地球村研究室

厳しい地球環境制約の中で心豊かに暮らすには?沖永良部島で実践しながら考えたいと思っています!!


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やっと『ぴー太』の家が出来ました。

新しい家は、倉庫のお隣です。後はペンキ塗り・・・

大工さんから色々と教えていただきました。

 今月は、いつもより少し島に居る時間がたくさん・・・ 早くやらねばと思っていた電気自動車『ぴー太』の車庫を作ることに、図面を引いて建設屋の知人のところに持って行くも、無残にもケチョン・ケチョン。台風はどうする、水仕舞いは、シロアリには・・・ 結局、従来工法で進めることになり、大工さんと一緒に作業することに。とは言え、結局大工さんの仕事を1日中眺めていた・・・と言うのが正解! でも、たくさん勉強をすることが出来ました。後はペンキ塗りで仕上げですが、ともあれ、ピー太君、やっと自分のうちができゆったりと過ごせそう。

 島は梅雨が明け、昨日から青空が広がっている。今月は、庭周りを何度か草刈しましたが、なんとも自然の元気なこと・・・刈っても刈っても、次から次へと草が生えてくる。気づけば、木々もどんどん枝を張ってきている。今の島の気候は、まさに、自然が襲ってくる感のある季節なのです。

 

 資本主義社会の最大の問題は工業化により個()が自然や共同体から離脱したことである。ポスト資本主義(新定常化)社会では、個(人)をあらためて共同体や自然とつなぎ直すことが求められている。測れないものは守り辛いというのが理であるなら、自然は何となく大事に決まっているというスタンスではなく、それを定量的に捉えなおす必要もあるのかもしれない。

 人にとって自然とは何か、それは、命の根源であることに間違いない。自然は植物や生物の多様性を育み、その結果として、水を生み、それを土や植物の中に貯め、食料を育て、酸素を生み出し、空気を浄化し、森や海を豊かにし、そして気候を制御してくれる。それに対して、我々は1円のお金も払っていない、まさに無償のサービスを供給してもらっている。そして、これらのサービスの多くは定量的に測ることが出来る。  

自然の恩恵はそれだけか?いや、自然は人の心を癒してくれる審美的なサービスも供給してくれるが、この部分の定量化はなかなか進んでいない。その結果として、自然破壊が進んでいることも否めない。人は1万年以上もほとんど変化していないことがすでに明らかになっている。1万年前の世界は、まさに自然しかない世界である。それを思えば、自然の中で人は癒されるはずである・・・ これだけでは自然破壊論者を説得するには聊か根拠が薄いが、最近、自然が心(脳)に与える影響が少しづつ具体的な形で見え始めてきた。森林(香り)物質フィトンチッドや風の1/f揺らぎが癒し効果を持つことは比較的よく知られているが、音の効果も明らかになってきた。熱帯雨林のジャングルの中の音は70デシベルをはるかに超える。都会の交差点での騒音より大きな音が出ていることになる。都会の交差点では30分もするとイライラが募るのに、ジャッグルの中では心が癒される。何故か?人間の耳は波長で言えば20Hz(ヘルツ)から20KHzの音を聴くことができる(可聴域)が、耳には聞こえない20KHz以上の音が人をリラックスさせることが明らかになった。可聴域から20KHzを越える高周波が連続していて、さらに時間とともにうねりが生ずるような状態では、脳幹のモノアミン神経系が刺激され、リラックスするのだそうだ。ジャングルの中の音は20KHzをはるかに越え、都会の交差点では存在しない100KHz程度の高周波も含んでいるのである。

では耳に聞こえない音をどこで聞いているのか、何と肌で聞いているらしい。今、高周波も録音できるシステムやそれを再生できる装置の研究が進んでいるが、近い将来、リラックスという概念が、音に関しては根本から変わることは間違いないだろう。さらに、自然の中では脳がネガティブ思考を繰り返さなくなることも明らかになりつつある。人は失敗や嫌な体験を何度も繰り返して思い出し、考え込む特性を持っている。認知科学の中では「ネガティブ反芻」と呼ばれ、壊れたレコードのようにネガティブ思考を繰り返すと抑うつ神経症を引き起こすことにもなる。実験によると、自然の中では明らかに脳梁膝下野の血流が減少し、ネガティブ思考度が減少していることがわかった。

このように、自然が脳を休ませ、心に良い影響を与えることは、定量的に明らかになりつつあるものの、一方では「蝶やトンボを捕まえたこと」「自分の身長より高い木に登ったこと」などの体験を一度もしたことが無い子供の割合が急速に増えていることも事実である。島でも同じような状況が見えてくる。これほどまでに、自然がまだ豊かな島に暮らしながら、生み遊びもしたことが無いなど・・・・そんな子供たちが増えてゆくことにもどかしさを感じてならない。勉強や部活も大事ではあるが、自然の中で自由に遊び、学ぶ時間も何とかしてつくってやれないものだろうか。

 

 

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 島は5月の半ばに入梅し、6月20日前後まで続きます。酔庵は、山(丘かな・・・)の中腹に有り、梅雨時期は、すっぽりと霧で覆われることもしばしばです。

 今朝はまさに霧の中、視界は20mくらいでしょうか?家の中から庭の先が見えないほどです。先月は、島中がすっぽり霧の中で、鹿児島から島へのフライトのキャンセルが相次ぎ、24時間鹿児島で待機でしたが・・・・

さてさて、霧が深くなると、何と湿度計は最大値99%を示します!!びっくりです。

家の中は・・・ 外より、1℃ほど気温は高い25.9℃ですが、湿度は20%以上も低い74%です。

本当に有り難い!!

勿論、エアコンのお陰では有りません。土のお陰です。我が家の床は土で出来ています。

といっても蒸して固めてありますので、一見普通のタイル変わりませんが、土の性能をそのまま残してあります。お陰で、1年中頑張って湿度の調整をしてくれています。南の島では、必需品です。ありがたや、ありがたや!です。

タイル自身の熱容量も大きいので、締め切っていたほうが外より温度が低くなることも良く有ります。ベランダと居間に置いてある『温度/湿度計』を見比べながら、窓を開けるか締め切るか、なかなかスリリングです。

 

さて、今月来月の予定です。

6月02―04日 東京 札幌

6月20―26日 京都 大阪 東京 京都 横浜

 23日は ネイチャーテクノロジー研究会シンポジウムです。

http://www.cho-monodzukuri.jp/event/c_event_list/422

 予兆研究会もいよいよスタートです。

 

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 4月末、沖永良部島での植樹祭、来年は住民一人1本の木を植える!是非実現に向けて進みたい。

 

酔庵塾の皆さんと!制服姿で。。。。

 

5月始めには、初めて南砺市の城端曳山祭りにお誘いを頂き、出掛けてきた。御神像を積んだ6基の曳山と庵屋台がなんともおおらかなペースで進んでゆく、所望所ごとに止まり、庵唄を歌い、また次の所望所で・・・威勢の良い祭りも素敵だが、なんとも優雅な歩みに心を癒される。

覚えていらっしゃるだろうか、1年前我が家にやってきたヤギのハンナ(今はお隣さんに嫁入り)、ついに母に!! 元気な子供を2匹生んで母子ともにいたって健康!!

 

 さて、東日本大震災から5年が過ぎた。あの長くて強烈な揺れとその後の津波の惨事は未だに脳裏から離れることはなく、かえって年を追うごとに鮮明になっているようにも思う。あの津波で最先端といわれた堤防やさまざまな防災テクノロジーはことごとく破壊され、われわれが創り上げてきたものが如何に自然の前では無力であるかを実感したのは私だけではなかったろう。

 あれから、テクノロジーのあり方を自分なりに考え続けてきた。無論テクノロジーは人を豊かにすることが絶対条件ではあるが、一方ではその豊かさとは何か?それが今問われているのだと思う。利便性だけを追求するテクノロジーは人と自然やコミュニティーの関わりを切ってしまう。それが、核家族化や孤独死、女性の就労、子育てなどにも大きな影響を与えていることは間違いのないことだろう。では、テクノロジーを否定して昔に戻ればよいのか?残念ながら、人は一度得た快適性や利便性を容易に放棄できない欲の構造(生活価値の不可逆性)を持っており、それも簡単ではない。

では、求められる新しいテクノロジーのかたちとは何か?津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町でその試みの一つが始まった。住民が参加しなければ動かないごみ処理施設(BIO ㈱アミタ・バイオガス施設)である。現在の南三陸町は人口約12000人、震災で下水処理網を完全に破壊され合併浄化槽で対応している。またごみ処理は石巻市に委託、その費用や焼却灰の引き取りなど大きな問題となっていた。㈱アミタが考えたのは、ごみの内の生ごみだけを住民に分別してもらい、生ごみと合併浄化槽の汚泥を回収、醗酵させ、バイオガスと液肥に変換しようというアイデアである。バイオガスシステムに分別場は無い、住民の分別レベルが低ければこのシステムは動かないのである。

http://www.amita-net.co.jp/strategy/recycle/minamisanriku-bio.html

 3年前、1つの集落で分別実験が始まった。最初は全くだめだった分別レベルが日を追うごとに上がり、2週間もしないうちに完璧な分別を行ってもらえるようになったという。そして、分別した生ごみからバイオガスが炎を上げ、そこから生まれる液肥に住民の皆さんが見せた笑顔はとても充実しているようにも見えた。

 昨年の10月末、システムが完成し、いよいよ全住民を対象とした実証実験が始まった。一抹の不安もあったものの、それから半年、幸いなことに分別は99%近いレベルで継続し、年間4500tの液肥とバイオガス発電による21.9Kwhの電気が生まれる予定である。4月初旬、南三陸町で森里川海をつなぐテクノロジーが存在できることを多くの方に見ていただくためにシンポジウムが開催された。霞が関のお役人は無論、国内外から遠くの方々に参加頂いた。ミクロネシアのパラオ共和国では、早速のこのシステムの導入が検討されているという。

 今まで、ごみは出しておけば、誰かが持っていってくれ、知らないところで処分してくれるのが当たり前だった。水分が80%以上もあるごみを、大量の燃料を使って燃やし、大量の二酸化炭素を放出し、その焼却灰を埋める場所を求めてあちらこちらで訴訟が起こっている。これが、最先端文明といえるのだろうか? あらかじめ自分たちが出すごみを分別するだけでそれがエネルギーを生み出し、液肥は畑を豊かにする。

震災があった地域だから出来たことだろうか?そうは思わない。自分の暮らしに責任を持つことは誰にとっても素敵なことなのではないのだろうか?そして、たったそれだけのことで、従来に比べて建設費も維持費も圧倒的に安いシステムが動くのである。これは間違いなく、人をつなぎコミュニティーを創りだすテクノロジーであり、『間』を埋めるテクノロジーの一例なのだと思う。

 

 シンポジウムでは、すばらしい話もたくさん伺った。牡蠣業者の後藤清弘さんは、震災で船も漁具も自宅もすべて失った。その中で自然と正対することを改めて考え直したのだという。今までは、収量を上げるために、出来るだけ多くの牡蠣を、人よりも少しでもたくさんの牡蠣をと、密集させて養殖していたという。震災を経験して、牡蛎が湾を流れる海流をゆりかごにして、しっかり育つように、養殖密度を下げるために養殖量を1/3に減らした。その一方では、本当に育つのだろうか・・・それで暮らして行けるのだろうかと、眠れない日も続いたという。そして今、自然がその答えを出してくれた。何と、今まで収穫するのに3年かかったものが1年で収穫できるようになったという。そのカキを食べさせて頂いた。殻一杯に詰まった牡蛎は、プリプリして海の香りを濃く残し、まさに海の濃厚なミルクを感じさせてくれた。嬉しいことがさらに続いたという、養殖量が減ったので、作業量も少なくなり、朝早くから日没後まで休みなく働いていた生活から、日曜休日の生活に変化できたという。週末は家族でのんびりできるんです・・・・そういう清弘さんの日に焼けた顔が本当にうれしそうに緩んだ。

 今、牡蛎は養殖のエコラベルASCを日本で最初に取得することになり、『戸倉っこかき』としてブランド化し、市場からの評価も高いという。自然の恵みを頂く、自然と正対するということを改めて考えさせられ、教えて頂いたように思う。無農薬の米を作り、地域の活性化に奔走する人たちなど・・・・ 震災が色々なものの価値を改めて考えさせてくれた結果なのだろう。でも、震災が起こらないとこのような変化は生まれないのかという疑問も同時に生まれてくる。もちろん、そんなことは無いとは思うものの、どうやって多くの方々に気づいて、そして変化してもらうのか、そんな仕掛けを考えるのも僕たちの仕事だと思っている。

 

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