地球村研究室

厳しい地球環境制約の中で心豊かに暮らすには?沖永良部島で実践しながら考えたいと思っています!!


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 7月初旬、お誘いを頂いて尾瀬に出掛けてきた。尾瀬湿原から残雪の残る尾瀬岳の麓を歩き尾瀬沼に抜ける1泊2日の旅である。残念ながらほとんど雨の中の旅だったが、電話も繋がらない山の中で久々にゆったりとした時間を頂いた。昔は仕事として山に入っていた。お世話になっていた会社の原料調査で国内だけでなく中国をはじめ多くの国の山を歩いた。食べるものがなくて、冬眠中のカエルを食べたり、何日も雨に降られ、着替えも出来ず、小さな暖をみんなで分け合ったことも思い出す。地質屋は出来が悪いほど荷物が増えるし、そうでなくとも、石のサンプルを持ち帰るため、出かける時よりは必ず荷物が重くなる。根っから山派では無かったのかもしれないが、ついぞ山歩きだけを楽しんだという思い出は希薄である。加えて、10年以上もブランクがあり、皆さんにご迷惑をおかけするのではと、心配ばかりが先行する。ともあれ、倉庫の中から20年前の道具を引っ張り出し、いざ出発と相成った。

 尾瀬に着いて驚いた!!! 歩いている人たちが何ともカラフルで・・・・ 登山靴にも色がついている、帽子も雨具も・・・ こちらは20年前・・・ 完全に浮いている。装備も見せて頂いたが、みな軽くて使い勝手が良さそうである。

 2日間、何とか皆さんにも御迷惑をかけることなく、ゆったりとトレッキングを楽しませて頂いた。有難い経験であるし、何だか新しい楽しみを見つけた気にもなる。さてさて、僕は山派か海派か、しばらく自問してみようと思う。

 

最近面白い論文を見つけた。狩猟採集社会は約1万年前に定住・農耕社会へと移行した。狩猟採集に比べてはるかに重労働を強いられる農耕社会になぜ移行したのか、その理由は、集団社会生活の拡大による人口圧であるとか、自然資源の減少枯渇による安定的な食糧確保だとかを学生時代に学んだ。ところが、最新の研究によると、それは酒のせいだという。酒(ビール)を作るためには麦の栽培(初期は草の実)が欠かせない、そのために定住・農耕生活に移行した可能性が指摘され始めた。どうも、かなり説得力のある説らしい。酒のために重労働が不可欠の農業さえ受け入れたことになる。確かに類人猿と人類が枝分かれする直前に共通の祖先の体内でADH4というエタノール代謝が最大で40倍も速くなる酵素が新たに出現した。この酵素のお陰で熟しすぎて発酵が始まった果実を存分に食べられるようになった。「人類はビールを飲むために木から降りてきた」というのもうなづけるが、そのために暮らしの本質まで変えたのだとしたら、何とも人間の欲の深さは底知れぬものがある。

今、地球環境問題が喫緊の課題として議論されているが、例えば地球温暖化に大きな影響を与える二酸化炭素排出量はエコ商材が巷に大量に投入されているにも拘らずちっとも低下しない。これをエコジレンマと呼んでいる。それは、大量生産大量消費の構造には全く手を付けず、商材だけをエコに変えた結果、エコなエアコンだからもう1台、エコなテレビだから大型に、という具合に消費が伸びた結果である。際限のない快適性・利便性欲求からの離脱ができない結果であり、欲の制御が如何に困難であるかは、酒のために農耕社会へ移行した欲を考えれば、残念ながら納得もできる。

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が最近では頻繁に取り上げられるようになった。ピコ太郎や吉本興業まで動員して国内認知に躍起である。これは、2015年の国連総会で採択された2030年までの続可能な開発のための世界の約束であり、17の目標(本来はGoalsであり、目標と訳すのは間違い、お約束とでも考えた方が適当かもしれない)と169のターゲットから成る。先日、SDGsの社会浸透を具体的にどのように展開するのかのワークショップが国連大学で開かれ出席してきた。持続可能な開発のためには経済成長、社会的包摂、環境保護という3つの要素を調和させることが必要であるが、具体的にはどのようにしてこれほどまでに強い人の欲を新しい方向へ向けかえることができるのだろうか。ワークショップでは、酔庵塾の沖永良部島での活動を中心に具体的な成果を生み出すための提案をさせて頂いた。もちろん島が今後取り残される可能性のある多くの世界の縮図であるという事実に基づいたものだ。島を豊かにするために2015年には、両町に18の提言をまとめた提言書を出させて頂き、また酔庵塾では草の根の活動として12のプロジェクトが生まれている。今回、ワークショップのためにこれらの提言や活動がSDGsの17の目標とどれほど整合するのかを纏めてみて驚いた。何と、島での活動は17の目標のうちの7つが該当していたのである。無論すべてがうまくいっているとは言えないが、ゴールに向かって具体的な成果が出始めていることも事実である。

SDGsは世界共通の物差しでもある。世界がこれから2030年に向けてスタートしなければならないシナリオを、沖永良部島では先行して開始しているともいえる。それは、ワークショップ参加者にもインパクトあるものだったと思うが、何よりも、島人自身が自信を持って、世界に向けて堂々とこの活動を発信できるという証でもある。

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 6月22日、島の梅雨が明けました。梅雨明けした途端、朝からセミが大合唱、空は真っ青、ドピーカンです。

 

 
 今年の梅雨は、雨も少なく比較的楽だったのですが、こんな時は大きな台風が来るとか… 近所のお婆が言っていました。
 そんな中、お誘いを頂き1泊2日で残雪の残る尾瀬に出掛けてきました。残念ながら台風3号の影響で雨、少し気が重かったのですが、歩き始めると尾瀬湿原もなかなかおつなもの・・・・ 久しぶりの山歩きで、皆さんにご迷惑をお掛けするのではと心配していましたが、何とか無事歩き通せました。それにしても、最近の皆さんの装備のカラフルでおしゃれなこと・・・こちらは20年前の恰好、何とも一人だけ浮いていました。。。
 NHKの収録などがあり、予定を遅らせて5日に島に戻ってきましたが、飛行機を降りたとたんに熱波とセミの声・・・ 島は真夏です。
 
今月来月の上京予定です。
 
7月11-17日 東京、福島、東京、冨浦、東近江
7月24-31日 東京、京都、東京
8月20-26日 軽井沢、東京、京都
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我が家のメロディー君、少しづつ野良猫を卒業し、家ネコ化が進んできました。最近では、本も読むように…()

僕のスケジュールミスが原因なれど、何と21日間の長期出張からやっと島に戻ってきた。さらに、次回は6月24日から1週間の予定だったのが、急遽NHK未来塾(9月放映の予定)の出演が決まり、その収録のため7月4日までの11日間の旅になりそうである。書斎の引き出しや、もろもろのものも作りたいが、郵便ポストを5月につくってからちっともうまく時間がつくれない。無論、出張が多いからであり、それを減らせない最大の理由は、電話嫌いだからかもしれない。電話は、掛けるのも受けるのも苦手である。相手が何をしているかもわからずに、こちらの都合で電話を掛ける・・・・この不条理さを克服できないのである。結果、電話嫌いになった僕は電話を受ける時にも早く切りたい一心で、相手のお願いごとに「YES!」と答えてしまう。そして出張が増え、我が家の同居人からは「退路を断って島に移住したのではないの?」と、詰問されるのである。大学にも居たし、企業にも居たし、文系の話でも理系の話でも、薄っぺらいのではあるが、何とか対応できる・・・・社会からするときっと便利なのだろうとも自己分析している。

 最近では、僕のことを元理系(?)だと知る人も少なくなったのか、「先生にはなかなか難しいことかもしれませんが、実はこれは数字で表現できるのですよ・・・」などと言われることもある。そんな中、先日「星新一賞」(日経新聞)の最終審査委員になって欲しいと“電話”で依頼があった。もちろん「YES」と答えたが、これは、嬉しいYESである。なんせ科学者を代表してという接頭語付きだからである。僕を科学者だと思っている人がいるのだ!でも、これにもおまけがつく。すでに4人の最終審査員はとっくに決まっていて、新聞発表され、ポスターも出来ている。どうやら『科学者』の選考は難儀を極めたのではないか? 廻り回って『石田』で落ち着いた感が濃い。まぁいいか!『星新一』は僕のロマンだったのだから・・・・() http://hoshiaward.nikkei.co.jp/

 

鹿児島県阿久根市で開催された、何とも愉快な野球大会に参加させて頂いた。事の起こりは昨年の9月、第7回沖永良部島シンポジウム『孫が大人になったときにも光り輝く美しい島つくり』でのことである。富山県南砺市から来て下さったグループが、『日本の野球バットの95%を生産している』との話を受けて、『阿久根市もグローブの町だ!』と盛り上がり、それなら野球大会をやろうということになった。今回は代表同士のじゃんけんで勝った阿久根市が開催会場となり、南砺からは手弁当で15人近くが沢山のバットとともにやって来た。当日は天気にも恵まれ、朝8時30分プレー開始、両町の精鋭部隊とは思うものの、珍プレー続出で大いに笑い、楽しませて頂いた、まさに海賊と山賊の合戦である。子供たちも参加できるように「リアル野球盤」と言うそうだが、野球場をそのまま野球盤ゲームに見立てたゲームでも、大いに楽しませて頂いた。もちろんその後は、大交流会である。

大人たちが真剣に遊ぶ、今の時代希薄になって来たこの素晴らしい企画に改めて感動させられた。最近の子供たちはゲームばかりでとか、集団生活ができないとか、色々な評価があるが、そもそも大人が無心になって何かすることそのものが希薄になっていれば、その大人を見て育つ子供たちが無気力化することはある意味当然だろう。

最近、福島県の自殺者が急増し、全国平均の3倍にもなっていると聞いた。震災4年後くらいから急激に増えてきたのだそうだ。原因については調査中だが、地域のコミュニティー崩壊が大きな要因らしい。インターネットがどんなに進化しようが、それでコミュニティーをつくることは出来ない。コミュニティーとは生身の人間が、楽しいことは大いに盛り上げ、辛いこと、悲しいことは皆で分け合うことを原点としている。そして子供たちはそんな大人に憧れ、尊敬し、そしてコミュニティーに育てられるのである。大人たちが真剣に何かに取り組み、取分け遊んでいる姿は子供たちにとっては憧れの姿なのだ。

今年、37日に34番目の国立公園、奄美群島国立公園が誕生した。亜熱帯照葉樹林とそこに生息生育する野生動植物、サンゴ礁など多様な自然環境だけでなく、それらの自然と共生してきた地域の人たちの伝統文化、そして暮らしに触れることも想定した国立公園であり、生態系管理だけでなく、環境文化型の国立公園といえる。そこには沖永良部島も含め17の集落が含まれるが、その集落はどれも、都市が失いかけているコミュニティーのかたちを色濃く残している。そのような文化も当然、環境文化に帰属するのだと思っている。

ゆったりと流れる時間の中で、大人たちはもっと遊ぼう、子供たちがびっくりするほどに、そして子供たちが憧れる大人になろう。それが島の文化をさらに素敵なものにするならなおさらだ。遊べや遊べもっと遊べ!!である。

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