「動トレ=“動き”のフィジカルトレーニング」はテクニック(身体の使い方)を学ぶものではありません。
一流のアスリートたちのテクニックは凄い。
けれど彼らにも足りないものがある。
その足りないものをトレーニングするものが、「動トレ」です。
さて、その足りないものとは何でしょう?
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前回は、
“からだを変える”ということは簡単なことでない。
ということについて書きました。
では、ひたすら「動トレ」に打ち込めばよいのか?
がむしゃらにやってもかわりません、努力の方向性をしっかりと見定めます。
「動トレ」では、「観察、問題、解決」の3つが大切です。
その中から「観察」について、
「観察」とは、“自分(状態)を知る”こと。
また、“自分を感じる”ということ。
感じるとは、刺激をとらえて、ある感覚を生ずる意味。
イメージとは、心の中に思い浮かべる姿や情景の意味。
実際、“感じる”と“イメージ”を錯覚しているヒトは多いと思います。
例えば、
大きく息を吸って、ゆっくり息を吐く(深呼吸)。
普通はイメージ通りにできていると思います。
しかし、実際には肺の右上(右3葉、左2葉)を使ってない。
“感じる”ことができるなら、右上葉(自分の状態)を知ることができたはず。
激しく動くアスリートが不十分な呼吸ではいけません。
不十分な状態にもかかわらず、心肺機能のトレーニングと称して負荷をかけるのだから
いったい、何をトレーニングしているのかわからなくなります。
“自分を感じる”ということは難しい。
自分を感じようとしても“できているイメージ”と錯覚していることがあります。
自分を知るために必要な「指標」について繰り返し説明してきました。
それが、「骨格ポジション」ということになります。
実際に知識としてだけでなく実践している方なら、“自分(状態)を知る”「指標」になることが、わかると思います。
例えば、
毎回、レッスンのときに股関節の位置を確認するのですが、
物覚えが悪いからすぐに忘れてしまう、
という方がおられます。
それは、知識として得ようとしているだけで実践されていないということになります。
“イメージ”はできても、“感じる”ということができないのも無理はありません。
“感じる”というのは、
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚(触覚)の五感、平衡感覚(カラダの傾き)、前庭感覚(頭の傾き)、または表在感覚(触覚、温覚、痛覚、冷覚、痛覚)、深部感覚(位置覚、運動覚、重量覚)、
など、から刺激を受けるということ。
このなかでも、深部感覚(位置覚、運動覚、重量覚)が薄い。
それは、骨格ポジションが定まらないと、自分の居場所がわからないままだからです。
まず、“自分(状態)を知る”ためには、「指標」をたよりにしてトレーニングの方向性を見失わないようにする。自分を「観察」をすることが大切だと思います。
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