これからのキャリア&ビジネス書

元アマゾンのバイヤーで、現在は人気メルマガ「ビジネスブックマラソン」編集長。「ラジオNIKKEI」でも活躍中の土井英司が、これからのキャリア&読むべきビジネス書を指南。


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こんにちは、土井英司です。

今日は、人脈についてお話します。

自己啓発書でよく言われる、「まず与えなさい」という言葉。最近では、「GIVE & TAKE」ではなく「GIVE & GIVE」なんて言葉も使われるようになりました。

ここで、若い時分であれば、「そんなに与えてばかりいたらお金がなくなっちゃうじゃないか!」と考えてしまいがちですが、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

まず、与えるものはお金でなくてもいいわけですから、必ずしもお金は減りません。それと、確かに自分一人、相手一人で見た場合「GIVE & TAKE」になっていなくても、自分が生きるエコシステム全体を見たら、じつは「GIVE & TAKE」になっている場合が多いんです。

たとえば、あなたがマッサージ師で、友人をタダでマッサージしてあげたとしましょう。本当に上手であれば、友人は別の友人にあなたのことを推薦するはずです。そして、友人の友人があなたのサロンにお客として来てお金を払う。ただ残念なことに、この方がもともと友人の紹介で来ていることは、相手が言わない限り、あるいはあなたが尋ねない限り、わからないのです。

また、「GIVE & TAKE」には、タイムラグが伴うということも忘れてはいけません。
たとえば、上記の友人が友人を紹介するのは、友人が肩が凝って困ると打ち明けた時かもしれません。それが何年後起こるかはわからないのです。

だから、人脈を得ることの効果、与えることの効果は、長い目で見ることが肝心です。どれぐらい長いスパンで見るかというと、土井の場合、10年~20年です。

「そんなに待てないよ!」という方、待ってください。

変な話ですが、待てないという方に共通しているのは、与える「絶対量」が足りないことなのです。

早稲田大学ビジネススクール教授の山田英夫先生が紹介していた、スターマイカのビジネスモデルを例にお話しましょう。

スターマイカは、「オーナーチェンジ」物件に特化した不動産会社です。通常、オーナーチェンジ物件というのは、賃借人が退居するまでは転売が難しく、資金が寝てしまうということで、敬遠されることが多いのですが、同社はこれを逆手に取りました。

いつ賃借人が出るかわからない中古物件を大量に買い、賃借人が退去し次第リフォームして高値で売るビジネスモデルを作ったのです。

これにより、同社は賃借人がいる間は家賃収入を得、退去後は売却益を得られるようになりました。

それぞれの賃借人がいつ退居するかはわかりませんが、大量に買えば、どれかは退去して売却益が得られる。これって人脈にも当てはまるんです。

どの人がいつお返ししてくれるかわかりませんが、大量に与えておけば、誰かはお返ししてくれる。大切なのは、与えておく人間のプールを大きくしておくことなのです。

ダンバー数によると、人が抱えられる友人の数はMAX150人だそうですが、これでは人間は豊かになることはできません。もっと数千、数万の単位で人に与えることで、いつでも収穫できる仕組みが出来上がるのです。

だから一番簡単なのは、利害を考えずにまず与え続けること。
ただし、本業に関して、無料奉仕し過ぎると相場を崩したりナメられたりするので、
そこは一定の線を引いたほうがいいかもしれません。

以上、土井の人脈論でした。
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