先日のコロンビアからのニュースは
なかなか凄かったですね

82歳の女性がお腹が痛いということで
病院を受診
腹部レントゲンを撮ると

なんと
お腹の中に
明らかに胎児がいるではないですか
もちろん
胎児はすでに亡くなっているのですが
レントゲンの写真を診る限り
おそらく2000g以上はあったかなという
しっかりした胎児です

さて
何が起きていたのでしょうか?

事の発端は
子宮外妊娠です
しかもかなり稀な腹腔内妊娠

通常ほとんどの子宮外妊娠は
卵管に妊娠します
卵管は細いので
妊娠8週くらいの大きさになると
その卵管が破裂して
大量に腹腔内へ出血
急性腹症として救急的対応
開腹手術あるいは腹腔鏡手術になります

ですから
卵管での子宮外妊娠は
そんなに週数が経過しないうちに
終わりを迎えます

しかし
今回の腹腔内妊娠は
これはとても厄介です
個人的には経験ないのですが
もしも
妊娠の中期くらいに初めて診ると
おそらく
これが腹腔内での妊娠であるという診断は
そこそこ難しいらしいです

しかし
日本の場合
妊娠反応が陽性にでたら
かなり早い段階から産科を受診するので

子宮内に胎嚢が見えないということで
診断はつくでしょう
問題はその後です

腹腔内妊娠の場合
着床する部位によって
例えば腸管にあるいは腹膜に
着床してしまうと
手術で摘出するにも
かなり大掛かりな手術になります
残念ながら
子宮外の妊娠では
胎児は生存の状態で産まれる事は
ほぼ不可能なのです

今回このコロンビアの82歳の女性は
この稀な腹腔内妊娠
それがどんどんと成長し
30週くらいは経過しているような大きさまで生き延びて

やはり
最期は胎児の心拍が止まり
胎児死亡の状況になったのでしょう
通常
腹腔内でこの状況が生じれば
当然
何らかの激烈な症状
腹痛だったり
しかし
その症状を放っておいたのか
あるいは症状がなかったのか

いずれにしても
この妊娠30週くらいの胎児死亡の状況を
42年間続けたことになります

一体腹腔内で
その後何がおきたのか?
興味有ります

腹腔内に破水はしたのか?
胎盤の付着はどこだったのか?

とにかく何らかの理由で
亡くなった胎児は
母体へ母になるこの女性に迷惑を掛けないように
静かに
ゆっくりと
自らミイラ化していったのでしょう

記事には石灰化とありましたが
たしかに37度くらいの
ウエットな環境でミイラ化するとは
思えないので
石灰化が適切な表現なのでしょうが
それにしても
石灰化するって
かなり長時間を要する訳で
その間に
母体への何らかの
良くない症状が出るはずです

それを
引き起こさなかった
引き起こさせなかった
この赤ちゃん
このお母さんから
離れたくなかったのでしょう
そして
この赤ちゃん40歳を母親のお腹の中で
向かえ
母親も82歳
そろそろ人生の終焉を迎えるにあたって
その前に
お腹の中からでなくちゃということで
母親に合図を送ったのでしょう

40年間
ありがとう
という40歳の赤ちゃん?の
言葉が聞こえます

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リステリアだけはダメです

テーマ:
リステリアだけはいけません
是非とも感染は避けたいです

リステリア菌とは自然界では広く分布しています
鳥類
魚類
昆虫
糞便
生乳
食品
土壌

このリステリア菌に感染すると
やはり下痢嘔吐発熱
悪化すると筋肉痛や悪寒

健康な人でももしも感染して症状が出ると
命の危険に曝されます
さらに
このリステリア
免疫力のおちている相手
例えば

妊婦さん

残念ながら
リステリアは妊婦さんを好むのです
つまり
妊婦さんはリステリア菌に感染しやすいのです

妊婦さんが感染した場合
悲惨な結果が待っています
多くの流産早産死産が起きます
無事に生まれても
赤ちゃんの髄膜炎や神経の障害も残る可能性があります

さて過去のリステリア大量発生の事例です
セロリ 2010年
ある種のメロン
これは米国で発生ですメロンにリステリアが大量に発生していて
それを食べた大人のうちなんと29名が亡くなっているのです

スプラウト
これも2008年に大量発生

加工肉でも2005年に大量発生

リステリアで厄介なのが
なかなか感染源を特定できないということ
それは
潜伏期間がとても長く1ヶ月くらい潜伏することもあり
実際に1ヶ月前に何食べたかなんて
特定することはほぼ不可能

これらを総合的に考え
何をどのようにしたら
リステリア菌をさけることができるのか?

大変残念ながら
完全に回避することは不可能に近いです

つまり
2010年のセロリの時も
誰が今年はセロリが危ないなんて
解りようがないのです
つまり
予測も予知も
する事が出来ず
さらにあまりに広範囲に常在するので
本当に
こうしたらリステリアから逃れれるよという
法則も方程式もないのです
お手上げです
祈るばかりです

しかし
過去の事例から
生乳をつかったチーズ
それも低温殺菌されていない生乳

でも
この旨そうなチーズが低温殺菌されているか否かなんて
わかりっこないのです
でも
生乳からのナチュラルチーズは警戒です

さらに
日本ではあまりというかほとんどポピュラーではない
ターキーハムをつかったサンドウィッチ
これも避けるべきなのです


幸いリステリアは強烈な菌なのですが
避けようが無いという

ほぼ
あきらめの域です
かからない事
当たらない事を祈るしかないのです

これを読んでくださっているあなたへ
本日は
リステリア菌はとても恐ろしいという事は
解ったと思います
しかしそれを避ける手だては無いということ
つまり
ほぼ運まかせ

まあ
人生そんなものですよね

皆さんが
リステリア菌に当たらないこと
祈念して止みません
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昨日も書きましたように
妊娠中に食べてはいけない食品は
食品自体ではなくて
それに付随するそれに寄生している
それに感染している

ウイルスや細菌や寄生虫

これらに感染することが問題だということ
つまり

生卵に何の罪もないのです
悪い奴らは
その生卵についている
サルモネラなのです

しかし
こんな事を言うと
多くの食べ物が
多少なりの細菌やウイルスがくっついているのが
現実です
であれば
妊婦さんが口に出来る食べ物は
かなり限られてしまうのですが

そこは
やはりある程度アバウトに考える

サルモネラ
大腸菌
カンピロバクターは
それほど神経を研ぎすませる必要はない
これらの細菌性あるいはウイルス性胃腸炎
誰しも経験のある事

胎児への直接的な影響もないでしょう

つまり少しだけ用心する
それくらいで良いのです
その用心の仕方が
またちょっと問題なのですが
つまり
昨日
鮨について
どこで
どの店で食べるか
これが重要な要因になってくると
書きました

乱暴に言えば
安い居酒屋で出される
お刺身は避けるべき
あ++++
言ってしまいました

信頼のおける店で
信頼のおける人の
鮨であれば
それらの感染症にかかる確率が
ぐんと減るでしょう

さて
問題になる
避けなければいけない
感染症の一つ

トキソプラズマ

これは
万が一妊娠中に初感染してしまうと
胎児へ直接的悪影響が出る可能性があります
先天性トキソプラズマ症
これは是が非でも避けなければいけません

その前に
妊娠していない人がトキソプラズマに
感染しても
実はそんなに問題になることはないのです
多くの人は無症候性です
つまり症状は出ません
出てもインフルエンザの軽い症状のような感じです

実際に
3-4割の成人は
すでにトキソプラズマに感染しています
採血で調べればすぐにわかるのですが
かなり多くの人はすでに感染して抗体を獲得しているのです
そうであれば
妊娠前に感染して抗体を持っていれば

まったくトキソプラズマに関しては心配ご無用です

時々
外来で
トキソプラズマ抗体を検査して

陰性

つまり感染既往が無い
陰性ですと伝えると
ほとんどの妊婦さんは
喜ぶのです
よかった!感染していないって

でも
これまったく違って
陰性でれば

え++陰性ですか
ということは
これからトキソプラズマに感染する
可能性があるということですね

そうなんです
検査時に陰性であれば

とても心配なのです
だって
これから感染する可能性があるからです
もしも検査時に
すでに抗体を持っている
感染した事がありますよってことになると

ラッキー
ということは
もうトキソプラズマには
かからないんだ
ということで

陽性であるということは
良いことなのです

そこで
トキソプラズマの感染ルートは?

洗っていない野菜や果物についている
火の通っていない生肉
ネコのトイレから

これらを考えると
野菜や果物は洗ってさえいれば
トキソプラズマ感染を避ける事ができる

肉についても
妊娠中はしっかりと火を通せば問題無し
ネコのトイレ掃除は避ける

そんな感じで
ほぼ8-9割がた
トキソプラズマの感染は回避できる

それほど難しいことはないと思う
もしも
すでにトキソプラズマの抗体もっているのであれば
そんな心配はご無用

以前ヨーロッパの有名な生ハムが感染源とされていのですが
現在では
しっかりとこのトキソプラズマフリーの豚生ハムとなっているので
実際には
ほぼ感染源にはなっていません

これも
ちゃんとした本物のプロシュート
あるいは本物のハモン
これらを
ちゃんとした店で食することによって
生ハムからの感染は回避できるのです
しかし
怪しげな店で怪しげな生ハムを食すると
感染の可能性はぐんと上がります

本日もちょっと長くなってきたので
明日

一番ヤバイ敵

リステリアについてお話します
これは
本当にヤバイです

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