2011-06-13

近況

テーマ:映画
書かないほうが楽なので、ついつい更新をサボってしまう。しかし、ときどき覗いてくださる方もあるようだから、どうってこともない近況だが、思いつくままに書いておこう。
シネ・ヌーヴォで「生誕百年記念 森一生映画旅」が始まった。初日に『銭形平次』(1951年)、『花の講道館』(1953年)、『薄桜記』(1959年)の3本を見る。『銭形平次』と『花の講道館』は長谷川一夫主演。ともによく出来ている。「講道館」のほうは柔術家の役だから、どうかなあと思ったが、話が面白いので引き込まれて見た。「銭形」の犯人捜しも二転三転で、飽きさせない。でも、寛永通宝だかを投げて敵を倒すのは無理があるなあ、やっぱり。
『薄桜記』はまさに傑作で、見逃したら損。市川雷蔵と勝新太郎のダブル主演だが、実質的には雷蔵の映画。常に筋を通す身の処し方をし、心から妻を愛している武士が、奸計によって追いつめられ、妻を離縁せざるをえない状況に陥る。その運命は悲惨きわまりないが、最後まで妻を想う気持を貫く、そこがうつくしい。
『薄桜記』の後は、映画評論家・山根貞男さんのお話を聞く。森一生という監督は、映画を撮ることが大好きだったようだ。別の監督がスタートさせたシリーズ物の2作目、3作目をあてがわれても頓着せず、一生懸命に撮ったという。そんなに現場が好きな監督も、夕方になるとソワソワしだすというエピソードも面白かった。もり・いっしょう(本名はかずお)と呼ばれるほど酒好きだったからだ。撮影を終えて、みんなと飲みたかったのだ。映画職人に徹して仕事をし、夜は仲間と酒を飲む。そのようにして生涯に129本を撮った森一生の人生も、うつくしいと思う。

翌日、BSプレミアム(BS2がBSプレミアムになったらしいのだが、プレミアムとは何のこっちゃ。私はいつもビールを連想してしまう)で『キューポラのある街』(1962年、浦山桐郎監督)を見る。これがまた素晴らしい。過酷な労働、貧困、組合、朝鮮人差別、北朝鮮への帰還……そんな環境の中で健気に生き抜こうとする少女(吉永小百合)。「社会派」と呼ばれることが多い作品だが、そんな分類はどうでもよく、こういうリアルな映画が今ないことが寂しい。
これがデビュー作なのだから驚くが、こういう傑作を最初に撮ってしまった浦山監督の、その後の苦労・葛藤も思わずにはいられなかった。

明日は『戦火のナージャ』(2010年、ニキータ・ミハルコフ監督)を見に行こうと思っている。
また映画の話に終始してしまった。次回は別のことを書くつもり。

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