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2006-08-28

飲酒歩行

テーマ:日常
〈シックハウス症候群の本〉もいよいよ大詰め。最終原稿に私が校正の赤字を入れ、それを共著者のG先生とK先生に見ていただいて了承を得、後半だけ書き換えをお願いして、「訂正箇所の変更は私がパソコン上でやりますから、先生方は手をつけないでください」と念を押しておいたのに、G先生からまた新原稿が届き、それは書き換え部分だけでなく、「手をつけないで」とお願いしていたところも含まれ、ご丁寧に私が直すと言っていた箇所も直してある。
大変ありがたいのだが、訂正漏れや訂正間違いは当然あるし、ところどころ文章をカットしたり、書き直したりしてあるので油断がならない。それらをすべて元原稿と照合しながら訂正作業を進めなければならない。カットしたところや書き直した部分は、K先生の承認済みなのだろうか。G先生のことだ、たぶんそういう手続きはやっていないのではないか。いずれにせよ、打ち合わせのときに確認してみなければならない。
〈改行一字下げ〉になっているところと、なっていないところが交じっている。これは一括で指定できるのではないかと、ルール変更をいろいろとやってみたら、ますますおかしな具合になってしまい、しかも元に戻れない。青くなったが、幸い手つかずの原稿が別の場所に〈保存〉してあり、また一からやり直しだ。それまでの5、6時間がパーである。何やってるんだか。
きれいに訂正した原稿を持参したかったが、焦ってやるとまたチョンボをしかねないので、G先生の新原稿をプリントアウトし、それに赤字を入れていくことにした。
午後5時からの打ち合わせの前に図書館に寄り、図版に使う予定の新聞記事をマイクロフィルムで検索する。それはすぐに見つかったが、コピーしてもらうのに2日もかかるという。そんなアホな! と思うが、仕方がない。10分でコーヒーを飲み、打ち合わせの場所へ。エレベーター前でG先生とばったり。「細かい訂正もしてくださったんですね」と、多少皮肉をこめて言ってみるが、「いやー、ついでだったんでね」とあくまで善意なのである。ことほどさように、編集仕事というのはなかなか理解してもらえない。
打ち合わせは、前述の確認作業から始め(やはりK先生はご存じでなかった)、いくつかの疑問点を解消し、あとは私に任せていただくということで終わった。ホッとして雑談していると、「このあとご予定がなかったら、どうです、またちょっと」ということになった。

で、6時過ぎからくだんの蕎麦屋へ。この前は飲み過ぎたので、生ビールも小ジョッキにし、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りも、G先生に注ぎ足されないように注意しながら飲む。しかし、前夜寝ていないので、猛烈な眠気に襲われる。両先生の前でコックリコックリしていたのだろう、「お疲れのようですな」と1時間ほどでお開きにしていただく。地下鉄の中でも立ったまま眠っていたが、駅を降りて「この前は途中のベンチで眠ってしまったから、今日は事務所までたどり着くぞ」と気合を入れ、歩きだす。
だが、歩きながら眠っていたようだ。まず、植え込みの下のタイル部分に、左手の甲を思いっきりぶつけた(今も青アザが残っている)。次に、気づいたら地下鉄の駅のほうへ、つまり逆方向に歩いていた。最後に、信号を渡ったところで歩道の段差にけつまずき、あやうく転びそうになった。横断歩道の途中で転んでいたら、あるいは赤信号で渡ってしまっていたらと考えると、さすがに恐ろしくなった。飲酒運転ならぬ、飲酒歩行である。皆さんも、どうぞお気をつけください。
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2006-08-27

一日だけの燃えつき症候群

テーマ:日常
午前2時に目が覚めてしまう。起きようかどうしようかと迷いつつ、布団の上でテレビを見る。ほとんど虚脱状態で、何を見ていたのかも思い出せない。4時ごろようやく眠くなり、また横になる。2、3時間おきに目が覚めるが、起き上がる気になれない。昼過ぎにやっと起床。
明日また〈シックハウス症候群の本〉の最後の打ち合わせがあるので、仕事をしなければならないが、そんな気になれない。ただただボーッとして、昨日の同窓会のことを考えている。
どうしてまた幹事を引き受けてしまったんだろう。誰か代わってくれませんかとお願いし、一人か二人には名指しで頼んでみたが駄目だった。誰も声をあげないので、仕方なく継続することにしたが、「じゃ、Tさんも引き続きお願いしますね」と言ってしまったことも悔やまれる。いいコンビだと思っているし、信頼できるからそう言ってしまったのだが、強引すぎたのではないか……。
また、郵便や電話代、コピーやら下見のための交通費、名札作り、記念写真の焼き増しなど、準備から仕上げまでをトータルすれば、幹事はけっこう自腹を切っている。言いにくいが、どこかでみんなにカンパ要請をしようと思っていたのに、忘れてしまったのも失敗だった。お金のことは無意識に封印してしまったのかもしれない。それにしても、参加者のうちの誰かが気づいてくれてもよさそうなものだ、と思ったりする。
何よりこたえるのは、司会者面をして長々としゃべったり、「席替えタイムです」などと大声を出して場を仕切っている自分の姿だ。引っ込み思案で目立つことが嫌い、そんな自分の性格を良いと思っているわけではないが、そこには長年培ってきた〈美学〉のようなものもあるわけで、それに照らして昨日の自分の振る舞いが美しいとはとても思えないのだ。
それに、二次会のあと、F君が「少し話そうか」と誘ってくれたのに、なぜ断ってしまったのだろう。確かに疲れていたし、彼が覚えてくれているほど私は彼を覚えていず、とっさに〈人見知り〉が出てしまったのかもしれないが、彼は名古屋から来てくれて、学生運動に突っ込んでクラスの仲間とは空白だった4年間を埋めたいとも言っていたのに。友達甲斐がなさすぎる。しかも、彼は今朝、お礼の電話までかけてきてくれたというのに……。

いわゆるマイナス思考、いわゆる燃えつき症候群というやつか。午後はずっとそんな感じで、鬱々と過ごす。しかし、女性幹事のTさんが「お疲れさまでした」とメールをくれ、Yさんが日記にコメントを書き込んでくれたおかげで、暗雲が晴れた。
だって、《ごく自然に、ほんとうにいい雰囲気で進めてくださった》とか《きめ細かな配慮》、そして《頼りになる》などと言われて、悪い気はしないもの。そうか、みんな喜んでくれていたなら、それでOKだな、と思う。F君も、来た甲斐があったと思ったからこそ電話をくれたのだろうし、私の考えすぎだわ! なんという単純人間。おだてられれば、どこまでも木に登るタイプだ。かくして、マイナス思考が一変して「同窓会は大成功」というプラス思考に。

結局、夜中から仕事にかかり、また徹夜になる。
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2006-08-26

残暑の中の同窓会

テーマ:日常
大学卒業から33年、初めての同窓会当日。7時に起き、シャワーを浴びてコーヒーを飲む。同窓生の住所録と二次会会場への地図をコピー。ドロ縄で司会進行の台本めいたものを書く。だが、どんな展開になるか分からないのだから、何を話せばいいのかもよく分からない。とりあえず、今回出席できなかった人の近況、亡くなった方(5人おられる)の情報、住所録をまとめる過程でのエピソードなどを書く。最後は、それぞれの人に自己紹介というか、近況報告をしてもらおう。そこまでは行ったが、さてそこからが続かない。自己紹介が早く済んでしまったらどうしよう、二次会はノープランでいいのか、などと考えるが、アイデアが出てこないのだから仕方がない。ま、なるようになる、ケセラセラと大学へ。幹事は午後3時に集合なのだ。
2時45分に電車を降り、大学へのゆるい坂道を上る。午後の日差しが背後から照りつけ、猛烈に暑い。こんな日に、遠くは金沢や名古屋からも来てくださるんだなあと思う。3時に到着すると、会場である学生会館の食堂には、女性幹事のTさん、Yさんがもう来ておられた。Tさんは重いカメラと卒業アルバムを持参。若かりし頃のクラス写真が載っているのだが、高価な上に編集が杜撰で、購入した人は少なかったのだ。Yさんは、皆の胸につける名札を作ってきてくださった。ひとつずつ、誤植がないか確認している自分が悲しい(Yさんの名誉のために言っておくが、誤植はありませんでした)。
念のためにと早く来たが、することはあまりない。この日は〈オープンキャンパス〉とかで、学生食堂にも構内見学の高校生たちがたくさんいて、若々しい雰囲気。だが4時には、その広いフロアがわれわれだけの貸し切りになる。
一番乗りは名古屋のF君だった。当時の学生運動に入れ込み、大学には1年ほどしか居なかったという。彼と話しているうちに、続々と参加者が現れる。一目見て思い出せる人、当時の印象すら浮かんでこない人など、いろいろだ。私はといえば、「大きくなったね」「貫禄がついた」などと言われ、トホホな心境。
そんな再会の場面があり、4時には1人を残して16人でスタート。仕事のために遅れたY君は、2度も私に電話をくれていたのだが、バイブにしていて気がつかなかった。「早く来てくれ」と思いつつ、着信履歴を見ることもしなかったのは、やはりどこか浮き足立っていたのだろう。
乾杯の発声は、女性幹事のTさんにお願いした。人前で話すのは苦手とおっしゃっていたが、とんでもない。挨拶もしっかりと、堂々の乾杯であった。心配していた料理もまずまず(男性陣には少し量が足りなかったか)。飲み物も、注文しすぎたぐらいだった。ほどなくY君も到着し、17人全員がそろう。
3、4人単位での会話は弾んでいるようだが、なかなか全体の話にはならない。そこで、ときどき席を立ち、例の台本に沿って話した。出しゃばり過ぎではないか、と気にしつつ。77人中48人まで連絡先が分かった住所録を配る前に、「これも〈個人情報〉ですから、ヘンなふうに使わないと約束してくだされば……」と言ったら、みんな笑ってくれたのでホッとした。ここで1人でも「それは困る」と言われたら、みんなに配ることはできなかったので。
最後は、私から順番に〈自己紹介〉をしていったが、皆さんしっかりと自分の言葉で滔々と話され、安心するやら感心するやらであった。そこには、それぞれの33年があり、人間的成長があったのだなあと、いま思う。
6時過ぎにお開きとし、学生会館の前で記念撮影。キャンパス内の坂を上って、懐かしい文学部の学舎へ。図書館前の広場、昔からそこにある大きな木の下で、また記念撮影。誰も欠けることなくついてきてくれたが、懐かしさからか、あっちを見たりこっちを見たりと、動きが鈍い。7時半から予定している二次会に遅れたくないので、早く来いよと思いつつ先頭を歩く。6時51分、事前に調べておいた電車にギリギリで間に合った。正門付近でトイレに消えたM君も、後ろの車両に乗っている。途中ではぐれてもいいようにと地図を配ってはあるが、まずはやれやれである。
二次会は、梅田の阪急東通商店街を抜けた先にある小さなバー。二次会から参加のNさんも無事に到着していた。で、総勢13人。カウンターに9人が並び、あとの4人はテーブル席。最初に「できるだけ席を替わって、多くの人と話してください」と叫んでおいたが、誰も席を動かない。仕方なく、途中で「ハイ、第一回の席替えタイムです。僕はFさんとNさんの間に座りたい」と、強引に席替え。いつから心臓に毛が生えてしまったのだろう。〈仕切り役〉になっている自分に驚く。
そうこうするうち、「僕は卒論〈可〉だったんだけど、みんなはどうだったの?」とM君が言いだす。もちろん僕も〈可〉だったが、真面目で几帳面なTさんは〈優〉だったんだって。さすが。
実はこの同窓会には、同級生で、卒業してすぐ私の妻となり、後に離婚してしまったTさん(幹事のTさんとは別)も来てくれて、ありがたかった。息子夫婦が彼女と同居しているので、今も普通に交流はあるのだが、こういう場に出てくるのは勇気の要ることだったのではないかと思う。
そういうこともあり、同窓会の案内状に「恩讐を超えて」というフレーズを潜ませておいたのだが、そこに反応してくれた人もおられたようだ。ともあれ、忙しいなか、また遠くからも、さまざまな思いを抱きながら、残暑厳しい日に来てくれた人々には感謝あるのみだ。
二次会も和気あいあいのうちに終わり、私は名古屋のF君をホテルまで送っていった。「どこかで少し話そうか」と言われたけど、「もう眠いから」と断ってしまった。そんなやつなのよ、俺。
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2006-08-25

いよいよ明日

テーマ:日常
これまで準備してきた大学卒業から33年ぶりの同窓会が、明日に迫ってきた。今日になって出席取り消しを言ってきた人がいる。事情を聞けば仕方ないことなのだが、どうも釈然としない。
女性幹事のTさん、Yさんにメールで最終確認をし、住所録の最終チェックをする。当日、皆さんに配ろうと思うが、これも個人情報になるので取り扱い注意のただし書きを付け、参加者に諮ったうえで配布することにした。
当日は何が起こるか分からないので、平静を保つためにもと思い、夜はヨーガ教室に参加。少し早めに着き、顔なじみのOさん、Tさんと話す。話せば楽しく、明るい気分になる。指導者Sさんからも「ヨギさんがね、このごろEさん(私のこと)は来てますかっておっしゃってましたよ」と言われ、嬉しくなる。ヨギさんとは、京都におられる我々の大師匠のこと。
ヨーガ教室のあと、二次会の会場を下見に行く。急遽電話で決めたのだったが、そのバーにはだいぶ前に友人と行ったきりだったのだ。
行ってみてよかった。まず、かつては広い前庭になっていたスペースが、駐車場になっていた。そのため、以前は道路際に立っていた店の看板が奥に引っ込み、見つけにくくなっている。明日皆に配る地図を修正しなければ。
3階に上がって店の担当者にあいさつ。会場は、なんとクーラーのない外のフロアを予定していると言う。いくら夜とはいえ、この厳しい残暑の中、それはないだろうと思う。今さら店を替えることもできず、カウンターで(そこは室内で、もちろんクーラーもある)ビールを飲みながらしばし考える。カウンターは10席。参加者は12名だから、店内では無理かと見える。しかし、カラオケ用なのかマイクスタンドの立っている所は少し広くなっている。「ここに外のテーブルをひとつ入れてもらえれば、大丈夫じゃないですか」と担当者に言ってみる。結局、終わりの時間厳守ということで、そうしてもらうことになった。少し話しにくくはなるが、外よりはマシだろう。
事務所へ戻る途中でざるそばを食べ、ミネラルウォーターを買って帰る。ビールを飲んでしまったので眠くなるかと思ったが、テレビを見ているうちに酔いもさめ、地図の修正をする。住所録の最終稿も出来、プリントアウトする。あとはコピーするだけだ。
明日は私が司会をするしかないだろうから、その台本のようなものも作らなければならない。ま、ともかくそれは明日だ。就寝3時。
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2006-08-24

プロの仕事

テーマ:日常
洗濯に出していたチノパンを取りに行く。例の、尻ポケットのあたりがボールペンのインクで真っ赤になったやつだ。
驚くほどきれいになっている。やるだけやってみるけど駄目かもしれない、下手をすると汚れが広がってしまうかもしれない、と言われていたのに。よく見ると、うっすら赤い部分はある。しかし、普段にはくぶんには全然問題ない。
感激して、「いやー、きれいになりましたね」と言ったが、カウンターのおばさんはパートなのか「そうなんですか」とまるで他人事のよう。誰が、どんな技術を使ったのか、どんな苦労があったのかは分からない。ただ、きれいになったズボンだけがそこにある。これって、私の本職である編集者の仕事と似ているかもしれない、と思う。プロはこうでなくっちゃね。誰も見ていず、誰にも褒められず、でもベストを尽くして〈いい仕事〉をする……。勉強になりました。私もプロと呼ばれるようになりたいです。
洗濯代とは別の染み抜き料は、500円だった。
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2006-08-23

独りであること

テーマ:ヨーガ
47回目のヨーガ教室。指導者2人、受講者9人(うち男性は2人)。淡々とアーサナをこなす。自分がどの程度できるのか、あるいはできないのかは、もう分かっている。これ以上進むためには、自宅で頻繁にやるしかないのだ。指導者に教えを乞うこと、受講生同士で話し合うことも励みにはなるが、結局のところ〈自分自身〉がヨーガを深めていくしか道はない。
私はいま、壁に当たっているのかもしれない。そして、どうすればその壁を乗り越えられるのかも分かっているのだ。しかし、相変わらずそれができない(いや、していない)不甲斐なさ。誰とも話さずに帰る。

K先生が昨日入院され、今日手術。今週中には退院されるだろう。夜、K先生から心細そうなメールが入る。傷口が痛いらしい。しかし、私にはどうしてあげることもできない。あちらでもこちらでも、孤独な夜が更けてゆく。
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2006-08-22

『ゆれる』

テーマ:映画
8月の映画観賞会は、西川美和監督作品『ゆれる』(06年)にした。参加者は、先日D酒造で飲み会をしたNさん、A氏、それにMさん。待ち合わせ場所のシネ・リーブル梅田前にいると、映画が終わって観客がぞろぞろ出てくる。それが、『ハチミツとクローバー』でも見てたのかと思うような若い人が多く、驚いた。どうやら、オダギリジョー目当てのようだ。

映画は、上出来と言っていいのではないか。監督の西川美和が原案・脚本も兼ねているが、よく練られた脚本だ。伊武雅刀が怒鳴るところが、よく聞き取れなかったけれども。それはともかく、119分、まったくダレるところがないのは凄い。
女性監督らしい描写が随所にあるのも新鮮だった。放り出されたホースから水が噴き出し、まるで意思あるもののようにホースがのたくっているところ。活け造りの鯛の目が、冷たく不気味にオダギリジョーを見つめているところ。あるいは、昔の恋人(真木よう子)に再会したオダギリが、セックスの最中に「舌出せよ」と彼女に言うところ。
そんな繊細で怖いほどの観察眼を見せつつ、物語は骨太に兄弟(香川照之とオダギリジョー)の心の奥に迫ってゆく。まあ実際にはあまりないような話だけれども、極限状態に置かれた人間を見る装置としては、拘置所や裁判所もアリだろう。結論めいたものはなく、どれが嘘でどれが本当か、事故なのか事件なのかも曖昧なままだが、それは人間の心の不可解さを表しているのだろう。西川美和という監督、要注意だ。
オシャレなパンフレットも買った。箱入りで、大きな絵葉書が12枚も付いている。これはいいやと思ったが、色は悪いし絵柄も使えない(よほどのファンならともかく、ピエール瀧、木村祐一、新井浩文、伊武雅刀、香川照之などのアップの写真をもらって嬉しいか)もので、ガッカリだった。いい脚本なんだから、採録シナリオでも付けてくれればよかったのに。

緊張して見ていたせいか、みんな同時に「お腹すいたねえ」と言い、地下の居酒屋へ直行。閉店までの1時間、よく食べ、よく飲んだ。話は自然と兄弟談議になる。A氏は5人兄妹の4番目、Nさんには姉が、Mさんには妹がいるそうだ。私は一人っ子で、なんだか肩身が狭い。最後に、9月の映画観賞会は黒木和雄監督の遺作『紙屋悦子の青春』に決定!
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2006-08-21

罪と罰

テーマ:日常
「大阪アジアン映画祭2006」のチラシ校正を終え、寝ようとしていたら、テレビで島秋人(しま・あきと)という死刑囚歌人のドキュメンタリーをやっていて、最後まで見てしまった。
途中から見たので、彼の犯罪についてはよく分からないが、冤罪とかいうことではなく、すさんでいたころに押し入った家で主婦を殺めてしまったらしい。その島秋人は、尽力してくれた弁護士や、一度だけ褒めてくれた美術の先生、その奥さん(この人の影響で作歌を始める)、彼の歌に心を動かされた女性、毎日歌壇の選者だった窪田空穂など、多くの人々の支えで歌人としての才能を花開かせ、最後は平静な気持で死刑台に上ったようである。
なんとも痛ましい。当然の罰として死を受け入れていたかのようだが、処刑の前日に面会した女性には、「もし許されたら、もう悪いことはしない、善いことだけをするんだがなあ」とポツリともらしたそうである。それが本音であったろう。

唐突かもしれないが、私は死刑廃止を望んでいる。それは国家による〈殺人〉だからであり、また国家というものを信用していないからでもある。むかし、小さな冤罪事件に関わったことがあり、この国の裁判のいいかげんさも体験している。そんな国に殺されてたまるか、と思うのだ。
現実論を言えば、〈終身刑〉というものを見直せば、多くの懸念(殺人者が野に放たれるというふうな)は払拭されると思っている。
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2006-08-20

空の憂愁

テーマ:日常
以前にも書いたかもしれないが、芳村和彦という画家が奈良におられる。38歳。空の絵ばかり描いている人だ。それもパレットナイフだけで。
自宅の近所を朝な夕なに歩き回り、印象的な空の表情を脳裏に刻みつける。急いで家に帰り、その記憶が薄れぬうちに、ササッと仕上げてしまうらしい。「外国の空は描かれないんですか」と訊いたことがある。「とても綺麗だと思うんですが、描く気にはなれなくて……。日本の風土というんですか、この水分の多い空気が好きなんですかね」と言っておられた。
とくに親しいわけではない。大阪で個展があると見に行き、会場で立ち話をする程度だ。でも、応援したいと思う。彼の絵が好きだからだ。その魅力はなかなか言い難いのだが。
2年半ほど前だったか、梅田の阪急百貨店画廊でたまたま彼の絵を見て、引き込まれた。難しい絵ではない。どこにでもある田んぼと山、その上の広い空が描かれているだけだ。だがその空に、私たちはさまざまな思いを込めることができる。激しい主張はないが、いつまでも見飽きない絵だと思う。
今年の2月にお会いしたときは、結婚されて、すこし太っておられた。奥さんの手料理が美味しいのだろうな、と思った記憶がある。
そんな芳村和彦さんの油彩画展が、東京で開かれる。松屋銀座(03–3567-1211)の7階画廊で、8月30日~9月5日。東京にお住まいの方は、ぜひ見に行ってあげてください。今回は、花の絵もあるという。それは結婚されたことと関係があるのかもしれない。
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2006-08-19

Xのはしご

テーマ:映画
朝の4時から18日の日記を書いたが、自宅のパソコンを使ったので、いつもと勝手が違い、うまくアップできない。文字の大きさと書体が、思うようにならないのだ。ああでもないこうでもないとやって、どうやらこれでいいかと思ったら、もう7時半。そこでようやく睡魔が襲ってきて、昼まで眠る。

午後、洗濯機を回しながら、盆休みの明けた洗濯屋へ寄り、隣の喫茶店で食事。戻ってきて、1週間分の洗濯物を部屋に干し、出かける。昨夜すっぽかしてしまったシネ・ヌーヴォXへ。
途中のターミナル駅で〈罪滅ぼしの差し入れ〉を買い、午後6時前に到着。支配人の奥ちゃんに渡す。驚いたことに、私が結婚し、式は挙げずに籍だけ入れたという噂が、スタッフの間に広がっているという。そんな艶っぽい話は微塵もないのだが、「俺もまだ現役だということか」と嬉しくなり、一方で「あまり顔を出さないから、そんな噂も出てくるのか」と反省。それにしても、噂になったお相手は誰なのだろう。
シネ・ヌーヴォXの出来上がりだけ見て帰ろうと思っていたが、ちょうど入れ替えの時間だったので、映画も見ていくことにした。予告編よりも前に映すジングルというのか、その短い映像もシンプルながらカッコよく、予算もないのによくやった! と感心した。見たのは『アニマドス・ムシカレス』(05年、アルゼンチン、監修:パブロ・ロドリゲス・ハウレギ)。音楽に合わせて、そこからイメージしたアニメーションが延々と続く。最初は面白く見ていたが、ストーリーがあるわけでなく、いわばアニメ版のプロモーションビデオを次々と見せられているようなもので、それが2時間はきつかった。
口直しに次も見る。『UTAKATA ウタカタ』(04年、監督・撮影・編集・製作:中田文)。作家・中村うさぎに密着し、その日常と意見を捉えたドキュメンタリー。破滅的なブランド・ショッピング、ホスト遊び、整形と、体を張って女性の欲望を追求しているうさぎさんだが、そこには何が真実かを見きわめたいという、極めて真摯な作家的衝動があるようで、ちょっと感動した。
映画としてはオチがないのと、同じカフェ(?)でのインタビュー・シーンが多いのが欠点か。
両作品ともアップリンクの配給。今回のオープニング企画自体が、「Xシネマ・フェスティバル~アップリンク・セレクション Vol.1」となっていて、すべてアップリンクの配給作品。観客はともに10人前後で、オープン初日としては、ちと寂しかった。

シネ・ヌーヴォXに来たのだから、XO丼を食べて帰ろうと吉林菜館へ。そういえば、アップリンクのロゴマークもXだ(ロゴの×印は、単純なまっすぐの×ではなく、忍者の巻き物、車のサスペンション、パン生地を延ばすローラーのような形をしています。:アップリンクのHPより)。
XO丼は吉林菜館の名物で、XO醤(エックスオージャン)で小魚に味を付け油で炒めたもの、それに青ネギがどっさり載った丼。大・中・小がある。これの〈中〉にXO豆腐(冷や奴)、それにもうひとつの名物・水餃子も注文。青ネギをたっぷり取り、寝不足も夏バテも吹っ飛びそうな勢いだ。
午後11時、事務所へ。コンビニで買ってきた「ウメッシュ」を飲んで、バタンQ。
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