昨日の夜中、一人でビール片手に『陽気なギャングが地球を回す』の映画を見た。原作はもちろん、伊坂幸太郎。大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、佐藤浩一、加藤ローサが出ています。なかなか、というか凄い出演者陣です。


 僕は本来、小説の映画化作品なんかは原作の評価をまっさらにして映画を映画として楽しむことを是として(別にそんな大袈裟なもんじゃないけれど)いる種類の人間で、「原作のほうが良かった。映画ダメダメじゃん。原作のイメージが壊れた。許せない」なんていう類の感想をあまり信用しない。原作(小説)と映画じゃ表現媒体が違うのだからある程度違った作品になるのは当たり前だし、映画ならではの演出を取り入れなくては映画(映像)化する意味があまりないと思う。だからと言って、話の筋をめっちゃくちゃにされてしまうと困るのだけれど。何事にも程度というものがあるのです。


 そんなわけで、この『陽気なギャング』ですが、限りなく微妙に近い普通です。つまらなくもなければ、とりたてて面白い、拍手喝采スタンディングオベーション、何か心にがつんとくる、というような映画ではないです、はい。全体的にテンポがいいんだか悪いんだか分からない。それからそもそも元来これは映画向きじゃないみたいですね。原作に固執するのは嫌だと、ついさっき書いたのになんですけど、映像化するのに向く作品と向かない作品がるというのは事実でありまして、『陽気なギャング』のあの軽妙洒脱な台詞回しを映像で見てもあんまり面白くないんだなぁ、と実感しました。響野と久遠の掛け合いはやっぱり活字じゃないと生きてきませんのね、残念。まぁ、これは映画の出来というか俳優の演技力というか、そもそもシュールな原作ですからね。原作読んでない人がこの作品を映画で見ても、妙な違和感感じると思いますよ。


 『アヒルと鴨』とは違って、かなりお金かかってるのは分かるんですが、いまいち盛り上がりにかける。でも舞台が横浜なので個人的にはちょっと面白い。


 まぁでも、なんか映像は特殊効果沢山使ってコミカルかつスタイリッシュ(なんじゃそりゃ)でありまして、映画館では見たくはないけれど家のテレビで見る分には丁度いいのではないでしょうか。セットや衣装は映画ならではといった感じで、ちょっとやり過ぎじゃないかと思うけれど、僕は趣味としては結構好きな類のものです。

 

 響野はちょっと佐藤浩一じゃ格好良すぎる気がするけれど、格好いいからいいや。祥子は加藤ローサじゃちょっと可愛すぎる気がするけれど、可愛いからいいや。いや、この加藤ローサ、とても可愛い。雪子は鈴木京香じゃない気がするけれど、綺麗だからいいや。


 最後の展開はちょっとばかりワクワクします。でも、実際そこまではワクワクしません。まぁ、とにかく、あの伊坂幸太郎の原作が好きで好きで堪らない、という人には絶対にお薦めしません。というか間違いなく、楽しめません。映画はどんなにくだらなくても楽しんだ者勝ちだと僕は思っていまして、どんなに酷くても面白いところを見つけて増長させて、面白いと思い込ませる種類の人間ですので、まぁ、そういうタイプの人以外はまず見ないほうがいいでしょう。(それでも『世界の中心で愛を叫ぶ』は映画原作ともにゴミだと思ってますけど。ふふん。ちょっと毒を吐きたい気分だったのです、今は。どうでもいいですけど、このタイトルは『世界の中心で愛を叫んだけもの』へのオマージュでしょうか。)


 最後に僕の感想をもう一度簡単にまとめると、お金を払ってまで見たくはない部類の映画だけれど、暇つぶしには持ってこいだし、佐藤浩一が僕は好きだ、というところですかね。加藤ローサも改めて可愛いと思えたし。まぁ、そんな感じです。一言で表すなら「微妙」です。


 で、今日は昨日掲げた目標を何一つ実行できませんでした。まず朝から親の銀行周りのために車を運転させられ、帰ってきてからは昨日借りたCDをPCに取り込む際に、CDドライブがの開閉スイッチ機能停止に焦り、新潮社に電話を掛け、内職のバイトで900円稼ぎ、新バイトに応募し、いまに至ります。これから友人の家に行って宅飲みです。課題、できてません。困りました。弱りました。

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