2006-05-22 11:49:07

太陽力と、修業の歩み

テーマ:生臭見解

春がどうやら暮れようとしているようですね。


ここのところ、自分が移動しているのか、日本が私の前をすごい勢いで動いているのか、

だんだんわからなくなるくらい、あっちいったりこっちいったりしているのですが、


頭の中に残るのは、街の風景とかではなくて、

電車や車の窓から、あるいは歩いて見かける、樹木の花と、

逢った人々の様子と、空の色です。


土曜日、新幹線からは、桐の花が見えました。 紫でした。

京都は曇りでしたが、空の真ん中はあと少しで開けそうで、白金に輝いていました。


******************************************


この春は、はじめから終わりまで、すっかり夜型の生活だったので、

いろいろな書き物が全体的に、ほの暗く、すこし痛切・切実な語り口で、

昼間読むとなんだかうるさく思えたりします。


そのときの自分を搾り出したコトバなので、うそや虚飾はないけれど、

その分、自分の底の浅さを感じ、

んー、もう少しゆったりと構えられんもんかいな、と思うのです。


たぶん、今の私には、

沈む太陽をゆっくりながめたり、

昇る陽をながめるために夜から山に登り、頂上で待ったり、

そんなことができるだけの、時間ののびやかさが欠けているようです。


それもきっと、つまり、太陽をそれだけ浴びて暮らしていないから、

ではないかと、思い至りました。


*****************************************


行かれたことのある方ならお分かりだと思いますが、

禅寺の禅堂は、ほの暗く、地面からくる凛とした涼やかさに包まれ、

言ってみれば穴倉のようなものです。


そして、修業所の中の、建物や廊下、人の衣服まで、

ほぼ黒と白しかない、モノクロームの世界です。


まるで、太陽を捨象しているような世界。


簡単に捉えれば、このように間をとりもつ穏やかな色彩のない、

緊張感と静謐さのある世界こそ、思索のゆりかごに感じられてしまいます。


入門したてなら。


でも、庭をあげるまでもなく、まわりは自然に包まれていて、

季節の移ろいとともに、自然の色彩は変化し、

それは樹木や空気や空の色に、豊かに現れます。


そして、そこから、自分の感覚がふくらみ、心がすこしずつ育まれていきます。


うそや虚飾のないからこそ見える、豊穣な時間と彩り。


まだ、すぐに、とはいきませんが、時間に対してうちとけること、

これが夏までの思索のテーマにしようと思います。


時間に対してくつろいで、逍遥すれば、

つぎのコトバたちが生まれてくるように、

太陽の光をひさしぶりにきちんと浴びながら、おもいました。



空即是色、色即是空。


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2006-05-09 15:44:57

禅味が抜け、世俗くさくなった春、自律のため寺へ

テーマ:生臭見解

ああ、また、すっかりなまけてしまいました。



言い訳をすると、前に書いたとおり、片手間文筆業がありまして、


私の中の「書きたい欲」はもっぱらそれに取られていました。



雑誌とか、結局捨てられるのね、と、波打ち際で思い、寺に戻ってまいりました。



*****************************************



そんなセンチメンタルな春気分は置いておいて、


さすが長文ブログだけあり、読むのに骨が折れるらしく、


数少ない読者のみなさんからは、「今度アップしてね」といわれるのみ。



じゃあ、ということで、時として沸き起こる日々の雑念については、


mixiをはじめまして、そちらでコラム式につづっています。



知らない間に、いろんな肩書きを身に受けていて、


それも問題のタネだから、いくつか整理し終わり、


もっぱらプライベートな発信環境に戻ってまいりました。



また、いつかまとめてゴリッとした書き物もしてみたいのですけれど。



*****************************************



気づけば30代。


これまでの経験と、まだ若い気で居る自分と、世間からの「若年寄」視線に囲まれて、


なかなかうまくいきませんな。



まさかそうなるまい、とおもっていましたが、先達の言うとおりに、30のぬかるみを歩いています。



といいながら、いくつか自分のことが自分でわかるようになってきたのも確か。



前といい、今回といい、自分話で恐縮ですが、たまには。



******************************************



私、このGW、すこしノイローゼに嵌っておりました。



われながら、普段の感情の起伏は少なく、不健全に悩むことはあまりないし、


あってもおいしい酒を飲めば終了、が通常ですが、


今回は珍しく、考え悩み動き悩み、という悩みに嵌ってしまったのです。



この2ヶ月ぐらい、かなり真剣に大事に積み上げてきたことがあり、


それ自体が、割と自分の魂を込めて進めたことで、


いつもなにかしら考えていました。あまり悩まずに。



ところが、だんだん、思考・感情・行動の3つか、これに関してバランスを崩し、


ちょうど身の回りで絨毯爆撃のように動揺する出来事が続き、


寝不足マラソンが大絶賛実施中だったこともあってか、


すっかり、ココロの振り子が極端にふれてしまった。



まだ、鉄人には成れていなかった。



結果は、自分の中の集中力がなくなり、


考えること感じること動くことが、すっかり分離分解してしまったあげく、


緻密な積み上げ作業だったはずか、


なにがでるかお楽しみ、思考・感情・行動のルーレットゲームになってしまいました。



そして、最後は、自爆、粉砕し、ひとつの終わりに。



気がつくと、はじめた2ヶ月前と、まったくおんなじ所にもどってしまった、


いまやただの、元の木阿弥でございます。



悩みの跡と、胸の疼きと、疲れの3つのエヘン虫みたいなのを残すのみ。



「あれ、元に戻ったぞ」と思ったら、まるで悪夢から醒めたみたいに、


バランスが戻り始めました。



自爆・粉砕の理由は、


急いで積み上げようとし、急いで結論をだそうとした結果、


思考・感情・行動のスピードが早まりすぎて、


どうにも調和できないところへ行ってしまった、ということだなと、振り返って思います。



そうなるきっかけ、原因は、外からやってきたのですが、


それも含めて、ひとつの学び、定めとして、なるべくしてなったのかもしれません。



ほんとうに、そう。


もののあはれをおぼえます。



自分のスピード感がきちんと回復したら、また、積み上げ始められるといい。



******************************************



東京の高いビルで働いていると、なにごともクレイジーなスピードで進み、


ずんずんずんずん、多様多彩多段階なものたちが、並行して動くので、


頭や体も、スピードアップしていきます。



それが仕事上のことでならいいのですが、


どうにも、自分の生をつくっていく思考・感情・行動の基本要素が、


環境ストレスを無くそうとか、だんだんに、スピード感をあげてしまう。



ほんとうは、そうあるべきではないのですが、


生のスピードが、いたずらに早まる。



昨日の私と、今日の私の間に、そんなに差はないはずなのに。



特にこの2ヶ月は、京都に行ったり、福岡に行ったりすることがとても多く、


彼我の時間の流れの差を感じながら、でも行き方は音速級で、


そのスピード感の揺らぎたるや、目くるめきを超えて、首にきます。



そして、私のスピード感は、すっかり狂って早まって、


すぐ、すぐ、すぐ、と思い動き、結果、あんなに緻密に積み上げていたはずが、


歪みや隙間の多いものになり、どうにもならないものへと変貌してしまいました。



それはそうです。



どんな名曲であっても、スピードとテンポがひたすら早まれば、


最後には醜悪なノイズに化けます。



*****************************************



自分の生のスピード感に、常に気を配ること。


これって、ほんとうに大事な姿勢だと思いました。



携帯電話やネットの普及により、距離感は変容し、個人の生活世界の輪郭も、地理を離れて


たいそう拡がっているようです。



それは文明のなせる業ですし、享受すべきところは享受する。



しかし、距離感や自分がアクセスできる範囲の拡がりは、


同時に、生のスピードやリズムを早めることでもあります。



少なくとも、まだ黒電話があたりまえにあったころ生を享け、


国内飛行機だってプロペラ機だった、私にとって、


もともとの生のスピード感覚は、もっとゆるやかだったはず。



どうも、スピードが速まると、思考と感情と行動が三位一体でなくなる。


空中分解する。



あれほど魂を注いだこの2ヶ月の所産は、


その結果として、そして無意識の自分への警告として、


いまや遺構となり、はたして、火が点るのはいつでしょう。



******************************************



まずは、生の基本、


食べるスピード、飲むスピードから、気をつけよう。



早い遅いが問題ではなく、気をつけることが大事のようです。



30代、新しい、成長の時期。



なんだが、入山試験の回答披瀝のようになりましたが、


こうして、自分の堂宇で自分を平たく掘り下げて、


コトバを彫りこむのは、とても大切ないとおしい時間に思えてなりません。



こんな生臭い話の終わりには、この喝がよいのかも。




グローイングアップぢゃ!

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。