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2016-06-26 07:15:24

Brexitに対するデンマークの反応

テーマ:デンマーク事情

UKが国民投票でEUから離脱することになってしまった。

ずっとデッドヒートだとは聞いていたものの、まさか離脱することはあるまいと、あまりニュースもチェックしていなかったが、衝撃的な投票結果に昨日はテレビでずっとディベートを聞くことになった。デンマークでも相当ショックなことだったらしく、急遽Brexitの特集番組をアレンジしたようである。なんせドイツに次いで2番目に大きい国の離脱である。

番組では、懐疑組と穏健派と意見の異なるデンマークの政治家や組織トップのひとたちの間で討論を行う、というものであったが、どっちの意見も一理あり、EUは本当に難しい問題なのだな、、と思った。

 

自由市場でヨーロッパへの輸出なくして成り立たないデンマークの産業。(ちなみに、UK単独だけでも大きな輸出先であったらしく、特に精肉産業にとっては大きな痛手になるらしい。)それだけでなく、農業、漁業、気候変動、警備、特許、などなどいろんなことがEU内での自由取引や協力で成り立っている。

個人的なことでいえば、2年前までは4年間EUからグラントもらって2件のコンソーチウムプロジェクトに携わっていた身である。最初のプロジェクトではまさにパートナーの中にUKも含まれていたのである。なので、今EUのプロジェクトに携わっている英国のひとたちはどうなるのだろう、、とも思った。

つまり、はい、じゃあ今日からさよならですね、と簡単に言えないほど、今やEUにインタグレートしてしまっているのである。UKでも、離脱するのにどれだけの年月がかかるのか誰もわからないらしいが。

 

一方で、ギリシャの財政破綻によるユーロ危機、去年から激化した難民問題、東欧からの移民流入など、ここ最近になってなかなか解決できない問題が浮上してきているのも事実である。

わたしでさえ嫌だなと思ったのは治安の悪化である。なんでも、東欧から出稼ぎという名の盗難ツアーというものがあるらしい。自転車の盗難もプロフェッショナルだな、と思ったが、それはまだマシなほうで、身近で家宅侵入が起きたときには身震いしたものである。隣人のところに入られたときには、その前に何度か不審な電話があったらしい。たぶんそれで在宅かどうかを確認し、電話に出なかったときに入ったのであろう。それにしても、その時間わたしは在宅だったのにまったく気が付かなかった。相当のプロである。そのほかにも何人か被害にあった知人を知っているが、あるひとなどは被害総額200万円もあがったとか。幸い保険に入っていたのでカバーされたそうだが。そのためわたしは、3週間の一時帰国するときには、電気はつけっぱなし、自転車はすべて中に入れ、貴重品はなかなかみつからないところに隠すことにしている。まぁ、調度が貧しいものばかりのおかげか、一度も入られたことはないが。

あともうひとつ不満に思ったのは学費に関してである。帰化する前は、わたしなど15年以上納税していても娘が永住権をとれなければ大学の学費をフルで払わなければならなかったのに、EUのひとたちはSUももらえてなおかつ学費が無料であることにフェアじゃないな、、と思ったのである。

ちなみに、UKの国民投票でも1824歳の有権者に限っていえば、73%も残留派だったらしい。彼らのほとんどが学生で、EU内の教育ないし労働の権利を維持することの意味が大きかったと思われる。

まぁEU内での教育に関しては、デンマーク人にとってもメリットになるだろうからともかく、EUの自由移動の特権を使って高福祉国家の恩恵を享受することを目的にした移民の流入に懸念するきもちはわかる。

 

ちょっと気になって調べてみたら、興味深い記事が出てきた。

なんでも、2010年から、デンマークに2年以上住まないと100%で育児手当が支給されなくなったらしい。しかし、EUの裁判所で、デンマークに移住する前にEU内で住んでいたひとにも適応させることは適切ではない、という判断が下り、2013年に、この条件からEU内在住もデンマーク在住と同等ということを認めることになり、2010年からそのために支給されなかったひとにたいして追加で育児手当が支給されたそうである。

わたしはてっきりEU人は最初2年間育児手当をもらえないと勘違いしていたが、事実は逆で、今はEU外のひとはもらえず、EU人はデンマーク人と同等の権利をもっているということのようである。

やたらDF党がEU人への育児手当の支給について文句を言っていたのはこのことだったんだ、、、と思った。しかし対象者は年に2000人、1500万クローナ(2億円ちょっと)。目くじらをたてるほどのことではない。しかしまぁ、EU内に住んだことのあるひとは滞在許可の条件も緩くせざるをえないということも、DFにとっては不本意で、EUルールを前に自分たちの思い通りにならないという忸怩たる思いがあるのだろう。

 

しかしディベートを聞く限りは、Enhedslistenが来年6月の国民投票を希望する以外は、どの政党も軒並みEU残留派である。DFでさえ、EUとの協力は重要だとわかっていて、せめてUKEU離脱および、そののちのEUとの新たな協力契約を結ぶプロセスを見届けてから判断したいと思っているようである。少なくとも、権限が増しなおかつ加盟国が増えて巨大化したEUの再編をのぞんでいるらしい。

ただ、もともとデンマークもUKEUからは比較的距離を置いていて、いずれもユーロ通貨を導入していなく、デンマークはユーロを含め防衛、法律、国籍の4つの項目で免責となっている。ベンスタはそれを減らしたく、去年12月に法律の免責廃止の国民投票を行ったが、半分以上の同意を得ることはできなかった。それもあってデンマークはUKとの協力体制を確立ばかりだっただけに、この度のことはデンマークにとって味方を失うような痛みを伴う出来事だったようだ。

 

まぁEUにとっても打撃だったことは間違いなく、今後どのような話し合いに発展していくのか見ものである。

どうなるのか誰もわからないからこそ、EUが不穏になり不安定になるのが怖い。

ギリシャ危機、難民危機と、ここ2年だけでもドラスティカルなことが起きているEU10年後どころか、5年後でさえどうなっているかまったく予想がつかない。

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2016-06-01 05:59:01

国籍変更の結果

テーマ:デンマーク事情

日本大使館から、国籍喪失届を出すようにとの旨、手紙で連絡があった。

デンマークを完全に甘くみていたが、本当に日本当局に通知したようだ。

ただ、デンマークができるのはここまでで、当局同士で手続きをし、完全に国籍はく奪まで至るわけではないが。なぜなら、国籍喪失は、わたしが自ら正確な情報でもって届をだすかどうかに依存しているからである。

しかし、デンマークもそこまでするんだな、、と複雑なきもちになった。一応二重国籍を認めるようになり、わたしが日本国籍をもってようがもっていまいがデンマークにとって何の利益も不利益もないはずなのに、わざわざ日本が二重国籍を認めないことを確認して日本当局に通知までするとは、普段、面倒なことは極力避けたがるデンマークがそこまですることに驚きを禁じ得ない。

帰化申請をしてここまでくるのに2年半もかかったのに、帰化したとたんに通知するまでの異常な速さにわけのわからないこだわりを感じる。

ちなみに、二重国籍からの一本化でデンマーク国籍の維持を申請されている方は、3年近くたってもいまだ進捗する兆しがみられないという。もうすぐバケーションシーズンに入ることでさらにペンディング期間がのびることを懸念されていたが、2年半前のわたしの離婚に関しては12月のクリスマスシーズン真っ最中だったにもかかわらず、申請から2週間で離婚成立と異常なスピードで進んだ。(普通は理由がなければ6か月間のセパレート期間があるが、わたしたちにそれはなかった。)離婚証明書についていた手紙には、「移民局に連絡しました。」との一文が。夫との間に子供がなく、非EU人だったことでの緊急処理だったのだろう。永住権をもっていなかったら、2013年の年末までにキックアウトされていただろうと思われる。これに関しては、バケーションだろうがなんだろうが関係ない。

 

そして、わたしは日本国籍を喪失し、デンマーク国籍を取得したわけだが、いくらアイデンティティに変化がなくても、いろいろと事務的な変化が強いられるわけである。

 

・アメリカ出張

ESTAは新パスポートで申請し直した。スキーマの中の、「ほかに国籍をもっていますか。」という質問に対しては、もちろん「No」。

飛行機のチケットに関しては、パスポートの情報は特に入れてなかったし、名前は同じなので特に問題なし。

 

・日本帰国

今回モスクワを経由するので調べてみたところ、デンマークのサイトでは「トランジットビザ」が必要という記載のみ。前回モスクワ経由のときには日本のパスポートでは特に何もなくても問題なかったのに、デンマークパスポートだとビザが必要になるのかと思い、ロシア大使館のオンライン申請でビザアプライにトライするも、行き帰りで2度申請するのか、一度のダブルエントリーで申請するのかわけわからず、しかもインタビューの予約まで出てきてこれはおかしいと調べなおす。すると電話してみた旅行会社では、同じターミナルでの乗り換えであればビザは必要ないという。しかし、わたしの場合、ターミナルEからDに乗り換えることになっている。これはやっぱり怖いと、今度は空港まで行ってアエロフロートのオフィスに行き、ちょうど出てきたスタッフをつかまえて聞いたところ、24時間以内の乗り換えであれば、どこの国籍問わずビザは必要ないという。結局は、日本であろうがデンマークであろうが関係なくノービザで乗り換えられることがわかりホっとした。落ち着いてよくデンマークサイトを見直したら、そのことが書いてあって、空港までわざわざ行ったことを悔いた。しかし今後は、すべてデンマークサイトで調べなければならないんだな、、と思った。

国籍によってビザの要件が異なるのはよくあることである。例えば中国は、日本人は2週間以内だったらノービザだが、デンマーク人は一日の滞在でもビザが必要である。今後も気を付けないと、、と思った。

ちなみに、一緒に仕事しているベトナム人いわく、彼の場合、イギリスには乗り換えだけでもビザが必要なので、秋のアイルランド滞在ではイギリス経由ではなく、直行便で行く予定だという。

 

・銀行口座

実はわたしはまだ日本の口座にまとまったお金をもっていて、これがもっとも懸念していることでもある。幸い、日本ではIDナンバーの運用が行きわたっていないので、仮に亡くなったとしても市役所から金融機関に連絡がいくわけではなく、国籍を喪失してもこちらが動かずして自動的に凍結するとは考えられないが、一応のことを考えて可能なら父親に名義変更することを考えている。しかし、インターネットで調べても、ほとんどが同一人物の結婚に伴う氏名変更で、なかなかそういう別人への名義変更についてはヒットせず、唯一死亡による名義変更のみが出てくる。その場合は死亡者の戸籍謄本と、新しい名義人の戸籍謄本、印鑑証明書などが必要なようである。

わたしの場合、正直に事情を説明して父に名義変更できるか聞いてみようと思う。

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2016-05-26 05:38:29

アパート理事会

テーマ:デンマーク事情

アパートの理事会に行ってきた。

一番の話題は、契約している住宅管理会社から、EU指令に基づき国で温水を消費するメーターを各住宅に導入しなければならなくなったので、5000krで導入のオファーをしますがどうですか、というメールがきたことであった。

5000krは、12世帯しかないわたしたちにとってはまぁまぁな負担である。しかも、ガス代や暖房代などあきらかにそのコストを払わなければならないものはメーターが必要なのは当然だが、その温水消費量はそうではなく、ただ評価するために量をはかるにすぎない。本当にどうしてもいれなくてはいけないものなのか、その管理会社に会長が返事するということで決着ついたが、個人的にあとで調べてみた。

 

なんでも、2012年に、2005年と比較して2020年にエネルギー効率を20%増大させるためのEU指令が出されたとのこと。エネルギー効率というのは具体的になんだ、と思うが、年々エネルギー需要が増えても、エネルギー生産量は逆に減ることをいうらしい。

https://ec.europa.eu/energy/en/topics/energy-efficiency/energy-efficiency-directive

効率を増大させるための主な施策としては、

-エネルギー効率測定を通じてエネルギー売却15%低減させる

-二重窓導入、屋根補修、熱交換システムの改善

-公的機関は高効率エネルギー建造物、製品、サービスを購入しなければならない

-政府は少なくとも3%の建物をエネルギー効率増大のためにリノベーションしなければならない

-エネルギー消費量アセスメントの容易化

-中小企業に対してエネルギー監査の優遇

-大企業の場合、監査がどうやったらエネルギー消費を低減させるか方法を明確にするよう助ける

-新しいエネルギー生産キャパシティーの効率レベルをモニタリングする

  

デンマークでは、

-エネルギー生産において機能性のモニタリングをする

-熱供給における副産物利用の可能性を探索する

-熱供給利用の増大

-建築物のエネルギー効率増大を2050年までにはかる

の施策を上げている。

 

そしてエネルギー庁は20146月に、個人の電気、ガス、水、暖房、冷房の測定に関して指令を出したのである。

ほとんどが従来と同じだが、温水と冷房の測定に関しては、201612月までに導入しなければならない、という新しい要件が含まれるようになった。どうも、温水は、暖房とはまた別に、水から温水にするためのエネルギーを把握するために温水の消費量のモニタリングすることを義務付けることにしたらしい。温水と暖房は熱源は同じだと思っていたので、温水だけを別途測定しなければならないことに疑問がわいたが、そこまで細かいアセスメントが必要なのかと驚いた。

 

わたしも同僚に聞いてみようと思うが、おそらく導入しなくてはならないだろう。

ちなみに、一応例のキッチンの水漏れに関しても話があがったが、結局わたしが自ら業者に連絡することになった。それも水回り関係のVVSがやってくれるのかどうかわからないが、それも相談してみようと思う。まぁ、支払はアパート組合が払ってくれるのでそれだけでも助かるが。

 

それにしても、そんなに大変なわけでもないが、アパートの管理も意外といろいろあるなぁ、、と思った。

去年は水道管が破裂するというトラブルもあったが、わたしが引っ越す前には地下室が浸水したこともあったらしい。ポンプを買ってひたすら水を掻き出したらしい。今は水が入りやすいドアのほうに板が差し込まれている。

まぁいろいろと勉強になるので苦ではない。

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2016-05-21 01:16:58

デンマークパスポート入手 ~追加事項あり~

テーマ:デンマーク事情

pas

 

デンマークパスポート入手!!

信じられないことに、今朝市役所からSMSが来て、お昼に早速とりにいったのである。

火曜日に申請して、普通のプロセスで発行すると言われたのに、まさか3日後に連絡がくるとは思わなかった。

仮に急いでも、ワーキングデー35日かかると言っていたし、ただでさえバケーション前でパスポートの申請が殺到しているようにみえたし、そんな忙しい状況の中まさか緊急を上回る早さで発行してくれるとは。

事前に聞きにいったり、昨日娘のパスポートの申請で念を押してたのが働いたのか。 

いつも、悪い方で裏切られることが多く、常に最悪なケースで考える癖がついてしまっただけに(だからこそ、日本のパスポートを送ることも躊躇したんだけど)、これは予想外の展開である。

早速、新しいパスポートでESTAも取得した。火曜日に再試験をしてプロシーディングの修正をし、わたしだけでなくほかの共同著者のチェックが入ったあと、今日第一オーサーのひとが最終版を学会にオンライン提出したし、アメリカ出張の準備は万全である。

 

昨日は、娘のパスポートの申請をした。

一応写真入りIDとして、今はもう使えない滞在許可証を見せたが、普通子供は最初のパスポートを申請するときにはIDがないので必要はなかったという。

また普通両親二人のサインが必要なので、両親共に来れないときにはアプリケーションスキーマも提出しなければならないが、娘の場合わたしだけが親権をもっているので、スキーマさえいらず、わたしのサインをデジタルペンで入力して充分だった。

ついでにNemIDのことを聞いたら、窓口だったらパスポートなしでも申し込めたという。もちろん、16歳以上だったらデンマーク国籍をもつ必要もない。オンライン申請はデンマークパスポートが必要だとあったので、てっきり娘は帰化するまでNemIDをもらえないのかと思っていたが勘違いだったようだ。

なので早速NemIDも申請し、すぐさまつくってもらって使い切り暗証番号カードももらった。

なんでも高校でNemIDが必要になるし、e-Boksがあるのもなにかと便利である。

そして、ブルーカードのことについても聞いてみたが、これはパスポートに関係なく、いますぐオンラインで申請できるという。早速アクセスしてみたら、NemIDでログインすると、確かにわたしがデンマーク国籍をもっていることが認識されていて、スムーズにオンライン申請できた。帰化する前は、ログインするなり、「市役所に行ってください。」とメッセージが出てそれ以上はすすめなかったのである。結婚していたときだったらできたのであろうが、離婚してからは権利を失い申請できなくなっていたのである。これでカードがくれば、とりあえずEU内での旅行は安心になる。(といっても、今まで保険をかけたことはなかったけど。)

 

まだ娘のパスポート待ちではあるが、時間の余裕はあるし、とりあえずこれでひととおり終了である。

201311月に申請してから2年半余り。。帰化試験を受けたのはもう4年前。長かった。。

奇しくも進学先も決まったし、今回の夏休みは落ち着いて過ごせそうである。

  

****************************

 

~追加~

パスポートを眺めていたら、初めて知る事実がのっていた。

なんと、デンマーク国籍所持者であっても、生まれてから一度もデンマークに住んだことのないひとは、基本的に22歳になるとデンマーク国籍を失うそうである。

デンマーク国籍を維持できるのは、喪失することによって無国籍になってしまうひとのみだとか。

21歳になってから22歳になる前までにデンマーク国籍を維持するための申請をしなければならないらしいが、おそらくはその時点で別の国籍を有していた場合にはデンマーク国籍を維持できないのだと思われる。

何度かコメントをくださった方が、デンマークには住んでいないものの、ご主人がデンマーク人であるにもかかわらず、成人されたお子さんがデンマークパスポートを取得するのにえらく手こずっていると言われ、なんでデンマーク人の血をひいているのにそんなに難しいのかと不思議でしょうがなかったが、その22歳ルールのためであったらしい。本当にデンマーク国籍しかもっていないかどうか確認するのに時間がかかっているのかと思われる。

だとしたら、日本に住み、一度もデンマークに住んだことのない日本-デンマークミックスの子供は、22歳以降デンマーク国籍の取得は不可能といえる。

たぶん、日本はそんなことはないだろうと思う。たとえ日本に住んだことがなくても、片方だけでも日本人の親をもち日本国籍を取得した子供は、たとえ二重国籍であっても、自ら放棄しない限り自動的に日本国籍を喪失することはないような気がする。

デンマーク、、、厳しい。。。今までも、デンマーク人であっても、デンマークにどれだけ住んでいるかどうかで区別されることがあるんだな、、と感じることは何度かあったが(例えば国民年金とか)、やっぱりそれがかなりクリティカルなことらしい。

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2016-05-19 05:46:32

パスポートの申請とメンティーからのメール

テーマ:デンマーク事情

昨日、市役所が開く時間きっかりに行き、帰化証明書と写真を持参してパスポートを申請しにいった。

てっきり急ぎで作ってくれるかと思ったら、

「いつアメリカに行くの?」

と聞かれたので、

65日です。」

と言うと、カレンダーで数えだし、

「なんだ、今から3週間もあるじゃない。なら、普通のプロセスで発行します。」

と言うではないか。慌てて

「えっ、前に聞きにいたときには、急ぎで作ってくれると言ってくれたんですが。。」

と言うと、

「それは、本当に出国日がせまっているとき。あなたの場合、3週間もあるので緊急で作ることはできないの。」

と言われてしまった。

というか、わたしが出るのは日曜日で、しかも今週はピンスで月曜日は休みだったから、実は3週間もない。2週間と3日といったところであろうか。きっかり2週間で受け取れるのならいいが、3日遅れたらすでにアウトなのである。

とりあえず郵送のタイムロスをなくすためにできたらSMSで連絡し市役所で直接ピックアップできるようにしてくれるという。それでも恐ろしいデンマーク事情。。2週間たっても連絡がこなかったら市役所に行って督促をしようと思う。

ESTAの申請があるから余裕をもってパスポートを受け取りたかったが、、、躊躇して日本のパスポートを送らなかったことが悔やまれる。というか、バカ正直に65日と言うべきではなかったか。。せめて63日とでも言うべきだったかもしれない。それでも急いではくれなかったかもしれないが。

 

申請自体は簡単で、運転免許証で身分確認し、帰化証明書と写真をスキャンしてデジタル保存し、指紋採取してデジタルでサイン入力し、身長を測って記入してもらって終了した。

最初、靴を履いてどのくらいの身長?と聞かれて、思わず「はぁ?」と聞き返したが、実際わからなかったので測ったところ、170cmとのこと。わたしの身長は166cmくらいなので、いくら靴を履いていても別にヒールを履いているわけでもないからそこまで底上げされるのかと驚いた。

元夫のパスポートには確か184cmと書いてあったように記憶しているが、今思うとそれもかなりの水増しだったんだな、と思った。そんなにあるの?と思ってたけど、実際には180cmくらいだったのだろう。

デンマーク人のパスポートの身長は実際よりも34cm高く見積もられていると思った方がいいかもしれない。

しかしまさか靴を履いたときの身長を聞かれるとは思わなかった。ヒールをはいていても、それで測ったのだろうか。

 

明日は娘のパスポートを申請しに行く予定である。

パスポートができたら、NemIDを申請し、わたしもだけどブルーカードを申請する予定である。これに関しては帰化してよかったと思うことかもしれない。

  

************************

 

1か月ぶりくらいに、元メンティーからメールがきた。

なんと、先週初めてわたしがメンターをやめたことを知らされ、ショックを受け、どうしてやめたのか聞いてきたのである。

コーディネーターから電話がきて勧められるようにやめることを言ったのはもう一か月前なのに、、、しかもフリーのメンターがいるから大丈夫と言っていたのに、、てっきり、新しいメンターがついたのかと思っていたけれど、どうやらそうではない感じである。しかし、メンティーもわたしとは1か月も音沙汰なしだったのに何も気が付かなかったのだろうか。

それで、あれだけ言ってもまったく自覚がないようなので、辛口に、

わたしに会社でどのようにお金をもってくればいいのか聞いてきたこと、実は挑戦することが好きではないことを聞いて、わたしが助けられることはないことを認識したこと、

そもそもわたしは仕事を得るためにどのように何をすればいいのか見つけ出すアドバイスすることを意図していて、直接の解決法を与えるつもりはなかったこと、

それなのに、自分自身でどうすればいいのかを考える困難を受け入れないのだとしたら、わたしにできることはなにもないこと、

同時に、フリーのメンターが出てきたから、異なる視点をもっているであろう別のメンターにつくことも最善ではないかと考えたこと、

などを書いた。

  

そしてふとうちの大学の求人リストをみてみたら、なんと彼が所属していたグループで、要件といい今までの経験といいまさに彼にぴったりのポストの求人をみつけたのである。

しかし、応募締切は今日だけど、そのアナウンスが掲載されたのは321日とある。まだ彼が在籍していたときである。

彼は、職場ではそれなりに評価されていて契約も継続されるはずだったけれど、予算が減らされたから契約が延期できなくなったと言っていたが、それなのに彼の在籍中に募集を出していてしかも彼にそのオファーもないというのは、明らかにおかしい。どうみても、予算がないというのは言い訳で彼に代わる別のひとを入れたいというようにみえる。

わたしは、メンターとして接する限り一緒には仕事したくないなと思っていたけど、専門分野での彼の資質を真に認識していたわけではない。しかし職場でも、彼が自分で言うほどさほど評価されていなかったのかもしれないと思った。

 

というか、そういう思い込みこそが彼の最大の問題なのかもしれない。

自分が直面している困難から目をそらしてラクなほうラクなほうと逃げようとする。だからわたしのネットワークだけに興味があって辛口のアドバイスにはまったく耳をかさないし、契約が切れるのはあくまでも経済的な事情のためであって自分の資質のせいではないと自分を変えようとしないでそのままつっぱしろうとする。

そのせいなのか、新しいメンターもついていないようだが、やはり素直じゃないと、そもそもアドバイスするひとさえ不要というか、意味のない存在になるかもしれない。

 

と書いていたら、メンティーから返事がきた。

例のポジションには応募したという。そして、チャレンジを好まない、というよりは、子供がいることもあって不安定な職にはつきたくない、という意味だったとのこと。

それを言うのなら、わたしなんてシングルマザーで大黒柱だし、うちの会社は零細企業で安定した職ではないし、かといって娘のこともあってデンマークを出ることもできないというより究極な状況におかされている。

だからこそ、逆に自分を成長させなければと思う。(メンタープログラムに参加したのもそのため)安定した仕事なんてない。むしろ安定した状況にするためにはまず自分を強化しなければならないのである。

なんかそこのところを彼は理解していないような気がする。「安定」があると信じていて求めていれば手に入るのとでも思っているようだ。そういう「受け身」の姿勢を改めるべきだとさんざんいってきたが、、やはり伝わらない。

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2016-05-14 07:19:26

帰化証明

テーマ:デンマーク事情

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帰化証明がきた!!

あと市役所に行かなければならないが、パスポートの発行は融通がききそうなのでともかくホッとした。

半分諦めていたアメリカ出張も予定通り行ける見込みである。20日締切のプロシーディングの修正と追実験、ESTAの申請をしなければならないが。

証明によると、415日の国会における法案決議で帰化できることになったらしいが、ネットで調べたところ、その日に1904人が帰化したらしい。なんでも、デンマーク国民党は反対だったが、そのほかの政党はすべて賛成だったので難なく法案が通ったらしい。国会決議の前に14人の国会議員で構成される帰化委員会で審査され6人が通らなかったとのこと。ちなみに、そのメンバーの中には元シリア人のNaser KhaderEnhedslistenの元代表者Johannes Schmidt-Nielsenが入っている。しかし、それだけのことをしながら、もしDFが過半数以上いたとしたら国会で通らず全員帰化できない、という事態になるのだろうかと思った。

また次の国会審議を受ける帰化申請者は923人。10月にもまたあるが、去年6265人が帰化したのに比べれば、今年はかなり減る見込みであろう。今回の1904人も、何人かは旧ルールで帰化したひとだが、ほとんどが厳しくなった新ルールで条件を満たしたひとらしい。

 

5月に入ってからずっと晴天続きだったが、それも今日で終了だそうで、昨日は半日有給をとってコペンハーゲンに出たが、きれいだしきもちいいし楽しかった。

同伴した友達は公務員になって1年たつが、40人余りのクライアントを常にかかえ毎日超多忙らしい。クライアントによってまったくケースが異なるので、その対応の仕方も変えなければならないし、それほど緊急性を求められないケースに関しては忘れてしまうこともしばしばあるらしい。

当局側からすると、審査に時間を要するのはしかたがないのかもしれない、と思った。

 

そして今日は、お客さんとのミーティングだったが、ある商品を売るのに法律に抵触していないかどうか意見を求められ、その法律文を読んで、なんとわかりにくい、、と思った。その法律の意図を考えればまったく違法性はないと思ったが、いちゃもんをつけようと思えば抵触しているといえなくもない、というあいまいさであった。

本当に、あるルールがあったときに、それを満たしているかどうか判断するのはどの分野でも難しいのかもしれない、と思った。

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2016-05-11 14:40:59

デンマークパスポート

テーマ:デンマーク事情

来月のアメリカ出張は行けなくなってもしかたがないことと半分諦めることになったものの、やっぱりできる限りがんばってみようと、とりあえず送った書留がどうなったのか郵便局のホームページで追跡してみたところ、なんと昨日の早朝656分に受取人のところに届いたという。

は、早い。。というか、書留なのに、本当にそんな早い時間に届いたのか逆に疑わしいくらいである。

担当者のことばをそのまま信じるとしたら、これですぐに帰化証明を送ってくれるはずである。あまりにもまた長く待たされるようだったら電話してみるつもりである。

 

そして次にKommuneのサイトでパスポート申請のところをチェックした。

すると、新規で申請する場合、

・運転免許証

・出生証明書

・保健カード

・クレジットカード

・証明写真

が必要であるらしい。帰化した場合には、出生証明書の代わりに帰化証明書が必要なのだろう。

 

そして、できるまでは最長14日間かかると書いてある。だから、余裕もって申請するようにとも書いてある。

やっぱり直接いろいろ聞いてみようと、移民省からの手紙をもって市役所に行ってみたのだった。

 

まずは、手紙をみせてわたしが帰化したことを言い、来月アメリカに行くので早くパスポートが欲しいのだが、前もって申請することはできるか、と聞いたところ、やはり帰化証明がないと申請はできない、と言われた。

そして次に、だったら、できるまでどれくらい時間がかかるのか、やはり2週間かかるのかと聞いたら、証明をもってくれば、そういう事情を考慮し、できる限り早くパスポートの発行をするよう動くからと言ってくれた。それでも勤務日35日はかかるとのことであったが、状況に配慮してくれる感じに受け取れた。

それでだいぶホッとし、やっぱり希望はもっておこうと、勤務のあと、駅の近くにある写真屋さんで娘と一緒に証明写真を撮りに行った。

これで帰化証明さえもらえば、すぐにでもパスポート申請ができる状態になった。

 

しかし今回つくづく思ったのは、去年デンマークで二重国籍を認めるようになって色めきたったけど、帰化証明をもらうのに、もともと国籍を有していた国で二重国籍を認める認めない関係なく全員がもっているパスポートを送らなければならないと手紙に書いてあったのをみて、その新法律は、新たにデンマークに帰化するひとにではなく、ほかの国に帰化してデンマーク国籍を喪失したデンマーク人のためのものだったんだなーと痛感させられたことである。

例えば、ノーベル賞を受賞した青色LEDの中村修二先生は、アメリカ市民権を得ながら日本国籍を保持していたらしいが、二重国籍を認める国だったら、もともともっている国籍を返上することにはまったく関心をもたないのが普通だと思う。

確かに、日本では二重国籍を認めていないのだから、他国に帰化した時点で日本国籍を喪失することは道理ではあるが、それをわざわざデンマーク側が追求することに、この二重国籍新法案の本当の意図を思い知らされたような気がする。

 

デンマークに帰化したからといって「デンマーク人」になるわけではない。デンマークでは「デンマーク人」と「デンマーク帰化者」との間で明確な区別をする。

例えば、デンマーク国籍を取得しても、26年間は非EU外国人配偶者に対して配偶者ビザを与えることができない。(これは、すなわちデンマーク人であっても25歳以下のひとは配偶者ビザを与えられない、ということでもあるが。)

 

まぁ、日本でも「日本人」と「日本帰化者」とで区別しているから、デンマークに限った話ではないが。

アメリカみたいな移民の国であれば「アメリカ市民権所有者」で同じラインに立てるのだろうが、基本単一民族で成り立っている国だとやはり「血筋」が重視されるのかなと思う。

そういう意味でなんとなく心元ないようなきもちもある。

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2016-04-30 04:08:17

デンマーク国籍取得

テーマ:デンマーク事情

ついにデンマーク国籍取得!!

 

やったー、祝杯だ!!と喜んだのもつかのま、よくよく移民省からの手紙を読むと、いろいろとまだ面倒くさいことがあるらしい。

-質問票

-離婚証明証のコピー

-もしあったら親権証明のコピー

-現パスポート

を送らなければならないとのこと。それから帰化証明をもらえるらしい。

 

親権証明。。。去年の2月にも法務局から電話かかってきて、親権を証明するアポスティーユ付きの書類が欲しいと言われ、戸籍謄本を取り寄せ、翻訳をし、大使館にもっていって翻訳証明と事項証明を発行してもらって法務局に送付したのだが、、、また送れということなのだろうか。

まぁ、「もしもっていたら」という前置きがついていたので、手持ちの戸籍謄本の翻訳証明を送ればいいかと思っている。また親に戸籍謄本を送ってもらって、、、という手順は踏みたくない。

 

しかし、、、一番問題なのは、パスポートである。

パスポートに関しては、コピーではなく、実物を送れというのは、事実上の返上なのであろうか。

デンマークでは去年の9月から二重国籍が認められるようになったし、帰化できてもデンマークパスポートが手に入るまでは、日本のパスポートを使おうと考えていた。

もしすぐにデンマークパスポートを発行してくれるのなら問題はないが、聞くところによると、市役所に申請しても23週間かかるという。まずは申請するために必要な帰化証明がこれらを移民省に送付したあとにもらえるので、それ自体にいくらかは時間がかかるだろう。トータルで12か月かかるのではないだろうか。

しかしわたしは、6月頭にアメリカ出張が控えていて、パスポートはわりとすぐに必要なのである。しかも、ESTAもデンマークパスポートで取り直さなければならないから、少々余裕も欲しいところである。

 

アメリカに同行する同僚に相談したところ、なんだったらパスポートのコピーを送ったらどうかとのこと。クレームがついたらまた対応を考えてみればとのこと。

わたしもそれを考えたが、ほかの書類ではコピーでもいいのにパスポートだけは実物と指定していただけに、コピーの場合絶対文句言われるであろう。

 

しかし原理上は、デンマーク国籍をとった以上は、二重国籍を認めない日本の国籍は自動的に喪失するはずで、パスポートも無効になるのである。

それなのに、帰化しても、しばらくはデンマーク国籍を証明するものさえなく、実質無国籍状態のようなもの、といえる。

しかも、手紙が来たのは昨日だったが、手紙の日付は419日で、422日から帰化すると書いてある。1週間自分が帰化したことさえ知らなかったという。。そして、わたしはデンマーク国籍を得たはずの422日に、「知らなかったために」日本のパスポートをIDとして使い、スウェーデンに国境越えしている。

というか、12か月もパスポートがないというのはありえない。

しかも、赤ん坊と違って、自分の国籍取得日が前もってわからないというのも難しいところである。特にわたしの場合は、当初去年の10月に国会審議されて今年の1月に帰化する予定だったのが、10月に突然法律改正されて3か月延期になったこともあり。

 

とにかくすぐにパスポートが必要なのだということを言うべく移民省に電話したところ、担当者は病欠で不在だという。。しかし言われるままに日本のパスポートを送るのは怖いので、また電話して事情を説明しようと思う。

 

それにしても長かった。。

201311月に申請をし、

12月に警察との面談があり、

20142月に法務局から受け取りの手紙がきて最長16か月かかると書いてあり、

20152月に法務局から電話がきて親権証明を出すよう言われ、

20156月に国政選挙の直後に法務局から、何もなければ10月に国会審議かけるという手紙がきて、

201510月に移民省から、新政府が法律を改正したとのに伴い再審査にかけるという手紙がきて、

201511月に移民省から、翌年1月に国会審議にかけるという手紙がきて、

20161月に国会のホームページで帰化申請の国会審議の申請者リストをみつけ、わたしの名前をみつけ、

20164月に帰化。

ここまでで2年半。しかしまだパスポートを入手していないので完全終わりではない。

 

手紙を受け取ったときは狂喜したけれど、手紙をよくよく読んでアメリカに行けるかどうか不安になり、今は複雑なきもちである。

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2016-04-24 06:38:06

メンター辞退

テーマ:デンマーク事情

結局、メンターをやめることになった。

水曜日に、うちの職場に来てもらって、まずは大学のテクニシャンと話してもらったあとに、CVとカバーレターと化学分析職のアナウンスをみながらいろいろと話したのだが、もう本質的にどうしようもないことを認識したのである。

送ってきたジョブアナウンスは締切がすでに一か月前のものなので、返事はないようだがほぼリジェクトされたものとしていろいろ分析してみたところ、

・英語とデンマーク語両言語でビジネスレベルが必要→アナウンスは英語だったのでデンマーク語はそれほどクリティカルではないと思っていたが、どうもデンマーク人の応募を前提にあえて英語能力をはかるべく英語にしていたようだ。

・当局に提出する書類仕事も含むため、ペーパーワークの経験も必要とあったが、CVにその記載は一切なし。

・小さな会社なので仕事の幅が広いとあったが、それをカバーするような経験の記載はなし。

・ある装置の経験が少なくとも4年以上とあったが、2年しか経験していない。

などなど、実はいろんな条件が足りていないことがわかった。

 

そこで、

・今のところ、まったく言語の項目がないが、それはかならず記載すること。少しでもデンマーク語を学んだ経験があるのなら、そのことも書くこと。

・実験だけでなく、ほかの経験も書くこと。ルーチンワーク以外のことをもっと書くこと。

などを助言した。

 

さらに、CVをみて、あたかも大層な経験かのように母国での薬品会社でのことを大量に書きながら、なぜ1年半くらいで大学の学生課の仕事にうつったかを聞くと、

「大変だったから。」

との答えに唖然とした。

3年間大学ではまったく化学に関係ない仕事をしているし、その後のアメリカでのテクニシャンとしての仕事も5年働きながら、業績は分析仕事と実験装置のセットアップという2行だけと、37歳という年齢のわりにはキャリアを積んでいない感がCVにありありとあらわれているが、どうも大変な経験を避けて易きに流れに流れて今に至った、という結果のようだ。3月に契約が切れた仕事も、パーマネントでないにもかかわらず、契約が延長されるだろうとのんきに構えていて言われた仕事しかしていなかったようだ。

 

にもかかわらず、うちの会社で働きたいというので、

「会社のホームページのリンク送ったよね。それをみて、うちで何ができる、と思った?」と聞くと、

「いやー、こういう化学薬品系の仕事だったらできるし。」と言うので、

「でも、化学系のプロジェクトは今充分にあるわけじゃないよ。ひとつはあと2か月で終わるし。」と言うと、

「じゃあ、お金をとってくればいいんでしょう?」と言ってきたので、

「じゃあ、どうやってお金をとってくるの?」と聞いたところ、

「それを教えて。」

と言ってきて、頭がクラクラした。

さらに問い詰めたところ、実は仕事にこだわりはないこと、母国では解雇されることがほとんどなかったため、できる限り安定な仕事であることが好ましいこと、そして実はチャレンジすることは好きではないこと、がわかり、思わず、

「じゃあ、なんでデンマークにいるの?ここは小さな国だからドラスティカルに変化するし、安定した仕事なんて皆無だよ。公務員だって解雇されるんだから。安定を求めるのだったら、いっそのこと母国に帰るのが一番じゃない?」

と言ってしまった。というか、もうメンターとして続ける気が失せてしまっていた。

その日に、プログラムのコーディネーターに電話をし、メンターをやめることを伝えた。

 

木曜日にずっと会っていなかった日本人の友達と会って、いろんな話をしたのだが、

「でも、デンマークで働くってしんどいよね。。本当ここで教育を受けたかったと思う。」

と言ってきて、確かに、、、と思った。

デンマークは勤務時間が短くてラクと思われがちだが、実は精神的にはかなりつらい。それは、言われた仕事だけをやっても認めてくれないからである。自分オリジナルのインプットがないと、存在価値がないとみなされてしまうのである。まぁ、言われた仕事だけだったら、人件費の安い学生アルバイトでいいじゃん?というわけである。

デンマークの教育では、常にプレゼンをさせられたりレポートを書かされたり、イノベーション週間があったりと、知識を取り入れるだけでなく、自分の考察やアイデアを盛り込む訓練が常に強いられる。また拘束時間が短いため、長い自由時間をどのように過ごすのか自分で決めることにも慣れている。

それに対して、日本での教育は、常に答えはひとつしかないと思い込まされ、自分で考えたり意見を言う余地などなく、やることが多すぎて自分で何をしたいのか考えることにも慣れていない。だから、デンマークで自分で決めてね~と放置されると、とまどってしまうのである。

彼女と、デンマークで外国人が職を得にくいのは言語だけじゃないよね、、と言い合ったが、本当にこの労働カルチャーの違いを受け入れることのほうがタフなんだと思う。

 

メンティーにそのあたりのことも認識させたいと思っていたけど、受け入れるかどうかを決めるのはしょせん本人。

わたしだって、デンマークに居続けなければならないという事情があったから、不安を感じながらもデンマーク事情を理解しようとつとめただけで、もし娘がいなかったらとっとと日本に帰っていたかもしれないし、別に強制されてやってきたわけではない。

でも、メンターをやって、職探しについてかなり考えさせられたのでいい経験にはなったと思う。

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2016-04-19 06:21:45

メンタープログラム

テーマ:デンマーク事情

今日はメンタープログラムの全体ミーティングがあった。

前回からのメンティーとのアップデートとしては、メンティーはポスキ中から2週間母国に帰り、この週末の前の週末に母国からデンマークに戻ってくるはずであったが、しばらく音沙汰なかった。

しかし、デンマーク人同僚にならってこっちからはあえてアクションを起こさず放置していたところ、先週の木曜日にメールがきて、帰ってきてすぐに風邪をひいて連絡できなかったが、すでに今まで12件アプライしたこと、そしてそのうち5件がリジェクトされたこと、またうちのテクニシャンと話したいと書いてきた。

わたしはこの月火と予定があったので水曜日に来てもらうようお願いし、なおかつ同僚に教えてもらった失業保険のサイトのCVの書き方のページをリンクで貼り、なおかつ、3年前にうちの会社で出した募集要項と、そのときに採用になったひとのカバーレターとCVを、エンジニアとして応募するのに参考になるかもと送ったのだった。

いずれもデンマーク語である。サイトには英語版はなく、うちの会社はデンマーク人か限りなくデンマーク語が流暢である外国人しか雇わないので、アナウンスもCVもデンマーク語しかない。

でも、実際に採用になったひとのCVをアナウンスと一緒にみることは意味があることだと思ったので送ったのだった。

デンマークでよく言われているのは、CV30秒で判別されるということで、ポジションに関係する業績をもっていることを印象的にみせて短い時間で興味をもたせる必要がある。

ポジションによっては、英語で書かれているというだけで数秒でリジェクトされるかもしれない。大企業は英語でまったく問題ないが、うちのような小さな会社は言語がクリティカルになる可能性が高い。

それからまたしばらく返事がなく、今日やっと返事がきたが、「テンプレートをありがとう!これはエンジニアのポジションに応募するときに有用になるね。」とあり、テンプレートとして送った意図はないのだが、、と思った。

いまだに、CVは送ってくるがアナウンスは送ってこない。

  

それで、アレンジしているひとたちや、ほかのメンターと話ししてわたしの抱える問題をシェアしたいと意気込んで参加したのである。

今回は、メンター、メンティーで分かれて話し合ったり、56人のグループで話し合ったりと、自分のメンティー以外の参加者たちと交流をもつことができ、とても興味深いと思った。

中にはさくさくと失業保険を受けながら半分市の負担の仕事につけたり、母国であっさり仕事をみつけたり、いいオファーをもらったり、自分のビジネスを立ち上げるべくコースを受けながら着々と準備しているメンティーもいたが、キャリアをそれほど積まないままやたらいろんな教育だけを受けて迷走していたり、ある特別な分野で博士をとってポスドクをやった以降は主夫のまま、以降ほとんど活動してなくて今もメンターとのやりとりも積極的ではない、というひとがいたりと、わたしのメンティー以外にもいろいろ難しいメンティーがいることを知った。

しかしメンターの方々も、ネットワーキングの機会をもうけたり、自分の知り合いに話をつけたり、コースを紹介したりとか、いろいろなアプローチで助けているようだった。

 

わたしの問題に関しては、ほかのひとたちも理解してくれ、特にミーティングが始まる前にメンティー担当のひとに個人的に話したことで、メンティーだけの集まりで、メンターに期待できることには限界があること、あくまでも職探しは自らイニチアティブをとらなければならないことを話してくれたそうだ。

まぁたぶん、わたしのメンティーもその話を聞く前からもうだんだんわかってきているだろうし、ほかのメンティーと話すことで職探しは決して簡単ではないことも認識しているだろうと思う。

しかし、どのように会社にアプローチしたらよいのか、どのようにカバーレターを書くべきか、面接で難しいことを聞かれたらどのように答えるかなどプラクティカルなヒントも話したようなので、メンティーにとっても役に立つ情報が得られたと思う。

 

今後はもっと気楽に構えて、あんまりやりすぎないようにしようと思う。

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