蝋画塾 Atelier Berankat のブログ

第二次大戦中に開発された、「蝋画」という描画技法を紹介するブログです。


テーマ:

 

画像の定着に、これまで一番良く反応していた蔓日日草が、

冬の終わりにほとんど反応しなくなった。

逆に、昨年夏にはぼんやりした画像しか得られなかった植物が、

はっきりした画像を結び始めた。(写真上)

 

全てに、何か理由があるのだろう。

 

 

上の写真は秋に公園で拾った葉。

植物名は解らない。1週間ほど天日に晒したもの。

フィルムに対応した部分がうっすらと赤い。

 

試みに、パソコンに取り込み画像処理ソフトで加工してみる。

コントラストとハイライト、シャドウと彩度を変える。

すると祖母の画像が浮かび上がる。

 

失敗したかのように見えて、

潜像が定着していたのがわかる。

これを実際の作業にどう落とし込んでいけば、

デジタルではなく葉の上で再現できるのだろう。

 

 

 

上の写真はブルーベリ―の葉。

デジタル加工はしていない。

充分ではないが、人物像が赤く浮き出ている。

 

 

 

今、ブルーベリ―は白い花を咲かせている。

花の側に緑の葉が1枚残っている。

同じ枝の隣り合った7枚の葉に同じ処置を施したが、

像が現れたのはあの1枚だけ。

 

紅葉する度合いは葉によって大きく異なり、

進行する速度も違う。

枝から落ちるタイミングも違う。

そもそも葉の大きさや形が、少しずつ違う。

 

人の指紋のように、あるいは雪の結晶のように、

葉脈も葉ごとに違うのではないか。

個性、と言っては人間的に過ぎるかもしれない。

細部に現れるこの多様性は、より大きなものの縮図なのか。

 

変化する土地の高低を地図上に写す時、

同じ高さを結んでいくと等高線ができる。

どんなに精緻に密度を高めても、一本一本は異なる線になる。

でも実際の土地の複雑さは、その比ではない。

 

植物の形態自体が、自然の英知の様態の一つなのだとしたら、

地球の自転や公転、他の惑星の引力、太陽の磁力やフレア、

この広大な環境を、人とは違う知覚の仕方で知っているのだろう。

 

人間にとって、流れたり積もったりする時間を、

植物は幹の内側から纏っているようにも見える。

十二単のように、自然の循環を年輪という痕跡に残しながら。

 

 

  

 

今年は、寒さで桜の開花時期がずれ込み、

珍しく、元荒川の桜と庭のキクモモが同時に満開になった。

私の目には、例年以上に清新な春の景観に映るが、

彼らは彼らなりの感じ方で、この時間を生きているのだろう。

 

樹木とは何か、草花とは何か、何も解らず素材にしている。

何も解らず食卓にあげて、何も解らず愛でている。

せめて虫が葉を食むように、植物と向き合っていけたらと思う。

 

 

 

 

………………………………………………


簡単なものですが、蝋画技法の初歩を図解したPDFファイルを以下から配布しています。


https://ssl.form-mailer.jp/fms/0af30761220259


注:これは実習を伴う教室や講座の受講者に配布している資料ですので、
この資料を見ただけで蝋画が描けるようになる保障はありません。

 

 

 

 

 

 

 

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