一昨日、かなり辛口な「K2」批評を書いて、皆を怒らせていないか、正直やや不安でしたが、同意は得られなかったものの、取り立てて批難もありませんでした。
心配ご無用、今日の記事は危険な要素は含んでいませんので読んでいただいても大丈夫です。
ひとえに、作品の鑑賞というのは、どこにポイントを置くかによって、その価値観が個人個人随分変わってきます。
わたしの場合は、先の記事にも書きましたように、映画をこよなく愛していますから、どうしても作品の持つ光と影、そして空気感をとても大切にしています。
横道にそれますが、少し映画鑑賞についてのこだわりを・・・
映画と一口に言っても、どちらかというとクラシック通なので、古き良き時代のアメリカンノスタルジーを、トーキー以前の無声映画を好んでいて、粒子の荒い、白と黒の点描の中から、物質のなかった時代に、創意工夫で映画を作り上げていった先人達の思いを感じます。
また劇場で映し出されるフィルムというのは、DVDのホームシアターでは得られない独特の陰影を表現します。
白黒映画の黒は深く、どこまでいっても深い闇なのです。
この闇を楽しむための空間にかつては足しげく通ったものです。
光もまたしかり。若い才能のパッション溢れるアートシアター系の映画にどれだけうちのめされたことか・・・・・
回を重ねるほど、その良さを認識して、さらに色々な事がわかって来る。
これは映画に限らず何においても同じことでしょう。
今回初めて舞台鑑賞をして、舞台の臨場感を感じきれなかったと先の記事に書きましたが、批判というより、わたしの未熟さが原因だともいえるでしょう。
舞台は舞台の入り方、空気の読み方というのが必ずあるはずだと思っています。
あまりに会話部分の些細なことに注力しすぎて、大切な部分を見過ごしてしまったのかもしれません。
二、三日経ってふとそんなことを考えるようになりました。
劇場に入る前、友人との話で、彼女は草なぎさんが結わえるロープの結び方を片時も目を離さず見ていたと言います。そしてノーカットで見る事ができたその仕草で、舞台鑑賞を堪能出来たのだとか・・・
面白いなぁ~人の見方って・・・・
彼女は決して他人の意見に流されないどころか、自分の見たもの感じたものをが一番だと信じています。
私の理論など時にコテンパンにやっつけられます。
しかし素晴らしいことだと思います。
どうか自分の目と感性を信じて「K2」を楽しんでください。
先の友人ではありませんが、フェチ度が高いほど他人とは違った楽しみ方が出来、ディスカッションするときに大いに盛り上がります。
今回の舞台は視覚的に非常に情報が少ないですが、その中に見落としがちな凄いのもが隠れているかもしれませんよ。