左後ろがメラピーク

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Day 6 Tagnag タッグナ4,350mKhare カーレ 4,900m

 

Tagnagでレスト日を過ごし(レストと行っても完全休みでなく高所トレーニングのため近くの山をトレッキングする)、最終ロッジのあるKhareカーレ4,900mまで来た。

高度が上がる度にペースはどんどん落ちていき、呼吸が苦しくなる。酸素は地上の半分

 

Kahreまでの道のりは特に急な登りではなかったが、高度障害かと思うほど足取りが重く、地面に体を引っ張られているような気分だった。こんなんで大丈夫だろうか。。。

風邪を引いた時などの苦しいとき、突然これまで記憶の底に沈殿していた記憶がゆらゆらと上がってくることがある。本当のことだっかわからないほど昔の記憶がぐるぐる巡り、さらに体力が奪われていく。

 

ツィリンさんは歩いている時、何を考えていのか聞いてみた。

「特に何も考えてないよ。強いていうなら家族のことかな。頭を使うと高山病になりやすくなるから、ただ登ることだけに集中しなさい。」

景色は自分の体力と反対にさらに美しい姿を見せてくれる。

 

ヒマラヤ地域では高山病に効くと言われているものが2つある。


   シェルパが高山病にかかった時に摂るエルマン


1つはエルマン(ティンプル)と呼ばれるトゲトゲの木になる、こしょうのようなもの。それを粉末にして、カレーの中やスープの中に入れて飲む。四川料理などに使われているような強い山椒のような味がする。少量でも舌がピリピリする。

もう一つは、ガーリックスープ。高山病だけでなく、体調が悪いときにも飲む。私も一度お腹を壊した時に試したが、効果テキメンだった。

外国人トレッカーの中には医者から処方されたダイアモックスという高山病薬を遠征が始まる随分前から飲んでいる人もたくさんいるが、せっかく健康的なことをしているので、私はなるべくケミカルには頼りたくない。

 

去年の暮れにアルゼンチンのサルタ地域に滞在したとき、4.000mでひどい高山病にかかり、その際に家族からもらった、ププーサを持参している。

今日はガーリックスープとププーサ攻撃で、明日には何とか疲労を回復させたい。

ERIKO