東京でリンゴ病大流行

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東京都が警報をだしました
リンゴ病が大流行です
5年周期の流行というウイルスなのですが
前回は2011年です
今年は
予定通りのリンゴ病の流行です

さて
妊婦さんへの感染ですが
もちろん普通に感染してしまいます
それほど心配しなくとも良いのですが
やはり
ウイルス感染ですから
そのウイルスが胎盤を通して
臍帯を通過して
胎児へ移行すると
そこで何か悪さをする可能性が少し有ります

時に胎児水腫といって
胎児全身が浮腫んだりして
ちょっと厳しい状況が生じる事もあるのです

残念ながら
ワクチンもなく
治療法も無しということで
家庭内でリンゴ病と解っている方との
接触は避けるべきなのですが
これも
ウイルス感染の問題なのですが
潜伏期間での感染力も強いので
防ぎようが無いというのも現実なのです

私たちの対応としては
妊婦さんの採血をして
すでに抗体を持っていれば
既往感染ということで大丈夫
もしも抗体を持っていなければ
2週間後くらいに2回目の採血をして
実際に今回
リンゴ病に感染したか確認をします

やはり妊娠中の感染は
いろいろな意味で心配になるので
罹患しない事を
祈ります

感染しても
慌てずに相談お願いします

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切迫早産での入院01

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もしも
妊娠28週で
子宮の収縮が頻繁にあり
子宮の頸管が短くなり
子宮口も開き出して来たら
大変です

そのまま陣痛になってお産が進めば
本当に大変です
よってこのような場合
入院にて子宮収縮抑制剤
ウテメリンの点滴となります

さて
この入院
症状によっては36週まで
つまり9週間も入院することになるのです
それはそれは
いろいろな意味で大変です

大変さ
1 家族とくに子どもがいればその面倒は誰がみるのか
2 入院中とにかく退屈
3 場合によってはシャワー トイレなどが制限される
4 長期入院にて体の筋力が落ちる
5 経済的に負担
6 仕事をもっていれば急な入院にて職場への負担

などなど
挙げればきりがないのですが
とにかく
入院中はストレスが溜まります

ストレスによって
妊婦さんによってはかなり攻撃的になったりもします
気持ちは解ります
時に毎日泣かれる妊婦さんもいます

私が産科医になりたてのころは
ベッド上安静と言って
シャワーなどはもってのほか
トイレもベッド上で
尿瓶を使って
なんと排便もベッド上でいうこともありました
もう
そのような非人間的な治療は
効果と見合わないということで
していないと思いますが

まあ
それはそれは悲惨でした
ベッド上での排便や排尿って
通常は個室ではなく4人部屋なので
とてもとても悲惨な状況です

エナでも
長期に入院する場合があるのですが
そこまでの安静度を求めることは
しないのですが
見ていて
家族の負担が本当に大変そうです
急に主婦がいなくなるわけですから
本当に大変です

できるだけ入院期間を短くするために
ウテメリンの点滴を可能な限り短期間にしてみるのですが
これが
点滴を止めると
やはり子宮の収縮が復活してしまうことが
多いのも現実です
それだけ
ウテメリンの点滴は効果があるという事でしょう

日本では早産が増加しています
防がなければいけない疾患です
しかし
まだまだその対応が不十分であることも
事実です
また実際に
そもそも
早産を防ぐことが出来ない可能性もあるのです
いずにしても
切迫早産での入院は避けたいですね


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切迫早産

まだ産まれるには早い時期に
具体的には37週未満に
産まれそうになる事
つまり
子宮の収縮がおきてしまって
お産が進みそうになる状況

切迫早産
早産が切迫している

妊娠でもっともよくみられる
合併症です

もしも25週で産まれてしまうと
赤ちゃんは600gくらい
33週で産まれると2000gくらい

どちらも早産
早産には
当然深刻な早産
つまり
25週でうまれてしまうと
新生児治療室での長期入院が必要で
色々な合併症が起こる可能性もあり

何とか
この早産を防ぎたいというのが
産科全体の意思

さて
結果的に早産になってしまった妊婦さんの
傾向として

日本独特の因子が指摘されました
それは

「パートタイマー」の妊婦さんは
早産しやすいという現実なのです

なぜ
パートタイマーの妊婦さんが
早産しやすいのか?
いろいろ議論があると思いますが
はっきりとした理由が解りません

パートタイムという仕事のストレスが激しいのか
あるいは
過酷な労働環境があるのか
あるいは経済的に余裕がないのか

いろいろな解釈があるとは思うのですが
そのような結果になっていました

基本的になかなか早産は防ぐ事ができません
一度陣痛が始まってしまえば
それを止める事はできないのです
ですから
陣痛が始まる前に
何らかの対応をする必要があるのですが

その対応も
世界的に見れば
効果のある治療法が
しっかりと確立されているわけではないのです

日本では
ウテメリンという
子宮収縮抑制剤の点滴をしながら
比較的長期入院をします

実は海外では
この対応はほとんどされていません
おそらく
こんなに頻繁に妊婦検診をしないし
日本のように
何かあれば病院がすぐに診てくれるということが
困難なのです

よって
諸外国では
切迫早産での長期入院はほとんどないのです

本日の要点は
パートタイマーの妊婦さんは
早産になりやすいということ
これ頭のどこかに書き込んでください

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