今年初の例会はMaury Yeston作曲の「December Songs」でした。

この歌曲集はYestonがシューベルトの「冬の旅」にインスパイアーされて作曲した作品で、10曲で構成された作品です。
愛を失った「私」がかつての恋人を忘れられずに想いつつ前に進んで行く姿が描かれています。
場所はNYのセントラルパーク。冬の雪が降りしきる中から物語が始まります。
時には地下鉄の電車の窓に、古本屋の本の中に思い出を映し出し、自分の姿を投影する主人公。恋の始まりを思い出してみたり、おばあさんの古い手紙を見つけて心癒されたり、ハドソン川の流れに飛び込みたい気持ちになったり・・・・・
いろんな事を乗り越えて、最後には前を向くのですがそこで1曲めのフレーズが登場して長い映画が終りを迎えるような思いになりました。

Yestonは「ファントム」や「タイタニック」という有名なミュージカルを作っている作曲家ですのでメロディーはとても美しく切ない心情を表現しています。


今月中に3回に渡ってこの曲集を勉強します。