昨夜の新木場での試合を振り返って…。


対戦相手のマイク・フェースは、あのジャマールを彷彿とさせる雰囲気を持っていた。


キャリアが何年かは知らないんだけど、年齢を調べたら34。


という事は、だいたい自分と同世代になる。


パワーは「とてつもなかった」けど、かなり荒削りなのでうまく隙(すき)をつく事ができた。


ただ、あのパワーとスピードにTARUの頭脳が加わったら…恐ろしい事になりそう。


とりあえず鬼退治(節分だったし…汗)はできたけど、明後日からまた気を引き締めて頑張ります。


あと…今回は全日本の興行じゃなかったので、普段会わない選手が多数いました。


その中でも印象深かったのが…


後藤達俊さんと安田忠夫さん。


自分が新日本に在籍していた時代、本当に関わりの深い二人だった。


後藤さんは…酒を飲むと目が座ってしまって怖いんだけど(苦笑)、何故かよく飲みに誘って下さった(笑)。


野毛の道場から車で20分程離れた、小さなスナックへ連れていってくれた。


当時まだ自由に外出ができない程のド新人だった自分は、檻から解放された気がして嬉しかったな。


酔った後藤さんは、自分にいつもカラオケをリクエストした。歌は決まって尾崎豊さん。


「お前、意外と上手いからもっと唄ってくれよ(笑)」が口癖だったなぁ。



そして安田さんは、自分の一年後位に入門したのかな。

大相撲から転向してきたんだけど、相撲を辞めてからずっと何もしていなかったらしく、とにかく最初は体力がなかった(苦笑)。


いつも馳さんと健介さんにシゴかれていて、ヒーヒー言っていた。


デビュー戦は日本武道館で、当時の若手全員がセコンドについた。


それまで相当苦労したのを知ってるから、お客さんも自分達もみんな感動した。永田選手なんか、号泣してたもんなぁ。


もうずっと昔の出来事だけど、本当にいい思い出だ。


そんな感じで、二人との再会を嬉しく思ったのでした。


あ、あと嬉しかったのが…やっぱりベイダーさんかな。

ベイダーさんが新日本の常連外人だった頃、まだ自分は第一試合しか経験していないような新人だった。



当時、三銃士や馳健をバッタバッタとなぎ倒す姿は迫力モノで、同じ職業に就いているにも関わらず恐くて近寄れなかった。


当然立場が違いすぎて、対戦経験もなし。


昨日も…15年ぶり以上の空白時間があったので、当然覚えている訳がないと思っていた。


すると、覚えていてくれたのだ。


例え、それが気を遣った発言だったとしても嬉しかった。


当時、自分の事を“ヤングボーイ”としか呼ばなかったベイダーさんが、“コジマサン”と名前で呼んでくれた。



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長い時間プロレスラーでいると、本当にいろんな事がある。


出会いと別れ…そして再会。


そのたびに様々な事を感じる。


本当に、素晴らしいジャンルだと思う。