BodyChanceメソッド & Flute 

♪ アレクサンダー・テクニークを演奏に生かすレッスン ♪
~ココロを自由に、カラダも自由に、自分らしく生き、演奏する~
BodyChance所属アレクサンダー・テクニーク教師&フルート奏者の嶋村順子です。
演奏者の心理的・身体的問題を解決する方法を探求しています。


テーマ:

演奏に関わる呼吸についての2回目です。今回は横隔膜


私が長いこと間違って理解していた横隔膜。

でもまだ不明なことが多くていろいろ調べたり考えたり実験したりしている最中です。

現時点でできる限りの説明を書きました。


<横隔膜はどこにあって、どのように動くのか>


フルートとアレクサンダー・テクニーク              ~ココロもカラダも自由に自分らしく~-横隔膜 フルートとアレクサンダー・テクニーク              ~ココロもカラダも自由に自分らしく~-呼吸器


横隔膜は、肋骨のいちばん下あたりに膜の端っこがくっついていて、

ドーム型に上に張り出しています。

横隔膜は呼吸の度に上下動します。

横隔膜を境にお腹の中は上に心臓と肺、下にはその他の臓器が配置されています。

横隔膜のクッションの上に肺と心臓が乗っかっているのです。


 
横隔膜の立体的な図がこちら → 
 フルートとアレクサンダー・テクニーク              ~ココロもカラダも自由に自分らしく~-横隔膜 立体図


まさにドーム型の筋肉ですね。「パラシュートみたい」とも書いてあります。

次に、呼吸のしくみを簡単に説明します。下の図を見てください。


肋骨や横隔膜によって肺の胸腔(胸の中の空間)が広がると、

肺の内部の圧力が身体の外の圧力より低い状態(陰圧)になり、

口や鼻から肺へ自然に空気が送り込まれます。

私たちは口や鼻で吸い込んでいるように感じていますが、

実際には、胸が膨らむことで自然に口や鼻から空気が入ってくるのです。

そして、肺が収縮すると自然に口や鼻から息が外に出て行くのです。


フルートとアレクサンダー・テクニーク              ~ココロもカラダも自由に自分らしく~-呼吸の仕組み (医機連のサイトより)



それでは、もっとリアルな絵で呼吸の時の肺と横隔膜の動きを見てみます。

下の図は左が息を吸う時、右が息を吐く時です。



     フルートとアレクサンダー・テクニーク              ~ココロもカラダも自由に自分らしく~-呼吸 リアル図
      ( diaphragm 横隔膜 ribs 肋骨 chest 胸部 lung 肺 )

まずは安静時呼吸、つまり通常時の呼吸の様子を説明してみます。



<吸気(息を吸う)>上の図の左


・横隔膜で仕切られた上の部分、肺のあるエリアは閉じられた空間になっています。


・胸骨(胸の前部分の中心にある骨)が緩んで上に上がり、

 肋骨の一本一本がふわっと持ち上がります

 この時、外肋間筋などの吸気筋が働いて肋骨どうしの幅が広がります


このエリアの容積が大きくなると肺の中が陰圧になるため、

 気道を通って空気が流れ込みます。


・肺に息が入って膨らむと同時に横隔膜が下に下がります


横隔膜の下にある臓器たちは

 大きくなった肺に押し下げられた横隔膜にぐいっと押されて、

 お腹の下の方に集まります。

 さらに、押された腹部の臓器たちは骨盤の奥深くへはいり込みます。


<呼気(息を吐く)>上の図の右


吸気された肺は陽圧になっているので、

 外肋間筋と横隔膜の緊張が解けて緩んでしまえば、

 肋骨が元通りに下がり、肺から気道を通って空気が流れだし、肺は小さくなります。


横隔膜の天井が上方向にあがっていき

 腹部の臓器たちも一緒に上にいって、元の位置に戻ります。


これらの動きは意識しなくてもやっていることです。

眠っている時も絶え間なく続いているのですから。


呼吸と横隔膜の関係、動き方、なんとなくイメージできましたでしょうか。

詳しく書けばきりがないほど呼吸の仕組みは奥が深いのですが、

私がうまく説明できるのはこのあたりまでです。


横隔膜で仕切られた、肺のある胸の中の空間(胸腔)。

ここの気圧が呼吸のしくみと関係しているのです。



整理してみます。


横隔膜が下がり肋骨が広がって胸腔の空間が大きくなると、

肺の内圧が下がり、外から息が入ってくる。


横隔膜が上がり肋骨が下にさがると、

胸腔の空間が狭くなり、息が外へ出ていく。


これらが静かに繰り返されるのが通常時の呼吸です。


つまり、「腹式呼吸」はさまざまな言い方で説明されていますが、

本当のところ肺と横隔膜の上下動は肋骨の中だけで行われていて、

腹部にまで下がるわけではありません。


横隔膜の下にある内臓たちが横隔膜に押し下げられることで腹部が膨らむのです。


さらに押し下げられた臓器たちは行き場を失い、骨盤の中に入り込んでいくそうです。


腹部は内臓がやってきたために膨らむのであって、

空気がおなかに入ってきているわけではないのです。


また、呼吸によって骨盤の深部にある筋肉(骨盤底筋)も

少し動くことを知っておいてください。



それでは、歌や管楽器の演奏など、

もっと積極的にブレスをしたい時はどうすればよいか。

それは次回、「その3」に続きます。


ところで、横隔膜が随意筋なのか不随意筋なのかについて、

いま自分でも正確な情報を集めているところです。


これまで

「横隔膜は意図的にコントロールできない」

「横隔膜は随意筋ではない」

と学んできましたが、いろいろ調べていくうちに


「いや、横隔膜は随意筋だからコントロールできる」

「ところが不随意筋の要素もあってコントロールしにくい」

などの説があることを知りました。


そこでいろんな方に質問をしてみたところ、

身体の事にとても詳しく、介護の世界でアレクサンダー・テクニークを活用しようとされている

川島大和さんに教えていただいた解説がとても分かりやすかったので、

ここに載せさせていただきます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


横隔膜を支配している神経「横隔神経」は運動神経なので、

横隔膜は随意筋ということになります。

ただ、横隔神経は特殊な神経で

運動神経、感覚神経、交感神経と複数の神経を含んでいるようなのです。

そうすると複合タイプの神経ですから横隔膜は随意筋でもあり、不随意筋でもある。
だから半随意筋という意見が挙がってくるのだと思いました。

私の個人的見解としては、
横隔膜は随意筋ではあるが、体内に存在し、

目に見えないため手足のように自由に動かすのが難しい、

大腰筋と同じような「インナーマッスル」として認識しています。
体の深い部分に存在するが故に、意識しづらく、コントロールしづらい。
それ故、コントロールするためには訓練が必要である。
さらに横隔膜が自由に動けるように
横隔膜周辺、近隣の筋肉の過度な緊張を解くことが重要である。

そんな風に考えています。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


川島大和さん、ありがとうございました。

大和さんのブログは専門的なのに分かりやすく、読みごたえがありますので、

皆さんもぜひ読んでみてください。

「身体を奏でる♪身体奏法」 http://ameblo.jp/yamatokawashima/


私も、演奏するときのブレスで大切なのは、

横隔膜をコントロールしようとすることよりも、

呼吸に合わせて横隔膜がじゅうぶんに動けるよう、

腹部の余分な緊張をといてあげることだと、考えています。


アレクサンダー・テクニークを使って、より良い動きができる状態にしていることで、

間接的に横隔膜の動きの自由さや、呼吸のしやすさが手に入ると思います。


では、次回はフルート演奏の時などの、より積極的なブレスに役立つお話です。




AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

じゅんこさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。