専門看護師(CNS)の教育課程を認定している日本看護系大学協議会(会長=中山洋子・福島県立医科大看護学部教授)は、従来の看護ケアとキュア(治療)の融合による高度な知識や技術を駆使し、医師の包括的指示の下、特定の医行為を担う「特定専門看護師」(APN)を創設し、来年度から教育課程の認定申請を受け付けるとする計画案を、5月28日の総会で了承した。現在のCNSの発展型として位置付け、看護系大学院での教育課程を現行の26単位から43単位に引き上げるとともに、実習内容も拡充する方針だ。

 同協議会では当初、CNSに代わる新たな資格として「高度実践看護師」(38単位)を創設するとしていたが、厚生労働省の有識者会議が検討している特定看護師(仮称)の動向を踏まえ、シミュレーターや模擬患者での実習に関する5単位を加え、より臨床に重点を置いたAPNを創設することとした。
 専門看護師教育課程認定委員会の田中美恵子委員長(東京女子医科大教授)によると、資格の認定については、同協議会、日本看護系学会協議会、日本看護協会、日本専門看護師協議会の4団体から成る第三者機関を設立し、そこで行うことを想定しているという。今後、共通・専門科目の審査基準検討委員会と、CNSからAPNへの移行措置案検討会を発足させ、2011年度にもカリキュラムを承認。13年度から新課程修了者の個人認定審査を始める見通しだ。

 田中委員長はキャリアブレインの取材に対し、「専門看護師の13年間に及ぶ実績を考えると、(診療看護師よりも)こちらがメインストリームになる」と述べ、カリキュラムなどの詳細は今後検討していくとした。

 【専門看護師】困難な看護の問題を抱える患者や家族などに質の高いケアを提供するため、特定の専門看護分野の知識や技術に関する大学院教育を受けた看護師。1996年から教育課程の認定がスタートした。認定を受けるには、実務経験5年以上の看護職(保健師、助産師、看護師免許のいずれかを所持)が、大学院で指定された単位を取得する必要がある。10年3月現在、がん看護や老人看護、小児看護など11分野(60大学154課程)で451人が認定されている。


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