イラストで綴る日常

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こんにちは、イトウエルマです。

ちょっと前のことになります。
東京に大雪が降ったことがありました。

電車が止まってしまって、動かなくなって、
ずっとホームで待っていたけど復旧のメドが立たなくて、
色々地下鉄を乗り継いで、目的地まで行こうと、
ようやく中央線に乗ったときのことです。
電車の接続口の扉に寄りかかっていたとき、
突然、後ろの扉が開くと同時に…

イラストで綴る日常
かなり年配の男性に突き飛ばされました。

満員電車の扉付近ならともかく、
がら空きの車両でこのマナー…。
おそらく普段は黒塗りのお車で移動、
電車に縁のないお方だろう。
車も動かないこの雪に、
どうしても行かなくてはならないところがあるのだな。
こういう御仁が一人で普通電車に乗るとは思えない。
付き添いの人がいるはず…


そう思い、開いた扉の方を振り返ると、
イラストで綴る日常

ものすごくきちっとした女性が、
男性の振る舞いを詫びるでもなく、
かといって、当たり前のように思っている風でもなく、
しっとりとした伏し目がちな瞳でこっちの視線をかわしながら
後に続いていったのでした。

奥様?
(この暴れん坊オヤジと釣り合わなくはないけれど)
それにしては生活感がないよな~。
この雪の日にぴちっとセットされた髪。
ファンデ、眉毛、目元は最低限なメイクを美しく施しているけれど
唇は紅を引かずそのまま。
目立たぬ振る舞い。
人前に出ることに慣れている人の、
無駄の無い美しい動き…。

銀座のママっていわれたら
そうだよな~、って思えそうな空気をまとった女性が通り過ぎました。

あのオヤジ。
会社でもあんなに横暴なんだろうか。
そして、この女性と二人の時にはどんな風に接しているのかな?


…前時代的な男性に縁のないエルマには想像しかねることです。

…と、すぐ脇に座っていた女性と目が合いました。

女性: 目をぱちっと開きながら声にならない声で 「何かしらね、あれ!」
エルマ:ヒソッ  「びっくりしました~」
イラストで綴る日常
ここまでなら、
黒木瞳似の上品な奥様がマスクをしてる~。
で終わっていたのですが、

その後の彼女の、私を観察する視線が
もの凄かったのです。

まず靴と鞄を凝視し、
コートを見つめ、
また靴と鞄…。

こちらに目配せをして下さった方とは思えないほどの
おしとやかさのみじんもない不躾な視線に、
…これはひょっとして、海千山千の芸能界を渡り歩いて来た人間の、
自分を認知されていない事を知った時に見せる好奇心むき出しの姿?
或は、これほどのスターに気がつかないどあほな人間に驚いている様なのでは…
(この雪。普段乗る事のない電車に乗っているのかもしれない!)


こちらも妄想を楽しみました。

(この黒木瞳さん、私をどんな人間に分類したのかしら。
この日私はaigleの長靴とCath Kidsonのビニールのバックという、
雪の日仕様のいでたち。なかなか判断しにくいと思うけど。)


なんであれ、
あのときの目配せが、私を救ってくれました。

今度、どつかれてよろめいた人がいたら
目配せしてしてみよう。
ちょっとはどつかれた人の、嫌な気分が和らぐかも!

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