TOEIC 時間があればできたのに……
TOEIC公開テストの場合、どうしても難しい語彙の問題がインパクトが強いので、そちらに意識がいきがちですが、時間測りながら模試をやって答えあわせをしたさいに、間違えた問題に対して「落ち着いてやればできたのに」と悔しがることは意外に多い気がします。
パート5や6の語彙問題は問われている単語の意味を知らなければ解答は難しいですが、パート7は「時間をかけて文章を理解して解けば答えを探せる問題」が大半を占めていますよね。
「200問という大量の問題を出す必要はあるのか?」「英語の能力を測るなら2時間で100問でもいいじゃないか?」なぜ短時間であんなに問題を解かなければいけなのでしょうか?時間さえあれば出来る問題も間違えてしまうじゃないですか?
ここからはいつものように、Yutaの独りよがりなんですが、これは、TOEICは英語の知識を問うのではなく、コミュニケーションに役立つ英語能力を測ろうとしているからだと思っています。会話なんかは典型的だと思うんですが、返答するのに3秒以上の間隔を置くとそれだけで長く感じます。口頭でのコミュニケーションは即答性が大事ですから、10秒たって文を搾り出していては、コミュニケーションは成立しませんよね。ですから、ETSは、コミュニケーションに役立つ英語という観点からみたときには「時間をかければできる」ということを評価しないと考えている気がします。
「素早く」「適切に」応えてこそコミュニケーションは成立すると思います。「ブロークンでもいいじゃないか、大切なのは心のコミュニケーション」という人がいるのも理解していますが、「心のコミュニケーションが大事だからこそ、基本的な表現は使いこなせるようになっておきたいんだ」というのが私の立場です。タイムラグや文法の基本的な間違いが多いと肝心の「心のコミュニケーション」がおろそかになってしまいます。さらに、生意気な言い方になり大変恐縮ですが「ブロークンでもいいじゃないか、大切なのは心のコミュニケーション」という開き直った態度は、ブロークンな内容を理解する手間を相手にかけていることを気にかけない、まったく相手への思いやりに欠けた態度だと思います。
もちろん、だからといって「完璧な英語を素早く返答する」という高邁な理想を無理に押し付けようとしているのではありません。何もラリーキングライブに出れるほどの話術を学べと言いたいのではないのです。「素早く反応できる」英語表現を一つずつでも増やしていきましょうと言いたいだけなのです。TOEICに出てくる表現は基本語彙3000語で90~95パーセント構成されています。ですから、まずはこの基本語彙の表現を自分のものとしてきましょうと言いたいのです。
また、いつもの主張を繰り返すことになってしまいました(汗)ただ、この種の練習はおろそかになりがちなんです。パート5の解法にしたって「自動詞と他動詞の区別」のように知識からのアプローチを取ろうとしてしまいがちですから。もちろん、知識は重要です。それを否定はしませんし、知識の習得が出発点だと思います。ただ、それは出発点で、知識を運用力にすることが何よりも重要で、大変なことだと思うんです。
簡単と言われているパート1やパート2の英文を正確にListen&Repeatできるか試してみてください。このレベルの文は、長くても8語ていどですが(選択疑問文は長くなりがちですが)、いざ聞いて復唱するだけでもエネルギーがいるんですよね。一文を正確にListen&Repeatできるまで、10分かかってしまうかもしれません。でも、それを続けていると英語が軽くなる瞬間に出会えるんです。そのときこそが、その表現が体に落としこめた瞬間で、(僕だけかもしれませんが)「快感」を感じることができます。
今回も従来どおりの僕の立場を説明する話になってしまいました。難しい単語を覚えることは確かに大事なんですが、基礎的な表現を素早く口に出せるほどに体に覚えさせることは同じくらい、いやそれよりも大事なんですよね。こういう地味な勉強はついつい後回しになっていまうんですが、この勉強から逃げているといつまでも話せない、書けない状態から抜け出せないのではと自分の体験から思います。





