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今月の読書ですおねがい
こちらを読みました!
な、な、なんと当院の理事長の作品ですラブ


理事長先生が日々わたしたち社員に教えてくださる心の持ち方を、小説の中に散りばめてわかりやすく、心に入ってきやすいように書かれた本です。

帯にある、男の野望と女の愛。というキャッチコピーは、どこの夫婦にも見られる、男の出世欲と、女の家族愛、が描かれたストーリーから来るものだと思いました。
夫が家族のために仕事をがんばろうとすればするほど、妻は家族のためにもっと家族のことを見て欲しい、家族との時間を作ってほしい、と願います。
どちらも悪くないのに、永遠に平行線ですよね。



わたしはけっこう小説を読むとその世界に入り込んでしまうので、わたしは主人公の秀樹の奥さんであるいづみがかわいそう。。という感想を持ちました。
秀樹には秀樹の言い分があると思うし、物事を多面的にみると、誰が悪くて誰が被害者で、、という区別は難しくなると思います。そもそも、家族という単位のなかに、加害者と被害者という構図はないのかもしれません。
確かにいづみは、本来もしシングルマザーだったら血を流す努力をしてなんでも1人でやるのに、秀樹に甘えている部分はたくさんあると思います。
けど、ネタバレになっちゃうけど、夫に浮気されたり、子供が病気になったり、踏んだり蹴ったりという表現が彼女の人生にはピッタリショボーン
もし夫に甘えた代償がそれなのであれば、辛すぎますえーん

どんな立場で読むかで、感想も変わるのかなと思います。小説の面白さは、そこだと思いました。

印象に残ったセリフは、

🔴「人は誰でも幸せになるために生きているのだから、自分はどんな時に幸せを感じるのかを意識することはすごく大切なんだよ。
幸せの基準が、周りとの比較から始まると、周りより優れているか劣っているかの優越感と劣等感が幸せの基準になってしまう」21ページ


🔴「恵まれている時には、比較する対象が完璧なものだったので毎日、不平不満を並べていたが、今では比較の対象が死ぬことだから、何と比較しても死よりはマシだな」86ページ


🔴「夫婦って、お互いが、あれをしてくれない、これをしてくれない、とかどちらが正しいかを、言い始めたら絶対に上手くいくわけないんだ。世の中は、良くも悪くも自分のしたことが返ってくるものだよね」
「感謝するというのは、何と比較するかで決まってくるんだ」
「母子家庭や父子家庭の人は当たり前のように頑張っていることを、連れが健康で長生きするのが当然と思っていると、必ず現状に対して不平不満を言ってしまうんだよ」
「人間って、あまり考えないで無意識に感情に任せて生きていると、自分の足りないものを見つけては不平不満を言うものなんだ」128ページ


🔴「出来事は変えられないけれど、出来事の意味は自分次第で変えられる」232ページ




理事長先生は、いつもブログや朝礼などのお話が深くて為になるので、そのエッセンスが散りばめられたこの本は、小説として面白いだけでなく、生きていく上でも為になる本だと思いました。


第2作もたのしみにしています!おねがい