大分県子ども将棋ネット「だから将棋を子ども達に」

大分県子ども将棋ネットは別府市認定社会教育関係団体です。


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その(3)はこちらです。
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現代まで、人類を生存せしめてきたもの。

それは「思考」そのものだ。

自分より、はるかに巨大で、まともに戦えば、ひとひねりでジ・エンドの結末が見えているマンモス。

マンモス

どうすれば、あの巨獣を「脅威」から「食糧」へと変換できるのか。

 
その時点では、答えのない問いを自らに課し、解法をさぐる能力、つまり「思考」。

 
人類は「思考」を武器とすることを思いつく。

  

考える人


脅え、逃げまどう対象でしかなかったマンモスに、やり、弓を考案し、落とし穴を作ることで、私たちの祖先は挑んだ。
思考が、いわゆる「道具」と「技術」を生んだのだ。
 
そして、勝った。
 
崩れ落ちる巨獣が発した最後のうめき声は、きっと、現代を生きる私たちのDNA記憶の中に残っているのだろう。
  
その瞬間こそ、「思考」信仰の始まりではなかったか。
  
さらに、思考は、思考そのものを思考する「哲学」をも生むに至る。
 
17世紀の哲学者パスカルは記す。
「人間は考える葦(あし)である」と。

パスカル

こうして、思考は肥大する。

 
現代・・。
 
「思考」は、科学という道具を駆使し、光さえ届かぬ暗黒の深海世界や、広大な宇宙空間にぽつりと浮かぶ半径わずか160メートルの小惑星に到達する術を与えてくれた。
 
かように人類の歴史は思考の歴史なのだ。
そして、道具や技術は、思考を具現化するためのものなのだ。
 
ところが・・。
 
1997年5月。
 
衝撃が走る。
 
人類だけに、その使用を許されたはずの「思考」分野で、「道具」が人類を上回ってしまったのだ。
 
チェスの絶対王者、ロシアの ガルリ ・ カスパロフが、 IBMのスーパーコンピュータ 「ディープ ・ ブルー」 に敗れてしまったのだ。

チェス

 

手段に過ぎなかった「道具」が思考し、あろうことか、人類を凌駕した瞬間である。
 
それから2年後の1999年。
あのノストラダムスが、人類滅亡を予言したとされる年に、ある映画が世界的に大ヒットする。

ノストラダムス

「マトリックス」だ。

コンピューターが人類を支配する世界を描いた、この作品は、まさしく予言者の言う「恐怖の大王」を暗示していたのではないだろうか。

マトリックス



 
人類が哲学によって思考を肥大させたように、機械もAI(人工知能)を使い思考を肥大化させる。
 
いまや、直感に似た思考も、すでに手に入れているともされている。

だが、チェスという城を落とした知能機械が10年という歳月をかけて肥大化させた思考も、将棋という城の前に屈したのだ。
 
なぜか?
 
チェスと将棋の違いは何なのか?
両者とも、古代インドの「チャトランガ」という競技を祖先に持つだろうと言われている。
つまり、けっこう似ているのだ。
では、どこが違うのか?

まず、盤面のマス目の数が違う。
チェスの64マスに対し、将棋は81マスだ。
駒も、合計6種類32個のチェスに対し、将棋は8種類40個と、将棋の方が多い。
また、敵陣に入り、成り駒へと昇進できる駒はチェスは1種類。
将棋は、玉と金以外は、すべて成り駒に昇進できる。
そして、何より、大きく違っているのは、相手からとった駒を、自分の駒として使えるというルールが将棋にはあることだ。
 
以上のようなシステムの違いにより、1回の対戦で可能な指し手の組み合わせの数が大きく異なってしまった。
 
チェスの指し手の組み合わせは、10の120乗。
これは、恐るべき数字だ。
 
だが、将棋の指し手は・・。

将棋

なんと、10の220乗だと言う。

チェスをはるかにしのぐ数だ。
あなたは10の220乗にピンとくるだろうか?
1のうしろに0を220個つけねばならないのだから、もはや数というよりも幻とも言える領域だ。

驚くなかれ、全宇宙の分子の数より多いかもしれないと言われる数なのだ。

宇宙

断っておきたい。

だから、将棋の方がチェスより優れているなどと言いたいわけではない。
あくまでも、指し手の組み合わせの数を比較しただけのことである。
 
2007年、渡辺明竜王は、当時の最強ソフト「ボナンザ」を降した。


映画「マトリックス」で、幻の世界を作り出したのは、コンピューターだった。

だが、この時、81マスの現実世界に幻の世界を作りだし、支配していたのは渡辺竜王という人間だったのだ。

渡辺明竜王

勝利した竜王は語る。

 
「危ない場面もありました。
 コンピューターが、これほどの強さを身につけているということを、みんな知っておいた方が良い。」
 
知っておいた方が良い・・。

つまり、竜王は警鐘を鳴らしたのだ。
ひたひたと迫り来る「恐怖の大王」の足音を聞いたのだろう。

それは、ボンクラーズが、バトンを受け取る瞬間でもあった。

つづく
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