May 05, 2009 07:15:42

CDSスプレッドに追随する「空売り」

テーマ:米国経済

書店に行くと、バフェットの新しい書籍 が目に付いたので暇潰しに買ってみた。 


特に目新しい内容のものではなかったんだけど、気になった箇所として、BSの「流動比率」についてバフェットが旧来の学説(100%以下は問題)に異議を唱えているというものがあった。


自分はどちらかというと、その伝統的学説に偏っている方なんだけど(自分の本にもそう書いた)、バフェットの書籍では「永続的優位性を持つ企業は、収益を高額な配当や自社株買いに回すので流動比率を100%以下に押し下げ、且つ一貫して高い収益を生み出すため、流動負債を滞らせる事がない」となっている。


さらに、「そのような企業は景気変動や不況の波に翻弄される事もない」と言い切っているんだけど、今現在の状況で同じ事が言えるのかどうか疑問に思える。  まぁこれはバフェットの書籍というか、書いた人はバフェット本人ではないので、どこまで本人の考えを表現できているか分からないんだけど、今現在の金融危機の下では、売掛や在庫は別として現金保有高は高い方がイイに決まっている。

本人が直接書いたものであれば、微妙にニュアンスが変わるんじゃないかと思うんだけど、まぁ「デリバティブ問題」に揺れるバークシャー(BRKa.N) の事で頭が一杯なバフェットには、近い将来金融危機下での経験本を出して欲しいとこですね。


CDSスプレッドと加速する「空売り」


世界経済にとって、無視するには大き過ぎる「米銀ストレステスト」の結果公表が迫ってきた。(米7日午後)


上記のバフェットは「シティの莫大な損失が米銀の評価を歪めている」として、米ストレステストに対して批判的という事なんだけど(ロイター)、バークシャーにとって2番目の大口投資銘柄であるウェルズ・ファーゴ(WFC.N) の健全性をアピールし、ストレステストの結果に関わらずファーゴは「買い」と強調したらしい。(持ち銘柄だし)


果てしないカオス
「買い」とされたWファーゴ($24.25/5・4)


そのストレステストなんだけど、報道では「審査対象19行のうち6行は資本増強が必要」となっていて、そのWファーゴの他、シティ、バンカメ、PNCフィナンシャル(PNC.N) 等がその中に入っている模様。

シティとバンカメに至っては随分と騒がれていて、CDS値もシティが615bp、バンカメが325bpと随分上昇してきた。(4/28)


CDSスプレッドとショートポジの拡大が同時進行となっている米金融市場なんだけど、ブルームバーグによるとシティ株の売り持ちは、米政府がシティ優先株を普通株に転換する事を発表した(株価を打つ米銀行問題) 2月下旬以降、何と「6倍」に増加しているとの事。


バンカメ株の空売りも同期間に40%の増加(ブルームバーグ)という事なんだけど、審査対象銀行株の空売りは4月の時点で昨年のピークだった7月の2倍になっているという事で、投資家はストレステストと増資をセットに考え、ダイリューションに備えている、という事になる。(SP500自体は上がっているが)


昨年リーマンが潰れた時もそうだったんだけど、CDSスプレッドの拡大と空売りの加速がその背景にあり、さらには他の金融機関が意図的にリーマンCDS値を吊り上げて、空売りを仕掛けていたという報道もあった。

今現在のシティとバンカメのCDS値が、空売りの為に意図的に吊り上げられているのかどうかは分からないんだけど、CDS値が株式市場をリードする構図が、アメリカでは当面続きそうに思える。 (特に金融機関)


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