直症

『コンパニオン』
   被害妄想

『フレンズ』
   ケータイ依存症

『いてもたっても』
   強迫神経症

通勤本に最適な文庫版。
リズム良く、さらっと読める。

但し・・・
時々「ぷぷっ」と笑ってしまいそうになるので、
読んでいるアナタが「アブナイ奴」と周りの乗客から思われても、
私の関知するところではありません。
あしからず!



先日『ねぇの部屋』 で予告(?)した一冊。

決して電車内では読まないように!!!
他の乗客から「冷たい視線」を浴びるor「アブナイ奴」と思われる事は必至。


URA EVO
女番社長レナ



ネコのレナが代表取締役社長を務める(?)株式会社イシザキ
社内でのレナ社長の奮闘振り(?)を写真漫画風に紹介している。

「ヒト」だと笑えないが、
「ネコ」だから笑って済ませられるのか。

ユーモア(風刺?)たっぷりの一冊。
ネコ好きにはたまらないかもしれない(笑)。

こんな、何処か間の抜けたような上司も一人くらい社内に居て欲しい。
と思った・・・(苦笑)。



※ 繰り返し云いますが・・・
  決して電車・バス等、公共の乗り物内では読まないで下さい!!!



今、大ヒットしているよぅですね。
紀伊國屋書店梅田本店の文芸書コーナーでは、
リリーフランキー『東京タワー』を追い抜いて遂に一位の座を獲得したよぅです。

白石 昌則, 東京農工大学の学生の皆さん
生協の白石さん

話題書は滅多に購入しない私ですが、
(だって、文庫本ならいいけど、単行本はでっかくて、重たいんやもん)
これは・・・買ってしまった・・・(苦笑)。
だって、軽いし、通勤カバンに入る大きさ(厚み)だったから(^ ^;)

あとがき(?)で
東京農工大学消費生活協同組合 専務理事 小林亘氏
も書かれていたが、
「この本をちょっと変わったビジネス書として読んでみてもおもしろいのではないか」

同感です。
ってか、読みながら、その様に思った。

顧客のニーズへの答え方。取り組み方。
クレーム処理にも適用出来るのではないだろぅか。
そして接客の基本姿勢。

どの事業所にも一人くらいはいらしゃると思う。
自分の見本とすべき先輩が。

こうしたらいい。
ああすればいい。

助言するのは簡単だ。
そうした本も沢山出版されている。

だが、目の前にいる諸先輩方から態度で示されているはずだ

生協の白石さん 』は、たまたまネットの世界へ流出し、話題になり、書籍化されただけ。
(一番驚きとまどっているのは当の本人だそうだ)
次は自分が『白石さん』になればいい。

柔軟な思考を持ち、
仕事に対して真摯に取り組む。

「初心に返る」という事を忘れずに、私もお客様達と相対し、仕事に取り組んで行こうと思う。




※お詫び※

昨日とかぶってしまいましたが、ご勘弁下さい(ぽりぽり)。

再読したら、また書きたくなってしまったのです(苦笑)。

失礼しました~(ぺこり)。

『生協の白石さん』

テーマ:
白石 昌則, 東京農工大学の学生の皆さん
生協の白石さん

流行の書籍をリアルで読まない私だが、
(文庫化されるのを待っているのである・苦笑)
これは買ってしまった・・・。

某BLOGを発端とし、リアルな大学生協とその組合員(学生及び教職員)とのやりとりが紹介されている。

組合員(主に学生か?)の大学生協に対する要望・質問。
果ては悩みの相談まで。

一見、単なる「ネタ本」とも思える作りだが、其処に記されているのは、一職員としての真摯な態度である。

如何に顧客のニーズに応えるか。
如何にして「魅力有る」「学生(=組合員)を引きつける」場にするか。
生協職員である「白石さん」は、丁寧な応対によってそれらの事を実現していくのだ。

単なるBLOGの書籍化と侮る無かれっ!!!
この一冊には、接客の基本姿勢が満載なのだ。
他人との距離の取り方(接し方)の見本が満載なのだ。
BLOGの書籍化と囚われがちであろぅが、私は敢えて「ビジネス書」として推薦したい。
この本を読んで、
顧客と自分
仕事とプライベート
そのメリハリや距離の取り方が学べるのではないだろぅか。