【南京(中国江蘇省)鈴木玲子】中国の南京市に桜の植樹を続けてきた名古屋の日本人有志を中心とした民間交流グループ「千本桜の木」実行委員会が11日、目標の1000本を達成し、現地で記念式典が開かれた。発案者で委員長を務める南京出身の中国人、韓金龍さん(50)=名古屋市天白区=は「南京市民の憩いの場になってほしい」と話す。

 南京は戦前、旧日本軍に激しい攻撃を受けた地。今も厳しい対日感情が残る中で、日本人が自ら南京に足を運び、植樹を継続してきた民間交流は極めて珍しい。

 韓さんは95年、南京市から友好都市である名古屋市に留学。その後も、名古屋と南京を往来して民間交流に尽力する。05年の愛知万博開催を機に「形が見える交流を続けたい」と植樹を思いつき、日本人の有志と委員会を設立した。南京市政府の協力を得て、市南郊の景勝地「南京天生橋風景名勝区」に06年から毎年、100~300本を植えてきた。当初は10年で1000本を目指したが、賛同者が増え、5年で目標を達成した。

 これまでの参加者は延べ約50人。今回は、名古屋のほか京都、福岡、東京の企業経営者ら33人が参加し、300本を植えた。式には南京で日本語を学ぶ大学生など計200人が出席。「小林豊子きもの学院」(総本部・京都)の講師の着付けで南京の女子大生らを十二ひとえに変身させた。

 委員会の今後の活動は未定だが、韓さんは「(日本から贈られた日米友好のシンボルである)ワシントンのポトマック川の桜3000本を超えたい」と継続に意欲を燃やす。メンバーからは「1万本を目指そう」との声も上がっている。

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