三上博史が映画出演が少ない理由を告白 | エンタメ芸能ちゃんねる

エンタメ芸能ちゃんねる

様々なニュースや情報をお届けします♬
https://lit.link/yui4610

エンタメ芸能ちゃんねる裏芸能情報情報
エンタメ芸能ちゃんねる女医が教える女性の体
エンタメ芸能ちゃんねる美容 健康 ダイエット
 類まれなる表現力と存在感で、見ている者に強い余韻と共に多くの感情をもたらす俳優・三上博史──。そんな強い個性を持つ三上が「僕の中の不特定多数の人種、年齢、性別、すべて超えたところで表現した」と自信を持って演じたキャラクターが、WOWOW連続ドラマW『贖罪の奏鳴曲』の主人公・御子柴礼司だ。過去に殺人を犯した弁護士という役柄を通して、彼は何を表現しようとしたのだろうか。


 本作のメガホンをとったのは、世界的に評価の高い青山真治監督。三上とは第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された映画『月の砂漠』以来、実に13年ぶりのタッグとなる。「青山さんとは定期的に『こんな作品をやりたいね』という話はしていたんです。これまで色々な監督とご一緒しましたが、青山さんは絵作りも、芝居も、音楽も全てにおいて細かく見ることが出来る素晴らしい監督です」。

 原作は中山七里による法廷サスペンス。「贖罪」というテーマを中心に、多岐にわたる感情が詰め込まれており、表現方法のさじ加減で、解釈がまったく違うものになるという面白さと怖さを持っている。それだけに「第1稿の台本が出来上がってからは青山さんと"悪だくみ"をするために、綿密に話し合いました」と現場でどんどんアイデアを出し合い、登場人物の心に耳を傾けていったと言う。

 そんな現場を味わえるのは「青山監督ならでは」だと三上は断言する。「現場で起きたライブ感をどうとらえるか。例えば(『戦場のメリークリスマス』の監督の)大島渚さんは、現場での発想力、偶然性を取り入れるのに貪欲な方でしたが、青山さんもハプニングや偶然性を『いただき!』って考えられる人なんです」。
 
 現場で起こる偶然性を取り入れること──それは「役作りは一切しない」という三上にとってはたまらない瞬間でもあるのだ。「もちろん、何度も台本を読んで、役柄についてしっかり準備はしますが、本番でカチンコが鳴った瞬間、沸き上がってくる感情は、その時になってみないと僕も分からない。当然プランとは正反対のこともある。それを正解と見るか不正解とするかは監督なんです」。 作家性が詰まった台本。素晴らしい“悪だくみ”を企てられる監督やスタッフとの信頼関係。様々な条件がそろった本作は、三上とって「手ごたえを感じる作品」になったようだ。「とにかく最後のシーンには注目してほしい。僕の中の使えるものはすべて使って、愛に取り残されている御子柴という人間を、むき出しの感情で表現しています」。

 「作品に捧げることが自分の存在価値」と言い切る三上。幅広い表現活動を続けているが、2000年以降、映画への出演は少ない。作品を吟味していると推測されるが「そういう部分では否定はしないけれど、僕は映画には出たいと思っているんです。でも、基本的には声が掛からない。それって観客が求めるような演技をしていないということだと解釈してるんです」と想像もしていないような答えが返ってきた。

 しかし、三上は決して悲観的になっているわけではない。俳優という仕事に誠実に向き合っている。「出演している作品が、観ている人の心に残ってもらえるように必死になる。『三上博史が出ていると話が面白いよね』って言ってもらえるために全力を尽くすだけです。それが生きがいなので……」。三上の演技に魅了されるファンは多い。彼が命を吹き込んだキャラクターがスクリーンに登場すると、自然と目で追ってしまう。そんな稀代の俳優の活躍を期待したい。
(http://news.livedoor.com/article/detail/9709715/)