NO!ネオニコ・ネオニコチノイド系農薬 殺虫剤とは

http://no-neonico.jp/kiso_index/


さてはてメモ帳「フリカケ」は放射能だけではない
http://satehate.exblog.jp/20264574/

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このタイトルいいですね♪

2つの記事内容をMIXさせて頂きました(表や文章・写真など)
m(_ _ )m

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有害性が問題視される有機リン系農薬に替わり、1990年代に日本でも登場し、近年多用されている農薬、殺虫剤です。タバコの有害成分ニコチンに似ているため、ネオニコチノイドという名前が付いています。

EU ミツバチ減少で農薬3種を禁止 5月25日 8時41分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130525/t10014837441000.html

果物の受粉などに欠かせないミツバチの減少で農業に被害が広がっている事態を受けて、EU=ヨーロッパ連合は24日、ミツバチ減少の原因の1つと指摘されている農薬3種類の使用を、ことし12月からEU全域で禁止することを決めました。

ヨーロッパでは近年、ミツバチの数の減少が問題になっており、蜂蜜の生産が減っているだけでなく、果物など農作物の受粉ができなくなることによって農業への被害が深刻化しています。



これを受けて、EUの執行機関であるヨーロッパ委員会は24日、ミツバチ減少の原因の1つと指摘されているネオニコチノイド系の農薬3種類について、その使用をことし12月からEU全域で禁止することを決めました。


ただ、ミツバチの減少については、地球的規模の気候変動や寄生虫など、複合的な要因も指摘されているため、EUは、今回禁止された農薬がミツバチの減少にどの程度影響を与えているのか、さらに研究を進め、禁止を継続するかどうかを2年以内に見直すとしています。

EUが今回禁止を決めたネオニコチノイド系の農薬は日本でも使用されており、環境保護団体などからは規制を求める声も出ています。



人が化学物質を摂取する場合、約8割は空気、すなわち肺からである。その後、農薬中毒患者のBeforeAfterの画像説明。「有機リンの慢性中毒は怖いですね。精神不安、うつ病のような症状の他に、協調運動障害、つまり、歩いたり、階段を上るのはまだいいのですが、降りられないんですね。目、両手両足を無意識に使った自動車の運転などがまったくダメになるんです。」

「群馬県の場合、有機リン系農薬は、県環境衛生研究所(小澤邦寿所長)が有機リン系農薬の慢性毒性の共同研究を行い(青山内科小児科医院も協力)、内外の調査研究成果も踏まえ庁議で意見書を出し、小寺弘之知事(当時)の英断で、06年5月に空散中止になりました。」

ところが、次世代の更に危険な農薬、ネオニコチノイド系農薬へ移行していったと語る。

「ネオニコチノイド系農薬のうちのアセタミプリドを、群馬県の場合は地上散布、長野県は空中散布をやりだしていたんです。」


既に群馬県では06年までに、松食い虫予防のため(松枯れ対策)アセタミプリドが散布されはじめていた。

「04年から、心電図異常の患者さんがたくさん出たのです。」地上散布用大型の機械の写真を掲載し、「地上といっても直径1メートルで、40メートル吹きあがりますからね。」それらが市街地の公園で散布されていると指摘。


◆特徴

その特徴は、大きく3つあります。
●神経毒性  昆虫、人の神経系で重要な働きをもつアセチルコリンの正常な働きを攪乱する
●浸透性   水溶性で作物に吸収されるので、洗っても落とせない
●残効性   条件により残効性が高まり、地中に長期(1年以上)残留する

◆使用用途

・農薬(殺虫剤)として、殺虫目的で果樹・野菜などの栽培に使われます。
・使用量が少なくて済むので、特別栽培農産物に使用されます。
・家庭用の殺虫剤やペットのノミとり、シロアリ駆除、予防として建材などに使われます。
・森林、公園、庭園などの松枯れ予防に使用されます。
・上記、農薬や松枯れ対策のため、空中散布による使用が行われている地域があります。無味無臭で広範囲に拡散します。
 
ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤に加え、浸透性農薬として、新しい系統(フィプロニル)も同じよう特徴を持ち、多用されてきています。



◆主なネオニコチノイド系農薬と浸透性農薬

成分

商品名

用途など



アセタミプリド

モスピラン、マツグリーン、カダン、イールダーSG

果樹、野菜などのコナガ、ツトガ、アブラムシ、タマゾウムシ、シロアリ駆除、松枯れ防止



イミダクロプリド

アドマイヤー、ハチクサン、アースガーデン、メリット

野菜の定植時に植穴処理、アブラムシ、コナジラミ、ミナミキイロアザミウマなどの長期的防除



ニテンピラム

ベストガード、ペダンベスト

稲のウンカ、野菜のアブラムシ、動物用医薬品



クロチアニジン

ダントツ、フルスウィング、モリエート、
ハスラー、タケロック

カメムシ、ヨコバイ、アブラムシ、ミカンハモグリガなどの防除



ジノテフラン

スタークル、アルバリン、ボンフラン

カメムシ、ウンカ、コナジラミ、シロアリ駆除



チアメトキサム

アクタラ、クルーザFS30

アブラムシ、コナジラミ、
コナガ、ハモグリバエなどの駆除



チアクロプリド

ウィンバリアード、エコワンフロアブル

アブラムシ、コナジラミ、
コナガ、ハモグリガハナゾウムシ、イネミズゾウムシなどの駆除



フィプロニル
(浸透性農薬)

プリンス、フロントライン、アジェンダ、ブラックキャップ

シロアリ駆除、ペットのノミとり、ダニ、ゴキブリ退治


ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤の一覧
 

フロントラインは猫や犬の背中に滴下した事のある方多いと思いますがこれで亡くなった猫や犬がかなりいるそうです。勿論原因不明で。。。なので家では前の家では10年ほど前にしてましたが今はノミがいなくなった(?)のでしていません。かなり臭くてした後に大丈夫かな?
といつも思っていました(・Θ・;)

ゴキブリの殺虫成分と同じものをペットの背中に垂らすって怖いですよね?

特別栽培米とかにも使われているとしたら減農薬のものを買う意味がわからなくなりますね。

生協などで私は特別栽培米などを買うことが多いからです。

(家は無農薬野菜ばかり買うほど裕福ではありません。)

じゃあ特別栽培農産物の方がむしろ危険てことですよね。



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1990年代に日本に登場~新農薬への対策が遅れる日本

2007年春までに、北半球で1/4のミツバチが消えた~1990年代、ヨーロッパ諸国でミツバチの大量死が発生。働き蜂が巣に戻らず群体ごと消滅してしまうこのCCD(蜂群崩壊症候群)と呼ばれる現象は全世界に広がり、日本でも深刻な問題となりました。
 
原因は、地球温暖化、ダニ、栄養失調、ウィルス、ストレス、農薬など、様々な絡み合って起きていると推測されていますが、中でも直接的な原因として疑われているのがネオニコチノイド系農薬です。
 
2002年頃からフランスでは毎年30~40万匹のミツバチが変死し、蜂蜜の生産量が1995年32万トンから2001年には4万トンに減少。2006年、フランス政府は早くもネオニコチノイド農薬の一部規制を始めました。
 


◆増え続けるネオニコチノイド系農薬と浸透性農薬

 一方、日本では、ネオニコチノイド系農薬と浸透性農薬の国内出荷量は、年々増加の一途を辿り、この10年で3倍となっています。農業、林業のほか、家庭用(住宅建材、シロアリ駆除、ペットのノミとり、家庭用殺虫剤、ガーデニングなど)と多用され、殺虫剤、殺虫殺菌剤の国内出荷量の上位を占めています。



◆夢の新農薬

以前よりはるかに少ない量で殺虫効果が高く、さらに影響が持続する新農薬は、生産者にとって“夢の新農薬” でもあります。減農薬で作業効率も上がる新農薬は、日本では、農薬を求める農業者、農協、そして農薬企業などが一体となって使用、販売を推進。“低毒性” であることを鵜呑みにした多くの人が、未だこの農薬の安全性を信じているのが現状です。



◆予防原則の適応が急がれる日本

果物や野菜など、食用植物の約80%の受粉を助けるミツバチ。その消滅は、農業と生物多様性の将来に大きな損失を与えます。ヨーロッパ諸国が対策を進める一方、日本では2009年、全国的な花粉交配用ミツバチの不足問題への対策として、ミツバチの不足地域に効率的な供給を行うシステム作りを講じるに留まり、ネオニコチノイド系農薬自体への対応は、依然遅れたままです。


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◆ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤の人体への影響3つのポイント

●水溶性で、残留性が高い
汚染された食品の内部に浸透し、洗い落とすことはできません。
 
●日本の食品残留基準が緩い
農薬としての法規制は1日摂取許容量など規定があるが、日本は欧米に比べかなり緩い。
汚染の高い食品の組み合わせにより、1日の摂取許容量を越える可能性も否めません。



●神経伝達物質を狂わす、ネオニコチノイドの作用
昆虫の中枢神経に働きかけ、神経の異常興奮と麻痺、死に至らせるとされるネオニコチノイド系農薬。その標的となる重要な神経伝達物質アセチルコリンの受容体は、ヒトにおいても重要な神経伝達物質でもあるのです。
 
 
 
ネオニコチノイドは、昆虫や人の神経系で大重要な働きをしているアセチルコリンという物質の正常な働きをかく乱します。アセチルコリンが受容体に結合すると信号のスイッチがオンになり、次第の神経細胞に信号が伝達されます。
ネオニコチノイドは、アセチルコリンの結合する受容体に結合して、アセチルコリンがないのに神経伝達のスイッチをオンの状態にして異常興奮を起こす、ニセ神経伝達物質なのです。
 
ネオニコチノイドは、昆虫には毒性が強く、人への影響は少ないと言われています。しかし、昆虫の神経系は哺乳類と基本は似ており、この「アセチルコリン」は人体においても重要な神経伝達物質です。アセチルコリンに作用するネオニコチノイドが人体へ影響を及ぼす可能性は否定できません。
 

 
詳細:オニコチノイド系農薬のヒト脳への毒性のメカニズム ~神経伝達物質アセチルコリンとその受容体のメカニズムの解説/(財)東京都神経科学総合研究所 木村‐黒田純子氏 (ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議ニュースレターVol.58)



 

◆人体被害の実態~医師の報告

青山医院・青山医師、東京女子医大・平医師等は、中毒症状とアセタミプリドとの因果関係にいち早く気づき先駆的に取り組んできました。アセタミプリドが散布された直後に患者が多く来院し、またアセタミプリドの汚染が疑われる国産茶やぶどうなどの果実を多食した人にも同様の症状が出るといいます。今年の日本中毒学会では、その詳細や因果関係を示唆する報告を発表し注目されています。
 
●青山内科小児科医院 青山美子医師
医院のある群馬県前橋市で、松枯れ病対策としてネオニコチノイド系殺虫剤が使用されるようになった2003年以降、ネオニコチノイド系殺虫剤が原因と思われる頭痛、吐き気、めまい、物忘れなどの自覚症状や、頻脈・除脈等の心電図異常がみられる患者が急増しています。
患者の生活習慣として共通する特徴に、国産果物やお茶を積極的に摂取していることがあげられます。日本のネオニコチノイド系農薬の残留基準は、欧米よりも緩い基準値(日本は、アメリカの10倍、欧州の100倍近い)であることが関係しているのではないでしょうか。
(「ダイオキシン国際会議ニュースレターVol.59」抜粋)
 
●東京女子医科大学東医療センター麻酔科医師 平久美子氏
ネオニコチノイド剤の使用が増え始めた2006年頃から、農薬散布時に自覚症状を訴える患者が増加。中毒患者には、神経への毒性とみられる動悸、手の震え、物忘れ、うつ焦燥感等のほか、免疫系の異常によると考えられる喘息・じんましんなどのアレルギー性疾患、皮膚真菌症・風邪がこじれるなどの症状も多くみられます。日本では、果物の摂食、次いで茶飲料の摂取、農薬散布などの環境曝露と野菜からの摂取も多い。受診した患者では、果物やお茶の大量摂取群に頻脈が見られ、治療の一環で摂取を中止させると頻脈が消失します。
(「ダイオキシン国際会議ニュースレターVol.59」抜粋)
 
●東京都神経科学総合研究所 黒田洋一郎氏
ネオニコチノイド系農薬の人体への影響として、空中散布や残留した食品の多量摂取による心機能不全や異常な興奮、衝動性、記憶障害など、急性ニコチン中毒に似た症状が報告されています。
また、ネオニコチノイド系は胎盤を通過して脳にも移行しやすいことから、胎児・小児などの脳の機能の発達を阻害する可能性が懸念されます。 
(「ダイオキシン国際会議ニュースレターVol.64」抜粋)


◆人体に及ぼす影響について~医師・研究者の知見

●ヒトの脳、リンパへの影響
東京女子医科大学東医療センター麻酔科医師 平久美子氏
人体に取り込まれたネオニコチノイドは、人の意識、情動、自律神経を司る脳の扁桃体に存在する神経伝達物質の一部に作用するため、動悸、手の震え、物忘れ、不眠、うつ、自傷や攻撃などの情動、焦燥感など、さまざまな症状となって現れます。また、人の記憶を司る脳の海馬や、免疫を司るリンパ球に存在する神経伝達物質の一部に作用し、記憶障害や、免疫機能の障害(風邪がこじれるなどの症状、喘息・アトピー性皮膚炎・じんましんなどのアレルギー性疾患、皮膚真菌症・帯状疱疹などウイルスや真菌などの病原体による疾患、関節リウマチなど)の誘因となります。
(「ダイオキシン国際会議ニュースレターVol.58」抜粋)
 
●胎児、小児など発達期脳への影響
東京都神経科学総合研究所 木村-黒田純子氏
懸念されるのが、胎児、小児など脆弱な発達期脳への影響です。
胎児期から青年期にいたるまで、アセチルコリンとニコチン性受容体は、脳幹、海馬、小脳、大脳皮質などの正常な発達に多様に関わっています。ネオニコチノイドはニコチンをもとに開発された農薬です。ニコチンは胎盤を通過しやすく、母親の喫煙と胎児の脳の発達障害との関連を指摘する報告は多いのです。タバコに由来するニコチンは禁煙で回避できるが、規制が不十分な食品中のネオニコチノイドは回避しずらいのが現状です。
(「ダイオキシン国際会議ニュースレターVol.58」抜粋)
 
●ネオニコチノイド・有機リン農薬の子どもの脳の発達障害への危険性について
東京都神経科学総合研究所 黒田洋一郎
ヒトの脳の発達は、多種類のホルモンや神経伝達物質によって調整され、数万の遺伝子の複雑精緻な発現によって行われます。それを阻害するものとして化学物質の危険性があり、有機リン系やネオニコチノイド系など農薬類は、環境化学物質の中でも特に神経系を撹乱し、子どもの脳発達を阻害する可能性が高いのです。環境化学物質と発達障害児の症状の多様性との関係は綿密な調査研究が必要でありますが、厳密な因果関係を証明することは現状では大変難しい。生態系や子どもの将来に繋がる重要課題として、農薬については予防原則を適用し、神経系を撹乱する殺虫剤については使用を極力抑え、危険性の高いものは使用停止するなどの方策が必要です。
(「ダイオキシン国際会議ニュースレターVol.64」抜粋)


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◆ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤が脅かす、生物多様性

世界中で報告されている、ミツバチの大量死や減少。CCD(蜂群崩壊症候群)と呼ばれるこの現象の直接的な原因とみられており、ヨーロッパ諸国で対策が見られるネオニコチノイド系農薬。ネオニコチノイド系農薬は、ミツバチだけでなく、その水溶性と残効性で土壌や河川を汚染し、そこに生息する多様な生物にも深刻な影響を与えます。
 
水田には昆虫だけでも1000種類以上が生息しており、食物連鎖によって複雑に結びついて保たれています。農薬は、病害虫だけでなく、そこに生息する多様な生物にも影響を与えます。農村では既に多種類の農薬が使われてきましたが、ネオニコチノイド系農薬は更にその危害を加速すると考えられます。農薬によって生物の個体数が減ったり絶滅したりすれば、食物連鎖を通じて他の生物も減少したり絶滅したりして、多様性が貧弱な生態系になってしまうのです。

◆このままミツバチがいなくなると、どうなる?

ミツバチの役割
ミツバチは、幼虫の餌として蜜や花粉を集め、その過程でオシベの花粉をメシベに運び受粉を行うポリネーター(花粉媒介者)。
ミツバチは農業、自然界での3つの重要な役割を果たしています。

●野菜や果物が食卓から消える? ― 農作物の受粉(交配)
 
食用植物の約80%がミツバチの恩恵を受けています。
農業現場では、イチゴやブドウなどの果物や、トマト、ナスなどの野菜の果実を実らせるための受粉や、翌年の種子確保のための受粉を、主としてミツバチに依存しています。万一ミツバチがいなくなれば、蜂蜜はもちろん、多くの食物が食卓から消え、農業は壊滅的な被害を受けることになるでしょう。


●植物の数が減る? ― 樹木や野の花の受粉
自然界では、花の咲く植物のほとんどが野生のミツバチなどのポリネーターに頼って種
子をつくり、次世代を残しています。CCDについて多くの人が注目するようになったき
っかけでもある「ハチはなぜ大量死した(邦題)」「Fruitless Fall(原題)」(ローワン・ジェ
イコブセン著)によると、「私達が地球を共有する25万種の植物のうち、4分の3は野生の花粉媒介者の手を借りて繁殖している。」ミツバチは受粉によって植物の多様性を維持し、森林や里山などを豊かで安定した生態系に保つ役目を果たしています。

●ミツバチは指標生物 ― 環境の異変を警告する
環境の悪化を知らせる生物を指標生物といいます。
 
ミツバチは指標生物。女王蜂を中心とする社会生活を営み、必ず帰巣するので個体数の増減がわかります。現在、ミツバチに起こっている世界的な異変は、生態系の重大な異変を知らせる警鐘でもあります。

 


◆昆虫が激減する全国の事例

ダントツ大量散布で昆虫がいなくなった長崎
(長崎在住 養蜂家久志冨士男さんの話)
長崎県では、一昨年あたりから安価で労力のかからないネオニコチノイド系農薬を推奨、農協がダントツの使用を奨励し、いたるところで大量に散布させてきました。
その結果、虫がいなくなりました。ミツバチと農薬の話にとどまりません。そのことを自分の足で回り調査しました。車で高速道路を走っても、フロントガラスに一匹の虫もつきません。夜道の自動販売機の灯りにもです。
それに対し、ダントツを撒いたことがない壱岐の自動販売機には昆虫が集まって、ガラス窓にもついていました。

 
空撒では、通常の200倍以上の濃度の農薬を使用します。
また農薬以外にも、的山大島では、松くい虫駆除のため、ネオニコチノイド系農薬の空撒を行いました。空撒2日後、海岸には大量のフナムシの死骸がありました。昆虫もツバメもいなくなり、付近の牛が流産するようになりました。
詳細:ダイオキシン国民会議ニュースレターVol.64「久志冨士男/ネオニコチノイド農薬による昆虫と鳥類の消滅 」
 

ダントツ国内出荷量1位の北海道で昆虫激減
(北海道養蜂協会の話)
ミツバチの被害だけでなく、トンボ、セミ、キリギリスなどの昆虫も激減しています。
北海道は、ダントツ(クロチアニジン)の出荷量が全国一位。主として水稲のカメムシ防除のため大量使用されており、早くからミツバチ被害が出ました。
7種類のネオニコチノイド系農薬をみると、クロチアニジン、ジノテフランの順で多く、この2つで全ネオニコチノイド出荷量の80%以上、イミダクロブリドを加えると90%を占めています(道庁データより作成)。
 


自粛が決まるも被害発生は続いています
協会では、道の農政部、JA北海道中央会、市町村、農協に対して農薬散布の際の指導の徹底を申し入れ、道農政部からも農薬散布時に養蜂家との連絡を密にするよう行政指導が行われています。
結果、各地域で養蜂家と農家との協議会が設置され、ネオニコ粉剤使用の自粛が決まったものの、個別農家にまで情報が行き届かず、被害発生は続いています。
詳細:ダイオキシン国民会議ニュースレターVol.65
 

●急速に姿を消すトンボ
COP10では、開発による生息地の減少や、産卵する水域の変化が指摘される中、農薬の危害はあまり話題にされませんでした。だが実は、ネオニコチノイド系農薬などの浸透性農薬がトンボ減少に影響する可能性を指摘した研究論文がいくつも発表されています。
 
国立環境研究所の五箇公一ほか、神宮字寛、上田哲行らによって2009年に発表された論文(農業農村工学会)
フィプロニルやイミダクロプリドを成分とする育苗箱施用殺虫剤の使用は、アキアカネ幼虫の大きな減少を招くことが示唆されています。
 
環境省「アカトンボ減少傾向の把握とその原因究明」
アキアカネの減少が始まった時期は、全国のアカトンボ研究者が2000年頃と印象を持っていることが明らかになりました。その頃から全国的に急速に普及した水稲用の育苗箱施用殺虫剤、とりわけフィプロニルの使用が時期的に符合する要因として浮かび上がってきました。
 

関東東山病害虫研究会報(2004)
模擬水田において田水面のイミダクロプリド及びフィプロニルの動態を調査したところ、アキアカネは、殺虫剤イミダクロプリドやフィプロニルの影響で高い死亡率を示し、特にフィプロニルは48時間後の死亡率が何と100%に及んでいます。
 
●米ルイジアナ州、ザリガニ被害でバイエル社を提訴
米国ルイジアナ州では、1500のザリガニ業者と土地所有者たちが、フィプロニルを含む製剤ICONによるイネの種子処理(消毒)によって、沼などの水系汚染と土壌汚染、そして、ザリガニが被害を受け経済的打撃を受けたとしてバイエル社を提訴しました。2004年、この問題はバイエルが賠償金($45million)を支払うことで決着しました(Beyond Pesticides: Daily News Archive 2010)が、フィプロニルが水系生物に対しては毒性がきわめて強いということは、すでに国際化学物質安全カード(WHO/IPCS/ILO) にも記されています。
 
 

●仏政府、ミツバチを殺すだけでなく、人間にもリスクがあると結論
フランス政府は、かつてイミダクロプリドでヒマワリなどの種子消毒の後にミツバチが大量死したように、2003年にはフィプロニルによるヒマワリの種子処理(消毒)が原因と見なされるミツバチ大量死が起きました。そして同年12月にはフィプロニルの急性毒性を指摘する研究が発表されました。その研究は人間へのリスクにも及び、国立科学研究センター(CNRS)の研究者は、フィプロニルの大気中の存在はミツバチを殺すだけでなく、人間にもリスクがあると結論を出しました。こうして翌2004年、フィプロニル製品の販売停止がフランス司法官によって命じられました(農業情報研究所WAPIC)。
 


詳細:ダイオキシン国民会議ニュースレターVol.66「日本のトンボを消す“浸透性農薬”
―フィプロニルとイミダクロプリドの脅威―」

斑点米とネオニコチノイド系農薬大量散布の問題

稲に寄生する害虫、カメムシ。稲のモミの中に口を差し込みデンプンを吸います。

吸われた後の米粒には黒い斑点が残ります。これが、斑点米です。

この斑点米が少しでも混ざると(1000粒に2粒あると、価格が60kgあたり600円から1000円低下するとされる)、農産物規格検査で等級が下げられ、農家の収入減につながります。そのためカメムシ防除のため、農薬を散布することになります。

カメムシ防除のための農薬、クロチアニジン(ダントツ)によるミツバチの大量死が報告されています。

農産物検査規定がカメムシ防除のための農薬大量散布につながっているとして、検査制度の見直しを求める声が、生産者から強く出されています。

・米の検査規格の見直しを求める会

・反農薬東京グループ ネオニコチノイド系農薬・斑点米関係一覧

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遺伝子組み換え作物由来の輸入は日本がダントツ1位だそうですからこのネコニド農薬も

同じなんですよね。

彼らのいいカモに既になってしまっているわけです。


そういわれてみるとトンボやミツバチやキリギリスなど殆どもういないような気がします。

私が子供の頃は確かに沢山いたように思います。

あのキリギリスの鳴き声は神奈川では聞いた記憶がないです。

地方でいる場所があったら教えて下さい。



こうやって見ていくと精神薬やアステルバームなどの甘味料、そして味の素などの

グルタミン酸ナトリウム(MSG)

そしてワクチンのスクワレンやチメサロール(水銀)やフッ素などどれも

人間の中枢神経に作用するものばかりが多用されている事がわかりますね。

これは明らかに私たちが彼らの工作に気づかない(愚民化する)つまり物事の本質を

わからなくしてしまうためのトリックなんですよね。

こうした研究を彼らはコツコツとやって実行してきたわけですから

本当にくわばら、くわばらな訳です。

この間のwake up japanさんが翻訳したNASAの驚くべき報告書にもあったように

彼らは「毒」を色々な形で人間に盛って人口削減を試みているわけです。

ケムトレイルはウィルスやバリウムやナノ繊維(肺に溜まると癌化して死ぬ)や

アルミニウム(これも神経毒=アルツハイマーなど発症させる)ものですよね。

あまりにも神経毒が私たちの生活環境に沢山ばら撒かれていたわけです。

殆どの人が能天気なのはそのせいも大きいですね。

真実を知ろうとする人がこの30年くらいで激減していたのがやっとマイケルが亡くなって

からネット上で多くの暴露情報を私たちは知ることになるわけで彼らは本当に

成功してきたわけですよね。慈善事業などで集めたユニセフとかそういうお金も

彼らの「毒チン」の資金になっちゃったりしてる訳ですから私たちは彼らのために

働いていた部分もあった、つまり「奴隷」だったわけですよね。

あまりにも悲惨ですね。もう終わりにしないと。

それにはもっと多くの人がこれらの事実を知る必要がありますね。



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(本のレビューより。非常に詳しく本の内容など書かれていますね。)


「蜂群崩壊症候群(CCD)」。一夜にして死骸を残す事も無く、ミツバチが原因不明に大量に失踪する現象の事です。原因として電磁波や遺伝子組み換え食物等が挙げられていますが、有機塩素系殺虫剤や有機リン系殺虫剤でもない「ネオニコチノイド」が原因とされて、フランスが2006年に使用禁止の最高裁判決を出した事を始めとして、デンマーク(2000年)やドイツ等のヨーロッパで使用禁止が広がって来ています。しかし、日本では全く規制の考慮にも入っていません。「新しいニコチンの様な物質」です。ニコチンは、たばこに含まれている物です。

 有機塩素系殺虫剤や有機リン系殺虫剤が発癌性や催奇形性等を含む為に問題になった事から、其れに代わる農薬としてネオニコチノイドが登場しました。しかし、そのパッケージには「ミツバチ・カイコを飼っている付近では使用しない事」と注意書きがされています。ミツバチが少なくなる事により、ミツバチの媒介による受粉での繁殖が難しくなって、その事を必要とする植物が少なくなり、食料飢饉にも繋がる事にもなります。水溶性が有り、土壌深くに浸透し、野菜や果物がその土壌から水分を吸収する為に、その食物表面を洗っても内部に残留します。
 

ヨーロッパで禁止されている農薬を日本でその余剰分を売ろうとしているのか、製薬会社の利権、其れに繋がる農林水産省の官僚、農水族の政治家、農協等、その利権構造によって、一般庶民の健康や命よりもお金儲けしか考えていない様です。この事は、医療におけるガン治療(抗がん剤や放射線治療)やワクチン接種と同じ様な内容・構造です。著者はこれらの事を、「農薬マフィア」「ガン・マフィア」と呼んでいます。農薬メーカーも医薬メーカーも同じです。
 日本からネオニコチノイドの農薬を中国に輸出し、其れを使用して栽培されて輸入された茶葉には、それが80ppm残留している物も在ります。日本の茶葉における残留基準値は50ppmとされています。小エビは1ppmで死に、土壌の有益な生物であるミミズは、0.05ppmで遺伝子の損傷が起きて死んでしまいます。そして、ミツバチはたった0.2μgだけで死んでしまいます。
 かつての農薬は100~数百m程の範囲に影響が出ましたが、ネオニコチノイドは4km程の範囲にまで広がって影響が出てしまいます。ミツバチは方向感覚、神経回路が狂わされて、巣の周辺に死骸が見つかる事も無く消え去ってしまいます。


 害虫は耐性を獲得し、製薬メーカーは更に強力な農薬を開発し、害虫は更に強い耐性を獲得すると言うイタチゴッコが延々と続いて、土壌は延々と悪くなっていくばかりです。農家は効かない農薬よりもより効き目のある農薬を使おうとする為に、製薬会社の利益に繋がります。農薬は害虫を絶やすだけではなく、ミミズ等の益虫も絶やしてしまいます。又、益虫の死骸やふん等も残らずに、且つ化学肥料ばかり使う為に土壌はやせていくばかりです。水分は地下深くまで浸透し、また農地から河川や湖、そして海に流れ出て、プランクトン等の水生生物も居なくなります。それら食物連鎖の下位に存在する生物の死滅で、上位の鳥や魚も絶えてしまい、人間の食料飢饉に繋がります。


 米は農家が出荷する時に検査が有り、カメムシによる斑点が有る場合に商品価値が下がるという理由から二等米、三等米にランクを落とされ、安く買い叩かれてしまいます。しかし、その後に選別機械の光センサーによって斑点の有る米粒を取り除き、ランクに関係なく混ぜてしまって、原価に大きな差額を加えた上で消費者に売られています。その差額分から、農協、官僚、政治家に回っています。其の為に、農家は斑点米を出さない様にしようとして、農薬のネオニコチノイドをより多く使っています。しかし斑点の出る割合は小さく、光センサーで選別出来る為に、その事の為に農薬を使う必要性は有りません。つまり、先述の製薬メーカーを始めとした利権構造が浮かぶ訳です。巨大資本を持つ製薬メーカーはマスコミ等にも圧力をかけて、其の利権を守ろうとしています。消費者を保護してくれるはずの生協も、国や自治体、製薬会社の言う事を鵜呑みにして信じてしまい、低農薬に繋がる等と言われて受け入れています。ネオニコチノイドの危険性が解っていません。

 
 戦後の占領下の1947年にアメリカによって農協が設立されましたが、化学肥料や合成化学殺虫剤の農薬がもたらされました。有機リン化合物は化学兵器に使用され、サリンやVXガス等が存在します。有機リン系殺虫剤は第二次大戦前後から使われていますが、元々その神経ガスは軍事利用の為に開発された様な物です。そしてそれを応用して、農薬や家庭用殺虫剤を産み出しました。又、DDT等の有機塩素化合物も同様に人間にも影響を与え、化学兵器も作られました。洗剤や住宅の建材、食品添加物、プラスチック等、石油由来合成化学物質が生活用品・食品にあふれる様になり、化学物質過敏症等の健康被害が多く起こっています。石油由来合成化学製品も化学薬品も、アメリカの石油メジャーの利権に繋がっています。更に健康被害が製薬メーカーの利益に繋がります。


 動物・植物が絶やされ、人間においても生殖障害や精神障害、遺伝子損傷、発癌等が起こります。又、頭痛、不眠、食欲不振、倦怠感等の不定愁訴、自律神経失調症、更年期障害、うつ等の現代病の原因に化学物質過敏症等が考えられます。又、乳幼児期や幼少時に化学物質に被爆すると、自閉症や学習障害、注意欠陥・多動性障害等の発達障害に繋がる事も考えられます。空気や飲食物、化粧品、石鹸等から経口・経鼻・経皮的に摂取し、身体の免疫系・体液系(ホルモン)・神経系を犯して、生体の恒常性が損なわれて様々な症状となって表れます。


これらに対して精神薬等を処方され、効かないばかりか代謝されずに体内に残留する事も有り、症状が慢性化するばかりか副作用が出たり余計に悪化する事も有ります。そしてそれが、製薬会社の利益に繋がります。因みに巷で疑われている、パソコンのアンチウイルスソフトのメーカーが自らウイルスをばらまいて、それに対応するウイルスパターンを持っているソフトを売っている事と同じで、バージョンアップをして毎年更新しないとより強力になっているウイルスに効かなくなってしまう事と同じ構図です。セキュリティーを高める為のバージョンアップの繰り返しで、ソフトのメーカーは利益を揚げ続ける事が出来ます。一度購入してしまうと必要無くなるのではなく、常にメーカーが利益を揚げられる様に考えられている訳です。ものづくりにおいても、余り耐久性の有る物を作ってしまうと長持ちして修理する事も無く買い替える事も無くなってしまう為に、儲からなくなってしまいます。全て同じ事です。

 著者が薦める「自然農法」として、石灰、酢、自然由来の天然農薬、海水、木酢液、混植、天敵・生物農法、光農法、酵母、米糠、散水、天ぷら廃油等を挙げています。又、住宅に天然の建材を使ったり、殺虫剤に天然除虫菊(ピレスロイド)等を使用する事等を薦めています。ピレスロイドは衣類の防虫剤や蚊取り線香に使用されていますが、これには、ハロゲン(塩素、フッ素、ヨウ素、臭素等)が入っていません。又、揮発した後に速やかに分解・失活します。そして、屋上緑化や壁面緑化、天然木造住宅、そして屋上での養蜂を挙げています。


 著者は元々、九州の田園地帯の田舎で育ち、農業とも触れ合って来ました。二毛作、三毛作、牛の引く鋤、麦踏み、レンゲの緑肥、フナ、アメンボ、タニシ、ツチガエル等、牧歌的な環境で幼い頃を過ごしました。その様な経験が身に染みる記憶として残っている事と、優れた洞察力の才能から、食品・健康・環境問題においてのジャーナリストとしての活躍に表れている様に思います。
 その場しのぎで一時的な利益を揚げる事ばかり考えず、自然環境も人間も悪化する事無く、100年、200年、もっと先まで続ける事が出来る、ゴミの極力出ない、有限エネルギー・資源を減らす事の無い、永遠に持続可能な生命の循環システムの構築が必要です。
 
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 タイトルからして衝撃的である。
日本ではなぜかメディアで報道されない 神経伝達物質を阻害する農薬についてのレポート。
神経伝達物質を阻害することによって虫を殺すネオ・ニコチロイド系の農薬問題について触れた書籍。

国内で使用されているこの農薬は、水溶性であり、かつ無臭。
半径4キロにわたって飛散するため、ミツバチなどの農業政策上必要な昆虫まで死滅させてしまう農薬として問題となっている。

その使用量は、餃子事件で問題になった中国のなんと100倍以上。
この使用量も驚きだが、何より心配なのは、昆虫だけでなく、人間に被害をもたらすのではないかということだ。神経伝達物質を阻害するということは、人間をはじめとした他の動物にも影響を与える可能性が容易に推測できる。この農薬は水溶性のため、農作物を通じて、人体内に吸収される可能性が十分に考えられる。

専門家は、本薬剤が作用する神経伝達物質のレセプター(受容器)に薬剤が作用しないので、人間をはじめとした脊椎動物には害がないと反論している。
だが、フランスでは、裁判の結果、全面使用禁止となった。ヨーロッパ各国でも次々と使用が禁止されている。この事実をどう受け止めるべきだろうか。

科学的な問題に言及する書籍の内容を吟味する場合は、一旦書籍の中で触れられている主張から離れてフラットな目線で向かいあうべきである。
だが、そのような公平な視点から見ても、本書で引用されているフランス政府の方針を見る限りでは、科学的かつ合理的のように思える。

この問題を追っていくと、私たちの主食である米を栽培する過程において、この農薬をはじめとした様々な農薬が、必ずしも必要と思えない使用のされ方をしているのに気付く。

たとえば、カメムシなどの被害を防ぐために、この農薬を使用するというものだ。
カメムシは、未成熟の稲の汁を吸うが、カメムシに汁を吸われた米は、黒い斑点が残る。
そういった米が混ざると米価が下がるため、農家の方はやむを得ずに使用しているという現実がある。

だが実際は、精米時に光センサーでそのような米を取り除いてしまうので、何ら問題はない。
少なくともカメムシによる被害を防ぐという意味でこの農薬を使うという意味は全くないことになる。

つまり、無駄な農薬を使わせ、米価を下げて農家から米を買い取り、消費者には危険性の残った米を高く販売するシステムが存在しているというわけだ。

この問題の根源は「私たち消費者の無関心」とも言える。

農作に携わる農家の方と消費者だけが、不利な立場に置かれる知らされていない現実を知ることで、「安全」と「豊かさ」を、全ての人が享受できるシステムを作り出せるのではないだろうか。

食について様々な問題が問われる中で、是非一度目を通しておきたい一冊である。
 

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我々が日常安全安心を託して買っているはずの日本産の農産物。しかしその生産に"核兵器級"、"悪魔"と形容できるほどの新型農薬”ネオニコチノイド”が野放図に使われはじめているという。著書によるとその単位面積あたりの使用量はあの”毒入り餃子事件”の中国の約100倍。近年米国はじめ日本も含む世界中で相次いでいるミツバチの大量死=蜂郡崩壊症候群は中枢神経系を犯すこのネオニコチノイドが主原因と考えられ、すでに蜂の死骸を分析しその証拠を掴んだ農業大国フランスでは養蜂家の訴えを認め最高裁判決により全面使用禁止なったという。にもかかわらず、日本の農林省と農薬メーカは知らぬふりをして事態を放置。マスコミもなぜか(実はいつものように)取り上げない。これは幾度となく繰り返してきた薬害の農薬版どころか、環境への影響の甚大さを考えればそれをはるかに超える危険な話。本文で紹介されているある農業専門家の言葉:「すでに土壌は高濃度汚染されています。それは水溶性なので水や野菜、果物などを通して体内に侵入し、脳に蓄積していきます」。ということは現代人を襲う無気力、うつ病の蔓延とも無関係ではないのではないかと著者は疑う。この本を読むと今世の中で起こっていることに対し、自分の無知の恐ろしさ、無関心という名の無責任さを感じて、茫然自失とするとともに何か行動を起こさなければならないという気持ちを奮い起こさせる。それとともにこの本には暗い話ばかりではない、将来に希望が持てる「銀座ミツバチ・プロジェクト」をはじめ素晴らしい話がいくつか紹介されており正直ホッとする。著者の使命感や環境問題の解決にかける情熱がそのような素晴らしい活動をする”本物”の人たちと自然と縁ができるに違いない。この本は日本の農業のありかたと政治(官僚の天下りの弊害)を同時に考えるための最良の本のひとつとしてすべての日本人に推薦します!
 
悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」―ミツバチが消えた「沈黙の夏」/三五館

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ハチはなぜ大量死したのか/文藝春秋

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