2009-06-12

お久しぶりです!

テーマ:映画
3月にあった「大阪アジアン映画祭2009」「おおさかシネマフェスティバル2009」、同協賛企画の「シネ・ドライヴ2009」などでどっさり映画を見て、その感想を細かく書きはじめていたのだが、それ以後も映画は見ているし、とても追いつけない。で、ついに諦めて、現在のことを書きます。
この期間で、最も私を感動させたのは、「シネ・ドライヴ」で見た藤原敏史監督の『ぼくらはもう帰れない』(06年)と、クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』(08年)だった。
後者は私などが何か言うこともない傑作だが、前者は、東京に生きる若者たちの群像劇で、「即興」で撮られたのだという。登場人物たちが、それぞれに自分の役柄やストーリーを考え、それを監督に提出して、さてA嬢とB君が街で出会ったらどうなるか、そこにC氏がからんできたら……というふうに撮っていったものらしい。当然、編集は大変だったろうと思う。しかし、これがとんでもなくリアル! 「いるよな、こういうやつ」「こんな喋り方、するする」と思わせ、しかも今の若者たちが抱えている生きにくさ、劣等感、孤独、他者に対する仕打ち(上下関係、ふるってしまう権力)なども丸ごと捉えられているのだ。そこに、東京の街の喧噪とノイズが、これまたリアルにかぶせられているという具合。
主要な登場人物は5、6人いるが、たとえば関口マオという駆け出しの女性編集者は、映画専門の出版社に勤めているのに、映画のことをあまり知らず、誰と話してもコンプレックスが募るばかり。そして、なぜかストーカーにつきまとわれたりする。公私ともに最悪で、パニック状態になったりするのだが、そんな中で自分を見詰め、今の自分にできる最善の仕事をしようとして、担当している映画評論家に、意を決して電話する。急に映画に詳しくなれるはずもなく、出来上がった本は欠点だらけかもしれないが、「最善を尽くそう」という姿勢が私たちを打つ。それが関口マオの人生に対する、他者に対する姿勢だからだ。どんな状況にあっても、人は誠実に生きようとすることができる。この唾棄すべき世界を正面から描きながら、この映画はかすかな希望をもたらしてくれる。私は、そんなふうに見た。
劇場公開はされていないし、これといった批評が出ているわけでもないが、『ぼくらはもう帰れない』を見て感激した大阪の若者たちが、上映に合わせて来阪していた藤原監督の周りに集まった。そして、こういう映画を大阪でも撮れないだろうか、という話になった。もし撮るなら、私も出演したい! と。そして、5月の連休あたりから、試しに撮ってみようかという動きになった。タイトルはまだ仮のものだが、『ほんまかいな?』という。
藤原敏史監督は38歳。山形国際ドキュメンタリー映画祭では通訳(英語、フランス語)などで活躍されていたから、その名前は知っていた。ドキュメンタリー作品『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』(06年)を監督され、その存在はますます近しいものになった。だが、話したことはほとんどなく、今回初めて親しく接することになった。『ほんまかいな?』の撮影を見学に行ったりしているうちに、「出てみませんか」と言われ、なんと私も出演することになってしまった。その話は次回に。
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