【原発事故】7 飲むとどうなる??放射能の水
テーマ:ブログ
やっとシーベルト覚えたのに・・・今度は「ベクレル」???
「とうとう東京の水が放射能汚染?」
「乳児の家には500mlのペットボトルが3本配布されるらしいよ。」
「・・・ってか、500ml3本って少なくない???」
急にこんな話題が出てきましたね。
報道では「放射性ヨウ素が水道水から検出された」と言ってますね。
そして、また聞き慣れない言葉が・・・
「ベクレル?」「暫定基準値(ざんていきじゅんち)??」
せっかく、シーベルトが少しわかってきたところで、また難しい言葉が・・・汗
・・・っと、思っている人も多いと思います。
そこで今回は、
「水道水を飲んだらどうなるの?」「食べ物の影響は??」
についてお話します。
まず、今回新たに出てきた「ベクレル」について説明しますね。
以前、【原発事故】3 水で洗い流せる放射能???
でお話しましたが、
放射能関係の言葉って「3種類あります」ってお知らせしました。
その3種類は・・・
「放射線」「放射能」「放射性物質」
ホタルに例えると、
「放射線」は「ホタルの光」
「放射能」は「ホタルが光を出す能力」
「放射性物質」は「ホタルそのもの」
でしたね。
(詳しくは、【原発事故】3 水で洗い流せる放射能??? をご覧になってくださいね。)
話を戻します。
「ベクレル」っていうのは「放射能」を表す単位です。
物が「放射線を出す能力」です。
例えば、「水道水 ヨウ素100ベクレル」っていったら
「その水道水は、ヨウ素が100ベクレルの「放射線を出す力」があるよ。」ってこと。
うーん。まだよくわかりにくいですね。。。
簡単に言うと、
「水から放射線が出てるよ。その力はこれくらいだよ」ってのが、「ベクレル」です。
「なるほど。でもじゃあ、今までのシーベルトは???」
・・・うーん。やっぱり混乱しますよね。^^;
整理しましょう。「シーベルト」と「ベクレル」
「シーベルト」・・・「あなたが放射線を受けたときの影響」
あなたの健康に着目した数値。
すっごく、あなた目線な単位ですね。
「ベクレル」・・・「その物体が放射線を出す力」
こっちは、あなた目線じゃないですね。。。
あくまでも、物体がどのくらい放射線を出す力があるかです。
そう。ベクレルって、基本的に「あなた目線」じゃないんです。。。
どういうことかと言うと・・・
例えば、「放射性物質」から、
1m離れているのと、2m離れているのでは、放射線の影響は4倍違いますよね。
2m離れると1m地点と比べて1/4
3m離れると1m地点と比べて1/9
という奴です。(一番最初の記事 で説明しています。)
だから「ベクレル」で言われても、物体からどのくらい離れているかによって、
あなたへの影響が全然違ってしまうんです。。。汗
となると・・・
「やっぱり「ベクレル」なんて使えないよ・・・」
と言いたくなりますね。
そうですね。確かにそのままだと、
健康に影響を及ぼすほど危ないのか危なくないのか、わかりにくいですよね。
・・・っと、ここで質問です。
■今回、「ベクレル」で報道されているものって何だと思いますか?
「ほうれんそう」「原乳」「水道水」など・・・
そうなんです。
全部、「身体の中に入るもの」ですよね。
このとき、あなたの身体の影響はどうでしょう??
「どうなるって言われても、ベクレルってさっぱりわからん。」
「せめてシーベルトで教えてよ・・・」
ですよね・・・。
でも、実はいい方法があるんです。
さっき「ベクレル」では、
物体とあなたの「距離が変われば、影響が変わってしまう」ので、
いまいち使えない。って言いましたね。
でも、放射能が「あなたの身体に入ったら」どうでしょう???
放射性物質は、あなたの身体の中のどこかにくっつきますよね。
そうすると、今までは、「身体の外から放射線を受ける」状態だったのが、
今度は逆に「身体の中から放射線を受ける」状態に変わるのです。
飲み物や食べ物として身体に入った放射能は、いずれ排泄物として流れて出て行くことも多いですが、
いずれにせよ、体内にしばらくいるわけです。
ここで先ほどの距離の問題を考えてみましょう。
体内に入った場合、物体とあなたとの「距離」は「ゼロ」となるわけです。
(身体の中でくっついてるんだから、ゼロメートルですよね。。。)
ということで、「ゼロ」という距離がわかったので、
あなたの身体への影響を特定できそうですね。
実は、距離ゼロ(つまり体内に取り込んだ)とき、
「ベクレル」を「シーベルト」に変換する式があるんです。
「シーベルト」で把握できればわかり易くて便利ですよね。
その変換方法は・・・
■「ベクレル」→「シーベルト」変換方法
放射性ヨウ素131の場合:(←実は「放射性ヨウ素」って、131と133があります。
2種類あって背番号で見分けるんだと思ってください。)
「水道水でヨウ素(131)が300ベクレル」と報道で聞いたら、
この水を「1リットル」飲んだら、
300ベクレル × 2.2×10-5 = 6.6マイクロシーベルト
の放射線を受けるよって言えるんです。
この「2.2×10-5」が、変換係数ですね。
注意:これは「放射性ヨウ素131」の場合の「変換係数」なので、
ヨウ素133やセシウムなど、種類が変わったら係数も変わります。
この場合、1リットル飲んでも、6.6マイクロシーベルトですから、
「問題ないな。」と判断できると思います。
・・・・っと、ここで
「あー、もう無理!!! 数字見るとアタマ痛くなる・・・」
と思ったあなた。
・・・そうですよね・・・^^;
そんな方には、いいサイトを発見しました。
「ベクレル」→「シーベルト」を変換してくれるサイトです。
http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON
(Y.Oshimaさん制作 ありがとうございます)
「ヨウ素」と「セシウム」を
「ベクレル」 → 「シーベルト」換算してくれます。
是非、参考にしてください。
(ちなみに計算に使用しているそれぞれの係数が記載されていないですが、
試しにヨウ素131とセシウム137でやってみたところ正確な数値が出ていました。)
ということで・・・
「ベクレル」のままだとわからないので、「シーベルト」にして理解する。
この作戦でいきましょう。
ちなみに、
水道水を「沸騰させたら大丈夫?」とか、「浄水器だったら大丈夫?」
という疑問も沸きますが、
答えは残念ですが、どちらも「効果なし」です。
「水道水」を
「沸騰させても」放射能が弱まるわけではありません。
「浄水器」も効かないと思ってください。
(一部、活性炭で弱まるものもあるようですが万能ではありません。)
水道水で「ご飯を炊く」のも、飲むのと同じことです。
それからさらに、
「お風呂は?」「手洗い・洗顔は?」という疑問がありますが、
「これは結局、身体の中にその水がどのくらい入るか」という観点で考えましょう。
お風呂や手洗いで、肌に触れたお湯がどんどん体内に入っていくってことは無いですよね。^^;
この場合、
「水を飲む」場合とくれべれば、体内に入っていく水の量はごくわずかだと理解できるでしょう。
(お湯が少し口に入ったとか、目に入ったとかそういう量ですよね。)
ですので、先ほど説明した
「水を1リットル飲む」時と比べて影響がそれだけ小さいということです。
そして・・・次です。
次は「暫定基準値(ざんていきじゅんち)」ですね。
暫定? 基準??
暫定・・・ってなんだか、頼りないですよね。
■暫定基準値の意味
「その放射能のついた食物(水)を、1年間、同じ一定量づつ食べ続けたとき、
5ミリシーベルトになる値」
これだとちょっと、わかりにくいですかね。
要約すると、
「それ1年食べ続けたら、あなたは5ミリシーベルト被ばくするよ。」っていう数値ですね。
数値は例の「ベクレル」です。汗
ベクレルですから「シーベルト」に変換してやりましょうね。
ここで、「同じ一定量づつ」と書きましたが、
実際どのくらいなんでしょうね。
正確には「日本人の平均摂取量」と言って、厚生労働省が決めています。
具体的には成人の場合、
1日の摂取量は
・飲料水1・65リットル
・牛乳・乳製品200グラム
・野菜類600グラム
・穀類300グラム
・肉・卵・魚・その他が500グラム。
です。
産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110323/dst11032320360060-n1.htm
あ、あと、最近ときどき「半減期(はんげんき)」って言葉も良く聞きますよね。
「これ、何?」って感じですが、知っておいてください。
「半減期」とは、放射線を出す力(つまり放射能ですね。)が半分になる期間のことを言います。
「放射能」って、時間とともに力を失っていくものなんです。
ただ、「放射性物質」の種類がたくさんあるので、種類ごとに「放射能が弱まる時間」がバラバラなんです。
例えば、
「ヨウ素131」は、「半減期が約8日」
「セシウム137」は、「半減期が30年」
という具合です。
ですので、種類によって違うけど、
基本的にはだんだん弱まるものなんだな。と思っておいてください。
しかし、半減期「数百年以上」という「放射性物質」もあるので、
だんだん弱まるからすべて「安心」という話ではありません。
ということで、今日のまとめは、
「ベクレル」は「シーベルト」に変えて、自分の身体への影響を理解する。
ですね。
やはり冷静にチェック、冷静に判断しましょう。
出展:
厚生労働省健康局水道課長の文書「福島第一・福島第二原子力発電所の事故に伴う水道の対応について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015k18.pdf














