地球村研究室

厳しい地球環境制約の中で心豊かに暮らすには?沖永良部島で実践しながら考えたいと思っています!!


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 多くの方々から、誕生祝のメールを沢山頂きました。僕が生まれたのは1月1日午前6時59分だったとか・・・ 小さい時から、産婆さんは酔っぱらっているし、みんな正月で忙しい時に何という近所迷惑!と言われ続けて育った身としては、おめでとうメールに、何とも感謝感激です。有難う御座いました。

 正月2日から、大工仕事を始めました。倉庫の遊び道具を片付けなくてはと、2年前にかなりの量の材料を買いそろえたもののなかなか手が付かず、延び延びになっていました。まずは倉庫の中のものを外へ出して、作業ができるように作業台を設置、その下をすべて収納棚にして整理することに・・・ 図面を引いて、あれやこれやついでに作業台の前の壁も新しく張り替えて…丸々3日間かかってやっと完成しました。これで第一ステップ終了です。倉庫の半分が片付いただけで次は残りの半分。いつになるやら・・・(笑) 書斎の移動式の書類入れも、郵便ポストも・・・色々作らねばならないのですが・・・・ 実は3日間大工仕事をしたら体がバキバキ!毎日ストレッチはしていたのですが、明らかに運動不足です。今年で64歳を迎えましたが、今年の新しい課題が一つ増えました。

 今年は、7冊ほどの本の仕事も入っており、5日から書斎仕事を始めました。でものんびり・・・夕飯も毎日楽しく作っていますし、栄養過多にならないよう、畑から元気な野菜をいつでも取って来られるのも有難いことです。

 

*2月16日からNHKeテレでお手伝いをさせて頂いたピカイヤ第2弾が始まります。

*1月15日15時25分から、朝日放送制作の「ビーパップ!ハイヒール」好評につき再放送が決まったそうです。ご覧ください。http://www.asahi.co.jp/be-bop/backnumber/140918.html

 

*男の料理教室は、1月はお休み、先月習ったトマトソースを使って来月からレパートリーを広げられる料理を予定しています。

<コラム>

米国にトランプ新大統領が生まれる。彼がこれからどのような政策を打ち出してくるのか、とても興味あるが少なくとも多くの予想に反してトランプ大統領の誕生は社会が変化を求めている一つの証であることは間違いない。歴史は理論では創られないという現実を垣間見た気もする。

米国だけではない、ロシアも中国も保守的な傾向をますます強くし、フランス、ドイツでも極右勢力が勢いを増し、英国ではEU離脱の決定が国民投票でなされた。ますます厳しくなる地球環境制約、金融資本主義の限界が見えてきた中で、多くの人々が将来に対して不安を抱き、それが変化を求めてムーブメントとなっていることは事実だとしても、その方向は正しいのだろうか。少なくとも、社会が求めている変化に対して、その不安や恐れを利用する大衆迎合主義であるポピュリズム化が蔓延しているような気がしてならない。我が国もしかりである。そしてその手法として客観的な事実や真実よりも感情的な訴えかけで世論に影響を与える「ポスト真実」がまかり通っている事にも大きな不安を感じる。2003年に始まったイラク戦争がそうであったし、先の英国の国民投票では、英国の法律の75%がEUで立法されている(現実には7%)、あるいはEUに毎週3億5000万ポンドの拠出金を支払っている(現実にはその1/3)くらいならそのお金を国民医療サービス(NHS)に回そう、というキャンペーンが張られた。トランプ次期大統領も「IS(イスラミック・ステート)はオバマ大統領がつくった」などの根拠の乏しい発言を繰り返した。

 

同様なことは科学技術の発展にも見える。科学技術の進歩を否定するものではないが、それが、人間の快適性や利便性を煽り、結果として地球環境問題を生み出したことは紛れもない事実である。そこでは、あらゆるものが繋がり複雑化しているように見える自然を否定し、人にとっての快楽的なメリットだけを単純化して創り出すテクノロジーが称賛された。しかし、それには膨大なエネルギーや資源を必要とし結果として自らの首を絞めることになった。まさにテクノロジーのポピュリズム化であり、その手法はポスト真実なのである。

 

社会が求めている変化とは何か、それは間違いなく依存から自立への変革による心豊かなライフスタイルの構築であり、それに必要なテクノロジーやサービス、そして政策の開発である。しかし、残念ながら、多くのテクノロジーやサービス、政策は相変わらず依存型のライフスタイルを煽る方向で開発を進め、行き詰まりの中で苦戦している。社会が求めている方向と逆行しているのだ。一方で依存と自立の間では、すっぽりと「間」が抜けている。依存と自立の間が空白なのである。これを埋めることが新しいビジネスや政策であり、これこそがまさにイノベーションなのである。ではこの「間」は、どうやって埋めるのか。それを探すための一つの方法として、昨年から「予兆の研究」を始めた。詳細は改めて紹介したいが、社会の新しいビジネストレンドを篩にかけ、その中から一過性のトレンドを除いてやると予兆が見えてくる。その予兆は、どのような地球環境制約に基づいて生まれたものか、さらには、どのような生活価値(日本の文化を創っている生活価値は44の要素で示される、参考「光り輝く未来が沖永良部島にあった!」ワニブックス)を再現しようとしているのかを明らかにすることでいくつかの傾向が見え始めた。すなわち、予兆を構成する生活価値要素は44個のうちのいくつかに集中しているのだ。「間」を埋めるに必要な生活価値が具体的に見えてきたのである。そういういくつかの生活価値を煽ることで、自立型の社会に向かう新しいテクノロジーやサービス、政策を設計できるという事でもある。

社会は変化を求めている、それを孫が大人になったときにも伝えられる羅針盤を創りたいと思う。

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穏やかな元旦を迎えました。

あけましておめでとうございます。

昨夜から、沢山の誕生祝のメールを頂きました。あらためて、心より御礼申し上げます。64年目の初日、島は快晴、朝の気温は17℃、風もなくとても穏やかです。書斎の前の緑では、小さな鳥たちが元気に木の実を啄み、蝶々も数匹が花の周りで踊っています。

庭から見える海は凪いだように静かで、地平線がとてもくっきりと見えます。

畑の野菜たちも、元気に育っています。毎日、庭摘みの野菜サラダをたっぷり食べられるのもとても幸せです。ニンニクもジャガイモも順調で2月の収穫を楽しみにしています。

さて、今年はどんな年になるのでしょうか?

残念ながら、世界はポピュリズム化の方向へ大きくは流れているようですが、それは、間違いなく将来に対する奥深い不安感に根差していることは間違いのないことだと思っています。そんな中で、僕がやれることは何なのだろう?何年も考えてきたことでもありますが、少なくとも、評論だけではなく、具体的な現実解を小さくても創り上げ続けることだと思っています。島に移住したのもそれが大きな理由です。では、その成果は出ているのか… 移住して3年目を迎えていますが、なかなか・・・ 僕自身が学ぶことも多く、まだまだです。 

でも、今年も思いを高く持って少しでも前へ前へ進めればと思っています。

4月には大学開校です、島のリーダーを育てるための第一歩です。多くの方に助けて頂き、毎月開いている酔庵塾でも、孫が大人になっても光り輝く島つくりを考え続けたいと思います。

今年は、監修を含め7冊の本も出版予定ですし、2月からはNHKでピカイアの第2弾が放送開始です。

酔庵の倉庫は遊び道具が一杯になってきました。収納場所を創り整理しようと思って買っておいた木材も手付かずのまま2年ほど眠っています。今年こそはしっかり大工仕事をやらなくては・・・ 昨年買った業務用オーブンもフル活用には程遠く、燻製もやってみたいし…新鮮な食材豊富なこの島でもっともっと料理も楽しみたいし・・・・ 色々とやること満載です。とにかくスローライフはとっても忙しいのです!!(笑)

そうそう、おそらく2月頃から、ついに酔庵はオフグリットに挑戦します。自然エネルギーだけでどれだけ暮らせるのか、新しい実験開始です。

もう一つ楽しいお話。2011年に出版し7版を重ねた『ヤモリの指から不思議なテープ』の韓国語版がでました。嬉しいことです。

前置きが長くなりました、今月・来月の上京予定です。

1月12-14日 京都

1月23-29日 東京、名古屋、静岡、志摩

2月17-20日 沖縄

2月21-28日 東京、京都、南砺、高知

 

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少し気の早いクリスマスカード!!かな??

今年もあっという間の1年でした。何故年を取ると時間を早く感じるのか…誰の説か忘れてしまったけれど、時間の速度は過去の経験の繰り返しに相当するとか…60歳を超えた僕は1年を60年間の経験で割った速度で暮らす・・・30歳代に比べたら、生まれてからの30年間の経験よりはるかに多くの経験をその後の30年間でしているはずだから、倍以上の速度で時間を感じることになる。ではさらに年を取るとどうなるのか、ここからは僕の勝手な仮説。さらに年を取ると過去の経験をどんどん忘れる、だからある時点から時間はゆっくりと流れることになる・・・ 如何でしょうか?

先週まで25℃を超えていた島も、今朝はなんと19℃!! 冬です。今年も沢山の方にお世話になり、沢山のことを教えて頂きました。有難うございました!!

素敵なクリスマスを、そして、新しい年がまた素敵な年になりますように・・・・

 

 少し前の話にはなるが、電通に勤務していた若い女性の過労が生んだ自殺の話が頭から離れない。働くということは一体どういう意味を持つのか、何故働くのか、無論それは自分や家族を養うということ、しかし最も重要なことは自己実現だろう。それは、働くという行為を通して、自分の心にたっぷりの栄養を与えることでもある。栄養とは知的な成長であり、スキルの向上であり、人との繋がりであり、それらを通して達成感、充実感を得ることである。

 ポジティブ心理学では、幸せの構造は5割の遺伝、1割の地位・名声・財産、そして他者からの刺激や自分の意志で行動を変えることが出来る4割の行動変容から成り立つそうであるが、この4割をどのように変えて行くかということに『働く』という意味が大きな価値を占める。無論、栄養を取るためには、個人が努力をすることが前提ではあるが、努力が報いられる場があるかどうかで自己実現に向かう労働と心が病む労働(やらされ仕事、いやな仕事)が生まれることも事実だろう。資本主義の行き詰まりが取りざたされる今、右肩上がりの経済成長は望めず、企業も将来が見えず閉塞感が蔓延しつつある。そんな中で自己実現を目指すのは、高度経済成長期、企業の中で一生懸命仕事をしていれば地位も財産もそれなりについてきた僕らが経験した30代の時代とは全く異なる。

 今の時代、働くことを通して自己実現を目指すために考えなくてはならない事は何だろうか?それは間違いなく「ワーク」(働く)と「ライフ」(生活)という視点での理解だ。学ぶべきは『島人』の労働だと思う。島人は休日なく働いているのに、なぜ心を病まないのか、それは、ワークとライフがオーバーラップしているからだと思う。日本では、2007年にワーク・ライフ・バランス憲章が策定され、2010年には政労使トップによる合意が結ばれたが、それは欧米型・大企業型の施策であり、うまく社会に浸透していないのは自明である。島ではどうだろう、農業を例に取れば、稼ぐことを目的とする農業(ワーク)と自家消費(自足)分の農業(ライフ)が同じ土俵の上にある。そして多くの場合、その担い手はワーク、ライフとも共通した家族である。自家消費分が過剰になれば、集落の野菜市に出して経済的な価値を生み出すこともできる。ご近所にお裾分けすれば、それが、また巡り巡って新しい価値を生み出すこともしばしばである。要するに、ワークとライフの境界が曖昧なのである。言い換えれば、ワークとライフが同じ土俵の上にあるということは、ワークの延長にライフがあり、ライフの延長にワークがあることになり、それは、ワークの技や知識がライフで活かされ、逆にライフの知識や技がワークに活かされることを意味し、土俵はまさにワークとライフの切磋琢磨の場である。それは自己実現の理想的なステップでもあり、すこぶる精神的に良い価値を生み出す。こんな暮らしをしていれば、心が病むことも無くなるのだろう。

さらに視点を拡大してみよう、農業で言えば、ワークとライフがオーバーラップしているということは、例えばジャガイモを作るということだけでなく、その作り方を人に教えるという新しい仕事も見えてくるだろうし、ライフが充実してくれば、作物の特徴を活かした料理教室を開催などと言うこともできるだろう。いくつもの仕事が生まれるのである。政府は、GDP600兆円を目指して一億総活躍社会プランを策定し、名刺を2枚持つ(兼業を認める)政策を展開しようとしているが、島人の暮らしはとっくにその先を行っているのである。

 そう考えると、1,2,3次産業という区分は、ワークとライフのオーバーラップを阻害する壁であるように思えてならなくなる。それは、単に1,2,3次産業を繋ぐための6次産業化というような既存のものの組み合わせではなく、一つの土俵の上に色々なワークとライフがちりばめられているような構造である。例えば、ワークには農業があり、大工業があり、物売りもある。それらがライフに近づけば、自家野菜を上手く料理し、皆で家を建て、土俵そのものがコミュニティーをつくるという事かもしれない。定年はなく、皆働けるだけ働く笑顔あふれる小さなコミュニティーが次々と雇用を生みだすことももちろん起こるだろう。ローカルが豊かになるということはこんな世界を創ることなのだと思う。

 今、日本の大企業は、ワークとライフを明確に区分してそのバランスを考えることが第1歩となるのであろうが、ローカルははるかにその先を行き、新しいワーク・ライフ・バランスの具体的な実践のかたちの手本を創る義務があるのではなかろうか。

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