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「思考のエコノミスト」という表現は、たしか評論家・経済思想家の西部邁(にしべすすむ)さんが、

どこかの月刊誌で言っていた表現でした。

 

思考のエコノミストとは、考えることにおいて効率性を追求する(西部さんに言わせると)知的に怠惰な人間のことで、何事も深く考えようとせず、考えることにおいて、なるだけ省エネ・省力化を図ろうとする人のことをいいます。

 

出典が不明なままなので、覚えていること、自分なりに解釈したことを書くと、

・思考のエコノミストは、即効性だけを求めるので、すぐに役に立ちそうにないアイディアや理論を軽視する。

・現実的な利得(たとえば試験に出る、他人から評価されるなど)のために知識を仕入れようとするので、決して「在庫」(念のため仕入れておくような知識)は持たない。

・自分の思考力を鍛えることに関心がなく、声が大きい偉い人の言うことを鵜呑みにする。

・思考のエコノミストは、省力化・効率化を第一の命題とするから、テレビや映画など即効性のあるメディアを好む。

・活字を忌避し、ボキャブラリーは最小限のもので済まそうとする。

こういった態度の人をいいます。
 

さて、目的がはっきりしており、とくに「効率を追求しなければならない」医学部受験生については、どうでしょうか。

思考のエコノミスト、無駄を省いた思考を追求するのは、少なくとも受験においては「正しい」態度なのではないでしょうか。

 

たしかに、受験において、効率の追求、「とりあえず覚えておけ」的な割り切りは、必要といえます。

しかし、ここに重大なパラドックスがあることも、しっかりと心得ておく必要があるのです。

 

勉強の初期段階においては、思考のエコノミーを追求しすぎるのは危険です。

「時」と「場合」によって、効率性と思考のバランスを取らなければなりません。

 

もう少し正確に言うと、時間の効率性の追求はよろしい、また、暗記事項と思考を必要とする事項を分けて、後者(思考)にもしっかりと取り組んでおく必要があるということです。

 

無駄な時間を排除し、もっとも頭が冴えている時に思考を集中できる時間配分を設計し実施すること、このことに関しては効率・コスパ追求はまったく問題ない。それどころか、徹底して追求して良いところ。

 

しかし、「出るところと出ないところに分けて、出ない所は絶対に覚えない・勉強しない」というのは、すごく危険なのです。

 

 

「試験においては、出題されることが決まっているのだから、考えないで、覚えればいい」という人もいるかもしれません。

たしかに、レベルの低下した一部の入学試験などにおいては、それで事足れりという場合もあります。

しかし、この態度では、医学部入試、とくに難しい試験問題が出される上位校や国公立2次試験においては、致命的な欠陥を残す可能性が高いです。

 

まず、出題されるすべてのことを、覚えていられるかというと、どんな優秀な人間でも、根本の基礎的な理論や理屈を抜きにして、完全な暗記はあり得ません。

 

そして、知識の定着のためには、理論・理屈の理解と、思考のトレーニング、知識の内面化のための言語化(自分で説明できるようになること)が必要になります。

つまり、思考をフル稼働させ、じっくり・しっかり考える過程がどうしても必要になるのです。

 

近年の医学部入試のように、既習の知識を組み合わせて、新出の課題を解かせるような問題を解けるようになるためには、

かならず一度は、しっかりとした思考の訓練が必要となります。

 

それから、「出るところだけを覚える」というやり方にしても、問題に出る所/出ない所を、はっきりと分けられる入試問題は、どこにもありません。

コスパを重視するあまり、単語帳に載っていないから、とか、有名参考書に載っていないから、とか、

はては、過去問に出たことがないから、とかの理由で、目の前の問題を疎かにしている人ほど、

試験の後に「傾向が変わった」とかの理由で、「出来なかった・・」と落ち込む羽目になるのです。

 

 

試験までの残り時間を計算し、ある分野を「捨てる」などの割り切りが必要な時もあるでしょう。

しかし、あまり早期から、効率やコスパばかりを追求していると、しっかりとした思考力・応用力がつかず、

また、プロからすれば知っていても良いことを、誤って捨ててしまうということにつながりかねません。

結果、入試に失敗するということにならないよう、自分が「思考のエコノミスト」になっていないか、常々注意するように心がけてください。

 

 

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