2008年BOOK#3 成功する 新規事業戦略 ~トップダウン・アプローチで新規事業を創出する~
マーケティングや経営戦略の本が多く並ぶ中、
新規事業にフォーカスした本が2冊だけありました。
そのうちの1冊。
- 成功する新規事業戦略―トップダウン・アプローチで新規事業を創出する/日沖 健
- ¥1,890
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ツボを突くように、新規事業を立ち上げべき企業の背景・前提から、
オペレーション及び、撤退の評価に関しても論じられている良書です。
対象は、既存事業をある程度させていて新規事業を考える
経営トップ向けですが、自分みたいに社内制度で提案するような
タイプの人間にも十分すぎる程役立ちます。
腑に落ちる点が満載です。
というターゲットなので、特にテーマとしては、
「トップダウンアプローチによる新規事業創出」と
「本業に近い規模感の事業の創出」にフォーカスされて
書いてあります。
自分としては、どちらかというと立ち位置的に
ボトムアップアプローチの立ち上げのコツが気になりますが、
本書がフォーカスしているトップダウンアプローチと対比的に
書かれている為、十分得るものがありました。
そもそも、自分の中でしょっちゅう考えていた、
トップダウンアプローチとボトムアップアプローチの
性質の違いを明文化している事にかなりの気づきを得ました。
---以下、ハラオチポイント。(満載です。。。)-----------------------
★たいていの新規事業は魅力的ではない。
新規事業はもともとリスクが大きく、大きな事業に育つ確率は低い。
(それを認識する事。)
★新規事業というと、どの「ターゲット」「ビジネスモデル」という
議論になりがちだが、企業が進むべきビジョン・ドメインの中で
新規事業はどういう役割を果たすのか、という点を根本的に
考えなおす必要がある。(旧態企業に関しての話ですが)
★企業が成長するには、内部的な強みに注目するか、外部の市場機会に
注目するか、という2つの戦略の基本発想がある。
典型的な日本企業は、強みに注目したアプローチをとっている。
それが、市場環境が変化する時代に新たな市場機会を見逃す事につながる。
(⇒マーケティングの重要性)
★強みは、わかっていても他社が模倣できない状態が理想。
(⇒当たり前ですが。。重要。)
★自らの努力、苦労を減じるため、納得できないまま妥協的に安直に
他の組織と提携するような事はしてはならない。
(※『セコムグループが実施すべき事業の憲法』より。納得。)
★ダイナミック・シナジー(※既存事業の製品・市場から遠い分野に
敢えて進出することで、新たに創出されるシナジー。
セブンイレブン⇒セブン銀行の事業展開の例)
★戦略は徹底することが重要であり、中途半端な状態がよくない。
「われわれは何でもできます」というどっちつかずの企業は、
「われわれはこれしかできない」と戦略を徹底した企業に敗れ去る。
(⇒これは自分の弱点なので意識せねば。。)
★「事業に対する見方」の違い
(※1 大企業の従業員にとって年商3億円というちっぽけな事業だが、
企業家や零細企業の経営者にとってはビッグビジネス。)
(※2 個人の企業家にとってはブルーオーシャン(青い海)に見えても、
中堅・大企業から見るとブルーポンド(青い池)に過ぎない。)
☆自分を含め、この視点の欠如が、ボトムアップアプローチで
起こりがちな気がします。。
(派生逆説)
中堅・大企業では、複数の事業を包括できる広めの
ドメインを定義するべき。そして、広がりを持った事業ドメインの
中で個別の事業を探すというプロセスが必要。
★合理性の罠の超越。新規事業成功時のパターン。
1.トップの強力なビジョン。(スタンダード)
2.パラノイア。(掟破りの行動)
3.偶然やミス。(3Mのポストイットの事例)
★VRIOのフレームワーク。
(※経営資源が競争力の源泉となる独自の能力まで
高められているかどうかを分析。)
Value(価値)/Rareness(希少性)/Imitability(模倣性)
/Organization(組織)
★経営資源の偏在
(※本業の汚染と、新規事業への資源注力のジレンマ)
・既存事業による優秀な人材の囲い込み
⇒トップが介入して動かすべき。
・本業の協力(サポート)が積極的に行われる環境を作るべき。
★推進者に必要な能力
・事業展開に必要な情報を収集し、分析する能力。
・事業アイデアを作り出す発想力、事業センス。
・社内外のネットワークを活用し、資源を統合する能力。
・マネジメント能力。メンバーに影響を及ぼして計画/実行
/統制のサイクルを管理し成果を実現する能力。
・発信、説明するコミュニケーション能力。
★事前の予測よりも事後の評価
★顧客獲得
①対象顧客の絞込み(絞り込んだ層以外をあえて切る勇気)
②低コストアプローチ
★ボトムアップアプローチで成功している企業は多くない。
⇒①成否を決めるのは、人。起業家的な従業員の質と量。
②事業の実現を貫徹する強い意思。
※トップダウンでは適切な組織環境を整備してくれる事が
多いのに対して、ボトムアップは、まず関係者の協力が
得られない状況において、全ての困難を引き受けて事業を
作り上げる必要がある。
★事業が生まれる為の組織風土の条件
①失敗を許容し、挑戦を推奨する組織風土
(⇒挑戦が無いところに成功は無く、挑戦が無い事が失敗。)
②成果実現を要求する規律と仕組み。
③トップ(経営陣)のサポート
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総括としては、基本的ながら更に自分が意識しないと
行けない点として、もっと「経営トップの視点」で新規事業を
企画・創出しなくてはならない、という点です。
(あらためて書くと当たり前の事なので、
こう書いている時点でお恥ずかしい話ですが…)
トップの視点で、ボトムから提案、という感じでしょうか。。
ボトムアップアプローチである社内新規事業プランコンテスト
などで出る内容は、独創的なアイデアや、市場自体が新しい内容だと、
短期的視点では、結局しばらくマーケットや事業規模感が
小さいまま進むので、既存事業との対比で、その企業から見て規模的に
やる必要のある事業になかなか見えず、撤退の流れになって
しまう事が多いのかな、という事を読んでいて改めて感じました。
また、サイバーエージェントが本書の最後の方で出てきたのは
驚きました。
読んでいて感じたのは、手前味噌な感じになってしまいますが、
サイバーエージェントは、トップダウンアプローチと
ボトムアップアプローチと更にラボ的(イノベーション)に
事業が生まれていて、環境も上記のポイントを押さえるが
ごとく作られていて、環境面においては相当秀逸だと思います。
自分もこの環境に惹かれて入社しましたが、入社時から自分の
目標だった新規事業の立ち上げを早く成功させたいと思います!
日々勉強、日々実践という事で。。
以上、長文でした。







1 ■無題
コメントありがとうございます。
この本読んでみます。