ザ・ペニンシュラ東京にあるGRAFF
サロンの優雅な空間、風格からは、長い歴史と伝統のあるブランドであることを連想させます。
しかし、GRAFFは、一代でここまで築き上げられたのです。(二代目は、息子さん。現・社長)
GRAFFの創業者であり、現会長の、Laurence Graff(ローレンス・グラフ)氏は
50年でダイヤモンド王と呼ばれるまでになりました。(現在は、70歳か71歳です)
(★顔写真はコチラ⇒http://www.luxist.com/2007/11/17/laurence-graffs-spendy-week/ )
私は、以前に、フォーブズ誌を読んで、ローレンス氏の華麗なる半生を知ったのですが、
波乱万丈でドラマチックな人生。まさに、運をつかみ続けた方だな・・と感じました。
ビジネスは成功し、現在では、個人資産は数千億、
現代アートのコレクターとしても有名なローレンス氏。
エネルギッシュで、リーダーシップを発揮し続け、常に冒険心があり、
ポジティブなものの見方をしている。野心はあっても、エレガントな方です。
「誠実と信頼」をビジネスの基本とし、どんなに成功しても、
人生哲学は変えず、その上に世界的なダイヤモンドジュエラーの地位を築く。
その才気あふれるビジネスセンスをご紹介したいと思います。
ローレンス氏の言葉に「毎年が成功の年だった」というものがあります。
イギリスで貧しいロシア系移民の家庭に育ったローレンス氏のキャリアは、
15歳のときにロンドンのジュエリー工房に見習い職人として入ったところから幕を開けます。
そして、18歳のとき、ジュエリーの修理と製作を行う会社を立ち上げます。
24歳のときには、ロンドンに最初のジュエリーのブティックを構えることに成功します。
「常にアンテナを張り巡らし、幸運な出来事は見逃さなかった」と語るローレンス氏ならでは・・。
この時期に、彼は、あらゆるジュエリーを扱い、スーツケースひとつで世界各国を歩き、
ダイヤモンドを見る眼の確かさを養っていったそうです。
世界を旅しながら、稀有な価値あるダイヤモンドを手に入れることを夢みたのは、
富が富を生む循環を知っていたから。
ものごとには時機も大切ですが、彼にとっては、60年代から大粒のダイヤモンドが
王族や富裕層に売れ始めたことも、ビジネスチャンスでした。
顧客との信頼関係をなによりも大切にし、
「ベストな商品をベストな価格で」提供するために、
原石の研磨・加工、卸売り、小売を一貫体制にするなど、
ダイヤモンドビジネスの新しいモデルを築きます。
もちろん、生産から小売が一貫して行われているため、コストは削減できます。
それゆえに、超富裕者層向けのクオリティの高いダイヤ(数億円以上~するもの)は、
お値段が、他のブランドよりも安いそうです。世界中の富裕層を虜にする、
本物の輝きと共に、ローレンス氏の挑戦は、まだまだ続きそうです。
GRAFFのイエローダイヤモンドは、色あい、輝き、大きさ、どれをとっても美しい・・