ロイヤル チエ(ROYAL CHIE)2015/2016年秋冬コレクション
6月から今井千晶さんがフタバファーの社長に就任
「今まで以上に女性が働きやすい会社にしたいと思っています。ギフト向けの商品も強化したい」と話す今井千晶さん。6月1日付でロイヤルチエを展開するフタバファーの社長に就任した。今井千恵さんは会長でありロイヤルチエグループの代表兼デザイナーとして今後もデザインを続ける。
就任を発表したのは、今年4月に帝国ホテルで開催されたロイヤル チエ(ROYAL CHIE)2015/2016年秋冬コレクション。リバースをテーマに、輝きを増し生まれ変わるイメージを託し、これまで積み重ねてきたものを守り、さらなる飛躍をという思いを込めたという今シーズン。ここ数シーズン、若さや変化を加えてきたロイヤル チエだが、創立39周年となった今年はスタイリングや素材の遊びで新しさを強調した。
黒いステージとは対照的な日本の桜を思わせるピンクのケープやモザイクファーはランジェリー風レースのボトムやクロップド丈で若さやセクシーさをアピールする。光沢のあるファーのストールや美しいグラデーションのトップスにはボンデージ風ラバーをコーディネート。きらめくストールはアライグマにラメのスプレーを施したもので、グラデーションのショート丈トップスはロシアンセーブルをブルーに染めたものだという。
また、ファーをアーガイルやツイードのように仕上げたアイテムや、素材のドッキングなど、トレンドを取り入れたものも目立った。60年代風のミニドレスも曲線的なカッティングや切り替え、ドッキングなどで遊んでいる。
ショーの前に配られたリリースの最後に書かれた「今年は社長職を娘の今井千晶に受け継ぐ節目の年になりました」という今井千恵さんという言葉も見る側に影響を与えたのかもしれない。
ショーの最後にはいつものように今井千恵さんが1人で登場した。
「(展示会だけのものも含めて)私がアイデアを出したものも一部ありますが、デザインはしていません。デザイナーは今井千恵であるということは変わりません。ショーも今まで通り続けます」と今井千晶さん。40周年となる次回のコレクションも注目されそうだ。