5月にDouDou のパーカッションオーケストラが来日します。日本が主催して横浜で開かれるアフリカ開発会議の記念イベントとして行われるもので、5月16、17が横浜関内ホール、20日が東京国際フォーラムです。詳しくは写真をクリック、そして下記のサイトでご覧下さい。
http://www.conversation.co.jp/schedule/doudou/

DouDouのパーカッションオーケストラはさまざまな種類のサバールの合奏です。私はビデオでしか見たことがありませんが、その迫力は素晴らしいものでした。ダカールではサバールパーティーで小編成のサバール合奏は何度か聞きましたが、身体がバラバラになって飛び散るようなド迫力でした。今回は19人の合奏です。こんなのが生で見られる機会はそうあるものではありません。横浜では和太鼓との競演もあります。皆さんにもおすすめしたいと思います。

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テレビ タケオの太鼓演奏は昨年私が手伝ってDVDにしました。ここ数年のコンサートのビデオから、サバール、ジャンベだけでなく、アフリカのマリンバのバラフォン、それにピアノの即興演奏と即興ダンスを収録しました。そのDVDを今回ドゥドゥに見てもらいました。ドゥドゥは仕事から帰って食事までのひととき、40分近いDVDを全部見てくれました。世界のドゥドゥですから、ところどころ見て、よくがんばってますね、と言ってもらえるだけでもありがたいところですが、ドゥドゥは適当に見流すというふうではなく、写真のように画面をくいいるように見つめ、タケオの演奏が一区切りつくたびに何度も拍手をしてくれました。私はドゥドゥの誠実な人柄を感じるとともに、ドゥドゥが遠い日本でアフリカの太鼓を演奏しているタケオのことを本当に大事に思ってくれていると確信し、うれしくなりました。拍手 アップ
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 ドゥドゥを表敬訪問した後、私は今回のドキュメンタリーのためにインタビューを撮らせてほしいとお願いしました。しかし音楽活動で飛び回っている彼には時間がない。ダカールにいる日も限られます。それなのに私たちはなんと幸運にもその後2回も彼を撮影できたのです。
 まずはセネガル相撲の好きな彼を追って、彼の自宅に近い競技場に行き、そこでタケオと一緒に観戦しているところを撮影。セネガル相撲にサバールはつきもの。各選手に応援のサバールチームがついて、闘志を奮い立たせる演奏をしていました。帰り道ドゥドゥはタケオの肩をずっと抱いて歩き、彼の家まで連れていってくれました。
 国外に演奏旅行に出かける前日には我々のインタビューに応じてくれました。そしてタケオと一緒にサバールを叩いてくれたのです。彼は微笑みながらタケオの太鼓に合わせてくれました。それはとても自然で、ドゥドゥがタケオをいかに愛してくれているかよく分かりました。インタビューで彼はなんどか強調していました。
「タケオが世の中にもっともっと知られるようにみなさんで援助してください」。
 ドゥドゥ・ンジャエ・ローズ78歳。彼がセネガルで最初の人間国宝だということを知ったのは日本に帰ってからでした。
ドゥドぅさんとタケオ 
記念撮影
ドゥドゥとサバールを叩く
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私たちが滞在したNations Uniesナッションジュニという地域をGoogleの航空写真で探しました。みつかりました。向かって右の大きな長方形の敷地は学校。その左上(北西)の直角三角形の空き地には小さなモスク(イスラムの教会)があります。右の端に見えている茶色の部分は団地建設中の敷地で、現在はブロック作りの住宅が並んでいました。海岸の砂浜にぽつぽつと見えるのは木を組んで藁とビニールで屋根を吹いた海水浴客のためのあずまやですが実際にはかなり壊れていて数が3分の1程度でした。左下に見える交差点は、我々がダカール市内に行くときにいつもタクシーを拾ったところ。拡大すると我々が泊まっていた3階建てのマンションも特定できました。
 この地域で木があるのはご覧のように学校だけです。それも乾期の今は、常緑樹の葉が砂ボコリですすけていました。大きな通りは車の通る中央部分はアスファルト舗装されていますが、人が歩く両サイドは砂のまんま。通りから横に入る道はほとんどが砂で歩きにくく、足が疲れました。家のすべてがブロックを積みセメントで固めたもので、この地域は建設ラッシュのようでした。海岸沿いのリゾートとして今まさに発展中なのかもしれません。
 下のURLをブラウザに入れ航空写真が見られれば、拡大縮小と移動で、ダカール全域、セネガル全域も見られます。砂漠の隣の草原地帯を開発し町をつくることで、一層乾燥してしまった「砂の町」、という印象でした。
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&time=&date=&ttype=&q=%E3%83%80%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB&ie=UTF8&t=h&om=0&s=AARTsJqB8QI_qtvxMzAotqa5VxT_iUoRdw&ll=14.772974,-17.417536&spn=0.039837,0.054932&z=14&output=embed%3E


左のタケオが叩いているのは、サバールと並んで有名なアフリカの太鼓、ジャンベです。セネガルだけでなく広く西アフリカ一帯で使われています。これも木をくり抜いたもので、ヤギの皮を張った部分はサバールより広く、朝顔型、つまり下は細くなっています。両手の平で叩きますが、叩く位置や手の格好によりいろいろな音色を出す事が出来ます。現地の子どもたちが叩いているサバールと比べて見てください。タケオはサバールと同じように、このジャンベもすでに10年間叩いています。
サバールとは、木をくり抜いた長い胴にヤギの皮を張った太鼓。利き手は柳の枝のバチで、もう一方は手の平で叩きます。バチは鞭のような鋭い音、手の平は叩き方で甲高い音や低く深い音を出します。そのリズムは複雑で変幻万化します。今回のワークショップはまずこのサバールの初歩的な叩き方から始まりました。
練習場所はダカール郊外の海岸、大西洋に面する砂浜です。海水浴客のためのものか手頃なあずまやがいくつかあり、それを利用して行われました。指導するのはワークショップを主催するドゥドゥの息子ワガン。弟のアブライが助手を務め、ファミリーの人たちが交代でいろいろ手伝っています。


ドゥドゥと

セネガルでの最初の日、タケオの今回の目的の一つ、セネガルの民族楽器サバールの神様といわれる世界的パーカッショニスト、ドゥドゥ・ンジャイ・ローズ(Doudou Ndiaye Rose 78歳)さんとの再会が実現しました。
ダウン症のタケオは11歳のとき、ドゥドゥの息子アローナが「府中の森」で開いたサバールのワークショップに参加し、はじめてアフリカの太鼓に触れ夢中になりました。アローナはタケオの太鼓の才能を認めてくれました。その後ドゥドゥが彼のパーカッションオーケストラを率いて来日したとき、タケオはドゥドゥに会いコンサートにも飛び入り参加してサバールを叩きました。そのときからタケオの両親は、いつかはセネガルを訪ねタケオにサバールの指導を受けさせたいと願い「セネガル基金」をつくりました。多くの支援者がこれに協力し今回それがようやく実現したのです。(写真はタケオのTシャツにサインしてくれたドゥドゥさん)

タケオ(新倉壮朗くん)とセネガルに行ってきました。1月4日に成田を出発、23日に帰国。20日間のセネガル旅行の目的は、タケオとタケオの両親、そして「セネガル基金」に協力した多くの支援者の長年の夢、セネガルで開かれるアフリカンドラムとダンスのワークショップへの参加です。ここ数年、タケオのアフリカンドラムのコンサートを小型ビデオで撮影して来た私は、これを機会にタケオのドキュメンタリーをデジタルハイビジョンの作品にまとめるために、旧知のカメラマン常田高志さんとともに同行しました。
これからしばらくは、このセネガル取材について報告いたします。
(レッスンは写真右下の小屋で行われる。海は大西洋)