side 実彩子


実「鈴華ちゃんっ!」



鈴「実彩子先輩!?
な、何でこんなとこ居るんですか!?」



実「鈴華ちゃんにね…
どうしても言いたいことがあるの…」


 





久しぶりに走って、荒くなった息を整える。










鈴「もしかして…日高先輩から何か聞きましたか?」



実「うん…」



鈴「…邪魔してすみませんでした」



実「私こそ…ごめんね」



鈴「…えっ?」



実「隆弘のこと好きじゃない、って嘘付いちゃったから…」



鈴「そんなの…
分かってて聞いたんですよ?」



実「それでも…
鈴華ちゃんも、隆弘のこと本気で好きでしょう?だから、失礼だったと思って…」



鈴「実彩子先輩…」



実「それとね、鈴華ちゃんのおかげで、素直にならなきゃって思えたから…
だから、ありがとう…」




鈴「これだから勝てないんだなぁ…」




実「えっ?」



鈴「…何でもないです。
あ、それと、私もうにっしー先輩のこと、好きじゃないんで」



実「えっ…そうなの?」



鈴「まぁ、振られちゃったんですけど…
なので、遠慮なくにっしー先輩とくっ付いて下さい」



実「鈴華ちゃん…」



鈴「…先輩、どうやら王子様がお迎えに来たみたいですよ?」










鈴華ちゃんの視線の先を見ると、隆弘が走ってこっちに来ていた。












鈴「にっしー先輩と幸せになって下さいね」




実「うん…
気持ち、伝えるだけ伝えてみるね」




鈴「実彩子先輩までそんなこと言ってるんですか!?もう…さっさと行って下さい!」













そう言って、泣きそうな顔で笑う鈴華ちゃんは、見惚れそうなほど綺麗だった。







…きっと、鈴華ちゃんはまだ隆弘のこと好きなんだろうな。



私と同じで、隆弘のことがすごくすごく好きなんだと思う。



こういう形で出逢ってしまったけど、本当は良い子なんだな…








鈴華ちゃんに背中を押され、私も隆弘の方へと向かう。




ありがとう…鈴華ちゃん。














隆「実彩子…
俺、実彩子に話したいことがあるんだ…」











勝手に誤解して、ヤキモチ妬いて、ずっと向き合うことから逃げ回ってた…


でも、もう逃げない。












実「私も…隆弘に話したいことある」










風に乗ったほのかな桃の香りが、私の鼻をそっと掠めた…








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完結するのが寂しくて、出し惜しみしたいという欲求が出ましたが…笑

 
書きあがったので、更新╰(*´︶`*)╯♡

今日は二個書けて良かった!


そして、胸キュンって難しい( ̄▽ ̄;)
何それ美味しいの?レベルで悩んでます…笑
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