包帯クラブ

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タダ券があったので見に行った包帯クラブが大傑作でした。こんなに痛々しく、スガスガしく、ハートフルな青春映画を久々に見ました。僕はズーと痛みに涙しながらもその涙がスガスガしさに変わっていくのを感じました。ちょっとポップでぶっ飛んだ撮り方もしていて、粗削りな突っ込みどころもたくさんあるのですが、それを越えた共鳴がありました。
完成度では松ケ根より劣るのですが、それを越えて今のところベスト1かも知れません。柳楽や田中圭も良かったんですが、何と言っても石原さとみがこんなに良いとは。
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てな事を還暦を迎えたばかりの先輩にメールしたらこんな返事が返って来ました。
「甘ったれで、自分勝手で、根性無し。若い奴らはそう言うもんさ、等と言いたくもない。誰一人、可愛げのある奴がいない。堤幸彦にしたら、大人がその“姿”を見せないのは、反則では。健気な若者が見たい!石原さとみの演技が見もの。」
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なるほど、そう見るのか思いつつもう一度メールを返信したのです。
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大人(教師や親)があまり描かれていなくてその意味では確かに閉じられたファンタジーかもしれないけど、それって青春映画の王道だと思います。
そして、大人からみれば可愛げがなく健気さがない若者って当たり前じゃない。団塊の世代も、その直後の僕らの世代も、そうだった。「造反有理」「Don't Trust Over Thirty」「アンファンテリブル」僕らはそんな言葉のもと、可愛げもなく健気さもない若者として既成価値を否定しまくる事ができた。だけど今の若い子らって結構がんじがらめに可愛げがあって健気な子供を演じさせられているんじゃない。そして大人は大人で若者とは違う価値観をもって対峙する事もせず、中途半端に迎合しながら、お前らもかわいくしろよって言ってるのが今のような気がします。だからこのような若者たちだけのつかの間の理想郷をビビッドに描いた映画を永らく見る事ができなかっただな、僕は久々の青春映画にバンザイです。
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と言う事で、この青春映画をどう見るのか、また友人たちと会って話すのが楽しみです。
原作の天童荒太って読んだ事なかったんだけれど、読んでみようかなと言う気にさせられました。
それとハンバートハンバートの音楽が最高です。春一番や友部正人さんとの共演で何度も聞いていましたが、この映画を透き通るように彩っていました。



天童 荒太
包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)


天童 荒太
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)



ハンバート ハンバート, 佐藤良成
道はつづく


ハンバート ハンバート
11のみじかい話
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