和歌山市の加太に「おばあちゃんの裁縫箱」が誕生しました。
そこは、20年ほど前までは、織布工場でした。ピーク時は、日本で初めてのジャージ素材をてがけ、「カネボウジャージ」として一斉を風靡したそうです。

しかし海外の安物に押され、社長は工場を閉じる決心をし、晩年は社会奉仕活動を熱心にされたのち、2年前に他界されました。

工場跡と倉には、精魂込めておられたこだわりの高級生地が沢山残されました。

その生地の処分を思案していた妻の千草さん82歳が、洋裁上手のよしこさん65歳の協力を得て、「おばあちゃんの裁縫箱」を立ち上げたのです。

Emilyの取材メモから こちらが、その製品。ポリエステルのジャージなので、割烹着やエプロンに変身。
また、10年着ても着崩れしない、高級綿を用いたオーダーTシャツは秀逸です。
とにかく、身体を合わせることしか考えられない既製品とは違い、オーダーでTシャツができるなんて、素敵だと思いません?

パッチワークの製品もあったりして・・・
Emilyの取材メモから

コンセプトは何でも作ります!昔、おばあちゃんが裁縫箱を出して針仕事をしていると、お孫さんが取り囲んで、覗き込んだり、ちょっとやらせて!っていうシーン、懐かしくないですか?
そんな風に、加太の「おばあちゃんの裁縫箱」に色んな世代の女性が集まって来てくれるのが夢なんだそうです。

素敵~

そういえば、明治生まれの私の祖母は、生前、私がピアノのお稽古をしている隣の部屋で、水戸黄門の歌を大きな声で歌いながら・・・

↑実はこれ、すごい芸当。私がつられて弾けなくなるちゅうねん叫び思い出した!

夏は浴衣、冬は綿入れ、時には私のお正月の着物も・・・作ってたなあ・・・懐かしい