第13回エンゲル・松江記念市民音楽祭は、先日速報しましたように、2012年5月19日(土)に徳島市のあわぎんホールで開催され、約550名ものご来場を頂き、大成功でした。皆様に感謝申し上げます。写真をいくつか掲載して演奏会の様子を報告します。

 まず、当日午前中に行われたリハーサルの様子です。奥村智洋さんがゲストコンサートマスターとして演奏の要となり、すばらしい音色がホールに響きわたりました。

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 リハーサルでは時間が足りず、全曲を通すことはできませんでした。特に、後半の数曲は省略していきなり本番を迎えることになりましたが、ほとんどが毎年演奏している曲なので、それほど不安はありません。個人的には、新曲の椿姫がちょっとだけ不安でしたが、リハーサルで前日よりずっとうまくできたように感じて、これで何とかなると確信しました。

 定刻の13時30分、昨年の2倍以上の来場者を迎え、いよいよエンゲル・松江記念市民音楽祭が始まりました。

第一部 子供邦楽演奏
 エンゲル・松江記念音楽祭では、ドイツ兵俘虜たちと徳島の人々が共同で演奏会を開いた「和洋大音楽会」を再現し、毎回最初に和楽器の演奏を行っています。今回は「阿波の民謡を学ぶ教室」の中学生4人が三味線を演奏しました。曲目は次の通りです。
越後獅子より、二人椀久より、チンチリレンの合方、盆の流し唄、阿波麦打ち唄、さわぎ、阿波よしこの 
 阿波踊りに欠かせない三味線は、昔から徳島では特になじみ深い楽器です。大正時代のドイツ兵俘虜たちも幾度となく三味線の演奏を聴いたはずです。

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 本番では写真を撮れなかったので、ここではリハーサルの写真を載せました。本番では先生がいろいろなお話をしてくれました。今回出演した皆さんは小さい頃から熱心に練習を続けて、見事な演奏を聴かせてくれました。アンケートの結果も素晴らしい演奏に感心したというコメントが多く、たいへん好評でした。

第二部 徳島エンゲル楽団・合唱団演奏会
 舞台配置換えのためしばらく休憩を取った後、徳島エンゲル楽団の演奏が始まりました。まず最初に、ドイツ兵俘虜と徳島の人々との友好的交流が忘れられかけた第二次世界大戦後に、板東俘虜収容所跡の引揚者住宅で暮らしていた高橋春枝さんが偶然草に埋もれたドイツ兵俘虜の慰霊碑を見つけて地域の人々とともに清掃と献花を続けたことをきっかけに日独交流が復活したことを感動的に歌う「友愛の花」を演奏しました。この曲の作詞は高橋春枝さんのご子息の敏夫さんです。続いて、美しき天然や荒城の月など、当時の日本の歌を演奏し、徳島エンゲル楽団がエンゲル氏に指導を受けたドナウ川のさざなみなどの西洋音楽の名曲の数々につなげました。

半分ほどプログラムが進行した後、奥村智洋さんの独奏が行われました。団員はそのままステージに残り、奥村さんに注目しました。まず徳島の作曲家南能衛氏を記念して村祭りが演奏された後、最近CDが発売されたバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第一番からアダージョとフーガが演奏されました。写真がないのが残念ですが、すばらしい演奏に、ステージ上の団員も魅了されました。

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 これらの写真は、プログラム最後のラデッキー行進曲の時のものです。観客が指揮者の合図を受けて手拍子をするのが慣例になっています。今回も指揮者がわかりやすく指示し、手拍子のタイミングや強弱を調節しました。

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 すべての演奏が終わり、大きな拍手を頂きました。花束は、特別出演の奥村さん、指揮者および楽団と合唱団のメンバーがそれぞれ受け取りました。チェロのMさんは、大正時代の初代徳島エンゲル楽団に在籍していたメンバーのお孫さんです、と紹介されて花束を受け取りました。(正しくは過去の記事で紹介したように「曾孫」さんだそうです。ここをクリックしてください。) なお、今回写真を提供して頂いたOさんも過去に何度も出演しているメンバーですが、やはり昔のエンゲル楽団メンバーのお孫さんとのことで、エンゲル楽団は少なくとも2人の"子孫"に引継がれているということになります。

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 最後に、楽団代表の御礼の言葉です。過去最高の来場者を迎えた今回のエンゲル・松江記念市民音楽祭の大成功について、団員一同を代表して感謝の言葉が述べられました。

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 エンゲル・松江記念市民音楽祭は、すべての運営を楽団代表をはじめとするメンバーの自主的活動で行っています。徳島エンゲル楽団の活動に今後ともご支援をお願いします。
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