適正規模の住みやすい住宅で高く評価されていた清家清さん。軽井沢プリンスや八景島シーパラダイスなんかも建ててるけど、住宅で有名な方。

こちらは晩年に書いた高齢者向けの住宅を設計する時に考えた方が良いことを100個あげています。
住みやすく健康的な住宅についてパーツごとに書いてあるので、住宅設計を考える勉強になった。読みやすいし。

とにかく、ひとつひとつちゃんと考えて家作りをするのが、結局は一番近道だなーと改めて思わされた。頑張っていい家を作れる人になりたいです。

20年前の本なので、現在と比較しながら、折々に参考にしたい本でした。清家さんは他にも色々書いているみたいなので、ストックして軽い本が読みたい時にいろいろ読んでみる予定。

しかし、最近忙しい。。。とっても楽しいのだけど。
あっという間に更新を一ヶ月もさぼってしまいました。
色々と建物も見にっているので、そろそろ整理しなくては。。。

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都市がどうやってできてるのか気になって、こっちも読んでみた。

人類学とついているだけあって、実際に生活していた人が、何にあこがれてどういう家や建物を建てて、今の東京に至ったか書いてます。

東京は他の都市に比べて地形に基づいて作られていることや、いまある一戸建ては武家屋敷へのあこがれがベースになっていることなど。

ヨーロッパの都市にある建物は、低層階がオフィスで上層階が住居という形態が多いのに反して、日本はオフィスビルか居住用マンションかと分かれてしまったのがもったいないことだと書いてありました。確かに仕事中に外を眺める時間は短いし、商業ビルは窓さえなかったり。法律をよくわかってないけど、確かにそういう建物は合理的だと思いました。

ちなみに日本橋や麻布十番、本郷など、色々な地区にフォーカスして成り立ちを書いてあるので、町歩きが楽しくなります!

これをベースに東京以外の他の町も歩いてみたいなーと。面白かった。
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コルビジェが両親のために建てた家について解説している本。ちょっと詩集みたいで、15分くらいで読めます。

最初の章でスケッチや文章で建物の全体像の解説があって、途中から写真+気のきいたコメントで紹介。というわけで、本に従って、最初にイメージを膨ませていたら、意外と写真とギャップが。。。

南にある湖に面して一面が窓、と書いてあったので、縁側みたいに風景と建物が一体化しているのかと思いきや、腰の高さから上の窓で、開けた感じではないよう。風景を切り取ることにこだわっていたらしく、自然を「見る」ために作られたのかな、という印象。

うーん、自分が湖畔に建てるなら、縁側かデッキをつけて外にも出られるようにして、自然に近づきたいと思ったけど、それって、日本人的発想なのだろうか。いや、というかそもそも蒸気が来るとか湖面の高さが変わる、という理由で無理なのか。でも、建物のデザインを決めてから場所を探したっていうし。。。

なんとも色々と気になるので、ぜひ見学行ってみたいなぁ、と思いました。

ちなみに、最近の写真を見ると、庭の木も切られて、屋上緑化もそんなにされていないみたいで、これまたイメージが違う感じ。行ったら、行ったで、またイメージが変わりそう。不思議な気になる建物。


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ニューヨークの錯乱を読んでから、東京の都市の歴史も気になったので、「東京都市計画物語」なる本を読んでみた。

明治維新から昭和にかけて、どんな人がどんな風に考えて、東京をデザインしてきたのか、かいつまんで理解できます。それにしても、建築行政ってほんとにトップ次第でえらく変わるもんだ。。。

これで知ったのだが、実は「環三」なる道路があって、未だに460メートルしか作られてないそう。場所は茗荷谷の播磨坂。気になったので、行ってみた。写真は片側車線のみですが、緑地帯を挟んで反対車線があります。(道がとにかく広い。そして、車が少ない。)

本書の中で「中央分離帯に遊歩道を作ればいいのに・・・」と、書いてあったが、その後作られたようで、結構ぶらぶら歩いてる人が多かったです。ちなみに桜並木が有名で、桜祭りの準備中でした。





茗荷谷まで来たので、菊竹清訓のスカイハウスの外観を見学。昔の写真を見ていると、周囲が広々としているけど、今は周囲がマンションだらけで、ちょっともったいない感じ。でも、全体の雰囲気はとってもよかったです。



さらに、ついでに10分ほど歩いて、鳩山会館へ。鳩山一郎と幼友達だったらしい岡田信一郎の設計。第三代の歌舞伎座を設計した人です。(ちなみに今の五代目が隈研吾)





内装と調度品がいまいち好みではなかったけど、入口の電球は陰がとってもきれいでした。
古河庭園なんかに比べると、インパクトに欠ける印象だったので、カフェを作ったりして、雰囲気を良くしたらいいじゃないかなぁ、とか、勝手に思っていました。(あ、でも来る人は別に建物を見に来る訳ではないか・・・)
いい感じのカフェも多くて、ゆったりしてて、よいなぁ、茗荷谷。
もともと、目黒にあった前川國男の自邸が、江戸東京たてもの園に移築されて公開されてます。

外観とプランはどことなく、F.L.ライトの自由学園に似た感じ。前川さんはコルビジェやレーモンドに学んだから、ライトの弟子ではなかったようですが。



雨戸が、片側に折り畳めるデザイン。他の扉も収納できたり、いろいろと工夫してるのが、かなりナイスで印象的!



リビング。光がたっぷり入るリビング。曇った日は寒そうな気がしたけど、暖房器具がたくさんあったので、大丈夫なのかな。



書斎もたっぷり窓があって快適。



書斎にあるクローゼットの中に洗い場が!この裏にトイレがあるので、配管とかは問題ないのだろうけど、画期的。図面書くのに手が汚れたからか、すぐに手を洗えるように作ったのかな。



ちなみに、作品のリストが展示されていたのを見ていたら、紀伊国屋書店と日本相互銀行だらけ!菊竹清訓も昔はブリジストンの仕事ばかりしていたらしいし、白井晟一は親和銀行やし、設計事務所するなら、定期的に入ってくる仕事を持つのって、大事やなぁ、と思ってしまった。



たてもの園には、他にもいっぱいありました。こちらはときわ台にあった写真館。ときわ台は1935年に東武が開発して、成功した郊外宅地開発のはしり。さすが、よい建物が造られてたんだな~



二階にある撮影スタジオ。窓は色つきガラス&天窓で、光の具合がとってもよいです。



一階にあった部屋。はて、なんのための部屋かは謎でしたが、こんなところで勉強したら気持ちよさそう。



あとは、看板建築のエリアにはお風呂屋さんも。脱衣所に縁側があったりして、開けてる感が面白かった。



ちなみに、展示スペースでは土浦亀城の展示をしていました。F.L.ライトの元で働いていたそうで、模型が展示してあった自邸もとっても良さそうでした。なんで、知らなかったんだろう。というか、なんであんまり名前を聞かないのか。気になる、土浦亀城。



園内の桜も咲き始めてました!ぜひ、春の行楽に~


「一日古代ローマ人」

テーマ:
by 金森誠也 監修

青山のBOOK246で物色していて、何となく購入。ローマ人の衣食住+遊びと社会制度などについて軽いタッチで書いてある本。ローマ時代に雑誌があったら、コロムとかに載ってそうなネタが満載で面白かった。

個人的には、やっぱり「住」のとこが一番興味深かった。

当時のローマは東京23区の5倍の人口密度で、7階建ての共同住宅まであったとか。でも、水も電気もない時代、トイレの後始末まで階段使って持って下りて、みないな感じだったようで、貧しい人が上層階に住んでいたそうです。

しかも建物の強度が足りずに建物の崩壊があったり、火事で逃げ場がなかったり、まさに命がけ。道もすごく狭くて、夜は真っ暗で、上からゴミが投げられたりと、とにかく危険だらけ。

ちなみに土地持ちは高層の建物を建てて、不動産投資で儲けていたそうです。都市に土地を持ってる人はいつの時代も強い・・・

ローマ時代の小説で生活を細かく描写しているのはあんまりない気がするので、この本のおかげで、これからは、少し深く読めそうな気がしました。あーイタリア行きたい。


「錯乱のニューヨーク」

テーマ:
オランダ人建築家、レム・コールハースの代表作。

ニューヨークの歴史書です。19世紀後半から20世紀前半にかけて、ニューヨークという都市がどうやって出来て来たか、どういう人がどういうアイデアで摩天楼を作って来たかが書かれてます。

最初の方はマンハッタン島が線引かれてグリット状の都市になった経緯、マンハッタン郊外のコニーアイランドにあったテーマパークの話、高層建築が作られはじめた当初の多種多様なプランなど、へ~と思いながら楽しく読んでいました。

が・・・途中から理解できなくなり、最後の方はもはやさっぱり理解できずに飛ばし読み状態に。。。うーん、ニューヨークと哲学の基礎知識が欠如しているからか、難しい。
Amazonの評価が10人満点なので、何とかなるかと思ったのが甘かったようです。
もうちょっと勉強して自信が出て来たら後半読み直し。。。

とはいえ、前半だけでも読んだ価値は大。建物が上に伸びはじめた当初、色々な設計士がとんでもないプランをいっぱい考えて、考えて、その思考の結果が現在の摩天楼に至っている(つまりは世界中の都市のモデルになってる)というのが、すごくわかって、その辺りはとっても面白かった!
前川國男の代表作で1961年に建設された音楽ホールです。JR上野駅の真ん前。
楽屋口の方にも入れて、かなりご機嫌で見学させて頂きました。



ホールのロビーの方は、天井が星っぽい照明でキラキラしていて、内装は室内なのに外観っぽく、古代ギリシャの夜の街角にいるような感じ。(イメージ)



床やフェンスも丁寧にデザインされてます。



楽屋口の方に行くと、エレベーターがめっちゃかわいい



階段はらせんで、楽屋側は青一色。レストランに行く方は赤一色。らせんがカラフルな一色で統一されてると、ワープ感があることを発見。



柱なども一つ一つ考えられてて、雰囲気がまとまってます。



こんな階段があったり。(楽屋やからかなぁ)



屋上の方に行くと、造りがよく見えました。ここから駅が見下ろせたりしておもしろかったです。



建物の愛されてる感、ってどこから来てるんだろーか、と思った日でした。
来る人がハッピーな目的のためだと、自然そうなるのか、建物がそうさせるのか・・・
お正月に奈良ホテルでふらっと買った本。薄っぺらいから、さっくり勉強・・・と思ったら、仏像の部分が専門用語のオンパレードでちんぷんかんぷん。しばらく放置してました。

たまたま上野の法隆寺宝物館の仏像の見方の講習があったので、そこで基礎知識をつけて、もう一度トライ。ようやく楽しく読めました。人に説明しろと言われてもまだまだ無理なレベルやけど。

寺院はざっと解説されていて、仏像の解説がメインの本です。如来、菩薩、明王、天部の違いとか、仏像の歴史や作り方などがざーっと紹介されています。かなりコンパクトにまとまってはいるので、多少仏教の知識があって、全体像を理解するには、便利な本かと。

そして久しぶりに行った谷口吉生設計の大好きな建物、上野のとーはく(東京国立博物館)の法隆寺宝物館は相変わらず、とーっても心地よかったです。「好きな建物にいると、勉強はかどるかも。いい空間にはこういう効用もあるのか。というか、建物ってそうあるべきやな。」と思ったりしました。ここはほんとに好きです。


経済系の新書を乱読。

「ルポ貧困大国アメリカ」by 堤未果
「(株)貧困大国アメリカ」by 堤未果
「経済の自虐主義を排す」by 三橋貴明
「里山資本主義」by 藻谷浩介

しばし建築を離れて、国とか政治とか経済について思案。
いかに普段ぼーっと平和に生きていることか・・・
政治や経済も、もうちょっと、ちゃんと考えなきゃいかんなぁ、と反省。
というか、いつ何に足元すくわれるかわからんし、自分を守るためにも考えておかないと、と。

好き勝手にミクロな人生を生きてるけど、マクロの中のどこらへんで何をしてるか理解しておくと、判断が楽に(というか早く)なる、というメリットもあるので、たまには頭をズームアウトして政治や経済にもちゃんとアンテナ伸ばしておこうと思いました。

どれか一冊なら(株)貧困大国アメリカがおすすめです。ルポ~も面白いけど、ちょっと読みにくかった。
経済用語にアレルギーがなければ経済の自虐主義~は読んでみて損はないかと。
里山~は内容に偏りがあるので、斜に構えて読むことをおすすめします。

また、気が向いたら色々と読んでみたいと思います。
さて、ちょっと置いてた建築の世界に戻ります・・・