2008-09-29

万死に値する

テーマ:日常
久しぶりにこの言葉を聞いたなと思った。辞任した中山成彬国交相の談話の中にあった。
ご本人の真意はどうでもいい。私も〈万死に値する〉行ないをしているなと思ったのだ。でも、死ぬことよりは、生き直すほうを選びたい。
まずは、自分がしなければならないことを、優先順位をつけて書き出してみよう。公私ともに、ずいぶんある。さて、何年、何十年でこの〈負の遺産〉を解消できるだろうか。しかし、やるっきゃないのだ。

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2008-09-19

小津に学ぶ

テーマ:映画
月1回の懐徳堂古典講座「小津安二郎の映画を読む」の開講日。2006年から始まった講座で、これまで『東京物語』(53年)、『秋日和』(60年)、『晩春』(49年)と、シナリオを読み合わせながらじっくり見てきて、今年の春からは『麦秋』(51年)をテキストにしている。そして、この19日で『麦秋』についての講義が終わる予定になっていた。
だがこの日、大型の台風13号が紀伊半島沖を通過していて、講義のある夕刻に最も大阪に近づくと予報されていた。会場である大阪大学中之島センターへは、淀屋橋(あるいは福島)から10分ぐらいは歩かねばならず、土砂降りの中を歩くのはユーウツだなあと思っていた。しかし、講師である上倉庸敬(かみくら・つねゆき)先生のささやかな誕生会を講義後に開く予定になっていて、その幹事のようなことを私が務めていたので、休むわけにはいかなかった。
ところが、昼間からほとんど雨は降らず、出かける時刻には日も射してきて、しめしめと思った。だが会場に着いてみると、やはり台風の影響か、受講生はいつもの半分ぐらいで、さてこのうち何名が誕生会に参加してくださるだろうかと不安になった。

それはさておき、講義のほう。『麦秋』最後の奈良のシーンが、この世のことではないのではないかという指摘には驚いた。いまだに半信半疑ではあるのだが、今度見るときには注意してみよう。
講義の最後に、小津の戦後の出発点となった3作品に触れ、上倉先生は次のように締めくくられた。
『晩春』は、極限の愛を描いている。しかし男は、一人の女の愛に応えられなかった。
『麦秋』は、我々の人生はこんなものだと言っている。ただ、それが次の世代に受け渡されている点で、明るさを感じさせる作品になっている。
『東京物語』は、人生は嫌なことばっかりだが、それでも「生きろ」と小津は言っている。この部分で、なんだかジーンとしてしまい、励まされたような気持になった。
来月からは『秋刀魚の味』(62年)に移る。楽しみだ。この講座、来年も続いてくれるといいのだが。

講義が終わり、少し時間をいただいて、上倉先生の誕生会への参加を呼びかけると、I氏が残ってくださった。事前にメールでご連絡し、参加のお返事もいただいていたAさん、Yさんも含め、5人で予約していた店へ移動。途中から、病み上がりのYさんも参加してくださった。誕生会といっても、お店からケーキと歌のプレゼントがあるだけで、あとは普通の飲み会。さらに、上倉先生には割り勘分も出していただく結果になってしまい、申しわけないことであった。
それでもワイワイと楽しく話しているうちに、6人のうち3人が1月生まれであることが分かり、来年の1月の講義のあとで合同誕生会をやることにしてお開きとなった。私もそのうちの一人であるので、来年まで頑張って生きようと思う。

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2008-09-18

『言えない秘密』の若さ

テーマ:映画
恒例の映画観賞会で、台湾映画『言えない秘密』(07年、ジェイ・チョウ監督)を見た。常連のNさん、Fさんは欠席で、別のFさん、Kさん、Yさん、K先生が参加。久しぶりに賑やかな会となる。
私はまったく知らなかったが、監督のジェイ・チョウは、カリスマ的な人気と実力をもつミュージシャンとのこと。この映画が初監督作品で、監督ばかりか脚本・音楽・主役もこなしている。29歳(誕生日は私と同じ!)での高校生役はちょっとキビシイものがあるが、その若さゆえの長所と欠点が表れている作品だと思った。
まず注目すべきは女優陣の魅力で、ジェイ・チョウの相手役を務めたグイ・ルンメイ、ジェイに横恋慕するアリス・ツォン、その他無名のクラスメートにもハッとするほど美しい子がいる。たとえばグイ・ルンメイのいたずらっぽい仕草、思わせぶりな言葉、はかなげな姿などに、初恋の切なさがあふれていると思うが、残念ながら予告編ですでに見たカットが多く、初見の瑞々しさは得られなかった。それでも、一人の女の子に惹かれていくドキドキ感、またその子から「好きよ」と言われる高揚感は伝わってきた。ジェイ・チョウの表情が乏しいという批判もあるようだが、内向的な青年はそうなるわけで、私などはそこにリアリティーを感じた。
レトロな雰囲気のある音楽学校と水辺の町も印象深い。台湾のほぼ北端に位置する港町で、淡水という。大きな川は淡水河。首都・台北にも近く、実際はかなり近代的な街のようだ。
音楽(ショパン、ラフマニノフ、サン=サーンスなどのピアノ曲)がもうひとつの主役ともいえ、それをいかに映像化するかに腐心したように思えた。ピアノバトルのシーンがそうだし、ピアノの中にキャメラが入っていくシーン(もちろんCGだろうが)では「おおっ」と思いつつ、「これは音楽のダイナミズムの表現になっているのか」と疑問も感じた。

以下、ネタバレの可能性があるので、これから映画を見る人は読まないほうがいいかもしれない。

映画は、前半と後半でガラッと趣を変える。後半にはSF的な要素、もっと具体的に言えばタイムスリップが物語に導入されている。好き嫌いの分かれるところでもあろうが、私はなくていいと思った。ジェイ・チョウは、ありふれたラブストーリーにはしたくない、と考えたのではないだろうか。しかし、指摘している人もいるように、タイムスリップという趣向が新しいわけでもない。それに、ラストの校舎崩壊のシーンなどは、見え見えのCG画像で、「いまどき、こんな映像では誰も驚かないよ」と思ってしまった。
前半がそうであるように、人生に一度しかない初恋を、最後まできめ細かく描いてくれたらよかったのに、と思った。そして、それができる人ではないかと思う。でも、こんなふうにやってみたかったんだよね、たぶん。若さゆえの冒険であり、勇み足だったのだろう。次回作に期待したい。
とはいえ、作品として一定の水準には達していて、そこにはプロデューサーのビル・コン、脚本のトー・チーロン、衣装のドラ・ン、撮影のリー・ピンビンなど、仕事のできる映画人たちのサポートがあったのだろう。

映画のあとは、これも恒例の飲み会。Fさん、Kさん、Yさんの3女性は、みな30歳前後だと思うが、嫌な顔もせずおじさん2人に付き合ってくださるのがありがたい。また、それぞれに仕事をもって、溌溂と働いておられる。「停滞してます」(私のことだが)なんて言ってる場合じゃないよなと、大いに反省。いつも、反省だけはするのですが。
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2008-09-17

どうなるのか

テーマ:日常
昨日、アメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズが経営破綻したというニュースが、世界中を駆けめぐった。負債総額は63兆円だという。一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億、十億、百億、千億、一兆かと指折り数えてみるが、数百万以上の金を見たこともなく、兆という金額は想像もつかない。
「株もやってないし、まあ関係ないか」とは思うものの、われわれの生活に影響が出ないはずはない。それも、決して良い影響ではないだろう。
次の自民党総裁は麻生で決まりらしいが、あの軽薄な男に有効な対処は期待できそうもない。しかし、われわれの生活と人生は続いてゆく。どうなってしまうのかねえと不安になるが、われわれにできることはたかが知れている。とりあえずは、目の前の問題を順に片付けていくしかない。さあ、仕事、仕事!
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2008-09-16

わが青春の歌

テーマ:日常
NHKのテレビに長谷川きよしが出ていた。「おや、懐かしい」と、最後まで見てしまう。
私と同世代で、盲目の天才シンガー・ソングライターなどといわれ、「別れのサンバ」や「黒の舟唄」がヒットした。アコースティックギターのテクニックも凄い。デビュー曲「別れのサンバ」発売が69年で、ちょうど私が大学へ入った年。「これこそが自分の歌だ!」と感じ、ファーストアルバム『一人ぼっちの詩』(69年)、セカンド『透明なひとときを』(70年)も買った。部屋を暗くして、泣きながら聴いていたこともある。
その後、加藤登紀子とジョイントしたり、世界各地に飛んでその地の音楽を自作に取り込んだりと精力的に活動していたが、私からは離れていくように感じられた。同じ盲目の歌手ということで、ホセ・フェリシアーノの「ハートに灯をつけて」や「ワーク・ソング」を好んで聴いたり、〈教養〉のためにクラシックのほうへ行ったりしているうちに、私の長谷川熱も冷めていった。

16日のテレビで初めて知ったが、長谷川は若くして一緒になった奥さんと80年に離婚し、事務所も解散して、81・82年には函館でマッサージ師をしていたのだという。そして、その函館の喫茶店でアルバイトをしていた女性に運命的なものを感じ、猛アタック。6カ月後には結婚していたという。好きだなあ、こういう話。
そんなことを淡々と語る長谷川は、もう還暦に近いはずだが、体形も変わらず、髪も黒々として、いまだに若々しい。番組の最後には歌も披露していたが、張りのある朗々とした声、驚異的なギターテクニックも健在で、嬉しくなった。
2005年には、椎名林檎のライブにゲスト出演したらしい。聴いてみたいなあ、長谷川きよしと椎名林檎のコラボ。思えば、長谷川はいろんな人と組んで音楽活動をしてきたが、そこに一貫しているキーワードは、〈ソウル(魂)〉であるような気がする。最新アルバムのタイトルは『40年。まだこれがベストではない。長谷川きよしライヴ・レコーディング。』で、10月1日発売とのこと。また聴いてみようかな。
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2008-09-14

成瀬巳喜男『乱れ雲』の謎

テーマ:映画
《一から出直します》と書いてから10日、なおスランプから抜け出せない自分がいた。
13・14日は大阪歴史博物館で「2008優秀映画鑑賞会 メロドラマの巨匠・成瀬巳喜男の藝術」という催しがあり、私は14日の司会を務めることになっていて、それまでには回復しておかなければと思っていたのだが、それもできぬまま、ズルズルと当日を迎えてしまった。
13日(土)は『めし』(51年)と『浮雲』(55年)が上映され、大盛況であったという。いずれも成瀬の代表作であり、産經新聞に大きく記事が出たこともあって、納得の結果だった。
14日(日)は『おかあさん』(52年)と『乱れ雲』(67年)を上映し、間に大阪大学大学院文学研究科教授の上倉庸敬(かみくら・つねゆき)先生のトークショー40分を挟むという構成。上倉先生とは普段から親しくさせていただいているが、いちおうご挨拶をと思い、「明日はお一人で40分話していただかなければなりませんが、よろしく」みたいなメールをお送りしたら、「《トークショー》というから、あなたと掛け合いで何か話せばいいのだと思っていた。一人で40分なんて、とても無理」という返事が来て、あわてる。
まず、人前で何か話すという精神状態にないし、成瀬作品は大好きだが、そんなに詳しいわけでもない。《掛け合い》は固くお断りし、「35分でもいいですから、ともかくお一人でお願いします」と押し切る。その結果、上倉先生は徹夜でトークの準備をしてくださったそうだ。
そして本番。「僕の講義は眠りやすいと評判なんです」と下手に出つつ、上映されたばかりの『おかあさん』について、細かく成瀬の映画づくりを解説してゆき、40分を過ぎても終わらず、45分を過ぎるころには「次の予定が狂う!」とこちらをハラハラさせ、ようやく48分で終わった。やれやれ。
しかし、ロビーに出てきたお客さんの反応は上々で、「映画一本一本について、あんなお話を聞きたかった」という声が多かったという。

司会といっても、たいしたことはせず(そういう約束で引き受けたのでもあったが)、上映の前後に「携帯の電源は切ってください。場内でのご飲食はできません」「次の上映は何時からです」みたいなことを陰で言い、上倉先生登場の際にはちょこっと登壇してご紹介するという程度だったのだが、原稿があるのに何度か〈かんで〉しまい、アナウンスも難しいものだなと思った。
だが、特に大きなトラブルもなく、無事に終了。上倉先生をはじめ、映写のTさん、受付のKさんとN君、進行のT君、そして歴博のスタッフなど、小さな催しとはいえ、多くの人が関わり、その協力でできたのだと実感した。思えばこの間、私は自分一人で悶々として、人と接することが怖くなっていたのかもしれない。
何かをすれば、何かが起こり、それは面倒くさくもあるのだが、それでも物事は進んでいく。恐れずに、まず一歩を踏み出してみることだ。人の中に自分がある。そんなことを思った。いい刺激をもらった、のかもしれない。
午後5時に撤収が終わり、さあ帰ろうと思っていたら、T君が「ちょっとビールでも飲みませんか、割り勘で」と言う。そうか、皆の労をねぎらうのも私の役割だなと思い、Kさん、N君も誘って居酒屋で打ち上げとあいなった。

おっと、表題の『乱れ雲』の謎について書くのを忘れていた。成瀬巳喜男の遺作なのだが、なんとも曰く言いがたい不思議な味わいの作品。
主役の加山雄三がヘンなのだ。不可抗力とはいえ、交通事故で一人の男を死なせ、その未亡人(司葉子)に惚れる。罪の呵責に苦しんでいるはずだが、まったくそんなふうに見えない。司葉子に対して、実に屈託のない笑顔を見せたりする。要するに「なんなんだ、こいつは」という思いが、最初から最後まで拭いきれない。これは監督の意図なのか、加山が下手なだけなのか。それが謎だ。
それでも、印象的なシーンがいくつもあって、忘れがたい。旅館のセット、踏切で止まるタクシー、他人の視線、十和田湖畔を行くバス、雨の中の二人……。最後のキスシーンは、抑えた演出ながら、ドキッとするほど官能的。やっぱり、映画は面白い。
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2008-09-04

一から出直します

テーマ:日常
僕は自分が嫌いです。
そして、誰よりも自分を愛しています。
そのため、数多くの人を傷つけ、裏切り、ご迷惑をかけてきました。
まったく、とんでもない男です。
ごめんなさい。

謝っても済まないのですが、そんな自分を変えたいです。
人生は無意味かもしれないけれど、善悪はあると感じます。
善き人になるために、せめて胸を張って生きていけるように、一から出直します。
見ていてください、お母さん。

(Kの詩手帖より)
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