2007年09月20日(木)

音叉

テーマ:エスペラントへの疑問
ふと「音叉」ってエスペラントでなんて言うのだろうと思って、フランス語が diapason(ディアパゾン)だから diapazono(ディアパゾーノ)ではないだろうかと調べてみたら、その通りでした。ちなみに英語では tuning fork .

これはほんの一例。エス仏辞典というのを持っているけど、万事がこの調子で、ほとんど同じ単語が多少の綴りの入れ替えだけで載っている。これでこの言葉がどこの国の言葉でもないと言えるのだろうか? どこの国の言葉でもないにしても、かなりの割合でフランス語であり、ましてやこれが文化的にヨーロッパのものである事は明白だ。

実際私はフランス語を勉強するようになってからエスペラントが多少わかるようになって来た。私のエスペラント理解にはフランス語が必要だったのである。果たしてそれでもエスペラントが易しいと言えるだろうか?

C^u Esperanto estas la franca lingvo?

papageno

コメント

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1 ■造語法のことも気にしてあげてください

 はじめまして。エスペラント日本語翻訳システムを(papagenoさんからご覧になれば)よせばいいのに開発しているGardejoと申します。

 どうにもこのブログでは、(papagenoさんも自ら仰るように)敢えて(針小棒大とまでは申しませんが)偏った言説を講じて、凝り固まった認識を解きほどく使命を帯びていらっしゃるようですので、無粋と知りつつ敢えてツッコミを入れさせていただきます。

 音叉は確かにdiapazonoですが、agordoforko(調律+フォーク), sonforketo(音+小さなフォーク), tonforko(楽音+フォーク)でもあります。
 エスペラント的には、外来語よりは語根の組み合わせで表現することを良しとする文化がありますし、diapazonoは楽器の全音域が第一義的であるようですので、造語で音叉の語を求める方が宜しかろうかと存じます。
 上記は勝手な造語でもなく、老舗の『実用エスペラント小辞典』に載っている語です。
 そりゃ外来語を輸入したら、輸入元とうり二つになるのは当たり前というわけで。

 ゆえに、造語法の存在をあまり軽視なさらずにいただければなと勝手に思っているところです。
 手前味噌で恐縮ですが私のサイトの辞書引きで或る程度造語を解析出来ます、と言ってみます。

 女性形の話などはエスペランティストにとっては頭の痛い話です。キリスト教はイブがアダムの肋骨から生まれたことになっていてもあまり問題とならないのは、なまじエスペラントが平等を謳っている所為だと思っています。

2 ■おやまあ!

何という偶然でしょう。ちょうど昨日Gardejo さんのサイトを発見したところで、興味を引いたのでメールでも差し上げようかと思っていたところなんです。どうもコメントありがとうございます。

なるほど音叉にもいろいろ言い方があるのですね。私は単に diapazono を思いついて plena vortaro で確認しただけだったのですが、今「日本語エスペラント辞典」(宮本正男)を見ても五つも載っていますね。しかし音叉に五つも言い方があっていいのでしょうか? これではエスペラントは欠陥言語だと言いたくなって来ます(笑)。

それに agordo(←accord), forko, son, ton だって結局皆ヨーロッパの言葉じゃないですか。どうあがいたって、エスペラントがヨーロッパの言語である事には変わりありませんよ。

私にとってエスペラントは三大重要外国語の一つで(あとの二つはフランス語と韓国語)大切なものであるだけに、より一層文句も言いたくなって来ます。まあこれまで確かにちょっと表現がきつかったために誤解されたフシがありますので、少し改めようとは思っています(笑)。

エス日自動翻訳機の開発、たいそう期待しております。私は全くの素人ですが、英語と他の言語の組み合わせだけでなく、いろんな言語の組み合わせによる翻訳機の開発が、お互いに影響を与え合って進展して行くのではないかと思っておりますがいかがでしょうか?

またいらして下さい。



3 ■語の表記ぶれは過渡期かと

 お返事くださり、ありがとうございました。

 フランス語のように強力な統制機関(Aakademio de Esperantoは「統制」はしていない認識です)もなく、現代ヘブライ語のように迅速に国語化を推し進めた経緯もないため、或る事物に複数の言い方が生じるのはむべなるかな、と思います。
 これは話者に語の規定を任せる文化ゆえの事象ではないでしょうか。
 言い回しは自然に淘汰されるもので、例えばコンピュータはkomptiloがほぼ支配的で、komputero, komputoroは聞かなくなりつつあります。音楽関係者にはグーで殴られそうですが、音叉はコンピュータよりは日陰の語なので、共通認識の形成過程(収斂するまでの過渡期)にあるのではないかと思っております。
 この辺はエスペラントの民主性(衆愚的に陥る可能性も勿論否定出来ませんが)の発露なので、欠陥と取るか自由と取るかは思いが分かれそうなところですね。

 エスペラントがヨーロッパの言語であることは全く同感です。ゆえに、悪いなりにも次善の策として安易に語根ごと輸入するのは慎むべきではないかと思っております。この辺りは後藤斉氏(http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/)と思いを同じくしています。

 私はアマチュアなので、他の翻訳ソフトに影響を及ぼせる可能性は薄そうですが(笑)、逆に他の翻訳ソフトからは大いに影響を受けて「いいところ取り」をしていきたいと思います。

 良薬は口に苦しと言いますので、出来ましたら表現はこのままで(笑)、エスペランティストにとって耳の痛い記事を引き続き投稿いただければと存じます。
 よろしくお願い致します。

4 ■訂正2点

 度々恐れ入ります。

 後藤さん違いをしていたことに遅まきながら気がつきました。「使いたくないエスペラント単語集」(http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/trmnr.html)は後藤斉氏ではなく後藤文彦氏(http://www3.ocn.ne.jp/~gthmhk/isnmg.html)でした。
 あと、末梢的ながら、先のコメントでAkademioをAakademioと衍字してしまいました。

 共々、申し訳ございません。

5 ■たかが音叉ごときに

5つも言い方があるなんて、いくら音叉が日陰者(?)とは言え、困った事ですね。

いくつかの言語を調べてみましたが、韓国語 음차(ウムチャ)、ドイツ語 Stimmgabel、スペイン語 diapasón など、どれも一つずつしかありません。
 
diapason の語源はギリシャ語のはずですが、確かにこれをそのまま取り入れるより、agordoforko(調律フォーク)と言った方がエスペラント的にはわかりやすいですが、やはり混乱しているという印象は免れませんね。

それに英語圏のエスペランティストは agordoforko を多用しており、ロマンス語圏のエスペランティストは diapazono を多用しているなんて事は無いでしょうかね? まあエスペラントも言語なんだから、混乱があったり、方言があったりするのも自然な事なのかも知れませんが。


6 ■ワニ的用語法は有り得ますね

 確かに、ふと思い立って調べた語なのに5つも用語法があるというのは困りものですね。

 混乱が落ち着くまでに時間が掛かるのは、話者が英語等と違って段違いに少ないのも影響しているかも知れません。
 5つ(以上)の選択肢の内、他人が何を使っているのかを知る機会が少ないと、自分の流儀を変えるべきかどうかも思い立たないでしょうし。
 統計的に調べようと思いましたが、Googleではdiapazonoがエスペラント以外の言語(リトアニア語等々)の単語と被っていることもあり、巧く計れませんでした。lang:eoを律儀に書いているページが少ないので、エスペラントのページのみを母数とすることも難しそうです。

 あと、エスペラントを話せる場で自国語の殻に閉じこもることをワニる(krokodili)といいますが、自国語(圏)由来のエスペラント単語を用いる傾向があるかどうかは、興味深い着眼点です。確かに有り得そうな事象ですね。機会があれば用語法に注意して周りの話を聞いてみようと思います。

 色々な視点をご提示いただき、とてもいい刺激になりました。ありがとうございます!
P.S. 私のサイトからもリンクを張らせていただきました。

7 ■リンクありがとうございます。

今のところ私のブログだけなので、ちょっと恥ずかしいです。他のサイトもいろいろ貼って下さいね。

ところでブログ村に参加されたのですね。

8 ■リンクページ拡充について承知致しました

 ソーシャルブックマークに放り投げる生活をしていたもので、いざページに起こそうとすると、リンクをいただいたというような契機がなければなかなか行えず、結果として私のサイトのリンクページはあのような調子となってしまいました。
 ゆくゆくは拡充して、ページ分けも整理していきたいです。

 ブログ村についてですが、このブログや、私のサイトへリンクをいただいている方のブログが参加されていたので、では私もということでお邪魔させていただきました。
 これからどうぞよろしくお願い致します。

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