2010-04-23

一期一会

テーマ:日常
昨日は、先の日記に書いた「幻燈写真版『夕坂童子』」の一日目だった。
まず朝の9時過ぎ、首藤幹夫さんたちの乗った深夜バスが2時間以上遅れて大阪に到着。ヨドバシカメラ前で落ち合う。ギターとエレクトロニクスのシューヘイさんとは何度か会っているが、アコーディオンの須藤かよさんとは初対面。自然体な感じで、なるほど首藤さんの友達らしいやと納得。
あいさつ代わりにお茶してから、雨の中、会場の大阪造形センターへ大荷物(スライドのプロジェクターや楽器など)を持って移動。荷物をおろし、造形センター・スタッフにごあいさつし、開催中の首藤さんの写真展を見る。シューヘイさん、大感激。
11時、チェックインしようとホテルまで同行するが、首藤さんの勘違いで、できず。手荷物だけ預かってもらい、造形センターの一杉(ひとすぎ)さんお勧めの「インデアンカレー 阪急三番街店」へ。一口目は甘いのに、どんどん辛くなる不思議なカレーだった。カウンターに4人並んで食べているうちに昼どきとなり、後ろに行列が出来ていたのには驚いた。
午後2時から、上映会の準備。窓に暗幕を張り、スクリーンをつるし、写真展の写真を張り替える。首藤さん、シューヘイさん、須藤さんは、リハーサルも行なう。そうこうするうちに、開場の6時。誰も現れない。「この雨だからなあ」と思ったが、開演の7時には椅子が足りないのではと心配になるほどの盛況。私の知り合いも7人来てくださった。嬉しく、ありがたい。

いよいよ幻燈上映会が始まる。演目は3つ。
「Wall」。文字どおり壁の写真が、色を変え、形を変え、表情豊かに変化してゆく。そこに、シューヘイさんのエレクトリックな音楽が重なる。壁に落ちる道路標識の影やドアノブの黒い影が、まるで抽象画のようだ。ありふれたものにアートを観る、写真家の眼を感じた。
「人形とヴィジオネエル」。伽井丹彌(かい・あけみ)作の少女人形が、路地に、部屋に、廃墟に置かれ、人間以上の存在感を放つ。その清冽なエロチシズム! なんとも妖しい魅力に、私はけっこうハマりました。テルミンの、歌うような、すすり泣くような音楽も秀逸。
「幻燈写真版『夕坂童子』」。唐組の『夕坂童子』を見ていないのが残念だが、首藤さんの作品から、そのパワー、ノスタルジックで原初的で異色な世界、などは実感できた。スクリーン横でアコーディオンを奏で、堂々と歌う須藤さんの姿に感動。いやー、表現者って凄いわ。シューヘイさんもギターを弾き、エレクトロニクス音楽を奏で、生で歌ったのに、プロジェクターの後ろからなので観客には見えず、それが惜しいと思った。最後、首藤さんのパフォーマンスが素晴らしかった。そこでは、彼が一人の俳優に見えた。

今日もあります、「幻燈写真版『夕坂童子』」。さて、今日は何を見せてくれるのか。一期一会のライブ感がたまらない。
大阪造形センター(http://www.ozczokei.com/ 電話06-6372-9781)で、午後6時開場・午後7時開演。料金は2000円でワンドリンク付き。
では、会場で。

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2010-04-13

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テーマ:映画
お久しぶりです。
裏方としてかかわっていた「大阪アジアン映画祭2010」もなんとか無事に終わり、このところ、その連携企画の「シネ・ドライヴ」で若い監督たちの自主製作映画を見まくっていた。これは、アンデパンダン方式で作品を集め、3週間で127本を上映するという破天荒な企画。当然、玉石混淆になるわけだが、時として、まだ世に知られていない監督の、とんでもない傑作に出会えることがあり、そこにハマった。数えてみたら、私は75本を見ており、フリーパス券が7500円だったから、1本100円で見られたことになる。
その「シネ・ドライヴ」も9日で終わり、8日には以下のようにシネ・ドライヴ賞も発表された。
シネ・ドライヴ大賞『東京人間喜劇』2009年、深田晃司監督、140分。
監督賞『美しい術』2009年、大江崇允監督、90分。
PLAX賞『何食わぬ顔』2002~03年、濱口竜介監督、43分。
観客賞『プラスチック♡ストーリー』2010年、崔正成(チェ・ジョンソン)監督、74分。
まことに妥当な結果で、私は特に『美しい術』と『何食わぬ顔』を推したい。前者は女性2人が主人公で、それぞれに悩みや生きにくさを抱えながら、互いを見、助け合ったり行き詰まったりしながら、なお懸命に生きようとする、その肯定的な姿勢に、また彼女らを励ますかのような監督の視線に打たれた。後者は、若い男女5人の関係の劇。8ミリの映像をDVに起こし、つぶやくような音声はすべてアフレコで入れている。その仕掛けも面白いが、こちらの予想をことごとく裏切っていく5人の関係性がスリリングだ。女の子が延々と辞書を読むシーンも効いている。これが処女作というのだから、大注目の才能である。
その他、韓国からの『ママは売春婦』(2009年、イ・サンウ監督)と『ホス・ギル Hosu-gil』(2009年、ジョン・ジホン監督)、『吉野葛』(2003年、葛生賢監督)、『蘇州の猫』(2001年、内田雅章監督)あたりが受賞しても異存なかったと思う。

話が前後するが、「大阪アジアン映画祭2010」のメインプログラム12本も、バラエティーに富んでいて好評だった。私は9本しか見られなかったが、台湾の『聴説』(2009年、チェン・フェンフェン監督)、中国の『紡績姑娘(ぼうせきクーニャン)』(2009年、ワン・チュアンアン監督)などが印象深い。
なにより、世界各地から来てくださった50人近いゲストや観客の皆さんが、事故もなく喜んで帰ってくださったことが、主催者側の一人としてはありがたい。

さてさて、そのようにして映画祭は終わったが、私の目下の関心事は、以下の催しである。
4月22日(木)・23日(金)に大阪造形センターで開かれる「幻燈写真版『夕坂童子』」。両日とも18時開場、19時開演で、料金は2000円(ワンドリンク付き)。
これは、私の友人である写真家の首藤幹夫(しゅとう・みきお)さんによるスライド上映会。しかし、だだのスライド上映会ではない。複数台のプロジェクターを首藤さん自身が操作し、レンズの前に手をかざしたりすることによって、静止画像が移ろい、重なり、ときには静謐な動画にも見えたりする、独自でユニークな映像表現が展開される。
さらに、この上映にはライブで音響(音楽)が重ねられる。シューヘイさんが弦楽器とエレクトロニクスを、須藤かよさんが鍵盤楽器を担当し、映像から触発された音響(音楽)を奏でられる。その呼応し合う絶妙なダイアローグにも注目してほしい。
タイトルになっている『夕坂童子』は、劇団唐組の2008年春の公演名から取られているが、上映はその舞台写真ばかりでなく、そこに風景が絡み合う構成になっているとのこと。首藤さんは「唐組舞台を見たことが無い方でも十分楽しめる構成になっていると自負しています」と語っておられる。
ともかく、かつてない映像体験ができることは保証しますので、面白そうだと思われたら、ぜひお越しください。
また今回は、上映会に先駆けて写真展も開催される(4月13日~23日・大阪造形センター)。こちらは無料で、首藤さんが15年間唐組舞台を撮り続けてきた写真の中から、その一部が展示される。
会場となっている大阪造形センターの場所は、同ホームページでご確認ください。電話は、06-6372-9781。
http://www.ozczokei.com/

さらにさらに、上映会終了後の4月24日と25日には、唐組公演『百人町』が、難波の元精華小学校・特設紅テントで上演される。私はこの前売りチケットも購入した。

今回の写真展と上映会については、主催者ではなく応援団としてかかわり、私にできることがあればお手伝いするつもりだ。そして、東京から来られる首藤さん、シューヘイさん、須藤さんらと楽しい酒を飲めれば、私の目的は達せられる。

そんな、歳月の節目となる催しや日々の営みとは別に、還暦を間近に控えた今、人生の目的とは何かを真剣に考えたいと思い、ワイド版岩波文庫で『ブッダのことば』などを読んでいる今日このごろであります。

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