2008-02-26 10:00:00

アメリカの大統領選挙(中)

Theme: アメリカ

 スーパーチューズデーの結果、各候補の獲得代議員総数は、

民主 クリントン 825

民主 オバマ 732

共和 マケイン 615

共和 ロムニー 268

共和 ハッカビー 169

という結果になった。

 さらに、スーパーチューズデーの投票率が記録的に高い投票率になったという。アメリカン大学の調査などで、予備選を行った14(党員集会だった9州とカリフォルニア州を除く)のうち、ニュージャージー、ジョージア、ミズーリなど10州で、予備選参加者数が過去最高を記録した。

 CNNテレビの集計によると、投票参加者は、民主党が1440万人、共和党が870万にと推計した。

 そして、米CNNテレビによると、予備選開始以来の民主党の獲得代議員数は、

ヒラリー・クリントン 1033

オバマ 937

と拮抗している。

 1980年代に現在の大統領選出プロセスが固まって以来、スーパーチューズデーで大勢が決まらなかったのは初めてという。


 こういう結果になったのだが、これらを分析していくと、まず、クリントン氏は「高齢者、低学歴、低所得、白人女性、東部・西部」、そして、オバマ氏は「若年層、高学歴、高収入、男性、黒人、南部」と対照的な支持層から支持集めている。

 まずは、中南米系。ヒスパニックと呼ばれる中南米移民とその子孫の票が注目され、カリフォルニア州の人口でこのヒスパニックが占める割合は36%CNNによると、各世代でクリントン氏がオバマ氏に20ポイント以上の差をつけ、60歳以上では64ポイントも大差となっている。

 この背景には、クリントン氏の「包括的改革による移民問題の解決」といった訴えに加え、ヒスパニックに人気の高い夫のビル・クリントン前大統領の存在が奏功したといえる。

 さらに、ニューメキシコ州でもヒスパニックの各世代でクリントン氏がリードし、AP通信とテレビ各局の全米出口調査では、6割のヒスパニックがクリントン氏を支持したとの結果が出ている。


 黒人票はどうだろうか。地元イリノイ州だけでなく、南部ジョージア州でも黒人の9割の支持をオバマ氏が獲得。クリントン氏の地元ニューヨーク州でもオバマ氏は黒人男性の69%、黒人女性の56%の支持を取り付けた。他州でも黒人票の8割前後の支持を得て、黒人の多い州では有利な戦いを見せた。さらに、黒人が人口の4%しかいない、保守層の多いコロラド州でも圧勝した。


 女性層は、マサチューセッツ州は、投票総数の半分を占めた白人女性の6割がクリントン氏を支持。南部テネシー州では、黒人が投票者の3割を占め、オバマ氏に有利。この背景は、投票総数の4割を占める白人女性が73%の高率でクリントン氏を支持し、AP通信などの出口調査によると、オバマ氏は白人女性の4割以上から支持されているという。


 若年層では、ニューヨーク州では、全体の得票率では17ポイントの差を付けられたオバマ氏だが、1829歳に限ると13ポイントもリードしている。ニュージャージー州では、オバマ氏はこの年齢層の支持がクリントン氏を20ポイントも上回っている。マサチューセッツ州では1ポイント差にまでオバマ氏は迫った。AP通信などの全米調査では、本来はクリントン氏支持と言われる白人層でも、30歳以下の世代ではオバマ氏を支えたとの結果である。



<資料>

毎日新聞 200827日 『スパーチューズデー 共和マケイン氏前進 民主互角、長期戦へ』

読売新聞 200828日 『投票率も「スーパー」 予備選の10州で過去最高』

毎日新聞 200829日 『一本化遅れ危惧 民主』

読売新聞 200827日 『スキャナー 接戦長期化の様相 民主指名争い 人種・所得・年齢・学歴 支持層分け合う テキサス 次のヤマ場に』

毎日新聞 200827日 『クローズアップ2008 民主空前の大接戦 大票田「3月決戦」へ』

毎日新聞 200827日 『スーパーチューズデー クリントン氏オバマ氏 互いに支持基盤死守 強みと弱み解明』

読売新聞 200827日 『スーパーチューズデー 民主決着持ち越し 共和マケイン氏独走』

Comments

[Publish Your Comment]

Add your comment

Let's send a present!

Amebaおすすめキーワード