プアーマンのブリオッシュ | Just A Little Bite

プアーマンのブリオッシュ


ブリオッシュには階級があるそうだ。



リッチマンのブリオッシュ  = 生地の70%以上がバター
ミドルクラスのブリオッシュ = 生地の50%程がバター
プアーマンのブリオッシュ  = 生地の20%程がバター



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昔は富の象徴だった肥満体型の歴史が、このブリオッシュ階級にも表れているのが面白い。今の時代、「Fat Free、低カロリー」にお金を惜しまないリッチマン達が溢れているというのに。

昔のリッチマン達が今のリッチマンを見たらどんな事を思うのだろうか?

「あんなに痩せこけて、筋肉でガチガチの体。
 可哀想に、きっとお金がないのだろうなぁ」

などと哀れむのだろうか?

時代が変われば価値観もすっかり変わるものだ。



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お天気が良い週末、
キャピタルヒルでとっても素敵なカフェを見つけた。

2008年にオープンして以来、
このエリアではとても人気のあるカフェOddfellows Cafe

100年ものの建物の1階にそのカフェはある。

レンガの壁に古い木の床。

開放感のある大きな窓。

学校のカフェテリアの様な長い木の机と椅子。

センスのいいライトやインテリア。

チャーミングなお店のスタッフ。

美味しいサンドイッチ&ドリンク。

パーフェクトなまでに素敵なカフェだった。


カフェの居心地の良さに身を任せ、とっても長い週末のランチになった。



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日曜は、グリーンレークの散歩道を相方と一緒に2週した。

毎週、日曜のグリーンレークは湖畔を私たちのように歩く人、
ジョギングをする人、ローラーブレードを楽しむ人や自転車の子供、
犬の散歩をする人などで大いに賑わっている。


大勢が皆でぐるぐると湖畔をまわっているのは、少し滑稽な気もするが、
毎週ここに集まる人たちの妙な一体感が、私にはとても心地よい。




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日曜の午後、ブリオッシュを焼く。

この日のブリオッシュはプアーマンのブリオッシュ。
バターたっぷりなのは大好きなんだけれど、今回はちょっとバター控えめで。




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ブリオッシュ (12個分)
※スタンドミキサー&12個取りマフィン型を使用しています。


<酵母生地>
牛乳                 2/3カップ
ドライイースト            大さじ2&1/2
強力粉(Bread flour)         1/2カップ
さとうきび糖(Natural Cane Sugar)   1/4カップ

<本生地>
強力粉(Bread flour)    3カップ
塩            小さじ1
溶き卵          4個
無塩バター(常温)    113g (4 oz)

オリーブオイル

<仕上げ用卵液>
卵         1個
水         大さじ1
塩         小さじ1/4




~酵母生地を作る~
牛乳をレンジで30秒温める
温めた牛乳をスタンドミキサーのボールに入れ、ドライイーストを入れる。
イーストが溶けるまでかき混ぜる。イーストが溶けたら、強力粉と砂糖を入れて液がしっかりと混ざり、生地に粘りが出るまでかき混ぜる。

ボールにラップをし、温かい場所で50分程生地の表面が泡で覆われるまで発酵させる。


(約50分後)


~本生地を作る~
発酵生地が出来上がったら、小麦粉、塩、溶き卵4個を入れ、軽くスパチュラでかき混ぜた後、スタンドミキサーのフックアタッチメントを使用して、スピード中で5分程、捏ね合わせる。生地がベト付きやすい状態なので、時々スパチュラを使って生地をまとめながら捏ねる。

ミキサーのスピードを弱にする。
バターを6等に切り、少しずつ生地に加えながら捏ね合わせる。

全てのバターを捏ね入れた後、生地がきめ細かくなり、艶が出るまで約8分程ミキサーのスピードを弱~中で調節しながら捏ね続ける。


ミキサーを止め、生地を手で丸くまとめ、オリーブオイルを薄く塗った別のボール(大)に生地を移し入れ、ボールの中で生地転がして、生地全体にボールに塗られたオリーブオイルをつける。ボールにサランラップをして、常温で約2時間、生地が2倍の大きさに膨らむまで発酵させる。


(約2時間後)


膨らんだ生地の空気を手で軽く生地をパンチしながら抜く。生地を3回程、手で捏ねた後、丸くまとめて元のボール(大)に戻し、ラップをかけ、2倍の大きさの生地になるまで約1時間、発酵させる。


(約1時間後)

オーブンを200℃(400°F)に温める。

マフィン型に薄くオリーブオイルを塗る。

粉(強力粉)を少し振りかけた作業板に、発酵して膨らんだ生地を置き、12等分に切り分ける。

切り分けた生地を太い丸太の様な形に丸め、生地の1/4ぐらいの所にボーリングのピンの様な形になるようにくびれを入れる。ピンの上部分を大きい土台にギュッと押し込むようにして、ブリオッシュの出っ張り部分の形を作る。形が整ったらマフィン型に入れる。これを12個作る。

マフィン型に成形した生地を入れ終えたら、全体にラップをし、温かい場所(オーブンの近くなど)で約1時間程、生地が2倍の大きさになるまで発酵させる。


(約1時間後)


~卵液を作る~
卵1個、水、塩を混ぜ合わせる。

発酵した生地の表面に、卵液をハケでまんべんなく塗る。

生地を200℃(400°F)のオーブンで10分間焼いた後、オーブンの温度を180℃(350°F)に下げて、約25分間、表面が焦げないように気をつけながら焼く。


(約25分後)


焼き上がったブリオッシュを型から出し、ラックで冷ます。




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翌朝、トーストしたブリオッシュに蜂蜜をつけて食べる。

うん、プアーマンのブリオッシュ、最高!