AD00026電流帰還アンプを使って各スピーカーの周波数特性を測ってみます。


先回は、Foster 製のOEMスピーカーを使ったツインダブルバスレフを測りました。



 今回は、まずパイオニアのPE-101を使ったフロントロードホーンを測定してみます。



PE101  




        PE-101  

        8Ω fo:80Hz 90dB/W-m

        F特 fo ~ 20KHz

        M0: 4g  Q0:0.5

        の特性を持つパイオニア製の30年前の

        ユニットをフロントロードホーンの

        エンクロージャーに収めています。








この、箱の周波数特性を今回の「電流帰還アンプ」 と 中国製の「デジタルアンプMS-50」とでドライブし測定。    図の 黒特性 デシタルアンプ   電流帰還アンプ




PE101比較  




このスピーカーのインピーダンス特性は


PE101インピーダンス特性  


  f0:80Hz付近での盛り上がりは無いものの、120Hz付近では10dBほどUPし更に高域にお

  いても5KHz位から上は2dBほどUPしている。



  箱の特性から、80Hzが再生されていないのか?その為にf0付近のUPがないのか。不明






FF105
     次にFOSTEX FF-105WK


     このユニットはWKシリースで10cm版として

     新しく出来た物です。


     、8Ω  Fs:75Hz  88dB/W-m

      F特 Fs ~ 25KHz

      Mms:3.4g Qts:0.41  


     多少高域が強い感じもありますが、

     FOSTEXらしい解像度の高い音色です。






同じように、この周波数特性は、がデジタルアンプ赤が電流帰還アンプです。




FF105特性比較  


下の図が、メーカー発表の、このユニットの周波数とインピーダンス特性です。

105WK特性  




この箱の場合も、ユニットのf0が75Hzですが、F特の測定では、100Hz過ぎが大きく盛り上がりやはり

10dB程度増強されています。  

高域は、インピーダンスの上昇が穏やか(20KHzで10~12Ωか)なので

4KHz位からほとんど差がありません。



次に、 アルテックの404-8Aを404-8Aテスト バスレフ

エンクロージャーに収納したシステムを試験します。



      404-8A  
      8Ω  Fo:80Hz  91dB/W-1m

      F特:60 ~ 15000Hz

      

     アルテックの10cmユニットで箱はこのユニット  

     を入れて商品として販売された

     MaileStone 405H の箱をコピーして作り

     ました。



     アルテックらしいとよく言われますが、

     確かにこの音を聴くと、弦とボーカルは

     前にドーンとせり出してきます。


     非常に魅力的な音です。





この周波数特性も :デジタルアンプ 赤:電流帰還アンプです。


404-8A特性比較

この特性、最初の二つと同じ様に、140Hz付近が10dBほど盛り上がる特性となりますが、

それから上の2KHz位までは逆に電流帰還アンプのほうが1~2dB下がった特性になり、4KHz以上においては、又電流帰還アンプの方が上昇している特性になっています。



  (残念ながら、このユニットのインピーダンス特性はありません。測定してみれが面白いのですが。)




次に上げるのが、昨年雑誌”STEREO”の付録として人気の出たデンマークのScanspeak 10cmフルレンジ10F/8422-03の元となった10F/4424G00(4Ωタイプ)です。




10F4424測定
      このユニットを使ってごく普通のバスレフを

      作りました。


      10F/4424G00  


       4Ω  Fs:90Hz   89.8dB/W-m

       Mms:2.8g   Qts:0.29

       

      

      このユニットは低域から高域まで非常に

      バランスの取れた音質です。


      そして、輪郭のハッキリとした解像度の

      いい音が楽しめます。


      しかし、Fostexと違い高域が強調される

      ような感じはありません。



同様に2つのアンプで周波数特性を測定してみます。


:デジタルアンプ  赤:電流帰還アンプ です。

10F4424特性比較

この特性をみると、電流帰還アンプを使ってドライブすると、このスピーカーは本当に良い特性を示します。とてもこのクラスとは思えないような低域から高域までフラットに近い特性が得られています。



下にメーカー発表のインピーダンス特性と周波数特性を示します。



10F/44特性


構造として銅キャップがポールにかぶさっているようで高域のインピーダンス上昇はわずかです。

しかし、電流帰還アンプでは、4KHz以上で2~3dBの増加がみられています。

このスピーカーのインピーダンスは上記3タイプと異なり4Ωですからその分ハッキリ違いが出たんでしょうか?



まとめ


今回の4種類と先日UPしたFOSTETのOEMスピーカーを合わせ5台のスピーカーシステムを

デジタルアンプと電流帰還アンプと比較した周波数特性を測定しました。


その結果、言えるのは、確かに低域のf0近くが大きく盛り上がり、広域においても、2~3dBの上昇が観られるものがった。


やはり、これは、定電流を流すアンプの特徴である負荷インピーダンスの影響を受けにくいパワーアンプの特徴であると思います。



このアンプで聴くスピーカーシステムの音質は、ボーカル、弦、などの楽器が鮮明になる。

いってみれば、解像度が鮮明に向上される。低域の盛り上がりが、著しい。

室内楽や吹奏楽の演奏を聴くと違いがハッキリわかります。



この、電流帰還アンプは、出力わずか0.5Wでありボリュウムを上げ過ぎると必ず歪みます。

しかし、私の六畳のリスニング環境では、もう十分。 だいたい9時~10時で使用しています。



又、このアンプは非常に構造も簡単(オペアンプ1個)で、価格も安いが、10cmのフルレンジと組み合わせると価格の何倍にも匹敵するアンプの音になるように思えます。



一度は、試してみても損のないアンプです。


  











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