2008-05-26 21:54:49
有吉佐和子3つの「川もの」
テーマ:BOOKs
有吉佐和子の著書に『川もの』と呼ばれる4つの作品があることは以前「有田川」の感想とともに述べました。その4作品とは「紀ノ川」「有田川」「日高川」と「鬼怒川」です。
このうち和歌山の川がテーマとなっている「紀ノ川」「有田川」「日高川」は、以前から必ず読んでおきたいと思っていました。
「有田川」に続いてamazon古書を通じてこのほど手に入れたのが、「日高川」です。
なんと発売当時490円の定価だった「日高川」が最安値で6500円
もしたので、購入するまでに半年ほど悩みましたが、結局買ってしまった。
「日高川」は有吉佐和子代表作「紀ノ川」より7年後、「有田川」の1年後の昭和41年に出版されています。明治、大正、昭和とそれぞれの時代を生きる3代の女性を描いた「紀ノ川」や、みかん作りを天職とする逞しい女性を主人公にした「有田川」にはなかった、官能的な表現から小説が始まり、少々驚きました。

これで、和歌山県内の「川」は読破。3作品を読み比べてみると、整然と美しい表現が並ぶ「紀ノ川」は確かにインパクトがあり、今でも「代表作」として読み続けられている理由がわかるような気がします。しかし、今回読んだ「日高川」は、是非女性同士で感想を語り合いたくなるような本です。男性にはあまり読ませたくないというのが私の感想。
それにしても、作家の取材力はすごい!
和歌山のことならかなり知っていると自負する私も驚くのは、その地独特の本当に細かい言い回しまで小説の中できちんと使い分けているところです。
紀ノ川では『さようでございますかのし。ほんならどうぞよろしゅうお伝えなして』
有田川では『千代やん、・・・やってよ。頼んどくで』『いん』と、この地独特の「いん=YES」の言い回しが出てきます。
同じ和歌山とはいえ、大事にされている祭りや、言葉はそれぞれ違い、今程調べるのも容易ではなかった時代に、細かく著わしている作家、有吉佐和子さんのどん欲な取材力に感服しました。
また、3つの川に共通する事件として「氾濫」があります。荒れ狂う川と決壊による水害の表現は、映像が頭に浮かぶほどリアルなのです。情景が次々と目に浮かぶ小説・・・読んでいて楽しく、豊かな気持にさせてくれます。
和歌山が生んだ女流作家、有吉作品をまだまだ読んでみたいものです。
このうち和歌山の川がテーマとなっている「紀ノ川」「有田川」「日高川」は、以前から必ず読んでおきたいと思っていました。
「有田川」に続いてamazon古書を通じてこのほど手に入れたのが、「日高川」です。
なんと発売当時490円の定価だった「日高川」が最安値で6500円
もしたので、購入するまでに半年ほど悩みましたが、結局買ってしまった。
「日高川」は有吉佐和子代表作「紀ノ川」より7年後、「有田川」の1年後の昭和41年に出版されています。明治、大正、昭和とそれぞれの時代を生きる3代の女性を描いた「紀ノ川」や、みかん作りを天職とする逞しい女性を主人公にした「有田川」にはなかった、官能的な表現から小説が始まり、少々驚きました。

これで、和歌山県内の「川」は読破。3作品を読み比べてみると、整然と美しい表現が並ぶ「紀ノ川」は確かにインパクトがあり、今でも「代表作」として読み続けられている理由がわかるような気がします。しかし、今回読んだ「日高川」は、是非女性同士で感想を語り合いたくなるような本です。男性にはあまり読ませたくないというのが私の感想。
それにしても、作家の取材力はすごい!
和歌山のことならかなり知っていると自負する私も驚くのは、その地独特の本当に細かい言い回しまで小説の中できちんと使い分けているところです。
紀ノ川では『さようでございますかのし。ほんならどうぞよろしゅうお伝えなして』
有田川では『千代やん、・・・やってよ。頼んどくで』『いん』と、この地独特の「いん=YES」の言い回しが出てきます。
同じ和歌山とはいえ、大事にされている祭りや、言葉はそれぞれ違い、今程調べるのも容易ではなかった時代に、細かく著わしている作家、有吉佐和子さんのどん欲な取材力に感服しました。
また、3つの川に共通する事件として「氾濫」があります。荒れ狂う川と決壊による水害の表現は、映像が頭に浮かぶほどリアルなのです。情景が次々と目に浮かぶ小説・・・読んでいて楽しく、豊かな気持にさせてくれます。
和歌山が生んだ女流作家、有吉作品をまだまだ読んでみたいものです。



