いよいよ、今週の土曜日より『リアルエール・マンス2012』のバトンが、エニブリュに回ってまいります。
関西のビアパブ5店舗を、“リアルエール”をバトン代わりにラリーする、年に一度のイベント『リアルエール・マンス』。
普段は入荷しない、特別なリアルエールをぜひこの機会にお楽しみください。
そもそも、リアルエールとは何なのか?
簡単に表現するなら、“炭酸のないビール”なのですが、それだけではありません。
“生きているビール”
“お店が育てるビール”
“紅茶のように楽しむビール”
“通好みのビール”
“開栓して最初に飲むのと、売り切れ間近の最後に飲むのと、印象の異なるビール”
さまざまな捉え方ができるビールなのです。
エニブリュでは、ヤッホーブルーイング(長野)の「よなよなリアルエール」や「東京ブラック・リアルエール」、箕面A.J.Iビール(大阪)から届く都度銘柄の変わるリアルエールが、いつもラインナップされております。
2月18日(土)から24日(金)までは、普段品揃えしないリアルエールも入荷いたします。
入荷予定は
[2/16(木) 今日飲める21種類の樽生クラフトビール&日本酒]の項をご覧下さい。
【リアルエールの歴史】さて、リアルエールというビールの種類は、いったい何なのでしょうか?
先ずは「リアルエール」という言葉が広まったところから話をおこしましょう。
わざわざ「本当のビール(エール)」と謳うからには、勿論そこに理由が存在するのです。
イギリスでの話。
“ある理由”を危惧した四名のジャーナリストが1971年にグループを結成し、伝統的なビール(エール)をつくっていた醸造所が閉鎖されるたびに、その町へ出掛けて“葬式”を行ったことが、地元の新聞に大々的に取り上げられました。
伝統的なエールをつくっていた醸造所が閉鎖されたのは、1970年代に取り扱いの容易な「ケグエール」が多く出回ったことが背景にありました。
そうした“葬式”を繰り返すことで「大手メーカーのエールは伝統的なエールとは違う」ということをアピールし、それが知れ渡り、そのグループが「キャンペーン・フォー・リアルエール」と名をつけた(←正確には、改めた)ときに、初めて“リアルエール”という言葉が使われたのです。
四人のジャーナリストが危惧した“ある理由”とは何なのでしょうか?
その当時のイギリスのパブには“セラーマン”という職業の人がいました。
温度管理したセラーでビールを管理する人のことですが、平成の世にビアパブのビールを管理しているビアマン・森の仕事内容とはかなり異なります。
当時はビールのコンディション(味・風味・香り・状態など)が、セラーマンの腕にかなり委ねられていました。
ビアマン・森の仕事としては、いかに入荷したビールを劣化させないか、醸造所で手作りされたビールをお客様にそのまま最良の状態で届けるか、ということに重きを置いています。
しかしながら、セラーマンの仕事はお客様にビールを最良の状態でお届けするというよりは、「ビールを完成させる」ということが仕事だったと言っても過言ではないでしょう。
1950年代のビールは大半がこのセラーマンの腕に委ねられていたのですが、パブのセラー(貯蔵庫)で熟成されることを前提に、醸造所(工場)からエールが届いていました。
ゆえに、熟練の職人であるセラーマンが一週間以上の日数を費やして、熟成させたのです。
では、どんなビールがセラーマンの手に委ねられていたのでしょうか?
セラーマンの手に委ねられたビール(エール)は“カスクコンディション・エール”といわれるものでした。
「カスク」とはビールの大容量容器(運搬用)であるとともに、二次発酵と熟成を行うものでもありました。
容器の素材はオーク材、もしくはステンレスで、これに一次発酵を終えたビールを詰め、ビール工場から出荷されていました。
出荷されたビールはまだ完成していません。パブでセラーマンが熟練のコンディショニング(調整)を行ってから、お客様に提供されていました。
ビール評論家として有名な故マイケル・ジャクソン氏は“カスク・コンディション”ではなく“パブ・コンディション”(パブでセラーマンによってコンディショニングされる)と言い換えるべきと主張していたほどです。
セラーマンの手によって完成するビールは、セラーマンの力量に委ねられており、パブによってビールの味わいは微妙に変化する、言い換えれば同じセラーマンの手でコンディショニングしても日々違う味のビールになり、同じようにはならなかったのです。
さて、話は四人のジャーナリストが危惧した“ある理由”に戻ります。
イギリス以外の国では、あらかじめビール工場で熟成を終えた後、濾過・熱処理を施したうえに炭酸ガスを充填することで保存性を高めたケグ・エールが普及していきました。
英国大手ビールメーカーも1950年代終わりから1960年代初頭にかけて、扱いが容易なケグ・エールに切り替えていきました。
その結果、コンディショニングが必要なカスクから、扱いが容易なケグ・エールに切り替えるパブも続出しました。
ケグ・エールの登場によって、カスクコンディション・エールの醸造所は次々と閉鎖を余儀なくされました。個人経営の醸造所やマイクロブルワリー(小規模醸造所)はケグ提供の設備を持っていなかったり、設置できなかったりしたからです。
1950年に600社あったといわれる醸造所も、1970年には200社まで減少しました。
まだ熟成していないビールをカスクに詰めて出荷し、パブでセラーマンの手でコンディショニングさせて完成するビール~イギリスの伝統的なエール~はほとんど消滅寸前に追い込まれたわけです。
四人のジャーナリストが危惧したのは、この伝統的な慣習の消滅でした。
イギリスの伝統的なビールの慣習が消滅寸前という状況を危惧した四人のジャーナリストがとった行動はこうでした。
1971年に「カスクから飲むビールを守る会」を結成し、伝統的なエールを作っていた醸造所が閉鎖されるたびにその町へ赴き、“カスク・エールの葬式”を行いました。
それが新聞で大々的に報じられ、それを繰り返すことによって大手メーカーのビールと伝統的なエールは違うということが広く知れ渡りました。
同会は1973年に「キャンペーン・フォー・リアルエール」と名前を改め、カスク・コンディション・エールこそ本当のエールだという主張を込めて「リアルエール」という言葉がこのときに初めて使用されたのです。
現在のリアルエールは、酵母が発酵中につくり出した炭酸ガス以外のガスが含まれないビールのことで、簡単に言ってしまえば炭酸のないビールなのですが、真意は樽の中のビールそのままの味わいを楽しむスタイルなのです。
長くなりましたが…
ビール通がたどりついた、究極のビール“リアルエール”を楽しんでください!
(文章/森)
■■■■■【イベント情報/お知らせ】(最新更新2012.2.16)■■■■■
やっぱりやります!
関西5つのビアパブラリー!★『リアルエールマンス2012』★
関西を代表(自称)するビアパブ五店舗がリレー形式でリアルエールの素晴らしさをお届け。
今回は1月28日(土)からスタート。
見事全店制覇した強者にはリアルエールマンス・オリジナルグッズ(只今製作中)が!
全店制覇を達成するためにも肝臓を鍛えてぜひご参加ください。
詳細はこちら →
http://ameblo.jp/eni-bru/entry-11132892951.htmleni-bru×富士桜高原麦酒★『春のヴァイツェン祭』★
【開催】
2012.3.2[金]~3.9[金]※ビールがなくなり次第早期終了もあり
[エニブリュに富士桜高原麦酒の超人気小麦ビールが大量入荷!]●ヴァイツェン
●デュンケル・ヴァイツェン2011
●チョコレート・ウィート2011
●森のヴァイツェン2011
●プレミアム・ヴァイツェン
●ヴァイツェン・ボック2011
※富士桜高原麦酒ヴァイスビアシリーズがこれだけ集まるのは超レア!
ブルワリーの最終樽もたくさん。この機会を逃すと飲めないビールばかり!!
[ランキング参加中です! クリックよろしくお願いします!]