冬のアゼルバイジャン料理&ローストチキンとは如何に!? | この命流星のごとく燃やして(`炎ω炎´)

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こんなですが、変な「漢の料理ブログ」です。なお記事は時系列的にはバラバラ。リンクの張り忘れ等もあり、記事上げてからリンクを張りなおすこともありますし、文章が納得いかずに公開してから微修正する事もあります。ご了承下さい。

Teze iliniz mübarek!(テゼ イリ二ズ ムバラク!=新年おめでとう!)

今ブログでも新しい取り組みを始める漢、星餓です。


今回のテーマはアゼルバイジャン。アゼルバイジャンはトルコ系の民族で、

料理や語学的にもとても近いそうです。(ペルシャやロシアの影響もあってそこは違うけど)

政治的にも仲が良いので、今回はトルコ語を出来るだけ使って書いていきます。


さあ、今回の単語は・・・


「寒い」


英:Cold

西/葡:Frio

イン:Dingin

ト:soğuk


トルコ語のsoğukは寒い他に「冷たい」、

「風邪」の意味もあるらしい。


   


そんな訳で、やって来たのはアゼルバイジャン人の先生のお宅の教室。
(前回の訪問→http://ameblo.jp/esunittuku189/entry-12093356838.html


星:Bugün çok soğuk.


「今日はとても寒いです。」


家に着くとウェルカムの紅茶とお菓子が。あああ、寒いからこれはありがたい!

そういえば、先生はこの時(随分前の話だけど)、風邪ひいてたっけな。


星:öğretmen ,nasılısın?

「先生、元気ですか?」 (*^ー^)ノ


先:Bu bir soğuk.


「私は風邪です。」 (´・ω・`)




ウェルカムはこんな感じ。


星:Bu nedir?


Q、「これは何ですか?」


先:Bu  kek ve piroshki .


A、「これはピロシキとケーキ」。


ピロシキ

ポテト入りの素朴な揚げパン。思ったよりパン生地は薄め。

中のフィリングも控えめな優しい味でした。そのままでも、

何かと食べても良さげでささやかなバランス。イイですね~。(・∀・)


デザート
オレオにイチゴとミルクプリンを合体させたかの様なデザート。

ミルクがまったり、ありそうで無かった組み合わせです。美味しい~。

トルコ的なチャイも頂いて、寒いから暖まってから調理スタート!

それでは初めましょう!



まずは発酵があるので、「カラバク・ゲデシ」から。
ゲデはパイで、カラバフは先生の出身「ナゴルノ・カラバフ」の事だそう。

何でもナゴルノ・カラバフは、隣国と領有権を争う複雑な事情の地域らしい。


さてこの料理、中にはポロポロのクッキー生地、

外は発酵させたパン生地で構成されています。ヽ(゚◇゚ )ノ

この二つを合わせたパンとパイの間?みたいなお料理。


例えるなら、まるでメロンパンの外側のクッキーを、

敢えて中に入れて焼いたみたいな感じでしょうか?
そして、フォークで独特の模様を付けていきます。

 


次にサイドのピラフ。

シェフリエという米粒状のパスタを炒めてご飯と炊きます。

おお、これってトルコ料理屋さんでも見るピラフじゃないですか!?


天の声:SEIGA bey. Bunu biliyor musunuz?


「星餓さん、あなたはこれを知っていますか?」


星:Evet,şimdiye kadar Türkiye`nin restoranında yedim.


A,「はい、私はトルコ料理店で食べた事があります。」



お次は「ケシミック」。いわゆるカッテージチーズの事です。

トルコ語でチーズと言えばペイニル・・・と思ったら、それはフェタチーズの事らしい。

つまり、塩漬けにするかそうでないかで呼び分けているんですね。勉強になります。


星:Faek nedir kesimik ve peinil?


Q、「ペイニルとケシミックは何が違いますか?」


先:Farklı tat ve nasıl yapmak.


A、「味と作り方が違います。」


また、より乳脂肪分の高い牛乳を使う事で、沢山量が取れるのだそう。

そこで、今回はより脂肪分が高い濃厚なジャージー牛乳を使いました。
おお~、それが良かったのか沢山浮いてきましたね~。ヘ(゚∀゚*)ノ





メインディッシュの「レブェンキ」。

レブェンキは魚やナスでもやるらしいですが、一番メジャーなのは鶏だそう。

何でも、南部で特に有名な料理だそうです。

くるみとキツネ色に炒めた玉ねぎをミキサーに入れ、

これにアゼルバイジャンの酸っぱいプラムを合わせ、味のベースは完成。

で、これを揉み込見やすい様に肉を包丁でブスブス刺す。

ううう・・・何だか、ここだけ見たら凄く怖い。こういう時、

女の人って「ストレス解消」とか言う人いるけど、何だか背筋がゾッとするんだよな…。(°д°;)


çok korkuyor・・・。(((( ;°Д°))))


「私はとても恐ろしいです。」

だが、こうする事で肉に先ほどのベースが染みやすくなるのは確かです!

中にも先ほどがクルミをたっぷり詰めてオーブンへ。

 


お次はスープ枠も兼ね「シュシュバラック」。

これは水餃子みたいな食べ物かな?

先生の息子さん達も大好きだそうです。


星:Onlar (bayan sons)ne buldunuz?


Q、「彼等(先生の息子さん達)は、何が好きですか?」


先:Onlar bu aşk.


A、「彼等はこれ(シュシュバラック)が好きです。」

生地から包みまでみんなで作ったけど、出来るだけ小さい方が良いのだとか。

何でも、ある所に住むお婆ちゃんは、滅茶苦茶小さいのをたくさん作れて有名らしい。
形といい文化といい、トルコのマントゥと共通点を感じますね。




小さくするので、全部手でやってたら時間が・・・そしたら何とこんな物が!
旧ソ連製の型だそうです。これに生地、肉、生地を重ねて押せば・・・量産完了!

流石はソビエト。生産も経済も計画的ですね~。(ノ∀`*)タハー


Biz çok yaptı!ヽ(゚◇゚ )ノ


私達は沢山作りました。

最後にサラダ。サラダはササッとできました。

ナルシャラブというザクロのペーストがポイント!

それでは頂きましょう~。ヽ(゚◇゚ )ノ



まずはスープポジションの「シュシュバラック」。


星:Yedim kim tadın.

Domates ve koyun tadı.


「私は食べた事がある味。

トマトと羊の味です。」


あ、この味は何だが記憶にあります。

トマトスープに羊の味が染み出して、何だかウイグル料理にもこんなのがあった様な。

余った肉のタネをキョフテにして入れたから尚更かな?

肉はギチッ。羊は思う存分感じられる。
酢を入れると羊が緩和され、アジア感もアップ。

素朴で分かり易い味。美味しかったです。ヽ(゚◇゚ )ノ

 


お次はメインディッシュ、レブェンキとピラフ。

ピラフは小さめの入れ物でこうパカッと!


レヴェンキ
味は塩コショウ位でシンプルだが、皮がサクサク・パリパリ。

良く焼けてますね~。王道のチキンって感じで美味しいです。ヘ(゚∀゚*)ノ

詰め物はしっとり。これがまたちょうど良い甘酸っぱさでウマー!

そういえば、イラン料理のフュセンジャン(ザクロペーストの煮込み)に似てるかも。

パサつきがちな胸肉なんかとは、特に一緒に食べるとギュゼル!ヘ(゚∀゚*)ノ


ピラフ

おお~、炊き立ては美味しいです!

パラパラでバターによって丁度良い味が付いてる!


天:Tat bunlar ne tür?


Q,「これはどんな味ですか?」


星:Tavuk basit ve tatlı-ekşi.

Pirav iyi bir denge.


A,「チキンはシンプルで甘酸っぱい、

ピラフは丁度良いバランス。」




最後は軽食ポジションのケシミック&カラバク・ゲデシ。

ケシミックの味付けは2種類。砂糖はそりゃあ間違いない美味しさ。

だが、もう一つのケシの実は、ちょっとピリッとして新しい組み合わせでした。φ(._.)メモメモ

カラバク・ゲデシ

発酵によってお酒の様な風味。

側面がややサクッ、中はとろっと甘いあんが出て来ます。


美味いですね~。異国の料理とは思えないほど、

親しみやすい菓子パンでした。ちょい焦げやすいけど、

翌日オーブンで焼いても、サクサクで美味しかったです。(´∀`)



まとめ・感想


★慣れないからかも知れないが、

語学記事は手間がかかる・・・。


★ケシミック=カッテージチーズ、

フェタチーズ=ペイニルという認識らしい。


★レヴェンギは色々他の物に詰めても面白そう。


★粉物が多い回でお腹が一杯になりました。


soğukは風邪、寒い、冷たいの3つの意味がある。

風邪は厳密にいえば、もう少し長くなるみたいだが、

これでも多分通じるのでしょう。